JP2588678Y2 - 車載用コントロールユニット - Google Patents

車載用コントロールユニット

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JP2588678Y2 JP1993038906U JP3890693U JP2588678Y2 JP 2588678 Y2 JP2588678 Y2 JP 2588678Y2 JP 1993038906 U JP1993038906 U JP 1993038906U JP 3890693 U JP3890693 U JP 3890693U JP 2588678 Y2 JP2588678 Y2 JP 2588678Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば車両のブレーキ
装置等の制御信号に基づいて制御を行う車載用コントロ
ールユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両に搭載されたコントロール
ユニットは、ブレーキ装置,変速装置等の制御信号を受
信して、該コントロールユニット内では、この制御信号
を信号入力回路を介してマイクロコンピュータに伝達
し、該マイクロコンピュータにより、ブレーキ制御,変
速制御等の処理を行うようになっている。
【0003】ここで、図2に前記コントロールユニット
にブレーキ装置が接続された場合を例に挙げて述べる。
【0004】図において、1は車両の内部に搭載された
車両搭載装置としてのブレーキ装置を示し、該ブレーキ
装置1は、車両の運転室内に設けられたブレーキペダル
に連動してON,OFFするブレーキスイッチ2と、車
両の後方に設けられ、該ブレーキスイッチ2を介してバ
ッテリ(図示せず)に接続されたブレーキランプ3とか
ら大略構成されている。また、前記ブレーキスイッチ2
とブレーキランプ3との間には、ブレーキ信号経路4の
一端側が接続されている。そして、ブレーキスイッチ2
がONされるとバッテリとブレーキランプ3とが接続さ
れ、ブレーキランプ3が点灯すると共に、ブレーキ信号
経路4にはバッテリ電圧VB (例えば、12V)のブレ
ーキ信号が出力される。
【0005】5は車両に搭載されたコントロールユニッ
トを示し、該コントロールユニット5の内部はマイクロ
コンピュータ6と、該マイクロコンピュータ6に5V程
度の電圧(以下、基準電圧という)を供給する電源回路
7と、制御信号としてのブレーキ信号を前記マイクロコ
ンピュータ6に入力するブレーキ信号入力回路8とから
大略構成されている。
【0006】ここで、前記マイクロコンピュータ6は、
CPU,メモリ等から構成され、電源端子6A,リセッ
ト端子6B,信号入力端子6C等の端子が形成されてい
る。そして、該マイクロコンピュータ6は信号入力端子
6Cにブレーキ信号が入力されることにより、例えばア
ンチロックブレーキ制御等を行うものである。
【0007】7はバッテリからのバッテリ電圧VB を基
準電圧に降圧して、この基準電圧をマイクロコンピュー
タ6の電源端子6Aに供給する電源回路を示し、該電源
回路7の入力側にはイグニッションスイッチ9を介して
バッテリに接続されたメイン電源入力端子10と、バッ
テリに直接的に接続されたサブ電源入力端子11とが設
けられている。そして、メイン電源入力端子10には定
電圧レギュレータ12の入力端子が接続され、該定電圧
レギュレータ12の出力端子はダイオード13を介して
マイクロコンピュータ6の電源端子6Aに接続されてい
る。また、サブ電源入力端子11は抵抗14,ダイオー
ド15を介してマイクロコンピュータ6の電源端子6A
に接続され、前記抵抗14とダイオード15との接続点
とアースとの間には定電圧ダイオード16が接続されて
いる。さらに、マイクロコンピュータ6の電源端子6A
とアースとの間には、バックアップ用の電解コンデンサ
17が接続されている。また、メイン電源入力端子10
は抵抗18を介してリセットIC19の入力端子に接続
され、該リセットIC19の出力端子はマイクロコンピ
ュータ6のリセット端子6Bに接続されている。
【0008】ここで、前記電源回路7の動作について述
べる。
【0009】まず、イグニッションスイッチ9をONに
すると、バッテリ電圧VB がメイン電源入力端子10を
介して定電圧レギュレータ12に入力され、定電圧レギ
ュレータ12はバッテリ電圧VB を基準電圧に降圧し、
この基準電圧をダイオード13を介してマイクロコンピ
ュータ6の電源端子6Aに供給する。これと同時に、バ
ッテリ電圧VB は、抵抗18を介してリセットIC19
に入力され、該リセットIC19はバッテリ電圧VB が
安定した後に出力端子からリセット信号をマイクロコン
ピュータ6のリセット端子6Bに出力する。これによ
り、電源端子6Aには基準電圧が、リセット端子6Bに
はリセット信号がそれぞれ入力されることによって、当
該マイクロコンピュータ6は駆動を開始するようになっ
ている。
【0010】次に、イグニッションスイッチ9をOFF
にすると、バッテリがメイン電源入力端子10から切り
離されるため、定電圧レギュレータ12の出力電圧は0
Vになるが、バッテリ電圧VB はサブ電源入力端子11
から抵抗14,定電圧ダイオード16,ダイオード15
を介して、マイクロコンピュータ6の電源端子6Aに供
給されており、これにより、マイクロコンピュータ6内
に設けられたメモリを保持するようになっている。な
お、バッテリからの電流は抵抗14により大きく規制さ
れ、マイクロコンピュータ6内のメモリを保持するのに
十分な微小電流となり、バッテリ電圧VB は定電圧ダイ
オード16により基準電圧に降圧される。
【0011】なお、電解コンデンサ17はマイクロコン
ピュータ6の電源端子6Aに基準電圧が供給されている
間は充電され、バッテリからの電圧供給が断線等により
途絶えた場合、即ち、マイクロコンピュータ6の電源端
子6Aに基準電圧が供給されなくなったときには、マイ
クロコンピュータに向けて放電を開始し、マイクロコン
ピュータ6内のメモリの保持を行うようになっている。
【0012】次に、前記ブレーキ信号入力回路8につい
て述べる。
【0013】まず、ブレーキ信号入力回路8はコントロ
ールユニット5の外部に設けられたブレーキ装置1から
のブレーキ信号を伝達するブレーキ信号経路4の他端側
が接続されたブレーキ信号入力端子20と、該ブレーキ
信号入力端子20とマイクロコンピュータ6の信号入力
端子6Cとを接続する信号伝達経路21と、前記ブレー
キ信号入力端子20とバッテリとを接続するフェールセ
ーフ信号経路22とから大略構成されている。
【0014】そして、前記信号伝達経路21には入力側
から順次、抵抗23,24が直列に接続され、抵抗23
と抵抗24との接続点とアースとの間には、コンデンサ
25と定電圧ダイオード26とが並列に接続されてい
る。また、マイクロコンピュータ6の信号入力端子6C
は、プルアップ抵抗27,ダイオード28を有する基準
電圧供給経路29を介して電源回路7の定電圧レギュレ
ータ12の出力端子に接続されている。さらに、フェー
ルセーフ信号経路22はメイン電源入力端子10側とブ
レーキ信号入力端子20側とを接続したもので、該フェ
ールセーフ信号経路22の途中にはプルアップ抵抗30
が接続されている。
【0015】ここで、イグニッションスイッチ9がON
されている状態におけるブレーキ信号入力回路8の動作
について述べる。
【0016】まず、ブレーキスイッチ2がONされる
と、ブレーキ信号がブレーキ信号経路4を介してブレー
キ信号入力端子20に入力される。なお、抵抗23およ
びコンデンサ25によりブレーキ信号の立ち上り時のノ
イズ等が除去するものである。また、ブレーキ信号の電
圧は、定電圧ダイオード26により基準電圧に降圧さ
れ、さらに抵抗24により電流を補正された上で、マイ
クロコンピュータ6の信号入力端子6Cに入力される。
そして、このブレーキ信号に基づいて、マイクロコンピ
ュータ6はブレーキ制御処理を行う。
【0017】一方、コントロールユニット5はフェール
セーフ機能を備えている。即ち、ブレーキ装置1のブレ
ーキ信号経路4が断線したときには、フェールセーフ信
号がフェールセーフ信号経路22を通ってブレーキ信号
入力端子20に入力され、このフェールセーフ信号は信
号伝達経路21を介してマイクロコンピュータ6の信号
入力端子6Cに入力される。これにより、マイクロコン
ピュータ6はブレーキスイッチ2がONにされた状態を
擬似的に認識しブレーキ制御処理におけるフェールセー
フを行うようになっている。
【0018】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるコントロールユニット5は、車両停止時
(即ち、イグニッションスイッチがOFFされ、コント
ロールユニット5の駆動が停止している状態のとき)
に、ブレーキペダルが踏み込まれてブレーキスイッチ2
がONされると、ブレーキ信号がブレーキ信号経路4を
介してブレーキ信号入力回路8のブレーキ信号入力端子
20に入力され、フェールセーフ信号経路22を逆流し
て、電源回路7に流れ込む。そして、電源回路7にバッ
テリ電圧VB が供給されたのと同じ状態(即ち、イグニ
ッションスイッチ9がONされた状態)となり、マイク
ロコンピュータ6の電源端子6Aに基準電圧が供給され
る。これにより、コントロールユニット5が停止中にも
かかわらず、マイクロコンピュータ6が駆動されてしま
う。従って、ブレーキスイッチ2がON,OFFされる
度に、マイクロコンピュータ6は駆動,停止を順次繰り
返すこととなり、マイクロコンピュータ6が破壊される
危険性がある。
【0019】また、このブレーキ信号はブレーキ信号入
力端子20から信号伝達経路21を通ってマイクロコン
ピュータ6の信号入力端子6Cに流れ込み、マイクロコ
ンピュータ6を誤動作させるという問題がある。
【0020】本考案は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、車両搭載装置の制御信号が車両の停止中
に車載用コントロールユニットの入力端子に入力されて
も、マイクロコンピュータが誤動作するのを防止できる
車載用コントロールユニットを提供することを目的とす
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために請求項1の考案における車載用コントロールユニ
ットは、車両に搭載されたマイクロコンピュータと、
マイクロコンピュータに電源電圧を供給するために車両
の電源スイッチが閉成されることによって通電が開始さ
れ、該電源スイッチが開成することによって通電を停止
する電源回路と、車両に搭載された車両搭載装置の制御
信号が入力される入力端子と前記マイクロコンピュータ
とを接続する信号伝達経路と、該信号伝達経路に設けら
れ、前記電源スイッチが閉成しているときには前記制御
信号をマイクロコンピュータに入力するのを許し、前記
電源スイッチが開成しているときには前記制御信号の入
力を拒否するスイッチング回路と、該スイッチング回路
との接続点よりも入力端子側に位置して前記信号伝達経
路と電源回路との間に接続して設けられ、故障により前
記車両搭載装置から制御信号が入力されない状態となっ
たときにも前記電源回路からの電圧をフェールセーフ信
として前記信号伝達経路に出力するフェールセーフ信
号経路と、該フェールセーフ信号経路の途中に位置して
前記信号伝達経路に向けて順方向となるように接続して
設けられ、前記電源回路からのフェールセーフ信号が前
記信号伝達経路に入力するのを許し、前記車両搭載装置
からの制御信号が前記電源回路に流れるのを阻止する
イオードとから構成したことにある。また、請求項2の
考案は、前記車両搭載装置は、ブレーキペダルと連動す
るブレーキスイッチを備えたブレーキ装置であり、該ブ
レーキ装置は前記ブレーキスイッチを閉成したときに制
御信号としてのブレーキ信号を出力する構成としたこと
にある。
【0022】
【作用】上記構成の如く、フェールセーフ信号経路の途
中に設けたダイオードにより、停止中の車載用コントロ
ールユニット内に流れ込む制御信号がフェールセーフ信
号経路に流れるのを防止することができる。
【0023】また、信号伝達経路の途中に設けたトラン
ジスタスイッチング回路により、停止中の車載用コント
ロールユニット内に流れ込む制御信号がマイクロコンピ
ュータに向けて流れるのを防止できる。
【0024】
【実施例】以下、本考案の実施例を図1に基づいて説明
する。なお、上述した従来技術と同一の構成要素には同
一の符号を付し、その説明を省略する。
【0025】図において、31はコントロールユニット
5の一部を構成する本実施例によるブレーキ信号入力回
路を示し、該ブレーキ信号入力回路31は従来技術で述
べたブレーキ信号入力回路8とほぼ同様に、後述するブ
レーキ信号入力端子32,信号伝達経路33,トランジ
スタスイッチング回路37,フェールセーフ信号経路4
1から大略構成されている。
【0026】32はブレーキ信号入力端子を示し、該ブ
レーキ信号入力端子32にはブレーキ装置1のブレーキ
信号経路4の他端側が接続されている。
【0027】33はブレーキ信号入力端子32とマイク
ロコンピュータ6の信号入力端子6Cとを接続する信号
伝達経路を示し、該信号伝達経路33の途中には信号入
力端子6Cに向けて、抵抗34,ダイオード35,後述
するトランジスタスイッチング回路37およびNOT回
路40が順次接続されている。そして、前記ダイオード
35は信号入力端子6Cに向けて順方向となるように接
続され、該ダイオード35のカソード端子とアースとの
間にはコンデンサ36が接続されている。
【0028】37はエミッタ接地型のスイッチング回路
としてのトランジスタスイッチング回路を示し、該トラ
ンジスタスイッチング回路37にはNPN形トランジス
タ38が設けられ、該トランジスタ38のベース端子は
トランジスタスイッチング回路37の入力端子となり、
前記ダイオード35のカソード端子に接続され、コレク
タ端子は負荷抵抗39、ダイオード28を有する基準電
圧供給経路29を介して電源回路7の定電圧レギュレー
タ12の出力端子に接続されている。また、コレクタ端
子はトランジスタスイッチング回路37の出力端子とな
り、NOT回路40を介してマイクロコンピュータ6の
信号入力端子6Cに接続されている。そして、エミッタ
端子はアースに接続されている。
【0029】ここで、前記トランジスタスイッチング回
路37は信号伝達経路33を介してブレーキ信号が入力
されると、トランジスタ38がONされ、該トランジス
タ38のコレクタ−エミッタ間が導通状態となり0Vを
出力する。一方、ブレーキ信号が入力されていない状態
では、トランジスタ38がOFFされ、コレクタ−エミ
ッタ間は絶縁状態となり基準電圧供給経路29からの基
準電圧を出力する。
【0030】40は入力端子がトランジスタ38のコレ
クタ端子に接続され、出力端子がマイクロコンピュータ
6の信号入力端子6Cに接続されたNOT回路を示し、
該NOT回路40はトランジスタスイッチング回路37
からの入力を反転させて前記マイクロコンピュータ6の
信号入力端子6Cに出力するものである。
【0031】41はフェールセーフ信号経路を示し、該
フェールセーフ信号経路41は従来技術で述べたフェー
ルセーフ信号経路22とほぼ同様に、ブレーキ信号入力
端子32側とメイン電源入力端子10側とを接続するも
ので、該フェールセーフ信号経路41には、メイン電源
信号端子10からブレーキ信号入力端子32に向けて順
方向となるようにダイオード42が接続され、該ダイオ
ード42とブレーキ信号入力端子32との間にはプルア
ップ抵抗43が接続されている。
【0032】本実施例によるコントロールユニット5は
上述のような構成を有するもので、次に、イグニッショ
ンスイッチ9がONされている状態におけるブレーキ信
号入力回路31の動作について説明する。
【0033】まず、ブレーキスイッチ2がONされ、ブ
レーキ信号がブレーキ信号経路4を介してブレーキ信号
入力端子32に入力され、このブレーキ信号は抵抗3
4,コンデンサ36等によりノイズ等が除去された後、
トランジスタ38のベース端子に入力される。そして、
該トランジスタ38がONとなり、コレクタ−エミッタ
間が通電状態となると、NOT回路40の入力側電圧は
0Vになり、該NOT回路40はマイクロコンピュータ
6の信号入力端子6Cに基準電圧を出力する。これに応
じて、マイクロコンピュータ6はブレーキ制御処理を行
う。
【0034】また、ブレーキ装置1のブレーキ信号経路
4が断線したときには、従来技術とほぼ同様に、フェー
ルセーフ信号がフェールセーフ信号経路41を通ってブ
レーキ信号入力端子32に入力され、このフェールセー
フ信号は信号伝達経路33を通ってマイクロコンピュー
タ6の信号入力端子6Cに入力される。
【0035】一方、イグニッションスイッチ9がOFF
にされた状態において、ブレーキスイッチ2がONされ
たとき、フェールセーフ信号経路41の途中にはダイオ
ード42をブレーキ信号入力端子32に向けて順方向と
なるように接続したから、ブレーキ信号がフェールセー
フ信号経路41を逆流して電源回路7に流れ込むのを防
止でき、電源回路7が誤動作して基準電圧がマイクロコ
ンピュータ6の電源端子6Aに供給され、マイクロコン
ピュータ6が駆動するのを防止できる。
【0036】また、該信号伝達経路33の途中にトラン
ジスタスイッチング回路37を設けたから、信号伝達経
路33は該トランジスタスイッチング回路37に設けら
れたトランジスタ38のベース−コレクタ間で電気的に
遮断される。これにより、コントロールユニット5の停
止中にブレーキスイッチ2がONされても、ブレーキ信
号がマイクロコンピュータ6の信号入力端子6Cに流れ
込むのを防止することができる。
【0037】かくして、本実施例によれば、コントロー
ルユニット5の停止時において、ブレーキスイッチ2が
ON,OFFされても、ブレーキ信号がフェールセーフ
信号経路41を介して電源回路7に流れ込み、マイクロ
コンピュータ6が駆動したり停止したりするのを防止で
き、マイクロコンピュータ6が破壊されるのを確実に防
止することができると共に、ブレーキ信号が信号伝達経
路33を介して、マイクロコンピュータ6の信号入力端
子6Cに流れ込み、マイクロコンピュータ6が誤動作す
るのを確実に防止することができる。
【0038】なお、前記実施例では、エミッタ接地型の
トランジスタスイッチング回路37を用いたが、本考案
はこれに限らず、エミッタフォロワ型のトランジスタス
イッチング回路や、FETを用いたスイッチング回路を
用いてもよい。
【0039】また、前記実施例では、信号伝達経路33
のマイクロコンピュータ6側にNOT回路40を接続
し、トランジスタスイッチング回路37の出力を反転さ
せて、マイクロコンピュータ6の信号入力端子6Cに入
力するようにしたが、本考案はこれに限らず、マイクロ
コンピュータ6内の処理プログラムを変更して、マイク
ロコンピュータ6の信号入力端子6Cに0Vが入力され
たとき、ブレーキ信号が入力されたものと認識するよう
にし、NOT回路40を廃止してもよい。
【0040】さらに、コントロールユニット5に制御信
号を出力する車両搭載装置としては、前記実施例で述べ
たブレーキ装置1に限らず、変速装置,空調装置等であ
ってもよい。
【0041】
【考案の効果】以上詳述した通り、請求項1の考案によ
れば、フェールセーフ信号経路の途中には信号伝達経路
に向けて順方向となるようにダイオードを接続し、前記
信号伝達経路のマイクロコンピュータ側にはスイッチン
グ回路を接続したから、車載用コントロールユニットが
停止しているときに、制御信号がフェールセーフ信号経
路を介して電源回路に流れ込み、マイクロコンピュータ
が駆動したり停止したりするのを防止でき、マイクロコ
ンピュータが破壊されるのを確実に防止することができ
ると共に、制御信号が信号伝達経路を介して、マイクロ
コンピュータに流れ込み、マイクロコンピュータが誤動
作するのを確実に防止することができる。また、請求項
2の考案によれば、車両搭載装置としてブレーキペダル
と連動するブレーキスイッチを備えたブレーキ装置を用
いたから、ブレーキ装置はブレーキスイッチを閉成した
ときに制御信号としてのブレーキ信号を出力する。これ
により、マイクロコンピュータは、故障によってブレー
キ装置からブレーキ信号が入力されないときでも、フェ
ールセーフ信号によってブレーキスイッチが閉成された
状態を擬似的に認識し、ブレーキ制御処理を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例による車載用コントロールユニ
ットにブレーキ装置が接続された状態を示す回路図であ
る。
【図2】従来技術による車載用コントロールユニットに
ブレーキ装置が接続された状態を示す回路図である。
【符号の説明】
1 ブレーキ装置 5 コントロールユニット 6 マイクロコンピュータ 31 ブレーキ信号入力回路 32 ブレーキ信号入力端子 33 信号伝達経路 37 トランジスタスイッチング回路 38 トランジスタ 41 フェールセーフ信号経路 42 ダイオード

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載されたマイクロコンピュータ
    該マイクロコンピュータに電源電圧を供給するために車
    両の電源スイッチが閉成されることによって通電が開始
    され、該電源スイッチが開成することによって通電を停
    止する電源回路と、 車両に搭載された車両搭載装置の制御信号が入力される
    入力端子と前記マイクロコンピュータとを接続する信号
    伝達経路と 信号伝達経路に設けられ、前記電源スイッチが閉成し
    ているときには前記制御信号をマイクロコンピュータに
    入力するのを許し、前記電源スイッチが開成していると
    きには前記制御信号の入力を拒否するスイッチング回路
    と、 該スイッチング回路との接続点よりも入力端子側に位置
    して前記信号伝達経路と電源回路との間に接続して設け
    られ、故障により前記車両搭載装置から制御信号が入力
    されない状態となったときにも前記電源回路からの電圧
    フェールセーフ信号として前記信号伝達経路に出力す
    るフェールセーフ信号経路と フェールセーフ信号経路の途中に位置して前記信号伝
    達経路に向けて順方向となるように接続して設けられ、
    前記電源回路からのフェールセーフ信号が前記信号伝達
    経路に入力するのを許し、前記車両搭載装置からの制御
    信号が前記電源回路に流れるのを阻止するダイオードと
    から構成してなる車載用コントロールユニット。
  2. 【請求項2】 前記車両搭載装置は、ブレーキペダルと
    連動するブレーキスイッチを備えたブレーキ装置であ
    り、該ブレーキ装置は前記ブレーキスイッチを閉成した
    ときに制御信号としてのブレーキ信号を出力する構成と
    してなる請求項1に記載の車載用コントロールユニッ
    ト。
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