JP2588637B2 - 平滑な光沢のある紙を製造する方法および装置 - Google Patents

平滑な光沢のある紙を製造する方法および装置

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    • D21F5/04Drying on cylinders on two or more drying cylinders

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は湿潤した繊維質ウエブを乾燥する連続した方
法および装置に関し、そしてさらに特定すると、湿潤し
た印刷用紙、例えば、新聞用紙の乾燥に関する。慣用の
方法と比較してより小数の乾燥器を使用し、より良好な
抄紙機の稼動率が得られ、かつ引張強さがより大きくか
つ表面特性および印刷特性がより良好な製品を生産する
新しい乾燥方法が開示されている。この方法は、印刷用
製品、例えば、新聞用紙およびボンド紙として意図され
た湿潤したセルロースウエブを乾燥するために特に好適
である。ここに、請求の範囲に記載されている「反対両
面」とは、連続的に供給されるシート状のセルロースウ
エブの表側と裏側の両側面を意味するものである。
背景技術 紙を製造する場合には、セルロース繊維の懸濁液が繊
維および微細なセルロース系物質の大部分を保持しかつ
水の大部分を透過させる前進する成形布上に放出され
る。この湿潤したセルロースウエブからの付加的な水が
2個の回転するプレスロールの間の機械的な圧縮により
除去される。プレスされたウエブに残存している水は抄
紙機の乾燥器部分における蒸発により除去される。
紙の乾燥に関連した二つの基本的な工程は、熱媒体か
ら湿潤したウエブへの熱伝達(すなわち、伝熱)および
物質からの水蒸気の放出(すなわち、物質移動(masstr
ansfer))である。この熱伝達は熱源と湿潤したウエブ
との間の温度差を比例し、そしてウエブと熱源との間の
境界層による伝熱抵抗に反比例する。従って、加熱面と
湿潤したウエブとの間の密接な接触が良好な熱伝達のた
めに望ましい。熱源の温度が高いこともまた望ましい。
しかしながら、乾燥器の温度はいくつかの実施上の考慮
すべき事項により制限される。例えば、もしも湿潤した
ウエブが非常に高温の本体と接触していれば、熱源とウ
エブとの間に水蒸気の絶縁層が形成され、その結果、伝
熱率が低下する。乾燥器の温度が高いと、得られる紙の
品質の低下をひき起こす。また、水蒸気で加熱される乾
燥器の高温操作もまた水蒸気の圧力を高めることを必要
とする。
水の沸点よりも低い温度における湿潤したウエブから
の水の蒸発は水蒸気を乾燥用空気によりウエブから運び
去ることによってのみ可能になる。この物質移動速度
は、もしもウエブが周囲空気から例えば乾燥用布により
絶縁されれば、低下する。他方、物質移動はウエブに対
する熱風の衝突により高められる。
紙を乾燥する最も一般的な方法においては、ウエブが
通常上側の1例および下側の1列の形態に配置された
「乾燥器」として知られている内部が加熱された一連の
回転シリンダのまわりに通される。前進するウエブはシ
リンダの表面の一部分と直接に接触することにより加熱
される。この乾燥方法はよく知られており、例えば、米
国特許第2,299,460号明細書に記載されている。ウエブ
と乾燥器との接触状態を改良するために、湿潤したウエ
ブがしばしば乾燥器の表面に乾燥用布により間にはさま
れる。このような一つの乾燥用布は上列の乾燥器の表面
の一部分を包み、一方別の一つの乾燥用布は下列の乾燥
器の底部を包囲することができよう。
この乾燥方法に付随した一つの不利点は紙を乾燥する
ために多数のシリンダが必要であることである。例え
ば、カナダの新聞用紙乾燥器に関する1986年度の調査は
800m/分以上で作動する抄紙機の大部分が1.5mまたは1.8
mの直径を有する35個ないし50個の乾燥器を備えている
ことを示している。(1987年12月に発行されたエヌ・エ
ヌ・サエー氏、アイ・アイ・ピクリック氏およびエッチ
・アイ・シモンセン氏による「カナダの製紙用パルプ」
と題する論文参照) このような多数の乾燥器は多大な資本支出経費、操業
経費および保守経費を必要とし、また抄紙機の長さが極
めて長くなり、抄紙機を据え付けるための大きいスペー
スが必要になる。慣用の紙乾燥方法の別の不利点は、2
個の連続したシリンダの間に支持されていない弱い湿潤
したウエブを移送することである。支持されていない状
態で空気中を通過する湿潤したウエブは、抄紙紙の速度
が高いときに、不安定であり、そしてこのプロセスの僅
かな変動と反応して動揺し、すなわち、「ひらひらと動
く」傾向を生ずる。シートの過度の動揺はシートの変形
およびしわをひき起こし、製品の品質を低下させ、また
はシートを完全に破断し、そして生産を、中断すること
がある。シートの破断の頻度を減少させるために、抄紙
機の速度は生産量の減少をもたらすにもかかわらず、し
ばしば、低く保たれる。
いくつかの高速度で作動する抄紙機において、シリン
ダの間に支持されていないシートを移動することに付随
した問題を軽減するために、湿潤した紙は単一の乾燥用
布と隣接した最初の乾燥用シリンダのまわりに前進す
る。この単一のフエルトを備えた装置においては、紙が
乾燥器の間に前進するときに乾燥用布により支持され、
それによりウエブの動揺する頻度および破断頻度を低減
する。
単一のフエルトを備えた装置は、シートが多量の湿気
を含みかつ非常に弱く、一方残りの乾燥シリンダの間で
開放延伸(open draw)が使用されるシリンダの最初の
部分に専用ではないけれども主として使用される。曲が
りくねった構成における単一の乾燥用布の適用は、例え
ば、米国特許第4,172,007号明細書に記載されている。
単一のフエルトを備えた装置を作動させる場合の一つ
の不利点は、乾燥器の半分のみ(通常、上列の乾燥器)
が紙と直接に接触し、一方その他の半分の乾燥器が乾燥
器用布により紙から分離され、それによりこれらの乾燥
器から湿潤したウエブに伝達される熱量が減少すること
である。その結果、乾燥器用フエルトの曲がりくねった
装置においては、より多数の乾燥器を設けるかまた乾燥
器の温度をより高くすることが必要になる。
最近、「トータル ベル ラン(Total Bel Run)」
と称呼される乾燥器部分が記述され、この記述による
と、曲がりくねった装置は乾燥器部分の全長にわたって
延在されている。曲がりくねった装置の正規の運転の
間、下列のシリンダが乾燥用布により湿潤したウエブか
ら分離され、上記トータル ベル ランにおいては、下
列のシリンダが小さい直径を有する真空ロールと取り替
えられている(1988年1月26日にモントリオールで開催
されたベロイト社のカナダ技術セミナー)。このような
乾燥器部分は高速度で作動することができるが、慣用の
乾燥器部分よりも長いという不利点を有している。
紙を乾燥するためにしばしば使用される別の一つの方
法は、乾燥用シリンダが排気される大きい室内に配置さ
れる「ミントン(Minton)乾燥器」(米国特許第1,147,
809号)を使用している。気圧が低下すると、水の沸点
が低くなり、それにより伝熱速度を潜在的に高めること
ができる。ミントン乾燥器の不利点は、乾燥用布がない
場合に、乾燥器とウエブとの間の密接な接触が確保され
ず、その結果、伝熱速度が低くなることである。
ミントン乾燥器に付随した別の一つの問題は、シート
が破断したときは常に真空を中断することが必要である
ことである。湿潤したウエブを乾燥器の間に移送する間
にウエブを支持する装置がない場合には、この方法は高
速抄紙機に使用することができない。
さらに別の乾燥方法においては、湿潤したウエブが水
を蒸発させるために必要な熱を供給しかつ水蒸気を運ぶ
去る加熱されたガスの噴流により支持される。この操作
は、例えば、米国特許第3,739,491号明細書に記載され
ている。この方法により得られる伝熱率は高く、そして
湿潤したウエブに作用する機械的な応力は低い。しかし
ながら、支持媒体と接触しないで乾燥したセルロース系
ウエブは不均等に収縮し、その後しわと呼ばれる極性か
らの望ましくない偏差を生じ、それにより製品の品質を
低下し、そしてカレンダリングの間にしわを生じまたは
切断する。ウエブの破断後にウエブを乾燥器に通すこと
が困難であることが重い基本重量グレードに対してまた
は軽い基本重量の製品の最初の乾燥のために主に使用さ
れるこの乾燥方法の別の不利点である。
一つの異なる方法においては、ウエブは「MGシリン
ダ」または「ヤンキーシリンダ」として知られている単
一の大きい直径を有する水蒸気で加熱された回転シリン
ダ上で完全に乾燥せしめられる。単一のシリンダ上でウ
エブを乾燥させる一つの注目に値する特徴は乾燥器の表
面とウエブとの最初の接触がプレスニップにおいて確立
されることである。プレスフエルトまたは布により包ま
れたゴムで被覆された金属製のプレスロールがウエブを
乾燥器の表面上に約30KN/mないし80KN/mの力によりプレ
スする。柔軟な湿潤したウエブをプレスするときに、繊
維が乾燥器の表面と確実に密接に接触して、それにより
高い伝熱および乾燥速度が得られる。大多数の高速の最
新式のヤンキー抄紙機においては、乾燥速度は乾燥器の
表面に付着した紙に熱風を衝突させることによりさらに
高められる。この予熱された空気の噴流はヤンキー乾燥
器の大部分を包囲するいわゆる「高速の」フードから生
ずる。代表的には、乾燥エネルギのほぼ半分はヤンキー
乾燥器の内側の水蒸気から得られ、一方乾燥エネルギの
その他の半分は熱風により供給される。
紙が大きい直径を有する単一の乾燥器により完全に乾
燥されたときに、紙が乾燥器の表面に強く付着し、そし
て特に紙の基本重量が低ければ、シートを破断しないで
安全にはぎ取ることはできない。クレープ薄葉紙を製造
する場合には、ウエブは単一のヤンキー乾燥器上で完全
に乾燥され、そして乾燥させた製品がクレープブレード
により乾燥器の表面から引き離される。引き離された紙
は、ブレードの作用により多数のしわが密集しており、
通常、25.4mm(1インチ)あたり25個ないし120個のク
レープの稜線を有している。このようにして作られたク
レープ紙は低い引張強さを有し、かつ高いかさ、軟か
さ、吸水性および粗面を有している。クレープ紙は、こ
れらの性質を持っているために、衛生用製品のための良
好な材料であるが、印刷用紙として適用するには不適で
ある。
また、より重い基本重量を有し、しばしば部分的に乾
燥させたセルロースウエブは、しばしば、MGシリンダと
呼ばれる大きい直径を有する乾燥器間でプレスされる。
これらのより強くかつ接着性が低いウエブは乾燥器の表
面から剥離することができ、片面が平滑でありかつ光沢
がある、すなわち、「抄紙機によりつや出しされた」
(それ故に、MGシリンダでつや出しされた」製品が得ら
れる。しかしながら、このようにして処理された製品の
内面は極めて異なる性質を有しており、すなわち、乾燥
器の表面と接触したウエブの側面は反対側の面よりも平
滑でありかつ光沢がある。このような製品は片面のみが
可視性を有し、一方折りたたみ可能な箱の内側の板紙の
側面に対する要求条件が低い折りたたみ箱のような製品
に対しては好適である。したがって、ヤンキー乾燥方法
は、現在、特にクレープブレードにより乾燥器から除去
される基本重量が低い衛生用紙または包装紙として使用
され、そしてMGシリンダが紙の両側の性質の差異が望ま
しいある厚紙製品のために使用されている。
最近、別の一つの水を除去する方法(米国特許第4,32
4,613号)が記載されている。この方法では、セルロー
ス系ウエブが水の沸点よりもはるかに高い温度、例え
ば、150℃ないし250℃に加熱されたシリンダによりプレ
スされる。しばしば、「インパルス乾燥」と呼ばれてい
るこのプロセスは、湿潤したウエブがプレスニップにお
ける高温の乾燥器の表面と接触するときに高圧の水蒸気
が発生することに基づいている。高温の乾燥器の壁部に
おいて発生した高圧の水蒸気の前線が紙の厚さを通して
迅速に前進し、そしてセルロースウエブ内に含まれた液
状の水の大部分を隣接したフエルト中に排出する。水の
大部分は液体の形態で除去されるので、この方法は紙の
乾燥というよりもむしろ紙のプレスの特殊の場合であ
る。ロールと紙との間の境界における高い水蒸気圧力の
ために、紙はプレスニップから放出されると直ちにロー
ルから引き離される。この紙の乾燥方法の不利点は製品
としての紙の表裏が別々の手ざわりになり、そしてある
状態では、紙がシートの内部の高い水蒸気圧力により二
つのプライに分裂することを含む。プレスニップ内で水
蒸気を発生させるためには、ある程度のニップ滞留時間
を必要とし、それにより高速抄紙機に対するこの乾燥方
法の有用性を限定する。現在、商業用の高速インパルス
乾燥装置は存在していない。
印刷用紙の本質的な必要条件は、良好な表面平滑性
と、紙の両面の特性が同じであることと、印刷工程の間
の表面の繊維および微粉の粘着性インクによる除去に対
する抵抗性を含む。繊維くずが出る傾向が低い紙の印刷
の質は、適用された印刷技術と関係無く、表面の平滑性
の改良により改良される。したがって、すべての印刷用
紙の平滑性は、乾燥した紙を研摩されたカレンダロール
により形成された1個または数個のニップ内でカレンダ
にかけることにより高められる。紙をカレンダにかける
ことにより得られる結果は、望ましい表面の荒さの減少
および光沢の増大と、いくつかのグレードのみに対して
望ましい紙の厚さの減少とを含む。望ましくない結果
は、引張強さ、引裂強さおよび破裂強さの減少と、表面
の繊維および微粉のウエブのその他の部分に対する凝集
力の減少とを含む。カレンダロールまたはその他の装置
の作用により部分的に引き離された表面の材料は紙の印
刷中に粘着性インキにより除去され、版面上に蓄積す
る。版胴または印刷ブランケット上のこの繊維くずの蓄
積により、望ましくない印刷「斑点」の外観が生ずる。
したがって、繊維くずが出る傾向は印刷用紙の一つの重
大な欠点である。
印刷用紙の望ましい性質は、表面荒さが低く、光沢が
高く、引張強さおよび引裂強さが大きく、繊維くずが出
る傾向が低く、かつ紙の両面の特性に差異がないことを
含む。紙の平滑性および光沢はカレンダがけにより改良
することができるが、この処理は紙の強さおよび繊維く
ずが出る傾向に対して悪影響をおよぼす。したがって、
その他のより高価な方法、例えば、より高価なパルプを
供給する方法が機械的パルプで製造された印刷用紙の性
質を最適化するために必要なカレンダがけの量を減少さ
せるためにしばしば使用される。紙の強さおよび繊維く
ずが出る傾向に悪影響をおよぼすことなく、より平滑な
かつより光沢のある紙、特に新聞用紙を製造する方法を
開発することが明らかに望ましい。
紙の両側の表面特性が同じであることが印刷用の等級
の紙の別の一つの重要な必要条件である。表面荒さ、光
沢または微粉含有量の最適値からの僅かなしかもばらつ
きのない偏差の印刷品質に対する影響はある程度まで印
刷機のプロセスパラメータを改良することにより補正す
ることができる。しかしながら、紙の両側の印刷特性の
差異、すなわち、紙の表裏の手ざわりの差異のために、
向き合う二つのページの印刷の質に極めて顕著な、した
がって、望ましくない差異が生ずる。
産業により紙の表裏の手ざわりの差異に対して課せら
れた重要性は、最近の20年間に新聞用紙フォーマーの大
部分を長網抄紙機からツインフォーマーへの変換により
立証された。ツインフォーマー上で対称な態様で脱水さ
れたシートの表裏の手ざわりの差異が少ないことがこれ
らの改良に対する主な推進力であった。慣用のシリンダ
形乾燥器部分を通して前進する紙はその両側が連続した
乾燥器または総合的なベル操作装置の一連の乾燥器と接
触する。紙の表裏の手ざわりの差異の発生を阻止するた
めに、両側を介しての乾燥が不可欠であると考えられて
きた。ヤンキ乾燥器またはMG乾燥器は、これらによりク
レープで包まれたまたは表裏の手ざわりの差異が大きい
製品が生ずるので、印刷用等級の紙に対して好適である
とは考えられていなかった。
発明の開示 シリンダ乾燥器により通常得られる乾燥速度よりも高
い乾燥速度において無端のセルロースウエブを連続して
乾燥する方法が発見された。この方法により乾燥された
紙は慣用の方法により乾燥された紙よりも強く、平滑で
ありかつ光沢があり、そしてより大きい表面強度を有し
ている。この方法は、印刷用製品、例えば、新聞用紙お
よびボンド紙として意図された湿潤したセルロース系ウ
エブを乾燥するために特に好適である。
この方法は紙の一方の面が第1シリンダの表面と隣接
しかつ紙の他の面が第2シリンダの表面と隣接するよう
に少なくとも2個の加熱されたシリンダ上で紙製造用の
含水セルロースウエブを乾燥することからなっている。
本発明によれば、含水セルロースウエブが加熱された
第1シリンダ上に送られ、そしてウエブの第1面が加熱
された第1シリンダの平滑面と接触した状態でこの平滑
面上においてプレスされる。その結果、部分的に乾燥さ
れたウエブが第1シリンダから除去され、そして加熱さ
れた第2シリンダ上に送られ、ウエブの第2面が加熱さ
れた第2シリンダの平滑面と接触した状態で第2シリン
ダの平滑面上でプレスされる。ウエブの第2面は第1面
と向き合っており、その後、乾燥されたセルロースウエ
ブが前記第2シリンダから取り除かれる。第2シリンダ
の平滑面に対する部分的に乾燥したウエブのプレスは、
平滑な不浸透性のプレスロールをウエブの第1面と接触
させて適用することにより行われる。
本発明は、別の一つの局面によれば、この方法を実施
するための装置を提供する。この装置は各々が平滑な円
筒形の表面を有する回転可能な第1シリンダおよび第2
シリンダを含む。これらの円筒形の表面を加熱するため
に、加熱装置が設けられている。無端の含水セルロース
ウエブの第1面を第1シリンダの平滑な円筒形の表面と
接触するようにプレスするために、1個のローラが設け
られている。1個の平滑な不浸透性のプレスロースが第
1シリンダの下流側でウエブの第1面と接触するように
配置され、かつウエブの第2面を第2シンリンダの円筒
形の表面と接触させた状態でウエブをプレスする。これ
らのシリンダを駆動するために、駆動装置が設けられて
いる。
好ましい実施例の説明 第1シリンダおよび第2シリンダが3mないし8m、通常
約6mの直径を有する大きい直径のシリンダであると好適
であり、そしてこれらのシリンダは約105℃ないし130
℃、好ましくは約118℃の表面温度を有している。
第1シリンダおよび第2シリンダに対してウエブをプ
レスするときのニップ荷重は、好適には65KN/mないし15
0KN/mであり、そして好ましくは約100KN/mである。
ウエブは、例えば、600m/分ないし1500m/分の抄紙機
の正規の速度においてシリンダと接触した状態で移動す
ると好適であり、そしてこの方法は約100m/分より大き
い速度で作動する抄紙機に対して特に好適である。得ら
れる乾燥速度は、第1シリンダにおいては、70kg/m2/時
ないし100kg/m2/時であり、代表的には約85kg/m2/時で
あり、そして第2シリンダにおいては、15kg/m2/時ない
し30kg/m2/時であり、代表的には、25kg/m2/時である。
第1プレス段階においては、ウエブは、ウエブの第2
面と接触係合した多孔性の圧縮可能な支持体、例えば、
フエルトを押つけることにより、第1シリンダに対して
プレスされる。
したがって、特定の一実施例においては、慣用のプレ
ス部分において予め脱水されたウエブはプレスニップか
ら排出される水を受け入れるためのいくつかの表面凹部
を備えたプレスロールにより支持されたフエルトにより
大きい直径を有する第1乾燥器上でプレスされる。部分
的に乾燥されたウエブはフエルトを備えていない平滑な
プレスロールにより大きい直径を有する第2シリンダ上
でプレスされる。これらの大きい直径を有する乾燥器は
乾燥用布を使用しないで作動し、そして好ましい実施例
においては高速フード、赤外線加熱器またはその他の外
側乾燥装置を備えている。平滑な乾燥器の表面上でプレ
スされたウエブを乾燥することにより、慣用の方法で乾
燥された紙よりも高い強度、光沢および平滑性を有する
紙が得られる。大きい直径を有する第2乾燥器上のフエ
ルトを備えていない平滑なプレスロールは第1乾燥器上
で得られた紙の平滑性を維持させる。この方法により得
られる乾燥速度は慣用の乾燥器部分により得られる乾燥
速度の6倍ないし10倍である。
図面の簡単な説明 本発明の特定の好ましい実施例を添付図面に例示して
ある。
第1図は本発明の方法に使用される乾燥装置を略図で
例示し、 第2図は十分に満足ではない改造された乾燥装置を略
図で例示し、 第3図は高速のフードを備えた本発明の方法に使用さ
れる乾燥装置を略図で例示し、 第4図は慣用の乾燥器組立体を略図で例示し、 第5図は本発明の方法を実施するための乾燥装置を組
み込むために改造された第4図の慣用の乾燥器組立体を
略図で例示し、そして 第6図は本発明の方法を実施するためのパイロット乾
燥機を略図で例示している。
発明を実施するための形態 この乾燥装置は大きい直径を有する2個のシリンダ1,
2と、ウエブ移送装置(第1図)を備えた2個のプレス
ロール3,4とからなっている。ウエブ5は、プレスフエ
ルト6により、プレスロール3および乾燥器1により形
成されたニップに搬送される。移送装置は、エアドクタ
ー7および真空ロール8からなっている。エアドクター
7および真空ロール8の総合作用により、ウエブ5を乾
燥器1からコンベヤ布9まで移送する。ウエブ5は中実
の平滑なプレスロール4により捕捉され、そして第2乾
燥器2上でプレスされる。部分的にまたは完全に乾燥さ
れたウエブは、エアドクター10により乾燥器2から除去
され、そして真空ロール11の助けによりコンベヤ布20上
に移送される。コンベヤ布20はウエブをその後の抄紙機
部分、例えば、最終乾燥器またはカレンダーに搬送す
る。
ウエブ5は、プレスロール3および乾燥器1により形
成されたニップに入るときに固形分が約30%ないし46%
である状態で慣用のプレスから乾燥器1に到着する。プ
レスニップにおいて、ウエブ5はプレスフエルト6によ
り乾燥器の表面に対して圧縮され、そしてウエブの繊維
と乾燥器の表面との間に密接な接触が確立される。この
ような接触を確保するために必要なニップ荷重は、抄紙
機のプレス部分(1986年にモントリオール市在のTS CP
PAにより発行されたアイ・アイ・ピクリック市およびア
イ・ティー・パイ氏著の「カナダのパルプ、紙および厚
紙製造機械のプレス部分に関する調査」と題する論文)
に一般に使用されているニップ荷重と類似している。ニ
ップ荷重を例えば約100KN/mよりも高くすることによ
り、プレスニップにおける水の除去がより良好になり、
そしてニップから離れるときのウエブの固形分がわずか
大きくなる。しかしながら、出願人は高い熱伝達率、し
たがって、高い乾燥速度を得るために高いニップ荷重が
必要でないことを発見した。第1乾燥器において適切な
乾燥速度を得るためには、慣用の第1プレスにおいてし
ばし使用されているニップ荷重と同様な比較的に低いニ
ップ荷重、例えば、25KN/mないし40KN/mで十分である。
他方、ニップ荷重を高くすると、紙の光沢および平滑性
が高められ、40KN/mないし150KN/mのプレスニップ荷重
が使用されるときに、紙の表面荒さが低くなりかつ紙の
光沢が高くなる。
ロールの表面の特性が紙の表面上に再現さかつ紙の良
好な印刷特性を得るためには紙の表面荒さが低いことが
望ましいので、乾燥器1および2の表面は平滑に研磨さ
れている。薄葉紙製造機械のMGシリンダまたは乾燥器に
対して一般的に行われているように、バッキングプレス
ロール3はウエブおよびプレスフエルトからしぼり出さ
れる水を受け入れることができるいくつかの凹部、例え
ば、吸引穴、盲のきり穴またはみぞを備えることができ
よう。他方、プレスロール4はなんら大きい表面の特徴
のない平滑面を有していなければならない。プレスロー
ル4は乾燥器1により以前につや出しされた紙の平滑な
かつ光沢のある面と接触している。慣用のフエルトプレ
スニップ、例えば、乾燥器1とロール3との間、または
慣用のプレスロールの間に形成されたプレスニップにお
いては、紙の一方の面がプレスフエルトの表面に対して
圧縮される。フエルトの表面は湿った紙よりも荒くかつ
剛い。ウエブ5の平滑な下面を慣用の方法、すなわち、
第2図に示したようなプレスフエルト12により圧縮する
ことにより、紙のこの面の表面荒さが増しかつ光沢が減
少し、そして第1乾燥器において得られた紙の表面の改
良が大幅になくなる。したがって、本発明の独特の特徴
はウエブを加熱されたシリンダ2の表面上の平滑な不浸
透性ロール4により圧縮することにある。硬質ゴムまた
はその他の材料で製造された慣用のプレスロールカバー
がこのロールして好適である。プレスロール4および乾
燥器2により形成されたニップにおける荷重は製品の所
望された特性により左右される。ニップ荷重をより高く
すると、第2乾燥器における乾燥速度および紙の上面側
の平滑性が増大する。もしも第2乾燥器2に到達する紙
の湿度を高くすれば、紙の上面側の平滑性もまた高くな
る。乾燥器の表面温度、高度フードのパラメータおよび
2個の乾燥器のニップ荷重を調節することにより紙の両
面の平滑性および光沢を等しくすることができる。
乾燥器が第3図に示したようないわゆる高速フードを
備えている場合には、乾燥器の水除去能力が倍増する。
ウエブ5が乾燥器のまわりを前進するときに、高速フー
ド13からウエブ5に予熱された空気の噴流を衝突させる
と、水を蒸発させるために必要な熱が与えられて、紙の
付近から水蒸気を運び去る。この高速フード13は、本発
明が高速抄紙機や重い基本重量を有する印刷用紙に適用
されるときに、または乾燥能力の増大が必要であるとき
には常に使用することができる。この高速フードの構造
および操作パラメータは本発明の主題ではない。ティー
・ガードナー氏により記載されているようなフード〔TA
PPI、47(4)210(1964)〕またはその他の効率的なフ
ードを使用することができよう。また、別の態様とし
て、その他の外部の熱源、例えば、赤外線の熱を使用し
て乾燥速度を高めることができよう。
湿潤したウエブが本発明により乾燥されるときに、乾
燥器の平滑面と密接に接触しているウエブからほとんど
すべての水が蒸発せしめられる。これらの状態の下で
は、ウエブはある領域において優先的に収縮して平面度
からのずれを生ずることはできない。したがって、大き
い直径を有する2個の乾燥器上で約80%よりも高い固形
分になるまで乾燥させた紙には、望ましくない平面度か
らの小規模のずれ、すなわち、「しわ」が発生しない。
乾燥器1および2は、種々の装置により、例えば、内
側から圧縮された水蒸気または直接の火焔、電気誘導、
赤外線により加熱し、または外側から例えば電気誘導ま
たはその他の装置により加熱することができる。現在使
用されているヤンキー乾燥器およびMGシリンダの大部分
は中程度の圧力の水蒸気により内部から加熱されてお
り、同様な技術を本発明にも適用することができる。
乾燥器の表面の最適の温度はウエブの性質により左右
される。もしも乾燥器の温度が高過ぎかつウエブが水蒸
気に対して低い浸透性を有していれば、乾燥器の表面と
紙との間に加圧された水蒸気の層がインパルス乾燥に使
用される態様と同様な態様で発生する。抄紙機の速度が
高くかつニップにおける滞留時間が短いときには、この
水蒸気はインパルス乾燥中に行われるように液体の水を
追い払うことができないが、ウエブを乾燥器の表面から
部分的に引き離し、乾燥器の繊維との間の密接面積を減
少させる。その結果、熱伝達率が低くなり、そして乾燥
速度が低下する。乾燥器の表面の温度が低過ぎると、紙
と乾燥器との間の温度差が小さくなり、したがって、熱
伝達率が低下し、したがって、乾燥速度が低下する。乾
燥器の表面の温度は約100℃から約170℃までの範囲内に
あるが、108℃から140℃までの範囲内の温度が新聞用紙
を乾燥させるために特に便利であることが判明した。
本発明において記載した乾燥器における水の除去量は
ウエブと乾燥器との接触時間により左右され、そしてこ
の接触時間は乾燥器の直径および抄紙機の速度により左
右される。乾燥器の直径は、製品の基本重量、プレスさ
れるウエブの含水量および抄紙機の速度により決定され
る。大きい直径を有する乾燥器は低い基本重量を有する
印刷用グレードのウエブを完全に乾燥させるために必要
な滞留時間を与えることができる。しかしながら、種々
の実用上の理由から、乾燥器のサイズは制限されてい
る。例えば、クレープ紙を製造する最新式の抄紙機は、
通常、約6mないし7mの直径を有する単一の乾燥器を使用
している。
水により膨潤したセルロース繊維は順応性が良く、乾
燥器の表面に合致するので、ウエブが低い固形分で乾燥
器の表面においてプレスされるときに、最良の繊維とシ
リンダとの接触、したがって、最高の乾燥速度が得られ
る。したがって、ウエブを単一のシリンダ上でプレス
し、そして完全に乾燥させるときに、最高の乾燥速度が
得られる。しかしながら、単一の乾燥器の乾燥能力は高
速抄紙機にとっては低過ぎる。また、単一の乾燥器上で
乾燥させた紙は、乾燥器の表面にあまりも強く付着する
ので、乾燥器から剥離することが困難であり、また紙の
表裏の手ざわりの差異が大きくなる。これらの問題を回
避するために、紙を少なくとも2個のシリンダ上で乾燥
させなければならない。本発明の好ましい実施例におい
ては、ウエブは慣用のプレス部分の端部において得られ
る固形分と同様な固形分、すなわち、35%ないし50%の
固形分の状態で第1乾燥器のシリンダ上でプレスされ
る。
ウエブは55%ないし75%の固形分において第1シリン
ダから除去され、そして第2乾燥器においてプレスされ
る。この高い固形分においては、セルロース繊維の膨潤
度がより小さく、そして剛性がより高いので、プレス時
に、ウエブの第2乾燥器の表面との接触がより完全でな
くなる。この理由およびその他の理由から、第2乾燥器
における乾燥速度は第1乾燥器における乾燥速度よりも
低い。
好ましい実施例においては、紙は大きい直径を有する
2個のみの乾燥器においてその最終の固形分、すなわ
ち、約90゜まで乾燥される。その理由は、この乾燥方法
により、高い乾燥速度、良好な紙の表面の平滑性および
光沢ならびに改良された紙の強度が得られるからであ
る。紙がより小さい直径を有する乾燥器においてプレス
されるときに、紙の平滑性および光沢のわずかではある
が、依然としてかなりの改良が得られる。その後、この
ようにして部分的に乾燥させた紙をその他の方法により
さらに乾燥させることができる。製品の表面特性を改良
するために、プレスロールを備えた2個の乾燥器を慣用
のシリンダ乾燥器部分内に設置することができよう。慣
用の乾燥器の機構を第4図に示してある。2個のプレス
ロールを備えた乾燥器を設置することにより改造された
慣用の乾燥器部分を第5図に示してある。第5図に示す
ように改造された乾燥器部分は、紙がプレスロール16に
よりプレスされる2個の乾燥器14および15のみにおいて
乾燥速度を高めることができる。もしも乾燥能力をさら
に高めかつ紙の表面特性を改良することが望ましけれ
ば、付加的な乾燥器シリンダはプレスロールを備えるこ
とができる。しかしながら、ウエブの固形分が低過ぎる
最初の乾燥器上の湿潤したウエブに作用するプロスロー
ルは、プレスニップにおいて紙から除去された水を排出
するための経路を設定するためにフエルトを備えていな
ければならず、そして(例えば、57%またはそれよりも
高い固形分を有する)乾燥器上のウエブに作用するプレ
スロールはフエルトを備えず、かつシートに傷がつくこ
とを阻止するために平滑であるべきである。紙はいかな
る乾燥器シリンダにおいてもプレスすることができよ
う。しかしながら、ウエブの固形分が増すにつれて、乾
燥器上でウエブをプレスする有利な作用が減少する。
乾燥器からの高い熱伝導率および高速フードからの熱
風の衝突の総合作用により高い乾燥速度が得られる。薄
葉紙製造機械の乾燥器においては、例えば、毎時1m2
たり160kgの水を蒸発させる乾燥速度が得られる。以下
に記載した出願人の試験においては、新聞用紙を乾燥す
るときに、熱風を衝突させることによる助けがない場合
ですらも、毎時1m2あたり約90kgの水を蒸発させる乾燥
速度が得られた、それと比較して、慣用の新聞用紙乾燥
シリンダの平均乾燥速度は毎時1m2あたり15kgの水を蒸
発させる程度にすぎない。(1986年に改訂されたTAPPI
技術情報シート0404−15) 好ましい実施例においては、ウエブは約5mないし7mの
直径を有する2個の乾燥器上で乾燥される。大きい直径
を有する2個の乾燥器は、たとえ高速フードを備えてい
る場合ですらも、殊に非常に高速の抄紙機が高い基本重
量を有する製品を製造する場合には、抄紙機上のウエブ
を完全に乾燥することはできないかもしれない。もしよ
り大きい乾燥能力が必要であれば、第2乾燥器通過後に
ウエブの乾燥を完了するために、付加的な乾燥器を使用
することができる。この構成においては、乾燥器の表面
上でプレスされたウエブは、良好な紙の表面特性を得る
ために必要であるように、比較的に低い固形分を有して
いる。2個の連続した大きい乾燥器上で70%またはそれ
以上の固形分まで乾燥させた後に紙に高い光沢および平
滑性がいったん得られると、これらの望ましい特性は、
その後その他の装置により乾燥された紙に保持される。
この付加的な乾燥は、慣用の乾燥シリンダにおいて、ま
たはその他の技術により達成することができる。例え
ば、第2乾燥器を去るウエブに残存している過大な水分
は、シートを通しての空気通路と熱風の衝突とを組み合
わせたパプリドライヤ(Papridryer)として知られてい
る乾燥機(米国特許第3,248,798号)により蒸発させる
ことができよう。
下記は本発明の方法を使用して行われた実験のいくつ
かの例である。
例1 1個のみの乾燥器においてプレスされた紙がより
強くかつ一つの平滑な面および一つの光沢のある面を有
することを示す。
18%の軟材クラフトパルプおよび82%の臼石でひいた
木材パルプからなる供給材料から、ツインフォーマーを
備えた800m/分で作動するパイロット抄紙機により、50g
/m2の基本重量を有する新聞用紙シートが調整された。
このシートは45KN/mおよび90KN/mの荷重をそれぞれ加え
られた抄紙機の二つのプレスニップにおいてプレスさ
れ、そして40%に近い固形分においてリールに巻き取ら
れた。シートのその後の処理が第6図に示したパイロッ
ト乾燥機において行われた。湿潤した紙はリール18から
巻き出され、そしてプレスフエルト6により100m/分の
速度においてプレスロール3および乾燥器ロール1によ
り形成されたニップ中に搬送された。乾燥器ロール1は
外側から電気誘導により加熱された。プレスニップ荷重
は10KN/mであり、そしてロールの温度は約125℃であっ
た。プレスロール3の直径は0.76mであり、そして乾燥
器ロール1の直径は0.88mであった。乾燥器ロール1上
の紙の滞留時間は約1.60秒であり、これは700m/分で作
動する6mの直径を有する乾燥器上の滞留時間に相当す
る。リール18におけるシートの固形分は39.2%であり、
そしてリール19におけるシートの固形分は61.2%であっ
た。これは毎時乾燥器の1m2あたり104kgの水を蒸発させ
る乾燥速度に相当している。
対照実験においては、同様なシートが同様な状態の下
でプレスされた。しかしながら、乾燥器1は加熱されな
かった。両方の実験からの試料は回転写真乾燥器上で2
枚の吸取り紙の間にはさまれた状態で完全に乾燥され、
一晩中25℃の温度に、そして50%の相対湿度に調節さ
れ、そして試験された。両方の試料のいくつかの物理的
特性および表面特性を表Iに掲載した。
常温乾燥器ロール上でプレスされた対照試料の両面に
おいて測定された表面特性、すなわち、約7μmのPPS
−SIOおよび6%に近いハンター光沢は慣用の方法で製
造されたカンレンダがけされていない新聞用紙を代表し
ている。フエルトによりプレスされ、その後加熱された
プレスロールのまわりを前進した紙の下面の表面荒さお
よび光沢は対照試料について測定した値と類似してい
た。他方、乾燥器の表面に直接に隣接した試料の上面
は、対照試料または慣用の方法で乾燥された新聞用紙よ
りもはるかに平滑でありかつはるかに強い光沢を有して
いた。
表Iに記載した特性はカレンダがけされていない紙に
ついて測定された値であるが、本発明により乾燥させた
新聞用紙の上面について測定された3.5μmのPPS−SIO
荒さおよび19%のハンター光沢は、単に完全にカレンダ
がけされた新聞用紙について通常得られる値と類似して
いる。これは本発明により製造される紙が慣用の紙より
もかなり低い度合のカレンダがけを必要とするのかまた
はカレンダがけを全く必要としないことを意味してい
る。紙の引張強さの約30%が通常カレンダがけ中に失わ
れるので、本発明により製造された紙は当初の引張強さ
の大部分を保持することができる。紙の強度の一般に使
用される判定基準は自重により裂断する紙ストリップの
長さである裂断長である。この判定基準を使用すると、
本発明により乾燥させた試料は対照試料よりも37%高い
強度を有していた。引張エネルギ吸収性(TEA)は紙の
引張強さおよび延伸の両方を反映したものである。本発
明により調製された紙は対照試料よりも38%大きいTEA
を有していた。慣用の方法、例えば、精製することによ
りまたは強度を付与する薬品の添加による引張強さの増
大はしばしば引裂強さの減退を伴うが、この悪影響は本
発明を適用したときに起こらなかった。
例2 第1乾燥器上で得られた平滑性が紙を第2乾燥器
までフエルトによりプレスすることにより損なわれるこ
とを示す。
湿潤した新聞用紙ウエブが例1に記載されているよう
に調製され、そして第6図に示したパイロット乾燥機で
処理された。紙はリール18から巻き出され、プレスニッ
プに通され、乾燥器1を経由してリール19に収集され
た。このようにして処理された紙の試料は取り外され、
そしてリール19は位置18に再配置された。その後、紙シ
ートは第1パス中にフエルトに面した紙の面が第2パス
の際に乾燥器に面するように再びプレスニップに通さ
れ、そして乾燥器に通された、紙の当初の固形分は43.8
%、第1パス後の固形分は67.3%、そして第2パス後の
固形分は80.3%であった。操作のいくつかのパラメータ
およびこの実験から紙のテスト結果は表IIに示してあ
る。
表IIのデータは乾燥機を通して第1パスを行なったと
きに乾燥器ロールと接触したシートの上面において表面
荒さおよび光沢のかなりの良好が得られたことを示す。
第1パス中にフエルトに押しつけられたシートの下面の
表面荒さは変化しなかったが、その光沢は対照シートと
比較すると、わずかだけ改良された。
第2パスの間、紙の下面は乾燥器の表面に押しつけら
れた。その結果、表IIに示すように、表面荒さが劇的に
減少し、3.6μmまで低下し、そして光沢が改良され、1
6.5%まで向上した。表面荒さおよび光沢の同様な値は
通常十分にカレンダがけされた新聞用紙に認められる。
これと対照的に、紙の上面の表面特性は第2パスの間に
劣化した。プレスロールおよび乾燥器により形成された
第2ニップにおけるプレスフエルトによる圧縮後、紙の
上面の光沢および表面荒さはカレンダがけされていない
慣用の新聞用紙に認められる値と類似した値になった。
この例は慣用のMG乾燥またはヤンキー乾燥の場合に行
われるようにウエブがフエルト付きロールによりプレス
される第2乾燥器上においてすらも紙の下面のかなりの
改良が得られることを立証している。しかしながら、こ
のような操作は紙の上面の平滑性を損なう。そのうえ、
この実験はウエブが67.3%の高い出発時のウエブ固形分
において導入されたときに得られる乾燥速度(25.3kg/m
2/時)よりも43.8%の低い固形分において乾燥器上でプ
レスされたウエブにおいてかなり高い乾燥速度、すなわ
ち、80.5kg/m2/時が得られることを示している。したが
って、紙を大きい直径を有する2個の乾燥器上で乾燥す
ることが進入するウエブの固形分が最高であっても操作
が可能であるので望ましい。この実験においては、紙の
乾燥器上の滞留時間は700m/分で作動する6mの直径を有
する乾燥器において得られる滞留時間と類似していた。
したがって、この結果は商業用抄紙機の2個の乾燥器が
空気衝突用フードを備えていないときですらも新聞用紙
の固形分を約44%から約80%まで高めることができるこ
とを示している。
例3 本発明により乾燥させた紙の平滑性、強度および
印刷の質の改良を示す。
新聞用紙ウエブが例1に記載されているように調製さ
れ、そして平滑な硬いプレスロール3を備えた第6図に
示したパイロット乾燥機により処理された。紙はリール
18からプレスニップ中に巻き出され、フエルト6と乾燥
器1との間で圧縮され、乾燥器1のまわりに進められ、
そしてリール19上に収集された。その後、リール19が部
分的に乾燥した紙と共に位置18に再配置され、そしてフ
エルト6が取り外された。このシートは、第1パスの間
にフエルトと接触した紙の面が第2パスの間に乾燥器に
面し、一方紙の反対側の面が硬い平滑なプレスロールに
面するように、平滑なロール3および乾燥器1により形
成されたニップに再び通され、そして乾燥器1のまわり
に進められた。この手順は第1図に示した装置のシュミ
レーションとして行われた。紙の当初の固形分は37.9
%、第1パス後の固形分は66.3%、そして第2パス後の
固形分は74.8%であった。当初の紙および本発明により
処理された紙からの試料が取り外され、そして両方の試
料を写真乾燥器上の吸取り紙の間にはさんだ状態で乾燥
させた。
本発明により調製された紙のいくつかの物理的特性を
表IIIに記載してある。本発明により調製された試料
は、対照試料と比較して、ほぼ50%大きい裂断長および
内部結合性を有しかつ2倍よりも大きい引張エネルギ吸
収性を有していた。対照試料は若干大きい引裂指数およ
び散乱係数を有し、そして両方の試料は同様な不透明度
を有している。この例は本発明により乾燥された新聞用
紙の強度および平滑性の驚くべき改良を立証し、そして
また第1乾燥器において得られた紙の両面の平滑性の差
異を第2乾燥器においてなくすことができることを示し
ている。
表IIIに特性を記載した紙は100KN/mにおいてプレスさ
れ、そして約118℃まで加熱されたシリンダ上で乾燥さ
れた。より低いニップ荷重、例えば、20KN/mないし60KN
/mにおいてプレスされまたはより高い温度、例えば、14
5℃において乾燥されたその他の紙の試料はより弱くか
つ表面荒さが荒く、最適の操作条件が118℃および100KN
/mに近いことを示している。
表IIIに記載した紙は、慣用の方法でプレスされた紙
と比較して、より少ないカレンダがけにより所要の嵩お
よび平滑性を呈する。印刷用紙グレードの重要な品質基
準は所定量のインキにより得られる表面の暗さの目安で
あるプリントの濃度である。表IVは、本発明により調製
された紙は軽度にのみカレンダがけされたが、強くカン
レンダだけされた慣用の紙と同様なプリント濃度指数を
有していることを示す。
例4 プレスロールを備えた大きい直径を有する2個の
乾燥器において得られるウエブの固形分を示す。
ある特定の乾燥速度においては、加熱されたシリンダ
上でプレスされたウエブから除去される水の量はウエブ
の滞留時間により左右される。例2および例3に記載し
た実験と同様ないくつかの実験において得られた平均の
乾燥速度は第1パスに対して88kg/m2/時であり、そして
第2パスに対して23kg/m2/時であった。もしも大きい直
径を有する産業用乾燥器において同様な乾燥速度が得ら
れるものと仮定すれば、種々の抄紙機の速度において得
られる固形分を計算することができよう。表Vは45%の
固形分まで予めプレスされ、そして17mの距離にわたっ
て、各々の周囲がウエブにより包まれた6mの直径を有す
る2個の乾燥器上で乾燥された50g/m2の基本重量を有す
る新聞用紙に対して計算された固形分を示す。二回のパ
スに対して88kg/m2/時および23kg/m2/時の乾燥速度が仮
定されている。
薄葉紙のヤンキー乾燥に関する経験によれば、高速フ
ードからの熱風を加熱された乾燥シリンダの表面上で移
動しているウエブに衝突させることにより乾燥速度を二
倍にすることができることが判明している。出願人のパ
イロット乾燥機上で得られる乾燥速度を第3図に示した
ように熱風を衝突させることにより倍増することができ
ると仮定すると、第1乾燥器および第2乾燥器において
得られる乾燥速度は、それぞれ176kg/m2/時、46kg/m2/
時になろう。表VIは両方の乾燥器が高速フードを使用す
ると仮定しかつ表Vに記載した条件と同じ条件に対して
計算された固形分を示す。
1986年におけるカナダの新聞用紙製造機械の平均速度
は約700m/分〔エヌ・エヌ・サエー氏およびアイ・アイ
・ピクリック氏著の「カナダのパルプ紙」88912)T470
(1987)〕であり、そして現在最も速い抄紙機のうちの
二、三台のみが1300m/分に近い速度で稼動している。表
Vのデータは高速フードを備えた6mの直径を有する2個
の乾燥器が最も速い抄紙機の二、三台を除くすべてにお
いて新聞用紙を完全に乾燥することができることを示し
ている。

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平滑な反対両面を有する乾燥したウエブを
    製造するために無端の含水セルロースウエブを乾燥させ
    る方法において、 35重量%ないし50重量%の固形分を有し、そして反対両
    面である第1面と第2面を有する含水セルロースウエブ
    を加熱された第1シリンダに送り、 前記第2面と接触係合している多孔性の圧縮可能な支持
    体を押しつけることにより前記ウエブを加熱された前記
    第1シリンダの平滑面に対してプレスし、その際前記第
    1面を前記平滑面と接触させ、そして前記の多孔性の圧
    縮可能な支持体を通して前記セルロールウエブからの水
    を排出させて前記セルロースウエブを部分的に乾燥させ
    かつ前記第1面を平滑にし、 前記第1シリンダから平滑な第1面を有する部分的に乾
    燥したセルロースウエブを除去し、 前記の部分的に乾燥したウエブを加熱された第2シリン
    ダに送り、 前記の部分的に乾燥したウエブを前記加熱された第2シ
    リンダの平滑面に対してプレスし、その際前記第2面を
    前記第2シリンダの前記平滑面と接触させて前記ウエブ
    をさらに乾燥させることを含み、 前記第2シリンダの前記平滑面に対する部分的に乾燥し
    たウエブの前記プレスが前記の平滑な第1面として接触
    して前記ウエブに対して回転する平滑な不浸透性ロール
    により行われ、さらに、 その結果得られた平滑な反対両面である第1図および第
    2面を有する乾燥したセルロースウエブを前記第2シリ
    ンダから除去することを含む方法。
  2. 【請求項2】請求の範囲第1項に記載の方法において、
    前記の多孔性の圧縮可能な支持体がフエルトを備え、そ
    して前記プレスが前記フエルトを前記第2面に対してプ
    レスロールにより押しつけることを含み、前記プレスロ
    ールが該プレスロールと前記第1シリンダとの間のニッ
    プにおいて前記フエルトを通して前記ウエブから排出さ
    れた水を受け入れる装置を有する方法。
  3. 【請求項3】請求の範囲第1項に記載の方法において、
    前記第1シリンダから除去された前記の部分的に乾燥し
    たウエブが55重量%ないし75重量%の固形分を有する方
    法。
  4. 【請求項4】請求の範囲第1項に記載の方法において、
    前記ウエブの補助的な乾燥を行うために、前記の加熱さ
    れた第1シリンダにおいて前記ウエブの前記第2面に熱
    風を衝突させ、そして前記ウエブの補助的な乾燥を行う
    ために、前記の加熱された第2シリンダにおいて前記ウ
    エブの前記第1面に熱風を衝突させることを含む方法。
  5. 【請求項5】請求の範囲第1項から第4項までのいずれ
    か一項に記載の方法において、前記の平滑な第1面およ
    び第2面が同じ平滑特性を有しかつ前記の乾燥したセル
    ロースウエブがカレンダがけされていない紙として回収
    される方法。
  6. 【請求項6】紙を製造する場合に平滑な反対両面を有す
    る乾燥したウエブを製造するために無端の含水セルロー
    スウエブを連続して乾燥させる方法において、 反対両面である第1面および第2面を有する含水セルロ
    ースウエブを35重量%ないし50重量%の固形分を含有す
    るまで脱水し、 脱水したウエブを表面温度が105℃ないし130℃に保たれ
    た平滑面を有する加熱された第1シリンダ上に送り、 前記第2面と接触係合している多孔性の圧縮可能な支持
    体を押しつけることにより前記ウエブを加熱された前記
    第1シリンダの前記平滑面に対してプレスし、その際前
    記第1面を65KN/mないし150KN/mのニップ荷重において
    前記平滑面と接触させ、そして前記の多孔性の圧縮可能
    な支持体を通して前記セルロールウエブからの水を排出
    させて前記セルロースウエブを部分的に乾燥させかつ前
    記第1面を平滑にし、 前記第1シリンダから55重量%ないし75重量%の固形分
    を有しかつ平滑な第1面を有する部分的に乾燥したウエ
    ブを除去し、 前記の部分的に乾燥したウエブを表面温度が105℃ない
    し130℃に保たれた平滑面を有する加熱された第2シリ
    ンダに送り、 前記の部分的に乾燥したウエブを前記第2シリンダの前
    記平滑面に対してプレスし、その際前記ウエブの前記第
    2面を65KN/mないし150KN/mのニップ荷重において前記
    第2シリンダの前記平滑面と接触させて前記ウエブをさ
    らに乾燥させることを含み、 前記の加熱された第2シリンダに対する部分的に乾燥し
    たウエブの前記プレスが平滑な不浸透性のプレスロール
    を前記の平滑な第1面と接触して前記ウエブに対して回
    転させることを含み、さらに、 その結果得られた前記の反対両面である第1面および第
    2面が平滑でありかつ同じ紙特性を有するカレンダがけ
    されていないウエブを前記第2シリンダから回収するこ
    とを含む方法。
  7. 【請求項7】請求の範囲第6項に記載の方法において、
    前記の多孔性の圧縮可能な支持体がフエルトを備え、そ
    して前記プレスが前記フエルトを前記第2面に対してプ
    レスロールにより押しつけることを含み、前記プレスロ
    ールが該プレスロールと前記第1面との間のニップにお
    いて前記フエルトを通して前記ウエブから排出された水
    を受け入れる装置を有している方法。
  8. 【請求項8】請求の範囲第7項に記載の方法において、
    前記ウエブの補助的な乾燥を行うために、前記の加熱さ
    れた第1シリンダにおいて前記ウエブの前記第2面に熱
    風を衝突させ、そして前記ウエブの補助的な乾燥を行う
    ために、前記の加熱された第2シリンダにおいて前記ウ
    エブの前記第1面に熱風を衝突させることを含む方法。
  9. 【請求項9】平滑な反対両面を有する乾燥したウエブを
    製造するために無端の含水セルロースウエブを乾燥させ
    る装置において、 円筒形の平滑面を有する回転可能な第1シリンダと、 移動する無端の含水セルロースウエブの第1面を前記第
    1シリンダの前記の円筒形平滑面と接触させるように所
    定のニップ荷重においてプレスするようになったプレス
    ローラ装置と、 前記第1シリンダの下流側で前記ウエブの第2面と接触
    するようになった円筒形の平滑面を有する回転可能な第
    2シリンダと、 セルロースウエブの第1面と接触してウエブを前記第2
    シリンダの前記の円筒形の平滑面に対してプレスするよ
    うになった平滑な不浸透性のプレスロールと、 圧縮可能なフエルトを前記ウエブと前記プレスロール装
    置との間の前記プレスロール装置上に送る装置と、 第1シリンダおよび第2シリンダの円筒形の表面を加熱
    する装置とを備えた装置。
  10. 【請求項10】請求の範囲第9項に記載の装置におい
    て、さらに、第1シリンダおよび第2シリンダを回転さ
    せるための駆動装置を含む装置。
  11. 【請求項11】請求の範囲第10項に記載の装置におい
    て、前記プレスローラ装置がプレスロールを備え、該プ
    レスロールが該プレスロールと第1シリンダとの間のニ
    ップにおいてフエルトを通して前記ウエブから排出され
    た水を受け入れる装置を有する装置。
  12. 【請求項12】請求の範囲第11項に記載の装置におい
    て、前記第1シリンダにおいてウエブの第2面に熱風を
    衝突させるように導きかつ第2シリンダにおいてウエブ
    の第1面に熱風を衝突させるように導くようになった熱
    風衝突装置を含む装置。
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