JP2588457B2 - 溶融ガラスの切断装置 - Google Patents

溶融ガラスの切断装置

Info

Publication number
JP2588457B2
JP2588457B2 JP4061178A JP6117892A JP2588457B2 JP 2588457 B2 JP2588457 B2 JP 2588457B2 JP 4061178 A JP4061178 A JP 4061178A JP 6117892 A JP6117892 A JP 6117892A JP 2588457 B2 JP2588457 B2 JP 2588457B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
link
arm
arms
gob
molten glass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4061178A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05221658A (ja
Inventor
好章 井藤
尚樹 東海林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Glass Co Ltd
Original Assignee
Toyo Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Glass Co Ltd filed Critical Toyo Glass Co Ltd
Priority to JP4061178A priority Critical patent/JP2588457B2/ja
Publication of JPH05221658A publication Critical patent/JPH05221658A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2588457B2 publication Critical patent/JP2588457B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B7/00Distributors for the molten glass; Means for taking-off charges of molten glass; Producing the gob, e.g. controlling the gob shape, weight or delivery tact
    • C03B7/10Cutting-off or severing the glass flow with the aid of knives or scissors or non-contacting cutting means, e.g. a gas jet; Construction of the blades used

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス製品成形機に供
給する溶融ガラスを、個別のガラスの塊に切断する装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガラス製品を製造するには、溶
融したガラスを、アームの先端の切断刃を用いて所定の
重量、及び所定の形状を有する個別のガラスの塊(ゴ
ブ)に切断し、これを一定時間間隔でガラス製品成形機
に供給し、そこで所定の金型を用いて所望形状のガラス
製品を製造するようにしている。
【0003】この種のものでは、成形後のガラス製品の
肉厚や内容量などが、ゴブの重量により決まるため、個
別に供給されるゴブの重量にばらつきの生じないことが
望まれる。また、製品によっては、必要なゴブの重量が
異なるし、成形の速度も異なるので、成形品を変更する
には、ゴブの形状を適切なものにするため、その都度ゴ
ブ切断装置を駆動するためのシャーカムの形状を変更す
る必要が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のゴ
ブ切断装置では前述のように成形する製品を変更する都
度シャーカムの交換が必要になるが、正常な成形プロセ
スを保つためには、これらの交換作業や調整作業が不可
欠になり、これには多大な労力が必要になり、これに要
した労力と時間とは、生産性効率を低下させるという問
題がある。
【0005】これを解消するために、ゴブ切断装置の駆
動を、電気サーボモータ駆動にすれば、面倒なシャーカ
ムの交換作業はなくすことができるが、サーボモータの
複雑な速度制御が必要になるという問題がある。このサ
ーボモータの速度を複雑に制御すると、加速度が円滑で
なくなり、ゴブ切断装置の動作が不安定になり、各部に
与える機械的な衝撃が大きくなるという問題がある。
【0006】また、従来装置のように、切断刃の取り付
いたアームを長いコネクティングロッドなどを用いて開
閉させると、熱膨張などの影響が現われて、いわゆる切
断刃のオーバーラップ量の調整が面倒になるという問題
がある。
【0007】更に、従来では、切断刃の取り付いたアー
ムをクランク駆動しているが、これでは溶融ガラス中に
耐火物の内張りがはがれて流出したり、未溶解の固形状
のガラスなどが流出したりして、これを切断したとき
に、切断刃で完全に切断することができず、装置に破壊
的な力の加わるおそれがあるという問題がある。
【0008】そこで、本発明の目的は、上述した従来の
技術が有する問題点を解消し、ゴブ切断装置を駆動する
ためのシャーカムを不要にして、生産性を向上させてな
る溶融ガラスの切断装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ガラス製品成形機に供給する溶融ガラス
を個別のガラスの塊に切断するための切断刃を先端に保
持する一対のアームを備え、これらアームを電動サーボ
モータにより開閉するもにおいて、アームと電動サー
ボモータとの間に屈折可能リンクを設け、この屈折可能
リンクを屈折させることにより、過負荷時に、アームと
電動サーボモータ間の力伝導をしゃ断可能にしたもので
ある。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【作用】本発明によれば、リンクに、屈折可能リンクを
採用することにより、各種の過負荷からゴブ切断装置を
保護することができ、サーボモータを停止させることな
く、ゴブ切断装置だけを停止させることができる。従っ
て、制御関係においては、他の機器との同期運転等にお
よぼす影響を考慮する必要がなくなる。
【0014】
【実施例】以下、本発明による切断装置の一実施例を添
付図面を参照して説明する。
【0015】図1にフィーダ装置の全体図を示す。ここ
で1は溶融ガラスフィーダを示しており、この溶融ガラ
スフィーダ1は、一般に耐火材、耐火煉瓦などで内張り
されている。1aは溶融しているガラスを示す。また2
はフィーダ装置を示し、このフィーダ装置2は、プラン
ジャ装置4を駆動している。プランジャ装置4の先端に
は、耐火材で構成されるプランジャ4aが取り付けられ
ており、これは溶融ガラス1a中で上下方向の運動を行
う目的で取り付けられている。
【0016】溶融ガラスフィーダ1の下部には、溶融し
たガラス1aが流れ出るためのオリフィス1bが設けら
れている。オリフィス1bから流れ出る溶融ガラス1a
は、後述のゴブ切断装置11により切断され、ガラスの
塊(ゴブ)1cになる。このゴブ1cは、一般に100
0℃以上の温度があり、周辺には相当な輻射熱を発散さ
せる。これによれば、周辺のプランジャ装置4や後述す
るゴブ切断装置11などは、このゴブ1cの輻射熱やガ
ラス溶融フィーダ1の保有熱などによって、相当な温度
にまで加熱される。
【0017】また、溶融ガラスフィーダ1のオリフィス
1bの真下には、溶融ガラス1aを切断するためのゴブ
切断装置11が設けられている。このゴブ切断装置11
は一対のアーム13,14を有しており、これらアーム
13,14の先端には、切断刃18が形成されている。
【0018】アーム13,14の開閉は、図1、図4及
び図5を参照して、サーボモータ23により行われる。
このサーボモータ23は、図5に示すように、減速機2
4に接続されており、減速機24の出力軸25の先端に
はR1 だけ偏心した軸27を有するアダプタ26が装着
されている。これによれば、アダプタ26の偏心軸27
はサーボモータ23の回転によって半径R1 の偏心運動
を行う。
【0019】偏心軸27には、ニードルベアリングを介
して、屈折可能な連結継ぎ手装置28(以下、屈折可能
リンクという)が取り付けられており、アダプタ26の
回転運転を揺動リンク29に伝え、揺動リンク29は揺
動運動を行う。この揺動リンク29の揺動運動は、中間
リンク30を介してアーム14を揺動運動させる。この
アーム14は、図2に示すように、歯車15を介してア
ーム13に連結されており、アーム13,14はかみ合
って線対称揺動運動を行う。
【0020】屈折可能リンク28を詳述すると、図6
は、屈折可能リンク28が屈折した状態を示し、図7
は、屈折可能リンク28が引き伸ばされた状態を示して
いる。屈折可能リンク28は、2つのリンク31,32
からなり、各リンク31,32をショルダースクリュ3
3により接続したものである。
【0021】屈折可能リンク28の一方のリンク31の
端部には、フック状のストッパ34が一体的に形成さ
れ、他方のリンク32の端部には、ストッパ34に係合
自在にストッパ35が一体的に形成されている。そし
て、屈折可能リンク28が、図7に示すように、引き伸
ばされた状態になると、上記のストッパ34,35が互
いに係合し、軸間では鈍角な角度θ1 が保たれるように
なっている。
【0022】この状態において、例えば、軸部36が矢
印37の方向に押されると、鈍角な角度θ1 があるため
に、図6に示すように、互いのリンク31,32は角度
θ2まで回転して、軸間の距離はL1 からL2 に減少す
るようになっている。
【0023】一方、アーム13には、図1及び図4に示
すように、リンク38を介してエアーシリンダ39が取
り付けられている。このエアーシリンダ39は、ブラケ
ット39aを介して切断装置本体の下部ハウジング21
に取り付けられている。
【0024】図1を参照して、このエアーシリンダ39
には2つのポートP1 ,P2 が設けられ、各ポート
1 ,P2 には切り替え弁41を介してエアーが供給さ
れるようになっている。ゴブ切断装置が正常に稼働して
いる時には、切り替え弁41は図示のBの位置にあり、
ポートP1 に常にエアー圧がかけられ、アーム13とア
ーム14とは、かみ合う方向に押しつけられる。
【0025】この場合には、エアーパイロットバルブ4
2のポートP4 にもエアー圧がかかり、エアーパイロッ
トバルブ42がBの位置に切り替わるので、エアーシリ
ンダ39のポートP2 側のエアー圧は、切り替え弁41
を通じてだけではなく、ポートP3 から切り替え弁42
を通じても排気される。
【0026】そして、エアーシリンダ39によりアーム
13とアーム14とがかみ合う方向に押しつけられる
と、図1からも明らかなように、揺動リンク29は引き
上げられ、屈折可能リンク28は図7に示す状態に引き
伸ばされる。
【0027】即ち、ゴブ切断装置が正常に稼働している
時には、屈折可能リンク28は常に引き伸ばされた状態
にあり、図1及び図9からも明らかなように、サーボモ
ータ23の回転力は、屈折可能リンク28、揺動リンク
29及び中間リンク30を介してアーム14及びアーム
13に正しく伝達される。
【0028】なお、アーム13とアーム14とが開く際
には、サーボモータ23の力はエアーシリンダ39の力
に打ち勝つし、それが閉じる際には、ポートP2 側のエ
アー圧が切り替え弁41を通じてだけではなく、切り替
え弁42を通じても排気されるので、ピストン40の運
動時の排気抵抗が低減されるので、アーム13及びアー
ム14の開閉はきわめてスムーズに行われる。
【0029】また、エアーシリンダ39のポートP1
には空気室T1 が設けられ、この空気室T1 の存在によ
り、かりにピストン40が運動して空気室T1 の体積が
変化したとしても、その変化率が吸収されるので、空気
室T1 側の圧力変動は抑えられる。更に、リンク38の
腕の長さL3 は、リンク38aの長さL4 よりも短く設
定されているので、かりにアーム13,14の揺動運動
が高速になったとしても、ピストン40のスピードは高
速にならないので、エアーシリンダ39の追従性は損な
われない。
【0030】一方、切断装置の停止時には、切り替え弁
41がAの位置に切り替えられ、エアーシリンダのポー
トP2 にエアー圧がかかる。すると、エアーシリンダ3
9は、図8に示す状態になり、アーム13及びアーム1
4は開いた状態になる。
【0031】この状態になると、屈折可能リンク28に
は、該屈折可能リンク28を屈折させる力、即ち、図7
に示す矢印37の方向に働く力が作用するので、屈折可
能リンク28は屈折可能な状態になり、図8からも明ら
かなように、サーボモータ23の回転力は、上記の屈折
可能リンク28を揺動させるだけとなり、アーム14及
びアーム13に伝達されなくなる。
【0032】なお、切り替え弁41がAの位置に切り替
わり、エアーがポートP2 側に供給されるようになる
と、切り替え弁42のポートP4 へのパイロットエアー
がなくなるのでポートP3 は閉じる。
【0033】これらから明らかなように、エアーシリン
ダ39によりアーム13,14が閉じる方向に付勢され
ると、屈折可能リンク28は図7に示すように伸び、サ
ーボモータ23の回転力はアーム14及びアーム13に
正確に伝達される一方で、エアーシリンダ39によりア
ーム13,14が開く方向に付勢されると、屈折可能リ
ンク28は図6に示すように屈折し、サーボモータ23
の回転力はアーム14及びアーム13に伝達されなくな
る。
【0034】ところで、かりに屈折可能リンク28を一
体物とすれば、エアーシリンダ39の動作により、アー
ム13,14を開いた状態にすることができるのは、偏
心軸27が図9の位置にある時に限定される。
【0035】しかして、この切断装置によれば、リンク
28が前述のように屈折可能であるので、サーボモータ
23の回転軸がいかなる位置にあっても、即ち、偏心軸
27が図9の位置にない時であっても、エアーシリンダ
39を動作させることにより、アーム13,14を確実
に開いた状態にすることができる。
【0036】また、溶融ガラス中に、未溶解の固体状の
ガラスや溶融フィーダの耐火物の内張りなど(切断刃1
8で切断不可能な異物)の流出があって、それらを切断
刃18で咬みこんだとしても、この実施例では、咬みこ
んだ位置でアーム13,14の運動が止まり、それ以後
は、屈折可能リンク28を屈折させる力、即ち、図7に
示す矢印37の方向に働く力が作用するので、屈折可能
リンク28が屈折するだけになるので、サーボモータ2
3の回転による過大な力が全体にかかるようなことはな
く、装置の保護が図られる。
【0037】次に、切断刃18のオーバーラップについ
て説明する。
【0038】ガラスを切断する際には、図3に示すよう
に、アーム13,14を閉じきった状態(以下、アーム
の下死点という)において、切断刃18の刃先にある程
度の重なり部分19を作るが、これが必要以上に多くな
ると、切断刃18の磨耗が促進されて、切断されるガラ
スの端面にいわゆる糸引きが生じたり、切断刃18の痕
跡が残ったりして、製品の品質に悪影響を及ぼす。
【0039】従って、成形時には、この重なり量(以
下、オーバーラップ量という)が適正な範囲内に収まる
ように調整する。オーバーラップ量は一度調整すればよ
いものではなく、その周辺温度が変化すると、熱膨脹の
影響により、オーバーラップ量が変動するので、適宜に
調整が必要になる。これが変動すると、アームの下死点
が変動するので、ゴブ切断時に位相のずれが発生し、同
期する各装置との同期がくずれて、ゴブ重量に大きな変
動を与える。
【0040】ところで、この実施例によれば、図1、図
10及び図12を参照して、揺動リンク29はピボット
シャフト43を介してピボットブラケット44に連結さ
れている。ピボットブラケット44は、図11のX1
及びX2 の方向に移動するようになっており、ピボット
ブラケット44の中央部には、図12,図13に示すよ
うに、めねじ44aが設けられている。
【0041】このめねじ44aには一本の調整ねじ45
が螺入され、ピボットブラケット44の上部と下部には
一対のガイドロッド46,47が貫装されている。この
ガイドロッド46,47、及び調整ねじ45の一端は、
それぞれブラケット48に支持されると共に、その他端
は装置本体の下部ハウジング21に支持されている。ブ
ラケット48は本体の下部ハウジング21に固定されて
いる。
【0042】調整ねじ45の端部にはウォームホイール
49が取り付けられており、このウォームホイール49
には、図11に示すように、ウォームギヤ50が噛み合
わされている。そして、ウォームギヤ50にはハンドル
50aが取り付けられ、このハンドル50aを回してウ
ォームギヤ50を回転させると、ウォームホイール49
が回転し、調整ねじ45が回転することによって、ピボ
ットシャフト43の位置が変化するようになっている。
【0043】そして、斯るピボットシャフト43の位置
が、図10のX1 の方向に変化すると、アーム13,1
4の閉じきったときの位置は、より閉じる方向(即ち、
オーバーラップ量が増大する方向)に変化し、ピボット
シャフト43の位置が、X2の方向に変化すると、より
開く方向(即ち、オーバーラップ量が減少する方向)に
変化するようになっている。
【0044】これによれば、アーム13,14の基部近
傍に設けられたピボットシャフト43の位置を変化させ
ることにより、オーバーラップ量を調整するので、いわ
ゆる熱膨張などの影響を受けることがなく、きわめて正
確にオーバーラップ量を調整することができる、という
効果が得られる。
【0045】次に、ラッチ装置65について説明する。
【0046】ゴブ切断装置を停止させる場合は、サーボ
モータ23を停止させるか、又は前述のように、エアー
シリンダ39のポートP1 にエアー圧をかけることによ
り、アーム13,14を開くことによって行う。
【0047】しかし、安全上のためには、エアーの供給
がなくなった場合でも、機械的に切断刃18が閉じない
ようにしたい場合がある。また、サーボモータ23を停
止させなくても、ゴブ切断装置のみを停止させたい場合
がある。
【0048】このような場合のために、図4に示すよう
に、ラッチ装置65が設けられる。このラッチ装置65
は、図14及び図15を参照して、装置本体の下部ハウ
ジング21に固定されたブラケット51を有し、このブ
ラケット51には支持シャフト52が支持されている。
【0049】この支持シャフト52の軸上には偏心カム
53が取り付けられると共に、この偏心カム53には回
転自由にレバー54が取り付けられている。そして、こ
のレバー54の端部には切り欠き54aが設けられ、こ
の切り欠き54aは揺動リンク29の下側に取り付けら
れたラッチ55に係合するようになっている。また、支
持シャフト52の上端には、図14からも明らかなよう
に、シャフトハンドル56が取り付けられ、このシャフ
トハンドル56の操作により、ラッチ装置65が機能す
るようになっている。。
【0050】即ち、通常作業時には、図15に示すよう
に、シャフトハンドル56は図示の位置にあり、従っ
て、レバー54、及びラッチ55は図示の位置にある。
【0051】この場合には、支持シャフト52に取り付
けられたストロークプランジャ57により、レバー54
はブラケット51上のストッパ58に押しつけられるの
で、アーム13,14の動作時にレバー54とラッチ5
5とは咬み合わない。
【0052】シャフトハンドル56の操作により、図1
6に示すように、支持シャフト52を角度θ3 だけ回転
させると、ラッチ装置65が機能して、ラッチ55とレ
バー54とが咬み合い可能になりラッチを開始する。こ
こでのラッチ開始の位置は、アーム13,14が最大開
きになる少し手前の位置である。即ち、支持シャフト5
2を角度θ3 だけ回転させた状態では、最大開きの少し
前でラッチ55とレバー54とが互いに咬み合うので、
アーム13,14は、この位置と最大開き位置との間
で、往復揺動運動をする状態になる。
【0053】構造的には、アーム13,14が開く状態
のときには、ストロークプランジャ57がレバー54か
ら離れ、このレバー54が、ストッパ58に設けられた
スプリング59を通じてラッチ55側に押されるので、
ラッチ55にレバー54が係合するようになる。
【0054】このとき、ラッチ開始の位置からアームの
最大開き位置まで揺動リンク29が揺動すると、レバー
54はシャフト52に対して回転自由であるため、ラッ
チ55がレバー54を押し上げ、スプリング59を圧縮
しながら矢印60の方向に回転して逃げ、揺動リンク2
9が最大開き位置まで動作する。
【0055】これとは反対に、揺動リンク29が最大開
き位置から閉じるときには、レバー54はスプリング5
9によってラッチ55と咬み合う方向に押されるので、
ラッチ開始の位置からそれ以上閉じることはできなくな
る。
【0056】図17は、シャフト52をさらに角度θ4
だけ回転させた状態を示す。
【0057】この状態では、偏心カム53によって、揺
動リンク29をさらに開き方向である位置29aまで揺
動させる。この位置29aにおいては、サーボモータ2
3が回転して偏心軸27が回転しても、上記の屈折可能
リンク28は、ストッパ34,35が接触しないので、
自由に運動しており、揺動リンク29まで運動が伝わら
ないので、揺動リンク29以後のリンクは静止した状態
となる。従って、アーム13,14は常に開いた状態で
固定される。
【0058】図18を参照して、上述した状態では、揺
動リンク29以後のリンクが静止状態になることを説明
する。
【0059】同図は、この時のシャフト52、偏心カム
53、レバー54、及びラッチ55の位置関係を示して
いる。ここでは、シャフト52の回転中心52aと、レ
バー54の回転中心54aとを結ぶ線をL5 とし、レバ
ー54の回転中心54aと、ラッチ55及びレバー54
の係合点61とを結ぶ線をL6 とし、揺動リンク29の
回転中心29aと、ラッチ55及びレバー52の係合点
61とを結ぶ線をL7とし、また、シャフト52の回転
中心52aと、ラッチ55及びレバー52の係合点61
とを結ぶ線をL8 とする。
【0060】この時、シャフト52の回転中心52a
と、揺動リンク29の回転中心29bとは固定点であ
り、ラッチ55及びレバー54の係合点61は移動点で
ある。しかして、図18からも明らかなように、線L5
を一辺とする三角形52a,61,54aは、三角形5
2a,29b,61の内部に入っている。
【0061】従って、セルフロックされた状態になり、
ラッチ55及びレバー54の係合点61は移動すること
がなく、自然に閉じることはない。
【0062】なお、図19は、図14のXIX −XIX 断面
を示している。これによれば、図15〜図17に示すよ
うに、シャフトハンドル56を操作する場合、カラー7
1の0°,θ3 °,θ4 °の角度位置には、それぞれ切
り込み71aが形成されており、この切り込み71aに
は、ボールプランジャ72が嵌まり合うよう形成されて
いるので、シャフトハンドル56は、ボールプランジャ
72を介して一時的に固定されるようになっている。
【0063】図20(図4相当図)及び図21は他の実
施例を示している。
【0064】これによれば、基本的な構成、及び作動原
理は上記の実施例と同じである。しかして、その特徴と
して、揺動リンク29は、ピボットシャフト81に取り
付けられている。このピボットシャフト81の下端には
めねじが設けられており、このめねじには調整ねじ82
が螺入されている。この調整ねじ82はほぼ水平に延出
し、その端部には、ウォームホイール83が取り付けら
れている。
【0065】このウォームホイール83は、ウォームギ
ア84を回転させると回転し、これにより調整ねじ82
が回転してピボットシャフト81の位置が軸方向に移動
するようになっている。そして、この位置が、図10に
示すように、X1 方向に移動すると、アーム13,14
のオーバーラップ量が増大し、この位置が、X2 方向に
移動すると、そのオーバーラップ量が減少するようにな
っている。
【0066】また、調整ねじ82はブラケット85に取
り付けられており、このブラケット85は下部ハウジン
グ86に取り付けられている。
【0067】以上、一実施例を参照して本発明を説明し
たが、本発明は、これに限定されるものでないことは明
らかである。
【0068】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、リンクに屈折可能リンクを採用することによ
り、各種の過負荷からゴブ切断装置を保護することがで
きると共に、サーボモータを停止させることなく、ゴブ
切断装置だけを停止させることができるので、制御関係
において他の機器との同期運転等におよぼす影響を考慮
する必要がなくなる。
【0069】
【0070】
【0071】
【0072】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による切断装置の一実施例を示す構成図
である。
【図2】アームの開閉機構の一部を示す平面図である。
【図3】アームの切断刃を示す平面図である。
【図4】ゴブ切断装置を示す平面図である。
【図5】図1及び図4の矢視VI図であり、サーボモータ
を示す正面図である。
【図6】Aは屈折可能リンクの正面図であり、Bは屈折
可能リンクの平面図である。
【図7】A及びBは、それぞれ図6A及びBに対応する
図であり、屈折可能リンクが開いた状態を示す図であ
る。
【図8】アームが開いた状態を示す図である。
【図9】アームが開いた状態での屈折可能リンクを示す
平面図である。
【図10】オーバーラップ調整装置を示す平面図であ
る。
【図11】図10におけるXI−XI断面図である。
【図12】図10におけるXII −XII 断面図である。
【図13】図10におけるXIII−XIII断面図である。
【図14】アームの閉動作を停止するラッチ装置を示す
断面図である。
【図15】図14のXV−XV断面図である。
【図16】図15のハンドルをθ3 だけ回転させた状態
を示す断面図である。
【図17】図15のハンドルを更にθ4 だけ回転させた
状態を示す断面図である。
【図18】ラッチ装置の一部を示す平面図である。
【図19】図14のXIX −XIX 断面図である。
【図20】他の実施例を示す図4相当図である。
【図21】図20のXXI −XXI 断面図である。
【符号の説明】
1 溶融ガラスフィーダ 1b オリフィス 11 ゴブ切断装置 13,14 一対のアーム 18 切断刃 23 サーボモータ 24 減速機 26 アダプタ 27 偏心軸 28 屈折可能リンク 29 揺動リンク 30 中間リンク 39 エアーシリンダ 43 ピボットシャフト 44 ピボットブラケット 45 調整ねじ 56 シャフトハンドル 65 ラッチ装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス製品成形機に供給する溶融ガラス
    を個別のガラスの塊に切断するための切断刃を先端に保
    持する一対のアームを備え、これらアームを電動サーボ
    モータにより開閉する溶融ガラスの切断装置において、
    前記アームと前記電動サーボモータとの間に屈折可能
    リンクを設け、 この屈折可能リンクを屈折させること
    により、過負荷時に、前記アームと前記電動サーボモー
    タ間の力伝導をしゃ断可能にしたことを特徴とする溶融
    ガラスの切断装置。
JP4061178A 1992-02-17 1992-02-17 溶融ガラスの切断装置 Expired - Fee Related JP2588457B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4061178A JP2588457B2 (ja) 1992-02-17 1992-02-17 溶融ガラスの切断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4061178A JP2588457B2 (ja) 1992-02-17 1992-02-17 溶融ガラスの切断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05221658A JPH05221658A (ja) 1993-08-31
JP2588457B2 true JP2588457B2 (ja) 1997-03-05

Family

ID=13163647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4061178A Expired - Fee Related JP2588457B2 (ja) 1992-02-17 1992-02-17 溶融ガラスの切断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2588457B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5074592U (ja) * 1973-11-08 1975-06-30
JPS548113Y2 (ja) * 1976-02-10 1979-04-14
JPS5691331U (ja) * 1979-12-12 1981-07-21
JPS62216925A (ja) * 1986-03-19 1987-09-24 Canon Inc 流出ガラスの切断方法
JPH01252540A (ja) * 1988-03-31 1989-10-09 Hoya Corp 溶融ガラス流の切断方法およびその装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05221658A (ja) 1993-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0164902B1 (en) Straight-line shearing
WO2020098237A1 (zh) 一种用于吹瓶机模架联动的连杆机构
JP2588457B2 (ja) 溶融ガラスの切断装置
US4296061A (en) Thermoplastic gob feeding and transfer method and apparatus
JP2002292683A (ja) 射出成形機
JPH04243919A (ja) モールド閉鎖機構
US4015967A (en) Method for shearing and turning the glass gob
CA2160427C (en) Glass gob shearing apparatus
JP2000327342A (ja) 製びん機のテークアウトメカニズム
US20180194660A1 (en) Cutting assembly and method for forming glass gobs
CZ20014109A3 (cs) Způsob a zařízení ke tvarování skleněných nádob
US5824128A (en) Glass gob shearing apparatus with improved cushioning of shear blade carriages
JP5063081B2 (ja) ダイカストマシン
US4374659A (en) Multiple gob shearing apparatus
CN114161396B (zh) 一种双臂铸造给汤机器人
JP2549351B2 (ja) 製びん機における金型開閉装置
JPH0146448B2 (ja)
JP2678926B2 (ja) 射出成形機のシャットオフノズル
EP0603771B1 (en) Unit for feeding molten glass to a glassware forming machine
JPH0471852B2 (ja)
JPH0532331B2 (ja)
CA2533405C (en) Glass gob shearing apparatus
JPH0747491B2 (ja) ドロップガイド装置
JPH0650511Y2 (ja) シヤー装置
JPS62179861A (ja) 自動注湯機におけるラドルの傾動制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees