JP2588237B2 - フロアパネル開口部の塞ぎ板の取付構造 - Google Patents

フロアパネル開口部の塞ぎ板の取付構造

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JP2588237B2 JP63050223A JP5022388A JP2588237B2 JP 2588237 B2 JP2588237 B2 JP 2588237B2 JP 63050223 A JP63050223 A JP 63050223A JP 5022388 A JP5022388 A JP 5022388A JP 2588237 B2 JP2588237 B2 JP 2588237B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、フロアパネルに形成された開口部に着脱自
在に係止される塞ぎ板に関するものである。
(従来の技術) コンクリート床等の基準床面の上方に多数のフロアパ
ネルを敷設し、フロアパネルと基準床面との間にケーブ
ル配線用の自由空間を確保した二重床構造、すなわちフ
リーアクセスフロアが知られている。
上記フリーアクセスフロアでは、端末機器、電話機等
の各種電子機器の電源ケーブルや信号ケーブル等を床下
の自由空間からフロアパネル表面に引き出したり、ある
いはフロアパネル上から床下の自由空間に引き込んだり
するため、フロアパネルに開口部が設けられ、塞ぎ板が
載置されている(実開昭62−165331参照)。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、電源ケーブルや信号ケーブル等を挿通
する必要がない箇所の開口部には塞ぎ板を載置し、一
方、電源ケーブルや信号ケーブル等を挿通する箇所の開
口部には、通線口が設けられた塞ぎ板を載置する必要が
あった。このため、機器の増設やレイアウトの変更に際
しては、用途に合わせて異なった種類の塞ぎ板に取り取
り換えたり、塞ぎ板にドリル等で穴を開けて通線口を形
成する必要があり、作業が煩雑になる問題があった。
そこで、本発明は、機器の増設やレイアウトの変更に
容易に対処できるフロアパネル開口部の塞ぎ板を提供す
ることを目的としている。
(課題を解決するための手段) 上述の目的を達成するため、本発明は、フロアパネル
に形成された開口部に着脱自在に取り付けられる、フロ
アパネル開口部の塞ぎ板の取付構造において、前記開口
部は、前記フロアパネルの辺縁に開口した略凹形をなす
と共に、前記略凹形の開口部形状に沿って前記開口部内
に突出するフランジを有し、前記塞ぎ板は、案内溝が形
成された平板部と、前記平板部の下面に突出形成された
補強ブロック部とを有し、前記案内溝は両端部と前記両
端部の間に位置する湾曲部とを有し、前記案内溝は、前
記両端部が前記平板部の同一の辺部に開放し、かつ、前
記湾曲部が前記補強ブロック側に位置するように、前記
平板部に形成され、前記塞ぎ板は、前記案内溝の前記両
端部が前記フランジ上に位置するように、前記フロアパ
ネルの前記開口部に取り付けられることを特徴とする。
(作用) 斯かる構成を有する本発明のフロアパネルの開口部の
塞ぎ板によれば、塞ぎ板を、案内溝が形成された平板部
と、この平板部の下面に突出形成された補強ブロック部
とを有するように構成し、塞ぎ板をフロアパネルの開口
部に取り付けた時に、この開口部のフランジによっては
支持されない塞ぎ板の部分を、補強ブロックによって補
強するように構成した。
これにより、平板部の厚さを増大させることなく、塞
ぎ板の変形を有効に防止することができる。
また、平板部の厚さが増大しないから、案内溝に沿っ
て平板部を切り欠いて通線孔を形成する際にも、平板部
の切り欠き作業を容易に行うことができる。
更に、通線孔が形成されていない塞ぎ板をフロアパネ
ルの開口部に取り付けた状態においては、案内溝の両端
部は開口部のフランジによって支持され、案内溝の湾曲
部は補強ブロック部に近接して位置するため、平板部が
案内溝に沿って破損することはない。
また、通線孔が形成された塞ぎ板をフロアパネルの開
口部に取り付けた状態においては、通線孔に挿通された
ケーブルはフロアパネルと塞ぎ板との間に画成された線
通孔内でその変位が規制され、塞ぎ板をフロアパネルの
開口部から取り外すことによってケーブルをフロアパネ
ルから直ちに分離することができる。したがって、ケー
ブルにフロア上の機器を結線させたままの状態でフロア
パネルの着脱が可能であり、床下の点検や機器の移動が
容易にできる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面を参照しつつ説明す
る。
第1図は、本発明のフロアパネル開口部の塞ぎ板1の
一実施例を示すもので、同塞ぎ板1を裏面側から見た斜
視図であり、第2図は、同塞ぎ板1のフロアパネル20の
開口部23への着脱状態を示す斜視図である。また、第3
図及び第4図は、塞ぎ板1に通線孔8を形成し、フロア
パネル20の開口部23に取り付けた状態を示す要部斜視図
及び要部断面図をそれぞれ示す。塞ぎ板1は、平板部1A
と、平板部1Aの下面に突出形成された補強ブロック部1B
とを有する。塞ぎ板1にはU字状の通線口8(第3図参
照)を形成するために、上面及び下面にそれぞれ案内溝
2,3が設けられていて、上面の案内溝2は下面の案内溝
3の外周に位置するように形成されている。案内溝2、
3は、それぞれ、両端部2a、2b、3a、3bと、両端部2a、
2b、3a、3bの間に位置する湾曲部2c、3cとを有し、これ
らの案内溝2、3は、それらの両端部2a、2b、3a、3bが
平板部1Aの同一の辺部に開放し、かつ、それらの湾曲部
2c、3cが補強ブロック1B側に位置するように、平板部1A
に形成されている。この案内溝で囲まれた部分7をペン
チ等の工具で挟んで上方へ打ち抜くことによって、U字
状の通線口8が形成される。この時、取り外した案内溝
に囲まれた部分7と通線口8にはそれぞれ段部が形成さ
れているので、取り外した案内溝に囲まれた部分7を通
線口8に再度取り付けることが可能である。また、通線
口8を形成しない塞ぎ板1を開口部23に係止した時、歩
行や機器の設置等によって上方から荷重がかかった場合
でも、案内溝で囲まれた部分7は、上面の案内溝2が下
面の案内溝3の外周に位置するように形成されているた
め、抜け落ちることがない。
塞ぎ板1の長さ方向両端位置には、フロアパネル20の
フランジ21と系脱自在に係止する山形部分4aを有する係
止爪4と、ドライバー等の工具が差し込まれる操作用ス
リット5とがそれぞれ形成されている。なお、図中6
は、塞ぎ板1を開口部23に係止する際に、フランジ21に
形成された係合孔22と係合する突起である。
第3図は、案内溝に囲まれた部分7を打ち抜いて通線
口8を形成した塞ぎ板1を開口部23に係止し、通線口8
にケーブル10を挿通した状態を示す斜視図である。ま
た、第4図は、第3図のA−A矢視断面図である。通線
口8は、塞ぎ板1の案内溝で囲まれた部分7をペンチ等
の工具で挟み、次いで上方に打ち抜くことによって容易
に形成することができる。この通線口8はU字状に形成
され辺部に開口された形状であるので、予めケーブル10
を開口部23に挿通し、次いでケーブル10と通線口8を合
わせて塞ぎ板1を係止すればよく、ケーブル10の挿入を
容易にして作業性を向上させることができる。
なお、フロアパネル20のフランジ21の端部21aは曲線
状に折り曲げられていて、ケーブル10が損傷することを
防いでいる。
ここで塞ぎ板1は、突起6が係合孔22に係合し、係止
爪4の山形部分4aがフランジ21と係合するように、上方
から圧入することによって、開口部23に容易かつ確実に
取り付けられる。従って、塞ぎ板1は、がたついたり、
ケーブル10の移動によって持ち上がって外れたりするこ
とがない。そして、操作用スリット5からドライバー等
の工具を差し込んで、係止爪4の山形部分4aをフランジ
21から外せば、塞ぎ板1を開口部23から簡単に取り出す
ことができる。
第5図に示すように、フロアパネル20の開口部23が形
成されていない側の辺に、他のフロアパネル20の開口部
23が形成された側の辺が隣合うようにしてフロアパネル
20を敷設すると、フロアパネル20の四辺全部に開口部23
が配置され、適宜位置からケーブル10を引き出すことが
可能である。すなわち、ケーブル等を挿通する必要のな
いフロアパネル20の開口部23に、通線口を形成しない塞
ぎ板1を係止することによって、開口部23が閉じられ、
機器の設置や歩行等に支障をきたさない通常のフロアパ
ネルとして使用することができる。一方、通線口8を形
成した塞ぎ板1を開口部23に係止すると設備用のフロア
パネルに変わる。この時、ケーブルの数に応じて必要な
数の通線口8を形成すればよい。さらに、塞ぎ板1を取
り外せば、大きなハーネスや平型ケーブルを挿通するこ
とができる設備用のフロアパネルとして使用できる。従
って、機器の増設やレイアウトの変更等に容易に対処す
ることができる。
コンセント等の配線機器12を取り付ける場合には、第
6図に示すように、塞ぎ板1の代わりに取付板11をネジ
13でフランジ21に固定し、この後取付板11の取付孔内に
配線機器12を嵌合して固定すればよい。この時、係合孔
22をネジ孔として利用でき、フロアパネル20に特別な加
工を施すようなことをしなくてもよい。また、第7図で
は、フロアパネル20を開口部23同士が一致するように敷
設し、その開口部に大型の取付板14を固定し、この後取
付板14の取付孔内に大型の配線機器15を嵌合して固定し
ている。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明のフロアパネルの開口部
の塞ぎ板によれば、塞ぎ板を、案内溝が形成された平板
部と、この平板部の下面に突出形成された補強ブロック
部とを有するように構成し、塞ぎ板をフロアパネルの開
口部に取り付けた時に、この開口部のフランジによって
は支持されない塞ぎ板の部分を、補強ブロックによって
補強するように構成した。
これにより、平板部の厚さを増大させることなく、塞
ぎ板の変形を有効に防止することができる。
また、平板部の厚さが増大しないから、案内溝に沿っ
て平板部を切り欠いて通線孔に形成する際にも、平板部
の切り欠き作業を容易に行うことができる。
更に、通線孔が形成されていない塞ぎ板をフロアパネ
ルの開口部に取り付けた状態においては、案内溝の両端
部は開口部のフランジによって支持され、案内溝の湾曲
部は補強ブロック部に近接して位置するため、平板部が
案内溝に沿って破損することはない。
また、通線孔が形成された塞ぎ板をフロアパネルの開
口部に取り付けた状態においては、通線孔に挿通された
ケーブルはフロアパネルと塞ぎ板との間に画成された通
線孔内でその変位が規制され、塞ぎ板をフロアパネルの
開口部から取り外すことによってケーブルをフロアパネ
ルから直ちに分離することができる。したがって、ケー
ブルにフロア上の機器を結線させたままの状態でフロア
パネルの着脱が可能であり、床下の点検や機器の移動が
容易にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の塞ぎ板を裏面側から見た斜視図、第
2図は、塞ぎ板のフロアパネルへの着脱状態を示す斜視
図、第3図は、通線口を形成した塞ぎ板を開口部に係止
してケーブルを挿通した状態を示す斜視図、第4図は、
第3図のA−A矢視断面図、第5図は、フリーアクセス
フロアの施工状態を示す斜視図、第6図は、塞ぎ板の代
わりに取付板を固定して配線機器を取り付けた状態を示
す上面図、第7図は、2つの開口部を合わせて大型の取
付板を固定して大型の配線機器を取り付けた状態を示す
上面図である。 1……塞ぎ板、1A……平板部、1B……補強ブロック部、
2……上面の案内溝、3……下面の案内溝、8……通線
口、23……開口部、2a、2b,3a、3b……案内溝の端部、2
c、3c……案内溝の湾曲部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 紀男 東京都千代田区内幸町1丁目1番1号 ナカ工業株式会社内 (72)発明者 奥島 武彦 埼玉県八潮市新町39番地 株式会社ナカ 技術研究所東京研究所内 (72)発明者 奥村 隆夫 埼玉県八潮市新町39番地 株式会社ナカ 技術研究所東京研究所内 (72)発明者 庄司 辰夫 埼玉県八潮市新町39番地 株式会社ナカ 技術研究所東京研究所内 (72)発明者 飛川 哲生 埼玉県八潮市新町39番地 株式会社ナカ 技術研究所東京研究所内 (56)参考文献 実開 昭62−165331(JP,U) 実開 昭58−80036(JP,U) 実開 昭62−101943(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロアパネルに形成された開口部に着脱自
    在に取り付けられる、フロアパネル開口部の塞ぎ板の取
    付構造において、 前記開口部は、前記フロアパネルの辺縁に開口した略凹
    形をなすと共に、前記略凹形の開口部形状に沿って前記
    開口部内に突出するフランジを有し、 前記塞ぎ板は、案内溝が形成された平板部と、前記平板
    部の下面に突出形成された補強ブロック部とを有し、前
    記案内溝は両端部と前記両端部の間に位置する湾曲部と
    を有し、前記案内溝は、前記両端部が前記平板部の同一
    の辺部に開放し、かつ、前記湾曲部が前記補強ブロック
    側に位置するように、前記平板部に形成され、 前記塞ぎ板は、前記案内溝の前記両端部が前記フランジ
    上に位置するように、前記フロアパネルの前記開口部に
    取り付けられることを特徴とする、フロアパネル開口部
    の塞ぎ板の取付構造。
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