JP2587908B2 - 水槽の水浄化方法とそれに使用する水浄化装置 - Google Patents
水槽の水浄化方法とそれに使用する水浄化装置Info
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- JP2587908B2 JP2587908B2 JP6171718A JP17171894A JP2587908B2 JP 2587908 B2 JP2587908 B2 JP 2587908B2 JP 6171718 A JP6171718 A JP 6171718A JP 17171894 A JP17171894 A JP 17171894A JP 2587908 B2 JP2587908 B2 JP 2587908B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鑑賞魚、食用魚等を飼
育する飼育槽、それら飼育槽内の水を濾過する濾過槽、
養殖魚や陳列魚等を入れておく水槽に水を供給する貯水
槽等の水槽内の水を浄化するための水浄化方法とそれに
使用される水浄化装置に関するものであり、鑑賞魚、食
用魚等を良好な水質環境で飼育できるようにするための
ものである。
育する飼育槽、それら飼育槽内の水を濾過する濾過槽、
養殖魚や陳列魚等を入れておく水槽に水を供給する貯水
槽等の水槽内の水を浄化するための水浄化方法とそれに
使用される水浄化装置に関するものであり、鑑賞魚、食
用魚等を良好な水質環境で飼育できるようにするための
ものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の水浄化装置を設置した水槽
を示したものである。この水槽Aの底には上面Bに多数
のスリットCが形成されてなるプラスチック製フィルタ
Dが敷かれ、その上に川砂利等を被せてある。前記フィ
ルタDの上面片隅にはフィルタDの裏面側に通じるよう
にパイプFが立てられており、このパイプFの内側に空
気ポンプ(図示されていない)に接続される空気供給ホ
ースGが差し込まれている。この水槽Aでは外部の空気
ポンプを作動させて空気供給ホースGの下端Hから空気
を送ると、その空気はパイプF内を上昇して水槽Aの上
部に吹き出される。これに伴って水槽A内の水が同図に
矢印で示されるように下方に引かれて川砂利等の濾過層
Iを通過して、フィルタDの裏面側に流れ込み、更にパ
イプF内を通って水槽A内の上部に流れ出して循環する
ようにしてある。この場合、水槽A内の水に含まれるゴ
ミ、魚の餌、フン等が濾過層I、フィルタDによって濾
過され、またパイプF内を上昇する空気の泡からそこに
流れる水に酸素が供給されて、浄化された水がパイプF
の上部吐出口Jから水槽A内に戻される。
を示したものである。この水槽Aの底には上面Bに多数
のスリットCが形成されてなるプラスチック製フィルタ
Dが敷かれ、その上に川砂利等を被せてある。前記フィ
ルタDの上面片隅にはフィルタDの裏面側に通じるよう
にパイプFが立てられており、このパイプFの内側に空
気ポンプ(図示されていない)に接続される空気供給ホ
ースGが差し込まれている。この水槽Aでは外部の空気
ポンプを作動させて空気供給ホースGの下端Hから空気
を送ると、その空気はパイプF内を上昇して水槽Aの上
部に吹き出される。これに伴って水槽A内の水が同図に
矢印で示されるように下方に引かれて川砂利等の濾過層
Iを通過して、フィルタDの裏面側に流れ込み、更にパ
イプF内を通って水槽A内の上部に流れ出して循環する
ようにしてある。この場合、水槽A内の水に含まれるゴ
ミ、魚の餌、フン等が濾過層I、フィルタDによって濾
過され、またパイプF内を上昇する空気の泡からそこに
流れる水に酸素が供給されて、浄化された水がパイプF
の上部吐出口Jから水槽A内に戻される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の水
浄化方法では空気と浄化された水とをパイプFの上部吐
出口Jから水槽Aの上部に戻す方式であるため、空気が
そのまま上方に抜けてしまい十分に水中に入らない。こ
のため水槽A内の水に十分な酸素を供給することができ
なかった。このため魚の餌やフン等が腐敗して発生する
アンモニアを食べるバクテリアが生きられず、水槽A内
のアンモニアの濃度が増大し、アンモニアが増大すると
水が腐敗し、ヘドロが発生し、最終的には硫化水素が発
生して、魚が酸欠死してしまう。従来はこれを防ぐため
に水槽Aの水を頻繁に交換しなければならなかった。
浄化方法では空気と浄化された水とをパイプFの上部吐
出口Jから水槽Aの上部に戻す方式であるため、空気が
そのまま上方に抜けてしまい十分に水中に入らない。こ
のため水槽A内の水に十分な酸素を供給することができ
なかった。このため魚の餌やフン等が腐敗して発生する
アンモニアを食べるバクテリアが生きられず、水槽A内
のアンモニアの濃度が増大し、アンモニアが増大すると
水が腐敗し、ヘドロが発生し、最終的には硫化水素が発
生して、魚が酸欠死してしまう。従来はこれを防ぐため
に水槽Aの水を頻繁に交換しなければならなかった。
【0004】本発明の目的は、水槽内の水に効率よく酸
素を供給でき、水中でのアンモニアの発生を抑制できる
ようにした水槽の水浄化方法とそれに使用する水浄化装
置を提供することにある。
素を供給でき、水中でのアンモニアの発生を抑制できる
ようにした水槽の水浄化方法とそれに使用する水浄化装
置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1の
水槽の水浄化方法は図1〜図3に示すように、水槽1内
の底に多数の通水孔2を有する受部3を水と空気の送り
込み方向に沿って上り傾斜に形成した濾過器4を設置
し、その受部3に濾過材5を被せて濾過層6を形成し、
同水槽1内又は他からの水を空気と共に前記濾過層6の
下であり且つ前記受部3の傾斜方向低位側に送り込むよ
うにした方法である。
水槽の水浄化方法は図1〜図3に示すように、水槽1内
の底に多数の通水孔2を有する受部3を水と空気の送り
込み方向に沿って上り傾斜に形成した濾過器4を設置
し、その受部3に濾過材5を被せて濾過層6を形成し、
同水槽1内又は他からの水を空気と共に前記濾過層6の
下であり且つ前記受部3の傾斜方向低位側に送り込むよ
うにした方法である。
【0006】本発明のうち請求項2の水槽の水浄化方法
は、前記濾過器4として、受部3が上下に離れて二段以
上形成されたものを用い、各受部3に濾過材5を被せて
濾過層6を2層以上形成し、水槽1内又は他からの水を
空気と共に前記濾過層6の下であり且つ前記受部3の傾
斜方向低位側に送り込むようにした方法である。
は、前記濾過器4として、受部3が上下に離れて二段以
上形成されたものを用い、各受部3に濾過材5を被せて
濾過層6を2層以上形成し、水槽1内又は他からの水を
空気と共に前記濾過層6の下であり且つ前記受部3の傾
斜方向低位側に送り込むようにした方法である。
【0007】本発明のうち請求項3の水槽の水浄化装置
は、水槽1と、多数の通水孔2を有する受部3が水と空
気の送り込み方向に沿って上り傾斜に形成され且つ前記
水槽1の底に設置される濾過器4と、同濾過器4の受部
3に被せて濾過層6を形成する濾過材5と、同水槽1内
又は他からの水を空気と共に前記濾過層6の下であり且
つ前記受部3の傾斜方向低位側に送り込む空気送出管1
6と水送出管15とを有するものである。
は、水槽1と、多数の通水孔2を有する受部3が水と空
気の送り込み方向に沿って上り傾斜に形成され且つ前記
水槽1の底に設置される濾過器4と、同濾過器4の受部
3に被せて濾過層6を形成する濾過材5と、同水槽1内
又は他からの水を空気と共に前記濾過層6の下であり且
つ前記受部3の傾斜方向低位側に送り込む空気送出管1
6と水送出管15とを有するものである。
【0008】
【作用】本発明のうち請求項1の水槽の水浄化方法で
は、水槽1内の底に多数の通水孔2を有する受部3を水
と空気の送り込み方向に沿って上り傾斜に形成した濾過
器4を設置し、その受部3に濾過材5を被せて濾過層6
を形成し、同水槽1内又は他からの水を空気と共に、前
記濾過層6の下であり且つ前記受部3の傾斜方向低位側
に送り込むようにしたので、水は濾過層6を通り抜けて
濾過層6の上面から湧上り、空気は濾過層6の下面に空
気層を形成しながらその一部が濾過層6を通り抜けて同
濾過層6の上面から吹き上がる。そして濾過層6を通り
抜ける水は同濾過層6により濾過されて奇麗な水とな
り、また濾過層6の下側に滞留している空気層と、濾過
層6の全面から吹き上がる空気の泡とが水槽1内の水に
多量の酸素を供給して水の溶存酸素量を増大させる。さ
らに、濾過器4の受部3が濾過層 6の下への空気及び水
の送り込み方向に沿って上り傾斜に形成されているた
め、濾過層6の下に送り込まれた空気はその送り込み部
に留まることなく、濾過層6の全面に広がる。この結
果、空気が効率よく分散され、水により大量の酸素を供
給できるようになる。この結果、多量の酸素を必要とす
るバクテリアは珊瑚砂や川砂利の濾過層6に付着して活
発に活動することができるようになり、このバクテリア
の活動により水中のアンモニア濃度を減少させることが
できる。
は、水槽1内の底に多数の通水孔2を有する受部3を水
と空気の送り込み方向に沿って上り傾斜に形成した濾過
器4を設置し、その受部3に濾過材5を被せて濾過層6
を形成し、同水槽1内又は他からの水を空気と共に、前
記濾過層6の下であり且つ前記受部3の傾斜方向低位側
に送り込むようにしたので、水は濾過層6を通り抜けて
濾過層6の上面から湧上り、空気は濾過層6の下面に空
気層を形成しながらその一部が濾過層6を通り抜けて同
濾過層6の上面から吹き上がる。そして濾過層6を通り
抜ける水は同濾過層6により濾過されて奇麗な水とな
り、また濾過層6の下側に滞留している空気層と、濾過
層6の全面から吹き上がる空気の泡とが水槽1内の水に
多量の酸素を供給して水の溶存酸素量を増大させる。さ
らに、濾過器4の受部3が濾過層 6の下への空気及び水
の送り込み方向に沿って上り傾斜に形成されているた
め、濾過層6の下に送り込まれた空気はその送り込み部
に留まることなく、濾過層6の全面に広がる。この結
果、空気が効率よく分散され、水により大量の酸素を供
給できるようになる。この結果、多量の酸素を必要とす
るバクテリアは珊瑚砂や川砂利の濾過層6に付着して活
発に活動することができるようになり、このバクテリア
の活動により水中のアンモニア濃度を減少させることが
できる。
【0009】本発明のうち請求項2の水槽の水浄化方法
では、濾過層6が2層以上あるため、水の濾過がより完
全に行なわれ、また各濾過層6に空気の層が形成される
ので水中により長い時間空気を留めておくことができる
ようになり、水に大量の酸素を供給することができる。
では、濾過層6が2層以上あるため、水の濾過がより完
全に行なわれ、また各濾過層6に空気の層が形成される
ので水中により長い時間空気を留めておくことができる
ようになり、水に大量の酸素を供給することができる。
【0010】本発明のうち請求項3の水槽の水浄化装置
は、水槽1と、多数の通水孔2を有する受部3が水と空
気の送り込み方向に沿って上り傾斜に形成され且つ前記
水槽1の底に設置される濾過器4と、同濾過器4の受部
3に被せて濾過層6を形成する濾過材5と、同水槽1内
又は他からの水を空気と共に前記濾過層6の下であり且
つ前記受部3の傾斜方向低位側に送り込む空気送出管1
6と水送出管15とを有するので、この水浄化装置を使
用して手軽に且つ効率良く水を浄化することができる。
は、水槽1と、多数の通水孔2を有する受部3が水と空
気の送り込み方向に沿って上り傾斜に形成され且つ前記
水槽1の底に設置される濾過器4と、同濾過器4の受部
3に被せて濾過層6を形成する濾過材5と、同水槽1内
又は他からの水を空気と共に前記濾過層6の下であり且
つ前記受部3の傾斜方向低位側に送り込む空気送出管1
6と水送出管15とを有するので、この水浄化装置を使
用して手軽に且つ効率良く水を浄化することができる。
【0011】
【実施例1】図1、2は本発明の水槽の水浄化方法とそ
れに使用される水浄化装置の一実施例を示したものであ
る。この水浄化装置は表面に多数の通孔(通水孔)2を
形成した板材11を用いて四角い枠体12を作製する。
この枠体12の側面下部に穴10を開け、この穴10に
パイプ14を差し込んで固定する。またこの枠体12の
内面には多数の通孔2を形成した板材11を載せるため
の支持部13を上下に二段形成する。このとき一段目
(下段)の支持部13は板材11を水平に載せられるよ
うに作製し、二段目(上段)の支持部13は図2のよう
に板材11を少し傾けて載せられるように作製する。そ
して下段の板材11がパイプ14から送り 出される空気
及び水の送り込み方向に沿って上り傾斜になるようにす
る。
れに使用される水浄化装置の一実施例を示したものであ
る。この水浄化装置は表面に多数の通孔(通水孔)2を
形成した板材11を用いて四角い枠体12を作製する。
この枠体12の側面下部に穴10を開け、この穴10に
パイプ14を差し込んで固定する。またこの枠体12の
内面には多数の通孔2を形成した板材11を載せるため
の支持部13を上下に二段形成する。このとき一段目
(下段)の支持部13は板材11を水平に載せられるよ
うに作製し、二段目(上段)の支持部13は図2のよう
に板材11を少し傾けて載せられるように作製する。そ
して下段の板材11がパイプ14から送り 出される空気
及び水の送り込み方向に沿って上り傾斜になるようにす
る。
【0012】前記枠体12の一段目の支持部13に通孔
2の形成された板材11をセットして濾過材5の受部3
を形成し、その上に川砂利、珊瑚砂等の濾過材5を平に
敷き詰めて一段目の濾過層6を作る。このとき濾過層6
の上面と二段目に載せる板材11との間に隙間ができる
ようにする。そして枠体12の二段目の支持部13に二
枚目の板材11をセットして濾過材5の受部3を形成
し、この板材11の上に川砂利、珊瑚砂等の濾過材5を
平に敷き詰めて二段目の濾過層6を作る。
2の形成された板材11をセットして濾過材5の受部3
を形成し、その上に川砂利、珊瑚砂等の濾過材5を平に
敷き詰めて一段目の濾過層6を作る。このとき濾過層6
の上面と二段目に載せる板材11との間に隙間ができる
ようにする。そして枠体12の二段目の支持部13に二
枚目の板材11をセットして濾過材5の受部3を形成
し、この板材11の上に川砂利、珊瑚砂等の濾過材5を
平に敷き詰めて二段目の濾過層6を作る。
【0013】そしてこのようにして作製された濾過器4
を水槽1内にセットし、同濾過器4のパイプ14に図2
に示す水ポンプ9の水送出管15と、同図に示す空気ポ
ンプ8の空気送出管16とを接続する。ついで濾過器4
と水槽1との隙間に川砂利、珊瑚砂等を敷き詰め、濾過
器4を川砂利、珊瑚砂等で覆い隠す。
を水槽1内にセットし、同濾過器4のパイプ14に図2
に示す水ポンプ9の水送出管15と、同図に示す空気ポ
ンプ8の空気送出管16とを接続する。ついで濾過器4
と水槽1との隙間に川砂利、珊瑚砂等を敷き詰め、濾過
器4を川砂利、珊瑚砂等で覆い隠す。
【0014】また前記水ポンプ9の水吸入パイプ19は
水槽1内に差し込み、また同パイプ19の先端にはゴミ
等を吸い取らないようにストレーナ18を取り付ける。
水槽1内に差し込み、また同パイプ19の先端にはゴミ
等を吸い取らないようにストレーナ18を取り付ける。
【0015】この後、水槽1内に水を入れ、水ポンプ9
と空気ポンプ8とを可動させると、水槽1内の水が前記
ストレーナ18から吸い込まれ、水吸入パイプ19、水
ポンプ9、水送出管15を通って濾過器4のパイプ14
に送り出され、ここで空気送出管16から送り出される
空気と水とが混合されて濾過器4内に送り出される。こ
の水と空気は濾過器4の下段の濾過層6の底面全体に広
がり、同濾過層6、上段の濾過層6を抜けて水槽1内に
戻される。この際、濾過層6を一気に抜けることができ
ない空気はその一部が濾過層6の下側に留まって空気の
層を形成し、ここにある水に大量の酸素を供給する。ま
た濾過層6の全面から吹き上がる空気の泡が水槽1内の
水に酸素を供給する。また、川砂利、珊瑚砂の濾過層6
に直接空気が供給されるので、ここにアンモニアを食べ
るバクテリアが大量に生息できるようになる。この結
果、水槽1内の水の溶存酸素量が増大し、またアンモニ
アがバクテリアにより消化されて減少し、魚の飼育にと
って非常に良好な水質環境が作られるようになる。また
アンモニアが大量に溜らないため水の腐敗、ヘドロの発
生、硫化水素の発生が抑制され、水の交換回数を少なく
することもできる。
と空気ポンプ8とを可動させると、水槽1内の水が前記
ストレーナ18から吸い込まれ、水吸入パイプ19、水
ポンプ9、水送出管15を通って濾過器4のパイプ14
に送り出され、ここで空気送出管16から送り出される
空気と水とが混合されて濾過器4内に送り出される。こ
の水と空気は濾過器4の下段の濾過層6の底面全体に広
がり、同濾過層6、上段の濾過層6を抜けて水槽1内に
戻される。この際、濾過層6を一気に抜けることができ
ない空気はその一部が濾過層6の下側に留まって空気の
層を形成し、ここにある水に大量の酸素を供給する。ま
た濾過層6の全面から吹き上がる空気の泡が水槽1内の
水に酸素を供給する。また、川砂利、珊瑚砂の濾過層6
に直接空気が供給されるので、ここにアンモニアを食べ
るバクテリアが大量に生息できるようになる。この結
果、水槽1内の水の溶存酸素量が増大し、またアンモニ
アがバクテリアにより消化されて減少し、魚の飼育にと
って非常に良好な水質環境が作られるようになる。また
アンモニアが大量に溜らないため水の腐敗、ヘドロの発
生、硫化水素の発生が抑制され、水の交換回数を少なく
することもできる。
【0016】
【実施例2】本発明の水浄化方法では、実施例1で作製
した2段構成の濾過器4を図3のように水槽1の外部に
別途設けた濾過槽20内に設置して水の浄化を行っても
よい。この場合は、水槽1内に水吸入パイプ19を差し
込み、この水を水ポンプ9で汲み上げて濾過槽20内の
濾過器4に送り込むと共に、空気ポンプ8から空気を空
気送出管16で濾過器4に送り込むやり方で水槽1内の
水を濾過槽20で浄化し、酸素を供給し、この水を濾過
槽20からパイプ21で水槽1内に送り返す。
した2段構成の濾過器4を図3のように水槽1の外部に
別途設けた濾過槽20内に設置して水の浄化を行っても
よい。この場合は、水槽1内に水吸入パイプ19を差し
込み、この水を水ポンプ9で汲み上げて濾過槽20内の
濾過器4に送り込むと共に、空気ポンプ8から空気を空
気送出管16で濾過器4に送り込むやり方で水槽1内の
水を濾過槽20で浄化し、酸素を供給し、この水を濾過
槽20からパイプ21で水槽1内に送り返す。
【0017】なおこの場合は、水槽1内に図4に示した
プラスチック製フィルタDを設置し、このフィルタDで
水槽1内の水を濾過しながら、フィルタD内の水を水ポ
ンプ9で汲み上げ、これを前記濾過槽20の濾過器4に
送り込んで水を浄化してもよい。
プラスチック製フィルタDを設置し、このフィルタDで
水槽1内の水を濾過しながら、フィルタD内の水を水ポ
ンプ9で汲み上げ、これを前記濾過槽20の濾過器4に
送り込んで水を浄化してもよい。
【0018】以上説明した実施例は濾過層6を2段構成
にした場合の例であるが、この濾過層6は1段構成で
も、或は3段以上の構成にしてもよい。
にした場合の例であるが、この濾過層6は1段構成で
も、或は3段以上の構成にしてもよい。
【0019】
【発明の効果】本発明のうち請求項1の水槽の水浄化方
法は次のような効果がある。 .濾過器4の受部3が水と空気の送り込み方向に沿っ
て上り傾斜に形成されており、それに濾過材5を被せた
濾過層6の下であり且つ受部3の傾斜方向低位側に、水
を空気と共に送り込むので、その空気が受部3の傾斜方
向低位側から受部3の傾斜に沿って上方に広がり、濾過
層6の全般に行き渡る。このため水槽内の水に沢山の酸
素が供給され、魚の飼育に適した良好な水質環境が作ら
れる。 .水槽内の水に沢山の酸素が供給されるので、アンモ
ニアを食べるバクテリアが生息し易くなり、水中のアン
モニア濃度が減少する。 .水中のアンモニア濃度が減少するので、水の腐敗、
ヘドロの発生が抑制さ れ、魚の飼育に適した良好な水質
環境が作られる。また、水槽内の水の交換回数を減らす
ことができるので、水槽のメンテナンス楽になる。 .海草の活動が活発になり、光合成により多量の酸素
が水に供給され、益々魚の飼育に適した良好な水質環境
が作られる。 .空気送出管16にポンプで空気を送ることにより空
気がより一層拡散し易くなる。
法は次のような効果がある。 .濾過器4の受部3が水と空気の送り込み方向に沿っ
て上り傾斜に形成されており、それに濾過材5を被せた
濾過層6の下であり且つ受部3の傾斜方向低位側に、水
を空気と共に送り込むので、その空気が受部3の傾斜方
向低位側から受部3の傾斜に沿って上方に広がり、濾過
層6の全般に行き渡る。このため水槽内の水に沢山の酸
素が供給され、魚の飼育に適した良好な水質環境が作ら
れる。 .水槽内の水に沢山の酸素が供給されるので、アンモ
ニアを食べるバクテリアが生息し易くなり、水中のアン
モニア濃度が減少する。 .水中のアンモニア濃度が減少するので、水の腐敗、
ヘドロの発生が抑制さ れ、魚の飼育に適した良好な水質
環境が作られる。また、水槽内の水の交換回数を減らす
ことができるので、水槽のメンテナンス楽になる。 .海草の活動が活発になり、光合成により多量の酸素
が水に供給され、益々魚の飼育に適した良好な水質環境
が作られる。 .空気送出管16にポンプで空気を送ることにより空
気がより一層拡散し易くなる。
【0020】本発明のうち請求項2の水槽の水浄化方法
は請求項1の濾過層6を二段以上に形成したので、前記
効果の他に、更に次のような効果もある。即ち、濾過層
6が一段の場合よりも空気が濾過層6内に滞留する時間
が長くなるため、水への酸素供給効率が良くなり、バク
テリアが生息し易くなり、水中のアンモニアの濃度がよ
り一層減少する。
は請求項1の濾過層6を二段以上に形成したので、前記
効果の他に、更に次のような効果もある。即ち、濾過層
6が一段の場合よりも空気が濾過層6内に滞留する時間
が長くなるため、水への酸素供給効率が良くなり、バク
テリアが生息し易くなり、水中のアンモニアの濃度がよ
り一層減少する。
【0021】本発明のうち請求項3の水槽の水浄化装置
は、濾過器4の受部3が水と空気の送り込み方向に沿っ
て上り傾斜に形成され、受部3の傾斜方向低位側に送り
込む空気送出管16と水送出管15とを有するので、空
気送出管16と水送出管15とから空気と水とを送り込
むと、それが受部3の傾斜方向低位側から受部3の傾斜
に沿って上方に上り、濾過層6全般に行き渡るので、水
槽内の酸素の供給効率が大幅に向上し、水が効率よく浄
化される。特に、空気送出管16に空気ポンプ8で空気
を送ることにより空気がより一層拡散し易くなる。
は、濾過器4の受部3が水と空気の送り込み方向に沿っ
て上り傾斜に形成され、受部3の傾斜方向低位側に送り
込む空気送出管16と水送出管15とを有するので、空
気送出管16と水送出管15とから空気と水とを送り込
むと、それが受部3の傾斜方向低位側から受部3の傾斜
に沿って上方に上り、濾過層6全般に行き渡るので、水
槽内の酸素の供給効率が大幅に向上し、水が効率よく浄
化される。特に、空気送出管16に空気ポンプ8で空気
を送ることにより空気がより一層拡散し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水槽の水浄化方法の一実施例を示した
斜視図。
斜視図。
【図2】図1の水槽の断面図。
【図3】本発明の水槽の水浄化方法の他の実施例を示し
た断面図。
た断面図。
【図4】従来の水槽の一例を示した斜視図。
1 水槽 2 通水孔 3 受部 4 濾過器 5 濾過材 6 濾過層15 水送出管 16 空気送出管
Claims (3)
- 【請求項1】 水槽(1)内の底に、多数の通水孔
(2)を有する受部(3)を水と空気の送り込み方向に
沿って上り傾斜に形成した濾過器(4)を設置し、その
受部(3)に濾過材(5)を被せて濾過層(6)を形成
し、同水槽(1)内又は他からの水を空気と共に前記濾
過層(6)の下であり且つ前記受部(3)の傾斜方向低
位側に送り込むようにしたことを特徴とする水槽の水浄
化方法。 - 【請求項2】 前記濾過器(4)として、受部(3)が
上下に離れて二段以上形成されたものを用い、各受部
(3)に濾過材(5)を被せて濾過層(6)を2層以上
形成し、水槽(1)内又は他からの水を空気と共に前記
濾過層(6)の下であり且つ前記受部(3)の傾斜方向
低位側に送り込むようにしたことを特徴とする請求項1
記載の水槽の水浄化方法。 - 【請求項3】 水槽(1)と、多数の通水孔(2)を有
する受部(3)が水と空気の送り込み方向に沿って上り
傾斜に形成され且つ前記水槽(1)の底に設置される濾
過器(4)と、同濾過器(4)の受部(3)に被せて濾
過層(6)を形成する濾過材(5)と、同水槽(1)内
又は他からの水を空気と共に前記濾過層(6)の下であ
り且つ前記受部(3)の傾斜方向低位側に送り込む空気
送出管(16)と水送出管(15)とを有する水槽の水
浄化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6171718A JP2587908B2 (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 水槽の水浄化方法とそれに使用する水浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6171718A JP2587908B2 (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 水槽の水浄化方法とそれに使用する水浄化装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH089831A JPH089831A (ja) | 1996-01-16 |
JP2587908B2 true JP2587908B2 (ja) | 1997-03-05 |
Family
ID=15928388
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6171718A Expired - Lifetime JP2587908B2 (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 水槽の水浄化方法とそれに使用する水浄化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2587908B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105850851B (zh) * | 2016-05-16 | 2018-06-01 | 德化县丽德家居用品有限公司 | 一种具有增氧功能的鱼缸 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6265902A (ja) * | 1985-09-13 | 1987-03-25 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | メタノ−ル分解反応器 |
-
1994
- 1994-06-30 JP JP6171718A patent/JP2587908B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH089831A (ja) | 1996-01-16 |
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