JP2587874Y2 - バッテリ式産業車両における車載型充電器のダイオードモジュール取付け構造 - Google Patents

バッテリ式産業車両における車載型充電器のダイオードモジュール取付け構造

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JP2587874Y2 JP1992035383U JP3538392U JP2587874Y2 JP 2587874 Y2 JP2587874 Y2 JP 2587874Y2 JP 1992035383 U JP1992035383 U JP 1992035383U JP 3538392 U JP3538392 U JP 3538392U JP 2587874 Y2 JP2587874 Y2 JP 2587874Y2
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  • Control Of Charge By Means Of Generators (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、搭載されたバッテリを
動力源とした車両であり、走行モータ等の電動機を制御
装置で制御するように構成されたフォークリフト等の産
業車両における、上記バッテリを充電するために車両に
搭載される充電器のダイオードモジュール取付け構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、バッテリ式産業車両での充電器の
取付けは、例えば実開昭61−72042号公報に記載
されているように、充電器のトランスが、車体フレーム
に直接,若しくは取り付け部材を介して固定され、その
トランスのコア部に、絶縁シートを介してアルミニウム
製の冷却用プレートが取り付けられ、その冷却用プレー
トに充電器の整流部を構成するダイオードモジュールが
取り付けられて、該ダイオードモジュールに発生した熱
を上記冷却用プレートから大気等に熱放散している。
【0003】または、上記ダイオードモジュール7は、
図3に示すように、車体のフレーム1に当接するように
固定されたアルミニウム製の冷却用プレート2に取り付
けられることもある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のような充電器のダイオード取付け構造においては、
ダイオードモジュールを冷却するための専用の冷却用プ
レートを配設する必要があるが、その冷却用プレート
は、冷却効果を考慮すると充分な表面積を必要とし、ま
た、それを配設するための占有空間を確保するように他
の部品をレイアウトする必要があるという問題がある。
【0005】特に、上記公知例のようにトランス近傍に
ダイオードモジュールを取り付けると、トランスからの
発熱によってダイオードモジュールに対する冷却効果を
充分に得ることが出来ずに、さらに、上記冷却用プレー
トの表面積を大きく設定せざるを得ない。また、上記冷
却用プレートとしては、熱伝導率や軽量性等の諸要求か
ら通常,アルミニウム板が使用されるが、該アルミニウ
ム板は高価なものでコストが高くなるという問題もあ
る。
【0006】本考案は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、充電器のダイオードモジュール専用の
冷却用プレートを使用することなく、そのダイオードモ
ジュールの発熱を放散可能にすることを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本考案のバッテリ式産業車両における車載
型充電器のダイオードモジュール取付け構造は、車両の
走行や荷役動作を制御する制御装置の一部を構成する,
サイリスタやダイオード等からなるパワー素子に、冷却
用プレートが取り付けられると共に、車両の停止状態及
び荷役動作の非作動状態でバッテリに充電を行う充電器
が搭載されているバッテリ式産業車両において、上記
電器のダイオードモジュールを、上記パワー素子用の冷
却用プレートに取り付けたことを特徴としている。
【0008】上記ダイオードモジュールを上記冷却用プ
レートに取り付ける際に、パワー素子の取付け面とは反
対側の表面に取り付けるとよい。
【0009】
【作用】充電器のダイオードモジュールは、車両の動力
源であるバッテリを充電する際に作動して発熱するが、
このとき車両エンジンが停止し非走行状態且つ荷役動
作が行われていない状態,即ち制御装置が作動していな
い状態であるため、制御装置のパワー素子からの発熱が
ない。よって、この場合には、冷却用プレートは、タイ
オードモジュールから発生した熱のみを放熱するように
働く。
【0010】また、車両が走行中等では制御装置が作動
し、その制御装置のパワー素子が発熱するが、このとき
には、充電器は作動していないため充電器のダイオード
モジュールからの発熱がない。よって、この場合には、
冷却用プレートはパワー素子から発生した熱のみを放熱
するように働く。このように、上記充電器のダイオード
モジュールと制御装置のパワー素子は同時に作動するこ
とがないので両部品間で熱干渉が発生せず、同じ冷却用
プレートを兼用しても、上記充電器のダイオードモジュ
ール及び制御装置のパワー素子の発熱をそれぞれ充分に
放熱することができる。
【0011】このとき、充電器のダイオードモジュール
を、制御装置のパワー素子取付け面の反対面に取付ける
ことで、該ダイオードモジュールを取り付けるために冷
却用プレートを大きくする必要がない。
【0012】
【実施例】本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
まず構成を説明すると、図1及び図2に示すように、車
体フレーム1内面に冷却用プレート2の一方の表面が当
接し、その冷却用プレート2を介して制御装置3が車体
フレーム1にボルト止めされている。なお、上記冷却用
プレート2はアルミニウムから作成されている。
【0013】その制御装置3は、サイリスタやダイオー
ド等からなるパワー素子4,及びメインコントローラ5
を主な構成部品としてなり、図示しないモータやバッテ
リに電気的に接続されている。そして、上記パワー素子
4が、冷却用プレート2の他方の表面に取り付けられ、
さらに、メインコントローラ5が、同じ冷却用プレート
2表面にその足部8を介して取り付けられている。
【0014】また、上記冷却用プレート2の一方の表面
と接触している車体フレーム1の中央部にはダイオード
モジュール7取付け用の穴6が開口されていて、その穴
6を介して冷却用プレート2の一方の表面の一部が露出
している。その冷却用プレート2の露出面に充電器用の
ダイオードモジュール7が車体フレーム1の外方からそ
の開口部6を通して取り付けられている。
【0015】このような充電器のダイオードモジュール
取付け構造では、図示しないバッテリの充電時にあって
は、その充電器のダイオードモジュール7が作動して熱
を発生するが、その熱は、接触している冷却用プレート
2に吸熱されその冷却用プレート2から大気に放熱され
ると共に、冷却用プレート2から車体フレーム1にも熱
伝導されて放散される。
【0016】このバッテリの充電中は、エンジンが停止
しているので、制御装置3のパワー素子4から熱が発生
することがなく、上記冷却用プレート2は、充電器用の
ダイオードモジュール7冷却用としてのみ作用する。ま
た、図示しない走行モータを駆動して車輪を駆動した
り、荷役用モータを駆動して荷物を吊り上げたりしてい
るときには、その走行モータや荷役用モータ等を制御す
る制御装置3が作動して、該制御装置3のパワー素子4
から熱が発生するが、上記と同様に、その熱は、接触し
ている冷却用プレート2に吸熱されその冷却用プレート
2から大気に放熱されると共に、冷却用プレート2から
車体フレーム1にも熱伝導されて放散される。
【0017】このとき、充電器は作動していないため、
充電器のダイオードモジュール7から発熱することがな
く、上記冷却用プレート2は制御装置3のパワー素子4
冷却用としてのみ作用する。以上のように、制御装置3
のパワー素子4と充電器のダイオードモジュール7の熱
を放熱するために一つの冷却用プレート2を兼用するよ
うにしても、その冷却用プレート2の表面積を大きくす
ることなく、両部品からの発熱に対する冷却効果を充分
にもたせることができる。
【0018】なお、上記実施例において、冷却用プレー
ト2のパワー素子4を取り付けた裏面側にダイオードモ
ジュール7を取り付けた一例を示しているが、冷却用プ
レート2を左右方向に延ばして、パワー素子4を取り付
けた面と同一表面側に充電器のダイオードモジュール7
を取り付けてもよい。但し、この場合には冷却用プレー
ト2を、ダイオードモジュール7が設置可能なだけ大き
くする必要がある。
【0019】また、上記車体フレーム1に開口したダイ
オードモジュール7取付け用の穴6は、冷却用プレート
2から大気に熱を放散する際の排熱口を兼ねているが、
この穴6とは別に、車体フレーム1に対して排熱のため
の穴6を一つ若しくは複数開口しておいてもよい。
【0020】
【考案の効果】以上説明してきたように、本考案のバッ
テリ式産業車両における車載型充電器のダイオードモジ
ュール取付け構造では、充電器のダイオードモジュール
専用の冷却用プレートを配設する必要がなくなるので、
その冷却用プレートを配設するための占有スペースを確
保する必要がなくなると共に、構成する部品点数が削減
されるという効果がある。
【0021】このとき、充電器のダイオードモジュール
を冷却用プレートに取り付ける際に、制御装置のパワー
素子が取り付けられている面の裏面に該ダイオードモジ
ュールを取り付けることで、上記冷却用プレートを大き
くする必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る実施例の充電器のダイオードモジ
ュール取り付け位置を示す斜視図である。
【図2】本考案に係る実施例の充電器のダイオードモジ
ュール取り付け位置を示す側面図である。
【図3】従来例の充電器のダイオードモジュール取り付
け位置を示す側面図である。
【符号の説明】
1 車体フレーム 2 冷却用プレート 3 制御装置 4 パワー素子 7 ダイオードモジュール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60L 11/18

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の走行や荷役動作を制御する制御装
    置の一部を構成する,サイリスタやダイオード等からな
    るパワー素子に、冷却用プレートが取り付けられると共
    に、車両の停止状態及び荷役動作の非作動状態でバッテ
    リに充電を行う充電器が搭載されているバッテリ式産業
    車両において、上記充電器のダイオードモジュールを、
    上記パワー素子用の冷却用プレートに取り付けたことを
    特徴とするバッテリ式産業車両における車載型充電器の
    ダイオードモジュール取付け構造。
  2. 【請求項2】 上記ダイオードモジュールを、上記冷却
    用プレートに対して、パワー素子の取付け面とは反対側
    の表面に取り付けたことを特徴とする請求項1記載のバ
    ッテリ式産業車両における車載型充電器のダイオードモ
    ジュール取付け構造。
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