JP2587667Y2 - 自動車用電気接続装置 - Google Patents

自動車用電気接続装置

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JP2587667Y2
JP2587667Y2 JP1996003549U JP354996U JP2587667Y2 JP 2587667 Y2 JP2587667 Y2 JP 2587667Y2 JP 1996003549 U JP1996003549 U JP 1996003549U JP 354996 U JP354996 U JP 354996U JP 2587667 Y2 JP2587667 Y2 JP 2587667Y2
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裕治 前田
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Yazaki Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】本考案は、自動車の電気回路
の保護、信号の制御や分岐接続に用いられるヒューズボ
ックス、リレーボックス、ジャンクションブロックなど
の電気接続装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図4(A)は従来のヒューズボックスの
分解斜視図、(B)はその組立状態の一部切欠斜視図を
示す。図において、ヒューズボックスは、絶縁ケース
1、端子係止具7、端子10、およびヒューズ12から
成る。
【0003】絶縁ケース1は上壁1a、前後の側壁1b
および左右の側壁1cとからなる直方体形の絶縁ケース
であり、中央の仕切板2により前後二列に複数の端子収
容室3が並設されており、上壁1aにはヒューズ12の
一対のタブ(ブレード端子)12a,12aに対するタ
ブ挿入孔4が開設されている。各端子収容室3には、図
5,図6に示すように、その仕切板2側にタブ挿入孔4
側にのびる可撓性の端子係止腕5が設けられており、そ
の自由端部には端子10の係止孔10bと係合する係止
突起5aが形成されている。また、絶縁ケース1には、
その左右の側壁1c,1cの一方から他方に向けて各端
子収容室3を貫通して端子係止具7の係止杆8に対する
係止杆挿入路6が設けられている。
【0004】端子係止具7は、絶縁ケース1における前
後二列の端子収容室3群に対応して一対の係止杆8,8
を連結板9により結合してコ字状に形成されている。端
子10は、基板部10aの一方に電気接触部101 を、
他方に電線接続部102 を連成して形成され、該接続部
102 には電線11が圧着接続されている。電気接触部
101 は、係止孔10bを設けた基板部10a、両側の
起立側壁10c、該壁10c,10cの先端から湾曲部
を介して折り曲げ形成した相対する一対の弾性接触片1
0d,10dおよび起立側壁10cの上端から互いに内
側に折り曲げ形成した一対の折曲片10e,10eとか
らなる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】図5(A)および図6
(B)は、それぞれ端子10が正規の姿勢で挿入され、
端子係止腕5の係止突起5aが係止孔10bに係合して
1次係止され、係止杆8が電気接触部101 の肩部に係
合して2次係止された二重係止状態を示すものである
が、図5(B)のように端子10が逆挿入される虞があ
る。これは、図6(A)に示すように、端子10の挿入
に際して、その基板部10aが端子係止腕5を仕切板2
側に押しつけつつ進入するときに、挿入を円滑にするた
めに側壁1b側との間に多少の間隙(ギャップ)を残す
ように形成する必要があるためである。そして、端子1
0が半挿入や逆挿入されても、これを外部から判断する
のが困難であるため、そのまま看過される場合がある。
【0006】さらに、図7に示すように、仕切板2を隔
てて対向する端子収容室3,3において、端子係止腕
5,5が仕切板2の表裏両面から独立して形成されてい
るために、各収容室で端子係止腕5,5のための撓み空
間v1 ,v2 をとらなければならず、前記ギャップと共
に端子10に対して端子収容室3の容積が大となり、絶
縁ケース1の巾W1 もおおきくなる。
【0007】本考案は、上記の問題点に着目してなされ
たもので、端子の不完全挿入をなくし、絶縁ケースを小
型化するのに適した構造の電気接続装置を提供すること
を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
め、本考案の自動車用接続装置は、請求項1に記載のよ
うに、仕切板を隔てて相対向しかつ両端が開口した一対
の端子収容室を複数対並設し、各収容室に可撓性の端子
係止腕を設けた絶縁ケースと、前記収容室における正規
の挿入位置で前記端子係止腕と係合する端子と、前記正
規の挿入位置にある端子と係合して端子抜けを阻止する
相対向する一対の係止杆を連結板を介して一体に設けて
なる端子係止具とを備え、前記絶縁ケースには前記一対
の係止杆に対応して一方の側壁から他方の側壁に向けて
各収容室を貫通する係止杆挿入路を形成してなる自動車
用電気接続装置において、前記絶縁ケースにおける仕切
板の端子挿入方向前半部は切り欠かれており、前記端子
係止腕は該仕切板の端縁からそれぞれ相対向する端子収
容室に向けて共用の撓み空間を残して二股状に形成され
ると共に、絶縁ケースの前記側壁の少なくとも一方には
共用の撓み空間に対応する長孔が開設されると共に、前
記端子係止具の連結板には該長孔から挿入されるスペー
サが突設されていることを特徴とする。
【0009】本考案によれば、相対向する端子収容室に
おける各端子係止腕が一つの仕切板の端縁から共用の撓
み空間を残すように二股状に形成されるから、両端子係
止腕はこの撓み空間を共用することになり、その分だけ
端子収容室のスペースを狭めることができ、絶縁ケース
の小型化に役立つ。また、端子係止具のスペーサは前記
長孔から二股状の端子係止腕間に挿入されて該係止腕の
撓みを防止すると共に端子を隔絶し、さらに相対向する
端子収容室における何れか一方の端子が不完全挿入の状
態にあれば、スペーサの挿入が妨げられるから、これを
チェックすることができる。
【0010】
【考案の実施の形態】以下、本考案の上記構成および作
用を実施例を示す図面を参照して具体的に説明するが、
従来と同等の構成部材には同一の符号を用いて説明を省
略する。図1および図2は本考案の実施例を示し、絶縁
ケース1′は前後列で相対向する一対の端子収容室3,
の下半部を隔てる仕切板2′を有する。仕切板2′
は、図4の場合と異なり、端子収容室3,3の前半部を
隔てる部分が切り欠かれて存在せず、その端縁2a′
ら各収容室3,3に対する端子係止腕5、5が後述する
共用の撓み空間v (図3参照)を残して二股状に形成
されている。そして、絶縁ケース1′の上壁1a′に
は、上記仕切板2′の上部の共用の撓み空間v に対応
してスリット14が開設され、左右の側壁1c′には前
記係止杆挿入路6,6と共に長孔15が設けられてい
る。また、端子係止具7′の連結板9′には係止杆8,
8と共に該長孔15から挿入されるスペーサ16が突設
されている。
【0011】上記構成において、二股状に形成された一
対の端子係止腕5,5はその間隙を互いの撓み空間v3
(図3参照)として共用する。従って、図2(A)に示
すように、一方の端子10(例えば,図中右側)が半挿
入状態であれば、端子係止腕5が該撓み空間側に弾性変
位しているから、他方の端子係止腕5の十分な撓み空間
が確保できず、これにより他方の端子10(図中左側)
の挿入も完全に行うことができなくなる。また、一対の
端子係止腕5,5が互いに接近してその撓み空間が閉じ
られるから、スペーサ16の進入が阻まれ、端子係止具
7′の挿着も不能となる。このように、二股状に形成さ
れた一対の端子係止腕5,5により端子10の不完全挿
着を未然に防止することができる。図2(B)は端子1
0の完全な挿入、係止状態を示し、スペーサ16が一対
の端子係止腕5,5間の空間に挿入され、該係止腕の撓
みを防止する。
【0012】図3において、一対の端子係止腕5,5は
一つの撓み空間v3 を共用し、この空間v3 は従来例を
示す図7の撓み空間v1 ,v2 と等しくすればよいか
ら、絶縁ケース1′の巾W2 は明らかにW2 <W1 とな
り、その小型化を図ることができる。また、端子10が
完全に挿着係止された状態で、端子係止具7′のスペー
サ16が確実に挿着されているか否かを、前記スリット
14からスペーサ検出治具17を差し込むことにより確
認することができる。
【0013】以上は絶縁ケース1′を独立のヒューズボ
ックス用ケースとして形成した例であるが、前記リレー
ボックスやジャンクションブロックのケースと一体にま
たはカセット式に着脱できる構造としてもよい。
【0014】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
絶縁ケースにおける端子収容室の仕切り板を隔てて相対
向する一対の端子に対して該仕切板の端縁から二股状に
端子係止腕を設けて撓み空間を共用させ、この撓み空間
を利用して隔壁板であるスペーサを挿入させることによ
り、端子の不完全挿入をなくし、絶縁ケースの小型化に
適した構造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案装置の他の実施例を示すヒュー
ズボックスの分解斜視図、(B)はその組立状態の一部
切欠斜視図である。
【図2】(A),(B)はそれぞれ同上の端子収容室に
おける端子の挿入過程および完全挿入状態を示す断面図
である。
【図3】同上の端子の不完全挿入の有無を調べる方法を
説明するための断面図である。
【図4】(A)は従来のヒューズボックスの分解斜視
図、(B)はその組立状態の一部切欠斜視図である。
【図5】(A),(B)はそれぞれ図4の端子収容室に
おける端子の正規挿入と逆挿入状態を示す要部の断面図
である。
【図6】(A),(B)はそれぞれ同上の端子収容室に
おける端子の挿入過程および完全挿入状態を示す断面図
である。
【図7】図6(B)と同じく端子の完全挿入状態を示す
断面図である。
【符号の説明】
1′ 絶縁ケース 2 仕切板 3 端子収容室 4 タブ挿入孔 5 端子係止腕 5a 係止突起 6 係止杆挿入路 7′ 端子係止具 8 係止杆 10 端子 12 ヒューズ 12a タブ 16 スペーサ 17 スペーサ検出治具

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仕切板を隔てて相対向しかつ両端が開口
    した一対の端子収容室を複数対並設し、各収容室に可撓
    性の端子係止腕を設けた絶縁ケースと、前記収容室にお
    ける正規の挿入位置で前記端子係止腕と係合する端子
    と、前記正規の挿入位置にある端子と係合して端子抜け
    を阻止する相対向する一対の係止杆を連結板を介して一
    体に設けてなる端子係止具とを備え、前記絶縁ケースに
    は前記一対の係止杆に対応して一方の側壁から他方の側
    壁に向けて各収容室を貫通する係止杆挿入路を形成して
    なる自動車用電気接続装置において、 前記絶縁ケースにおける仕切板の端子挿入方向前半部は
    切り欠かれており、前記端子係止腕は仕切板の端縁
    らそれぞれ相対向する端子収容室に向けて共用の撓み空
    間を残して二股状に形成されると共に、絶縁ケースの前
    記側壁の少なくとも一方には共用の撓み空間に対応する
    長孔が開設されると共に、前記端子係止具の連結板には
    該長孔から挿入されるスペーサが突設されていることを
    特徴とする自動車用電気接続装置。
JP1996003549U 1996-04-26 1996-04-26 自動車用電気接続装置 Expired - Lifetime JP2587667Y2 (ja)

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JPH081547U JPH081547U (ja) 1996-11-01
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