JP2587589B2 - フリーアクセス床板 - Google Patents

フリーアクセス床板

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、OA機器、コンピュー
タ等の各種機器を備えた部屋のフリーアクセスフロアを
構成する床板に関するもので、軽量で、断熱性、遮音性
に富み、しかも高い床荷重に十分に耐える構造のものの
提供を目的とするものである。
【0002】
【従来の技術】フリーアクセス床板には、アルミニウム
又はアルミニウム合金製、鋼製、コンクリート系等の無
機質製、合成樹脂製、あるいは木製等がある。これらは
方形に形成され、フロアー上へ直接又は支持脚により所
定の高さに支持した状態で敷設されている。これがいわ
ゆるフリーアクセスフロアであって、その上部にはコン
ピュータやその周辺機器、その他のOA機器等、高重量
のものが据付けられる場合が多い。そして、このような
フリーアクセスフロアを敷設した室内は機器の管理上所
定の温度に保たれ、更に、作業者の歩行音や機器から発
生する音を極力抑えることが望まれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のフリーアクセス
床板のうちアルミダイキャスト製や鋼板製のものは物が
落下した時や、歩行時に発生する音が耳ざわりな金属音
で、特に、鋼板製のものは、表面板と裏面板の間を中空
にして軽量化しているため、中空部で音が反響してしま
う。そこで両者共にある程度の遮音や断熱を期待して表
面板の上部に合成樹脂タイルやカーペットを貼着させて
いるが、これらは積極的な解決方法とはなっておらず、
また、所定のたわみ強度を得る為にはかなり大きな単位
面積当り重量とせざるをえない等の難点があった。
【0004】コンクリート系等の無機質製パネルが、耐
火性能に優れ、安価ではあるが、概ね衝撃に弱いので大
型床板には向かない。そして、重くて施工やレイアウト
がし難く、建物にとっても重量物であるから好ましくな
い。更に、埃や欠けが生じる難点がある。
【0005】更に、合成樹脂製や木製のものは、安くて
軽い長所を有しているものの、耐火性能に劣り、燃えて
しまう。また、強度が弱いため、置敷とか床板寸法の小
さいものに限定される難点を有している。
【0006】フリーアクセス床板の内部に発泡コンクリ
ートを充填する試みも一部なされているが、コンクリー
トの注入が容易でなく、その作業性にも問題がある。具
体的には、床板内でコンクリートを発泡させる場合には
発泡倍率の管理が困難で、発泡倍率が低いと未充填部分
ができるし、逆に高いと床板にふくれ等が発生する。発
泡させたものを床板内に注入する場合には、注入途中の
反応熱で気泡が異常に膨張することがあり、空気量が不
安定となり、注入量の管理が困難で、かなりな熟練を要
する。しかも、コンクリートが硬化する間に気泡が浮き
上がって、均一な発泡体が得られず、強度にばらつきが
生じる。
【0007】したがって、CFRC(カーボンファイバ
ー強化セメント)やGRC(グラスファイバー強化セメン
ト)を内部に詰める試みもみられるが、収縮歪が大きい
し、大重量かつコスト高の問題を有している。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は剛性に
優れ加工にフレキシビリティーを有した金属製床板の長
所を生かしながら、充填性能・品質を改善すると共に、
製品が軽量化でき、断熱性、遮音性に富む床板を得るべ
く検討して、ここに完成をみたものである。その特徴と
する点は、金属製表面板1と金属製裏面板2とからなる
フリーアクセス床板において、該表面板1と該裏面板2
とは表面処理鋼板からなり、該表面板1と該裏面板2は
縁部のほぼ全面に亘って一方を他方にかぶせると共に少
なくとも一方の鋼板の一部が他方の一部を巻き込む形に
かみ合わせ圧締結により一体化すると共に該表面板1を
下方に又は該裏面板2を上方に起立させた外周壁18を形
成し、該外周壁18内部へ支持柱14を設けて、表面板1と
裏面板2とはその接触部で少なくとも一方の鋼板が他方
を巻き込む形にプレス成形によりかみ合わせ圧締結して
中空部7を形成し、無機質中空粒子3を骨材とする形成
体4を前記中空部7に内蔵する構造としたことにある。
【0009】ここにいう無機質中空粒子3は、内部が中
空のものや、粒子の内部に多数の独立気泡を有したもの
をいう。特に、火山ガラスのシラスを焼成して得られる
「シラスバルーン」が好適であり、他に、パーライト、セ
ピオライト等の多孔質無機粒体を加工して得られるも
の、セラミック無機質中空粒子、例えば珪藻土やベント
ナイトを用いたセラミック原料に膨潤性樹脂を混合し、
潤滑剤を加えてゲル状物とし、乾燥、焼成して得られた
セラミック多孔体(特開昭60−46978号)としたものと
か、更に中央部が多孔質の実よりなり、外周部に緻密な
殻を形成した粒子(特開昭61−20646号)等が使用でき
る。
【0010】無機質中空粒子3は無機、有機各種バイン
ダーと混合して流動状態で床板内へ注入後、固化させて
成形体4にしたり、予め成形体4にした後に金属製表面
板と裏面板により被覆して製品とする。
【0011】
【作用】このような構造であると、充分な強度が得られ
かつ表面処理鋼板のプレス圧締結によるので、従来の溶
接結合のような、熱変化がなく美麗となる。床板の内部
に有した無機質中空粒子3を骨材とする成形体4が断熱
や遮音、耐火の作用をすると共に、金属製表面板1と金
属製裏面板2とからなる床板全体の補強作用をする。こ
のことから金属製表面板1と金属製裏面板2とをその厚
みを増したりしなくとも所定強度が確保され、相対的に
全体が軽量化される。なお、注入に際しては無機質中空
粒子3を骨材としているので流動性が良く、しかも中空
部7がフラットで内部にトラス構造の支持柱14しかない
ので金属製表面板1と金属製裏面板2との間に未充填部
分ができることなく容易に均一充填することができる等
の作用が得られる。
【0012】
【実施例】以下図面によって本発明の実施例を詳細に説
明する。図1は本発明実施例のフリーアクセス床板の一
部破断底面図であり、図2は図1中A−A部拡大断面図
である。
【0013】本実施例は表面板1も裏面板2も表面亜鉛
メッキ処理鋼板製である。金属製裏面板2は四方縁部の
外周壁18や内部の支持柱14がプレス成形されると共に、
方形平板状のプレス成形された金属製表面板1と圧締結
により一体化され、その後、これら金属製表面板1と裏
面板2とによって形成された中空部7へ注入穴(図示省
略)から無機質中空粒子3を骨材とする充填材が注入さ
れている。使用においては、金属製表面板1の上面には
タイルやカーペットが貼られる。この場合、床板上面の
圧締結のための小さな締結穴17や押圧溝部11はカーペッ
トの裏打ち材の効果で何ら仕上げ品質に影響ない。この
金属製表面板1と鋼板製裏面板2との間の中空部7に充
填された無機質中空粒子3は、後述するように、体積比
がほぼシラス3〜5対セメント1の範囲となるようセメ
ントと混合した後、水を約50重量%加えてミキサー中で
よく混練したものを主体として流し込み成形した。流動
性が非常に良いので、このように流し込み成形が可能で
ある。
【0014】金属製の表面板1と裏面板2との間に形成
された無機質中空粒子のセメントモルタル充填体は、絶
乾比重0.6〜0.9(アルミ2.7)、成形体の熱伝導率は0.10
〜0.40Kcal/m・hr・℃(アルミ190.8Kcal/m・hr・℃)で、同
じ比重の気泡コンクリートに比較して曲げ、圧縮とも約
2倍の強度を持つ。
【0015】本発明のフリーアクセス床板の構造につい
て、更に詳細に説明すると、次のようになる。床板の表
面板1と裏面板2とは、そのいずれも亜鉛メッキによる
表面処理鋼板が用いられている。この金属製裏面板2は
プレス成形によって四方に垂直な外周壁18が設けられ、
その上部は水平に折返した締結フランジ部15となってお
り、床パネル底面となる裏面板底部16には上面側へ突出
させて支持柱14を形成している。
【0016】金属製表面板1には締結穴17が前記裏面板
2の複数の支持柱14に見合う位置に有って、その縁部が
下方へ突出して折れ曲がりながらトラス構造の支持柱14
の上部を圧締結する。表面板1の四方縁部は下方に折り
曲げて裏面板2の締結フランジ部15をほぼ全周に亘って
圧締結するが、その縁部から内側寄りに下方への押圧溝
部11が有って、その裏面が裏面板2の上縁に当接する。
これの詳細については実開昭63-116644号に記載してお
り、密封構造が容易にでき、かつ溶接焼けがないので、
表面処理鋼板を使用して耐久性の良好な美麗な製品がで
きる。
【0017】金属製表面板1と金属製裏面板2との間に
存在する無機質中空粒子3は粒子径150μm以下のものが
50%の微粒子シラスバルーン(三機工業製、製品銘柄B
O3)であって、これに体積比でシラスバルーン3〜5対
セメント1となるようにセメントを加え、更に3〜20重
量%のカーボンファイバーを加えたものを金属製裏面板
2の凹部に流し込み、室温で一昼夜放置して固化成形体
4としたものである。
【0018】このように無機質中空粒子3をセメント及
びカーボンファイバーと共に充填固化した金属製裏面板
2の上部に金属製表面板1を一体化しているが、それは
上述した圧締結によるものである。
【0019】これまで述べた本発明のフリーアクセス床
板は方形のものであったが、本発明はこれらの実施例に
限定されるものではなく、方形以外に三角形や他の形状
のものにも実施することができる。また、床面に凹凸が
ある場合、金属製表面板1に対角線方向へリブを設ける
ことによって分割溝を形成して、床板自体が湾曲して凹
凸に沿うことができる構造とするとか(例えば特公平4-3
5586号)、金属製表面板1の表面にタイルやカーペット
を従来のように貼り合せて用いること等は任意に実施で
きる。
【0020】無機質中空粒子3を成形体とするための媒
体としてセメントを例示したが、セメントの他にフェノ
ール樹脂等の合成樹脂や石膏あるいは水ガラス等を用い
ることもできる。
【0021】以上は本発明の実施例であるが、本発明は
この実施例に限定されるものではなく、金属製表面板
1、金属製裏面板2、無機質中空粒子3のいずれも、本
発明の目的達成上必要とされる仕様に従って、これまで
説明した構造に任意に変更することができ、その選択も
自由である。
【0022】
【発明の効果】以上詳述した本発明のフリーアクセス床
板は、前述のごとく表面処理鋼板の縁部のほぼ全周にわ
たって一方が他方を巻き込む形に、また内部において一
方を巻き込み強力な圧締結によるので溶接のように熱変
化がなく、製作が容易なうえ全体フラットでトラス構造
のため、無機質中空粒子を骨材とする充填材を注入する
ことが容易で、充填品質・性能が良く、収縮歪も少な
い。軽量で断熱性、遮音性に優れ、高強度で高荷重に耐
える。加えてセメントとの成形体は耐火構造であるか
ら、特にOA機器、コンピュータ等を備えた部屋のフリ
ーアクセスフロアー用として優れた床材となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のフリーアクセス床板の一部破断
底面図である。
【図2】図1中A−A部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 金属製表面板 2 金属製裏面板 3 無機質中空粒子 4 成形体 7 中空部 11 押圧溝部 14 支持柱 15 締結フランジ部 16 裏面板底部 17 締結穴 18 外周壁

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製表面板1と金属製裏面板2とから
    なるフリーアクセス床板において、該表面板1と該裏面
    板2とは表面処理鋼板からなり、該表面板1と該裏面板
    2は縁部のほぼ全面に亘って一方を他方にかぶせると共
    に少なくとも一方の鋼板の一部が他方の一部を巻き込む
    形にかみ合わせ圧締結により一体化され、該表面板1を
    下方に又は該裏面板2を上方に起立させた外周壁18を形
    成すると共に該外周壁18内部へ支持柱14を設けて、該表
    面板1と該裏面板2の接触部で少なくとも一方の鋼板が
    他方を巻き込む形にプレス成形によりかみ合わせ圧締結
    して中空部7を形成し、無機質中空粒子3を骨材とする
    形成体4を前記中空部7に内蔵してなることを特徴とす
    るフリーアクセス床板。
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JP6475004B2 (ja) * 2014-08-01 2019-02-27 センクシア株式会社 フロアパネル

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