JP2587381Y2 - 建家集塵装置 - Google Patents

建家集塵装置

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JP2587381Y2
JP2587381Y2 JP1992066848U JP6684892U JP2587381Y2 JP 2587381 Y2 JP2587381 Y2 JP 2587381Y2 JP 1992066848 U JP1992066848 U JP 1992066848U JP 6684892 U JP6684892 U JP 6684892U JP 2587381 Y2 JP2587381 Y2 JP 2587381Y2
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
  • Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、工場等の各種建家に実
施して好適な集塵装置に関し、具体的には、金属(特に
鉄)の溶解工程で発生する高温の金属ヒューム、或は、
その他の高温ダストを効率良く捕集して排出することが
できる建家集塵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】造船業とか自動車製造業等の工場では、
各種製品とか部品類を成形するために金属を溶解する溶
解工程を必要とするが、この溶解工程に於いて、大型の
溶解炉で溶かした金属の湯は非常に高温で危険なため、
一般的には工場内に設けた天井走行クレーン等を用いて
溶解炉からの湯の汲出しとか、成形型への移送及び注入
と云った各種の取扱い作業を行っている。
【0003】図3は上記従来の溶解炉と天井走行クレー
ンとを備えた建家(工場)の内部構造を説明した構成図
であって、図中、Aは工場等の建家、Bは建家Aの天井
近くに設けた天井走行クレーン、Cはこのクレーンの運
転室、DはクレーンBに吊下げた取鍋、Eは溶解炉、R
は建家Aの屋根(天井面)であって、作業員は運転室C
に乗り込んでクレーンBを操作しながら取鍋Dで溶解炉
Eから金属の溶けた湯を汲出し、且つ、この湯を建家A
内の別の場所に設けた成形型(図示せず)まで搬送して
流し込むことにより、各種の製品とか部品類を成形する
仕組に成っている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、図3の如く構
成した建家A内で溶解した金属の湯を取扱うに当って、
天井面RとクレーンBとの間のスペースRaが図示の如
く狭い場合は、取鍋Dを用いて湯を汲出した時等に発生
し、且つ、熱上昇気流に乗って天井面Rの方向に上昇し
て来る高温のヒュームがスペースRaの部分に充満して
しまうため、建家A内の作業環境を悪化し、特に、天井
面Rの近くに設けた運転室C内で操作する作業員の健康
に悪影響を及ぼす問題があった。
【0005】上述した問題は、上記天井面R近くのスペ
ースRaの部分に天蓋フード等のヒューム捕集用フード
を設けたり、図4の如く天井面RとクレーンBの間に広
いスペースRbが存在する場合は、そのスペースRbに
換気口Tを設けたり、更には、図5の如く溶解炉Eの上
部全体を換気ダクトFDを備えたフードFで覆ったりす
ることによって解決可能である。
【0006】しかし、天井面Rの近くには天井走行クレ
ーンBとその運転室Cが設けられているため、ヒューム
捕集用フードをこの天井面Rの近くに設けることは構造
上不可能であり、また、発生源から発生するヒュームは
熱上昇気流に乗って可成りのスピードで上昇して広く飛
散するため、図4に示した如き換気口Tを設けて自然換
気するだけの構成ではヒュームを完全に排気することが
できず、勢い良く上昇するヒュームがクレーンの運転室
C側に流れてしまう問題があり、更に、図5に示した如
き構成のフードFを使用した場合は、クレーンBに取鍋
Dを吊下げて金属の湯を溶解炉Eから汲出すことができ
ないと云った問題があって、いずれも溶解工程で発生す
る金属ヒュームを工場内の環境を悪化させることなく、
また、クレーンの運転者に悪影響を及ぼすことなく安全
に捕集することができなかった。
【0007】従って本考案の技術的課題は、予め決めら
れた発生ポイントから発生して上昇する金属ヒューム等
の高温ダストを、建家の内部に充満させたり循環させる
ことなくその発生源から確実に捕集して排出することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために本考案で講じた手段は以下の如くである。 (1) 天井走行クレーンを備えた建家の天井面上に負
圧室を連設し、この負圧室に集塵機の吸引ダクトを接続
することによって負圧室の内部を常時負圧状態に維持せ
しめると共に、高温のヒュームが上昇するポイントの上
部天井面に取入口を開口し、この取入口に開閉操作自在
な開閉扉を取付けること。
【0009】(2) 建家の天井面上に連設した負圧室
の床面に複数本の排出溝を間隔的に並設して、これ等各
排出溝の内部にはヒューム排出用の搬送装置を取付ける
と共に、各排出溝の排出口側には送られて来るヒューム
を負圧室の外に排出するコンベヤを設けること。
【0010】
【作用】上記の手段は以下の如く作用する。 上記(1)で述べた手段によれば、建家の天井面の
上(屋根裏)に連設した負圧室の内部が集塵機の集塵運
転によって常時負圧状態に維持されているため、高温の
ヒュームが発生した時に、クレーンの運転室等からこの
ヒューム発生源の上側に設けた取入口の開閉扉を開放操
作すれば、ヒュームの上昇作用(PUSH)と負圧室内
の負圧による吸引作用(PULL)が相剰して、ヒュー
ムを開口した取入口から負圧室内に瞬時に、且つ、効率
良く吸引して捕集し、その後は集塵機によって徐々に集
塵させることができるものであって、ヒュームを建家
(工場)の内部に充満させることなく円滑に排出して作
業環境の向上を図ることを可能にする。
【0011】 上記(2)で述べた手段によれば、搬
送装置が各排出溝内に溜ったヒュームをコンベヤ側に送
り出し、この送り出されたヒュームをコンベヤが負圧室
の外に搬送するため、負圧室の内部に危険なヒュームが
堆積することがなく、高温ヒュームの捕集を安全に進め
ることを可能にする。以上の如くであるから、上記の手
段によって上述した技術的課題を解決して、前記従来の
技術の問題点を解消することができる。
【0012】
【実施例】以下に、上述した本考案に係る建家集塵装置
の好適な実施例を添付した図面と共に詳細に説明する。
図1は本考案に係る建家集塵装置を実施した建家(工
場)の内部構造を説明した構成図であって、図中、1は
建家、2は建家1の天井7に近接させて移動自在に架設
した天井走行クレーン、3はクレーンの運転室、4はク
レーン2にトロリーを介して移動自在に吊下げた取鍋、
5は金属(鉄)の溶解炉を示すものであって、作業員は
運転室3に乗り込んでクレーン2を運転することによっ
て、溶解炉5で溶解した金属の湯を取鍋4に汲み取ると
共に、この取鍋4を所定の位置に運んで湯を成形型(図
示せず)等に流し込んで各種製品又は部品を成形する仕
組に成っている。
【0013】次に、6は上記建家1の天井7の上面、即
ち、屋根裏に連設した負圧室で、ある程度の圧力に耐え
られるように構成したこの負圧室6には、集塵機10の
吸引ダクト10aが接続されていて、負圧室6の内部6
aを常時負圧の状態に維持するように構成されている。
【0014】更に上記天井7のうち、予めヒュームが上
昇すると考えられるポイントの上方位置、具体的には、
図1では取鍋4で金属の湯を溶解炉5から汲取る汲取り
位置の上方部分、又は、汲取った湯を成形型(図示せ
ず)内に注入する注入位置の上方部分等には、熱上昇気
流に乗って上昇して来る高温のヒュームを負圧室6内に
取入れることができる取入口7Rが開口されると共に、
この取入口7Rには、クレーンの運転室3等から開閉機
9,9を遠隔或は直接操作して自由に開閉作動すること
ができる開閉扉8,8が取付けられている。
【0015】上述した図1と、負圧室6の内底部分の一
部を拡大して示した図2に於いて、7a…は上記天井7
の上面、具体的には負圧室6の床面に間隔をあけて並設
した複数本の排出溝であって、断面略U字状に形成した
これ等各排出溝7a…の内部には、図示した如きスクリ
ュー11、或は、コンベヤ(図示せず)等から成る搬送
装置が組込まれていて、各排出溝7a…内に溜ったヒュ
ームを各排出溝7a…の先端排出口からコンベヤ12上
に送り出し、且つ、このコンベヤ12は各排出溝7a…
から送られて来るヒュームを負圧室6の外部に排出する
仕組に成っている。
【0016】尚、図1に示した実施例では上述したコン
ベヤ12で搬送するヒュームを、集塵機10の吸引ダク
ト10a内に送り込むように構成されているが、このヒ
ュームを別に設けたダストボックス(図示せず)に直接
送り込むようにしてもよく、従って、搬出するヒューム
の処理方法は任意とする。また、図2に於いて11a…
は各スクリュー11のヘッドに取付けた駆動用のスプロ
ケットで、12はこれ等各スプロケット11a…に掛渡
した駆動用チェーンを示し、更に、6bは各スクリュー
11…の回転軸11b…を支持するフレームを示す。
【0017】本考案に係る建家集塵装置は以上述べた如
き構成であるから、使用に当っては、集塵機10を作動
して負圧室6の内部6aを常時負圧の状態に維持し、運
転室3からクレーン2を操作しながら取鍋4で溶解炉5
から金属の湯を汲取ったり、これを成形型に移動したり
する溶解工程に必要な各取扱い作業を進める。
【0018】また、この取扱い作業中に高温のヒューム
が発生するが、運転室3内の作業員はヒューム発生時に
その発生ポイントの上方に設けられている取入口7Rの
開閉扉8,8を遠隔又は直接操作で開くことによって、
勢い良く上昇するヒュームの上昇作用(PUSH)と、
負圧になっている負圧室6の吸引作用(PULL)を相
剰させ、ヒュームを瞬時に負圧室6の内部6aに吸引し
て捕集することができる。
【0019】ヒュームを捕集した後は、再び遠隔又は直
接操作で開閉扉8,8を閉動して取入口7Rを閉じ、負
圧室6内を負圧の状態にして次回のヒューム捕集に備え
ると共に、負圧室6内に取り込んだヒュームは集塵機1
0の吸引作用によって徐々に集塵(濾過)され、また、
吸引しきれずに負圧室6の床面上に積もったヒューム
は、各排出溝7a…内に集められ、且つ、各スクリュー
11…等でコンベヤ12に送られて外部に排出されるた
め、火災発生等の危険を予防することができる。
【0020】
【考案の効果】以上述べた如く本考案に係る建家集塵装
置によれば、ヒュームが発生した時にその上方部に設け
た開閉扉を開くことにより、ヒュームの上昇作用と負圧
室の負圧作用によってヒュームを取入口より瞬時に負圧
室内に取入れることができるため、高温のヒュームが工
場等の内部天井部分に充満することがないから、天井面
とクレーンとの間にスペースがない工場であっても、屋
根裏に負圧室を連設し、この負圧室に集塵機の吸引ダク
トを接続するだけの簡単な工事によって、ヒュームを完
全に捕集して工場内の衛生環境を大幅に向上できる利点
を発揮できるものであって、負圧室内に捕集したヒュー
ムを集塵機の吸引作用とコンベヤの搬送作用によって順
次排出して火災等の危険を防止できる点と相俟って、特
に、溶解炉を備えた各種工場とか、溶解炉以外の高温ヒ
ュームを発生する各種装置を備えた工場等の建家に実施
して、その実用的効果は極めて高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る建家集塵装置を実施されている工
場の内部構成を説明した構成図である。
【図2】本考案の負圧室内に実施されているヒューム排
出装置の一例を示した斜視図である。
【図3】天井とクレーンの間にスペースが存在しない従
来の工場の例を説明した構成図である。
【図4】天井に自然の換気口を設けた従来の工場の構成
図である。
【図5】溶解炉の上にフードを被せた従来装置の一例を
示した構成図である。
【符号の説明】
1 建家 2 クレーン 3 運転室 4 取鍋 5 溶解炉 6 負圧室 7 天井 7R 取入口 7a 排出溝 8 開閉扉 9 開閉機 10 集塵機 10a 吸引ダクト 11 スクリュー 12 コンベヤ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井走行クレーンを備えた建家の天井面
    上に負圧室を連設し、この負圧室に集塵機の吸引ダクト
    を接続することによって負圧室の内部を常時負圧状態に
    維持せしめると共に、高温のヒュームが上昇するポイン
    トの上部天井面に取入口を開口し、この取入口に開閉操
    作自在な開閉扉を取付けたことを特徴とする建家集塵装
    置。
  2. 【請求項2】 建家の天井面上に連設した負圧室の床面
    に複数本の排出溝を間隔的に並設して、これ等各排出溝
    の内部にはヒューム排出用の搬送装置を取付けると共
    に、各排出溝の排出口側には送られて来るヒュームを負
    圧室の外に排出するコンベヤを設けたことを特徴とする
    請求項1記載の建家集塵装置。
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