JP2587330B2 - フリーアクセスフロア - Google Patents

フリーアクセスフロア

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JP2587330B2
JP2587330B2 JP3201326A JP20132691A JP2587330B2 JP 2587330 B2 JP2587330 B2 JP 2587330B2 JP 3201326 A JP3201326 A JP 3201326A JP 20132691 A JP20132691 A JP 20132691A JP 2587330 B2 JP2587330 B2 JP 2587330B2
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春海 千葉
晃 花島
武明 馬場
淳 服部
良一 立花
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NITSUKEN SETSUKEI KK
Nippon Steel Corp
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NITSUKEN SETSUKEI KK
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の電算機室床、O
A(オフィスオートメーション)フロア等に用いるフリ
ーアクセスフロアに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ等を設置するに際
し、躯体スラブとフロアパネル(床板)との間に空間を
確保した2重床構造として、その空間を配線、配管や空
気調和用等に利用するフリーアクセスフロアが多くなっ
てきている。図11はその一例を示すもので、1は矩形平
面のフロアパネルであるが、このフロアパネル1を支持
柱2で躯体スラブ3上に支承し、このフロアパネル1下
に配線、配管5用の空間4を形成する。図中6はフロア
パネル1上に施す床仕上げ材で、例えばカーペットなど
である。なお、フロアパネル1の材質や支持柱2の構造
等では種々の提案がなされている。また、空間4の利用
は中間に棚板を設けて2段以上に用いるものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記フロアパネル1の
寸法は床支持重量、材質より通常0.45メートルないし0.
6 メートル角程度であり比較的小さいパネルであり、従
ってその支持脚2も縦横でこの間隔に配置され、その結
果、空間4は支持柱2で必然的に区画されるので電線等
の引きまわしが面倒である。
【0004】また、空間4の利用は配線の他に空気通
路、チャンバーとしての利用は特に問題はないが、空気
ダクトの必要な場合はダクト寸法を大きく取れない欠点
がある。一方、点検や配線変えのためにはフロアパネル
1自体を開閉することになる。この場合フロアパネル1
が比較的小型のパネルであれば、パネル1の開閉は比較
的楽であった。
【0005】ところで、フリーアクセスフロアの一般事
務所化、多用途化、重装備化、面積の増大、より均等
な、より用途負荷に適合したフレキシブルな空気調和調
整、排熱排臭、負荷の低滅、レイアウトの変更対応、省
エネルギー要求の発展は、パネル床下空間を単に空気通
路、チャンバーにするだけでは解決できず、大型ダク
ト、冷温水配管のパネル下面への収容場所として利用す
ることを必要としている。そして、これを実現するには
配線、配管が多量となるので、その錯綜に対処するため
支持柱2の削減が求められ、フロアパネル1の大型化が
必然的に要求されている。
【0006】これに対してアルミハニカムパネルのよう
な軽量で曲げ剛性の極めて高い素材の採用は、フロアパ
ネルの大型化を可能にした。しかし、このようにフロア
パネルを大型化すれば、その分支持柱2の数も減るが、
本来簡単であるべき床下配線の点検、変更作業を再び大
げさなものとする矛盾が生じてしまう。
【0007】特に最近のオフィスの傾向として、ジョブ
対応のプロジェクトチーム的なフレキシブルな事務シス
テムに必要な頻繁なレイアウト変更に対応できるもの、
通信、OA機器の追加、変更、撤去に細かく対応し空気
調和、照明、美的環境を常に高度に満足し、かつ、ビル
の寿命に対応して長期的なビルの用途、システム変更、
設備更新に対応可能なものが求められ、大きいシステム
変更を可能としながらシステム内の気軽な変更に敏速簡
単に対応できる、2重のシステムを満足させなければな
らない。
【0008】なお、システム変更に対応するものとして
カーペット下にテープ状の配線を敷き込むアンダーカー
ペット配線システムがあるが、これはパネルの接合目地
部分が多く、支持柱で支承されるので微小だが目地の動
きがあるフリーアクセスパネル上の利用は問題があり、
またパネルの開閉をますます困難にしてしまう難点があ
る。
【0009】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、フロアパネルが大型化しても任意の点から電源、通
信線の取り出し、接続を可能として頻繁な細かいレイア
ウトの変更に完全に対応することができ、また、パネル
床空間を大型ダクト、冷温水配管のパネル下面への収容
場所として利用することも可能なフリーアクセスフロア
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、矩形平面で適宜厚さのフロアパネルの外周縁
材に、片持支持の底板とその上方で、該底板より突出長
が短く、この底板と平行する棚受け片を一体的に突設
し、該フロアパネルを所要高さの支持柱を介して躯体ス
ラブ上に敷き並べた際に相隣するフロアパネル相互間に
端部が相対する前記底板と外周縁材側部とで配線、配管
用のダクトスペースを形成し、該ダクトスペースの上面
開口を前記棚受け片で端部を支承する覆蓋で閉塞する
が、この覆蓋の端またはパネル側棚受け片上の長手方向
に袋溝状の係合条溝を形成し、膨大端であるアンカー部
をこの係合条溝に嵌合させることで、支圧部の端に薄肉
傘片である側面反発部を設けたゴム条を覆蓋端と棚受け
片間に介在させ、該ゴム条の支圧部、側面反発部でフロ
アパネル及び覆蓋間で金属が互いに直接接触しないよう
にするとともに、ゴム条の側面反発部の弾性によりパネ
ルの寸法誤差、設置誤差に基づく覆蓋とフロアパネル間
の間隙の寸法の変化範囲に対し常に側面反発部が間隙を
充足させ、また左右均等なゴム条の反発力により常に覆
蓋をダクトスペースの上面開口の中央部分に位置せしめ
ること、さらにフロアパネルの角部において外周縁材内
からボルトを下向きに突出させ、支持柱上端の支持プレ
ート上に上面開口の袋溝状係合溝を設け、この係合溝内
にスライド自在に収納するナットに前記ボルトを螺合さ
せて支持柱をフロアパネル下面に取付けること、もしく
は支持柱は躯体スラブに立設するベースパイプとこのベ
ースに螺合して上下動するボルトで構成し、該ボルト途
中に球状支持面の支持体を設け、この支持体とボルトに
螺合するナットで挟着して支持プレートを設け、この支
持プレートはフロアパネルの外周縁材の片持支持の底板
とボルトナット止めするとともに、前記外周縁材内から
突出したボルト端を支持プレートに当接させることを要
旨とするものである。
【0011】
【作用】フリーアクセスフロアの大型化はパネルの積載
荷重、パネル材質、パネル重量建物内のエレベーター等
の運搬手段の制約から1メートル角程度以上で最大限1.
6 メートル角は越えないと考えられる。本発明によれ
ば、このような大型のフロアパネルでも、接合部分を配
線用ダクトスペースに用いることにより、パネル寸法の
縦横に格子状のダクトスペースをパネル表面部に設ける
ことができ、かつこのダクトスペースの上面開口を閉塞
する覆蓋部分またはパネル部分のダクトスペースの交点
を含む任意の位置においてダクトスペース内に収める電
線、パイプ等を直接取り出して電力、通信、気体、液体
を取り出すことができる。その結果、極めて細かく自由
度の高いレイアウト対応が可能となり、頻繁な細かいレ
イアウトの変更に完全に対応することができる。
【0012】請求項1記載の本発明によれば、配線、配
管用のダクトスペースはフロアパネル相互間に端部が相
対する底板と外周縁材側部とで構成されるが、この外周
縁材は片持支持の底板を大きく突出長させたもので、外
周縁材本来の役割をなす本体部分とダクトスペースを構
成する底板とは機能を分離させている。その結果、底板
を主体に大きなダクトスペースを構成することができ
る。
【0013】また、ダクトスペースの上面開口を棚受け
片で端部を支承する覆蓋で閉塞するが、ゴム条を覆蓋端
と棚受け片間に介在させ、該ゴム条の支圧部、側面反発
部でフロアパネル及び覆蓋間で金属が互いに直接接触し
ないようにするとともに、ゴム条の側面反発部の弾性に
よりパネルの寸法誤差、設置誤差に基づく覆蓋とフロア
パネル間の間隙の寸法の変化範囲に対し常に側面反発部
が間隙を充足させ、また左右均等なゴム条の反発力によ
り常に覆蓋をダクトスペースの上面開口の中央部分に位
置せしめることができる。
【0014】請求項2記載の本発明によれば、ソケット
アウトレットやプラグ接続器は、覆蓋の裏面にスライド
自在に取付けることができるので、簡単かつ迅速にしか
も場所を取らずに取付けることができる。
【0015】請求項3記載の本発明によれば、ボルトの
突出長により、フロアパネル水平レベルが調整でき、こ
れらを合わせて躯体スラブの歪み等に対する修正が可能
となる。
【0016】請求項4記載の本発明によれば、支持プレ
ートは下面を球状支持面の支持体で支承されるので、傾
きの微調整が簡単であり、水平を出しやすい。
【0017】
【実施例】以下、図面について本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は本発明のフリーアクセスフロアの第1
実施例を示す要部の縦断側面図で、図中7は矩形平面で
適宜厚さのフリーアクセス用のフロアパネルである。こ
のフロアパネル7は図7に示すようにアルミニウムハニ
カムコア8aの上下面に同じくアルミニウムの面板8
b,8cを接合してパネルを構成し、外周にアルミニウ
ム中空押し出し形材による外周縁材8dを設けたもので
ある。
【0018】なお、このフロアパネル7の材質としては
金属材製においては、かかるハニカムパネルの他に押出
材による組み立て板や、曲げ加工材による組み立て板、
プレス成形板、鋳造板、金属−異種材複合板でもよく、
無機材製としては、フェロセメント板、繊維強化セメン
ト板、有機材製としては樹脂成形または組み立て板、合
板製板、繊維板など種々のものが利用できる。
【0019】前記外周縁材8dに、その一側面下端で水
平方向に片持支持の底板9を一体的に突設する。また、
この底板9の上方で、該底板9より突出長が短く、この
底板9と平行するような棚受け片10を同様に外周縁材8
dに一体的に突設した。この底板9は上面に配線、配管
のガイドとなるリブ11を間隔を存して長さ方向に平行に
形成し、また底板9の先端は切り放しでもよいが、本実
施例では下方へ折り曲げ、この折り曲げ部分を側面に開
口する袋溝条12として形成する。そして、この袋溝条12
に膨大端部を嵌入することでゴムまたは樹脂による弾性
体条13を底板9の先端に突設した。なお、弾性体条13は
底板9の先端に接着することもできるし、嵌着すること
もできる。
【0020】先に述べたようにフロアパネル7は矩形平
面のパネルであり、図5に示すように外周縁材8dは斜
め切りした突き合わせ端を接合して角部とするが、この
外周縁材8dの角部には合成樹脂製の角型のホルダー23
を内蔵させ、このホルダー23を含めてフロアパネル7隅
部には上下に貫通する貫通孔24を形成する。また、ホル
ダー23は上下2個配置して、その間にボルト25の頭部25
aを挟み込むことで、このボルト25を外周縁材8d内で
支持する。このようにして該ボルト25の先端を貫通孔24
を介して外周縁材8d内から下向きに突出させる。な
お、ボルト25は頭部25aに六角形のネジ回し用の穴を設
けたスクリュータイプのボルトである。
【0021】図中14は前記フロアパネル7を敷き並べた
際に相隣するフロアパネル7相互の棚受け片10間に掛け
渡す覆蓋、図12に示す14aはフロアパネル7の交点部分
に配置する覆蓋を示す。この覆蓋14の端には下面開口の
袋溝状の係合条溝15を長手方向に形成し、膨大端である
アンカー部16aをこの係合条溝15に嵌合させることで、
支圧部16bの端に薄肉傘片である側面反発部16cを設け
たゴム条16を覆蓋14の端に取付ける。なお、このゴム条
16は係合条溝15を棚受け片10に設けることでフロアパネ
ル7側に設けてもよい。またゴム条16は覆蓋14の端部又
は棚受け片10に接着してもよいし、嵌着してもよい。
【0022】図3にも示すように覆蓋14の裏側に対向す
る鉤型条溝17a,17bによる係合溝17を形成し、この係
合溝17に通じて上面に開口する矩形の透孔18を形成し
た。該覆蓋14もアルミニウムの押し出し形材により作成
する。
【0023】図中19はソケットアウトレットであるが、
このソケットアウトレット19やプラグ接続器には、側部
に係合溝19aを形成して上部が係合溝17内に入るように
してある。覆蓋14の端部から係合溝19aに前記鉤型条溝
17a,17bを係合させてスライドさせ、このソケットア
ウトレット19やプラグ接続器を覆蓋14の裏面に取付け
る。また、前記透孔18はこのソケットアウトレット19を
取り出せるだけの大きさであるが、ソケットアウトレッ
ト19は上面に合成樹脂製のキャップ29がこの透孔18を塞
ぐように着脱自在に取付くようにした。ソケットアウト
レット19とキャップ29の結合は、キャップ29の下面に断
面鏃状の突条を形成し、この突条をソケットアウトレッ
ト19の上面に設けた溝に圧入することによる。なお、係
合溝17はパネル側方又は底板に形成することもできる。
【0024】図中20は支持柱であり、これは図6に示す
ように躯体スラブ上にビス等で固定する三角形のベース
プレート20aと円筒形状の中空本体20bと矩形の上部プ
レート20cとからなる。この支持柱20を躯体スラブ上の
適宜間隔で配置し、上部プレート20cに上面に上向き開
口の袋溝状係合溝21aを左右に設けた支持プレート21を
嵌合状態で重ね、このベースプレート20aと支持プレー
ト21をボルト・ナット22で固定する。また、支持プレー
ト21はアルミニウム中空押し出し形材によるもので、前
記上部プレート20cを嵌合するため左右端を鉤型に曲
げ、また中央に凸条板21bを突設している。
【0025】前記フロアパネル7はその隅角部がこの支
持柱20および支持プレート21で支承されるように敷き並
べるが、支持プレート21の袋溝状係合溝21a内にナット
26をスライド自在に収納し、このナット26に前記外周縁
材8d内から下向きに突出させたボルト25を螺合させ
て、フロアパネル7と支持柱20とを結合させる。
【0026】このボルト25をナット26に螺合させるに
は、図7に示すような六角のネジ回し27を使用し、貫通
孔24からこのネジ回し27を差し込んでボルト25を回せば
よい。そして、該ボルト25の螺合長により、フロアパネ
ル7の水平レベルおよび傾きが調整できる。支持柱20の
上部プレート20cにはこのボルト25の先端を受け入れる
透孔を設けている。なお、支持プレート21を省略し、上
部プレート20cをこの支持プレート21の代わりとして、
これに袋溝状係合溝21aや凸条板21bに相当するものを
形成して、フロアパネル7を結合させることも考えられ
る。
【0027】このようにしてフロアパネル7を敷き並べ
ると、相隣するフロアパネル7の相互間に端部では、底
板9が相対し、この底板9と外周縁材8の側部とで配
線、配管用のダクトスペース28が形成される。また、相
対する底板9の先端の袋溝条12間は弾性体条13により、
シールがなされる。21bはパネル敷設時の位置決め用凸
条板で、該凸条板21bに底板の端部を当接させること
で、ボルト25がナット26と合致するようにしている。な
お、パネルの位置決めは支持プレートに凹所を設けて底
板の袋溝条部分を係合させることにより行うこともでき
るし、底板に凹所を設け該凹所に支持プレートの凸条板
を係合させることにより行うこともできる。
【0028】このダクトスペース28に電気コード等の配
線、配管5を配設する。その場合、リブ11で底板9上面
が一応区画されるので、複数本の電線、配管5はこのリ
ブ11で整理できる。そして、ダクトスペース28の上面開
口を覆蓋14および14aで閉塞するが、この覆蓋14は棚受
け片10で端部を支承され、その際ゴム条16が覆蓋14端と
棚受け片10間に介在され、該ゴム条16の支圧部16bと側
面反発部16cでパネル1及び覆蓋14間の金属が互いに直
接接触しないようにするとともに、このゴム条16の側面
反発部16cの弾性によりパネル1の寸法誤差、設置誤差
に基づく覆蓋14とパネル1間の間隙の寸法の変化範囲に
対し常に側面反発部16cが間隙を充足する。また、左右
均等なゴム条16の反発力により常に覆蓋14をダクトスペ
ース28の上面開口の中央部分に位置せしめる。
【0029】配線、配管5は透孔18を介して取出され
る。また、前記のように覆蓋14にはソケットアウトレッ
ト19やプラグ接続器が取付けられ、これがダクトスペー
ス28内に位置するので、配線、配管5は適宜途中をこの
ソケットアウトレット19等に接続されることで、該ソケ
ットアウトレット19等を介して取出される。なお、使用
しないソケットアウトレット19は上部にキャップ29を結
着させることで閉塞する。そして、敷き並べたフロアパ
ネル7の面上には、カーペットなどの床仕上げ材6を敷
く。なお、キャップ29はこの床仕上げ材6と同程度の厚
さでフロアパネル7の面上に位置する。
【0030】このようにして、配線、配管5はフロアパ
ネル7の接合部分をダクトスペース28に用いることによ
り、パネル寸法の縦横に格子状のスペースを適宜選択し
て配設することができる。また、フロアパネル7の側部
にこの配線、配管5が位置するので、点検やレイアウト
の変更に対しては覆蓋14を外せばすぐ配線、配管5をダ
クトスペース28の交点を含む任意の位置において簡単に
取り出すことができる。
【0031】また、フロアパネル7の下側は支持柱20の
高さ分の空間が確保されるので、この空間を大型ダク
ト、冷温水配管の収容場所として利用することも可能で
ある。さらに、フロアパネル7の相互間は弾性体条13や
ゴム条16でシールされ、床下と室内との空気の通流がな
いようにしたので、床下での結露も防止され、さらに床
下空間を空調用の空気通路、チャンバーにするのにも支
障はない。
【0032】図8は本発明の第2実施例を示すもので、
フロアパネル7は前記第1実施例と同じであるが、支持
柱の構造を変えたものである。本実施例では躯体スラブ
3にアンカーボルト31でベースプレート32を固定し、こ
のベースプレート32に溶接でベースパイプ33を立設す
る。このベースパイプ33の上端にはナット34を溶接で取
付ける。支持柱30はこのベースパイプ33とこれに螺合し
て上下動するボルト35で構成する。
【0033】該ボルト35は途中に球状支持面の支持体36
を設け、ボルト35の先端部は支持体36より突出させる。
図中37は支持プレートであるが、前記支持体36とボルト
35に螺合するナット38で支持プレート37を上下に挟着し
てボルト35に支持プレート37を設け、また、この支持プ
レート37はフロアパネルの外周縁材8dの片持支持の底
板9に長孔41を設けて、該長孔41を介してとボルト・ナ
ット22で係止するとともに、前記外周縁材8d内から突
出したボルト25端を支持プレート37に当接させた。
【0034】支持プレート37は下面を球状支持面の支持
体36で支承されるので、傾きの微調整が簡単であり、水
平を出しやすいが、支持プレート37はボルト35に溶接に
より、固着することもできる。また、該ボルト25の突出
長により、フロアパネル7の水平レベルが調整でき、こ
れらを合わせて躯体スラブ3の歪み等に対する修正が可
能となるものである。
【0035】また、本実施例では底板9の先端は切り放
しとし、ここにシール材39を嵌める。さらに、ボルト35
の回転阻止として、図9に示すような円盤体から六角の
突起を下向きに出したキャップ40を使用し、このキャッ
プ40の突起をボルト25の上端に差し込み、キャップを底
板9にネジ止めするようにした。
【0036】本実施例の場合も、ダクトスペース28に電
気コード等の配線、配管を配設する使い方については、
前記第1実施例と同一であり、説明を省略する。なお、
第1実施例および第2実施例においてはいずれもボルト
25によりレベル調整できるようにしているが、底板9を
支持プレートを介し又は介さないで支柱に直接ボルトに
て固着することもできる。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように本発明のフリーアクセ
スフロアは、大型のフロアパネルでも、接合部分を配線
用ダクトスペースに用いることにより、パネル寸法の縦
横に格子状のダクトスペースをパネル表面部に設けるこ
とができる。そして、このダクトスペースの上面開口を
閉塞する覆蓋部分、またはパネル部分のダクトスペース
の交点を含む任意の位置においてダクトスペース内に収
める電線、パイプ等を直接取り出して電力、通信、気
体、液体を取り出すことができる。その結果、極めて細
かく自由度の高いレイアウト対応が可能となり、頻繁な
細かいレイアウトの変更に完全に対応することができる
ものである。
【0038】さらに、フロアパネル下方は別の用途で使
用することができ、例えば、パネル床下空間を大型ダク
ト、冷温水配管のパネル下面への収容場所として利用す
ることも可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフリーアクセスフロアの第1実施例を
示す要部の縦断側面図である。
【図2】本発明のフリーアクセスフロアの第1実施例を
示す要部の横断平面図である。
【図3】覆蓋の部分斜視図である。
【図4】第1実施例で使用する支持プレートの斜視図で
ある。
【図5】フロアパネルの角部の分解斜視図である。
【図6】第1実施例で使用する支持柱の斜視図である。
【図7】フロアパネルの一部切欠いた斜視図である。
【図8】本発明のフリーアクセスフロアの第2実施例を
示す要部の縦断側面図である。
【図9】第2実施例で使用するキャップの斜視図であ
る。
【図10】本発明のフリーアクセスフロアの第2実施例
を示す要部の横断平面図である。
【図11】従来例を示す一部切欠いた斜視図である。
【図12】フロアパネルの交点部分に配置する覆蓋を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1…フロアパネル 2…支持柱 3…躯体スラブ 4…空間 5…配線、配管 6…床仕上げ材 7…フロアパネル 8a…ハニカム
コア 8b,8c…面板 8d…外周縁材 9…底板 10…棚受け片 11…リブ 12…袋溝条 13…弾性体条 14…覆蓋 15…係合条溝 16…ゴム条 16a…アンカー部 16b…支圧部 16c…側面反発部 17…係合溝 17a,17b…鉤型条溝 18…透孔 19…ソケットアウトレット 19a…係合溝 20…支持柱 20a…ベースプ
レート 20b…中空本体 20c…上部プレ
ート 21…支持プレート 21a…袋溝状係
合溝 21b…凸条板 22…ボルト・ナ
ット 23…ホルダー 24…貫通孔 25…ボルト 25a…頭部 26…ナット 27…ネジ回し 28…ダクトスペース 29…キャップ 30…支持柱 31…ベースプレ
ート 32…ベースパイプ 33…ナット 35…ボルト 36…支持体 37…支持プレート 38…ナット 39…シール材 40…キャップ 41…長孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬場 武明 東京都港区新橋五丁目11番3号 住友軽 金属工業株式会社内 (72)発明者 服部 淳 愛知県名古屋市港区千年三丁目1番12号 住友軽金属工業株式会社 名古屋製造 所内 (72)発明者 立花 良一 東京都港区新橋五丁目11番3号 住友軽 金属工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭59−141416(JP,U) 実開 昭60−28417(JP,U) 実開 昭59−183124(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形平面で適宜厚さのフロアパネルの外
    周縁材に、片持支持の底板とその上方で、該底板より突
    出長が短く、この底板と平行する棚受け片を一体的に突
    設し、該フロアパネルを所要高さの支持柱を介して躯体
    スラブ上に敷き並べた際に相隣するフロアパネル相互間
    に端部が相対する前記底板と外周縁材側部とで配線、配
    管用のダクトスペースを形成し、該ダクトスペースの上
    面開口を前記棚受け片で端部を支承する覆蓋で閉塞する
    が、この覆蓋の端またはパネル側棚受け片上の長手方向
    に袋溝状の係合条溝を形成し、膨大端であるアンカー部
    をこの係合条溝に嵌合させることで、支圧部の端に薄肉
    傘片である側面反発部を設けたゴム条を覆蓋端と棚受け
    片間に介在させ、該ゴム条の支圧部、側面反発部でフロ
    アパネル及び覆蓋間で金属が互いに直接接触しないよう
    にするとともに、ゴム条の側面反発部の弾性によりパネ
    ルの寸法誤差、設置誤差に基づく覆蓋とフロアパネル間
    の間隙の寸法の変化範囲に対し常に側面反発部が間隙を
    充足させ、また左右均等なゴム条の反発力により常に覆
    蓋をダクトスペースの上面開口の中央部分に位置せしめ
    ることを特徴とするフリーアクセスフロア。
  2. 【請求項2】 覆蓋の裏側に対向する鉤型条溝による係
    合溝を形成し、この係合溝に嵌合してソケットアウトレ
    ット、プラグ接続器等をダクトスペース内にスライド可
    能に取付ける請求項1記載のフリーアクセスフロア。
  3. 【請求項3】 矩形平面で適宜厚さのフロアパネルの外
    周縁材に、片持支持の底板とその上方で底板と平行する
    棚受け片を一体的に突設し、該フロアパネルを敷き並べ
    た際に相隣するフロアパネル相互間に端部が相対する前
    記底板と外周縁材側部とで配線、配管用のダクトスペー
    スを形成し、該ダクトスペースの上面開口を前記棚受け
    片で端部を支承する覆蓋で閉塞し、フロアパネルの角部
    において外周縁材内からボルトを下向きに突出させ、支
    持柱上端の支持プレート上に上面開口の袋溝状係合溝を
    設け、この係合溝内にスライド自在に収納するナットに
    前記ボルトを螺合させて支持柱をフロアパネル下面に取
    付けることを特徴とするフリーアクセスフロア。
  4. 【請求項4】 矩形平面で適宜厚さのフロアパネルの外
    周縁材に、片持支持の底板とその上方で底板と平行する
    棚受け片を一体的に突設し、該フロアパネルを敷き並べ
    た際に相隣するフロアパネル相互間に端部が相対する前
    記底板と外周縁材側部とで配線、配管用のダクトスペー
    スを形成し、該ダクトスペースの上面開口を前記棚受け
    片で端部を支承する覆蓋で閉塞し、フロアパネルの角部
    において外周縁材内からボルトを下向きに突出させ、支
    持柱は躯体スラブに立設するベースパイプとこのベース
    に螺合して上下動するボルトで構成し、該ボルト途中に
    球状支持面の支持体を設け、この支持体とボルトに螺合
    するナットで挟着して支持プレートを設け、この支持プ
    レートはフロアパネルの外周縁材の片持支持の底板とボ
    ルトナット止めするとともに、前記外周縁材内から突出
    したボルト端を支持プレートに当接させることを特徴と
    するフリーアクセスフロア。
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