JP2587275Y2 - キャリヤの自動交換装置 - Google Patents

キャリヤの自動交換装置

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JP2587275Y2
JP2587275Y2 JP1991089047U JP8904791U JP2587275Y2 JP 2587275 Y2 JP2587275 Y2 JP 2587275Y2 JP 1991089047 U JP1991089047 U JP 1991089047U JP 8904791 U JP8904791 U JP 8904791U JP 2587275 Y2 JP2587275 Y2 JP 2587275Y2
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JP
Japan
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carrier
wire
crossover
shutter
coiler
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JP1991089047U
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JPH0537824U (ja
Inventor
克司 近藤
Original Assignee
昭和電線電纜株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、伸線機において伸線さ
れた線材をコイル状に巻取るコイラ状の線材を収容する
キャリヤの自動交換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、伸線機の巻取機のコイラ(花形巻
取装置)において、キャリヤの自動交換がなされている
のは、コイラ釜径が約600ミリメートル以下のもの、
又は巻取線径が細いものに限られている。一方、いわゆ
る太物、中物の伸線機におけるキャリヤの自動交換は、
その線材のサイズ、線種、キャリヤの形状等の条件の相
違から未だその技術が十分確立しておらず、殆ど行なわ
れていないのが現状である。以下に、キャリヤの自動交
換が困難な理由を図3及び図4を参照して説明する。こ
れらの図において、1は、キャリヤ2aの上方に設置さ
れたコイラであり、このキャリヤ2aとコイラ1との間
には、必要に応じて開閉される貯線用シャッタ3が設置
されている。キャリヤ2aは円筒状の内枠4を有し、こ
の内枠4に線材8が巻回される。また、キャリヤ2a
は、ローラコンベア7上に載置され、線材8がキャリヤ
2aに満巻された後、矢印Aの方向に間欠搬送し得るロ
ーラコンベア7により搬送される構成となっている。
【0003】そこで、キャリヤ2aの交換を行なう場
合、貯線シャッタ3を閉じ、キャリヤ2aをローラコン
ベア7により矢印Aの方向に搬送し、左方のキャリヤ2
bの位置まで移動させる。その場合に線材8の渡り線6
aの位置が問題となる。即ち、図4に示す平面図におい
て、渡り線6bの位置が格子状斜線を施したX−X領域
から外側で出ていれば、図3の渡り線6bの位置とな
り、貯線シャッタ3を開くことにより貯線5がどこにも
引っ掛かることなく自然落下し、キャリヤ2aの内枠4
内に線材8が収まってキャリヤ2aの自動交換が可能と
なる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な装置によるキャリア交換では、キャリヤ2aの高さH
が高い場合、渡り線6aの長さが限られているので、貯
線5がキャリヤ2aの内枠4に落下する際に、強制的に
引っ張り出されることになる。従って、コイラ1に付け
られたループがくずれキャリヤ2aの内枠4に線材8が
引っ掛かって自動交換が困難となる。また、図4の斜線
で示したX−Y領域から渡り線6cが出た場合において
も貯線5のループがくずれて自動交換できない。あるい
は、渡り線6cがキャリヤ2aの内枠4上を通るため、
貯線5の落下時に該内枠4に引っ掛かりキャリヤ2aの
自動交換が不可能となる。本考案は、上記のような課題
を解消するためになされたもので、伸線のいわゆる太
物、中物等の線サイズ、線種、キャリヤの形状等に無関
係に、キャリヤの自動交換をなし得るキャリヤの自動交
換装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案のキャリヤの自動
交換装置は、伸線機からの線材を巻取るコイラと、該コ
イラの直下位置を含む複数のステーションに停止させな
がらキャリヤを間欠搬送する搬送手段と、前記コイラと
その直下に停止させたキャリヤとの間に設けられ、適時
に開閉する貯線シャッタとを有するキャリヤの自動交換
装置において、前記貯線シャッタを閉じた後、キャリヤ
への線材の巻付方向と逆方向に前記貯線シャッタを回転
させるシャッタ保持回転ディスクと、前記キャリヤの外
周に近接して配置され、該キャリヤに巻回された線材の
後端部と貯線シャッタ上の貯線束の先端部との間に形成
された渡り線の位置を検出する複数の渡り線検出センサ
とを備え、該検出センサが前記キャリアの周方向へ相互
に間隔をおいて配置されていることを特徴とするもので
ある。
【0006】
【作用】本考案のキャリヤの自動交換装置は、シャッ
タ保持回転ディスクを、キャリヤへの線材の巻付方向と
逆方向に回転させることにより、キャリヤへの線材の巻
付ループがゆるめられ、それに応じて渡り線を延長させ
ることができる。この渡り線の長さは、キャリアの周方
向に相互に間隔をおいて配置された複数の渡り線検出セ
ンサにより順次検知されることから、キャリアの高さに
応じた最適な渡り線長さになるように、シャッタ保持回
転ディスクの回転を停止させ、キャリヤの移動時期を定
めることができる。これにより、貯線がキャリヤの内枠
に引っ掛かることなくスムースに自然落下できるように
なる。
【0007】
【実施例】以下に、本考案の実施例を図を参照して詳細
に説明する。まず、本考案において、キャリヤの自動交
換を行なうための条件を検討して見ると、次のようにな
る。 貯線シャッタより出る渡り線の位置は、線材の貯線が
キャリヤの内枠に引っ掛かることなくスムースに自然落
下するために、特定の位置である必要があること。 コイラに付けられたループをくずさずに貯線が落下す
るのに必要な渡り線の長さが確保できること。以上の2
点の条件を満足することによりキャリヤの自動交換が可
能となる。
【0008】そこで、本考案では、次のような構成を採
る。以下に、本考案のキャリヤの自動交換装置の概略を
図1及び図2を参照して説明する。これらの図おいて、
コイラ1は、従来と同様の構造であり、内蔵の遊星ギア
により所定の速度で回転し、該コイラ1に取り付けられ
た操作アーム11により所定の花形巻取りを行なうこと
ができる構造となっている。上記コイラ1と、そのコイ
ラ1の直下のキャリヤ2aとの間には、貯線シャッタ3
が設けられている。この貯線シャッタ3は、シャッタ保
持回転ディスク9に取り付けられ、この回転ディスク9
の回転によりその円周方向の位置を変更させることがで
きる。
【0009】キャリヤ2aの外周に近接して渡り線検出
センサ10が、この実施例では、外周4箇所に渡り線検
出センサ10a,10b,10c,10dが設けられて
いる。これらの渡り線検出センサ10a,10b,10
c,10dは、その代表例として図2に示すように、キ
ャリヤ2aの半径方向に向かう水平アーム12を有し、
この水平アーム12に渡り線6aが接触することによ
り、その位置を検出できる構成となっている。また、貯
線シャッタ3を回転駆動するシャッタ保持回転ディスク
9は、パルスモータ等からなるシャッタ回転用モータ1
3により動力伝達機構14を介して回転される。この回
転ディスク9の回転数は、渡り線の必要長さに応じて決
定される。
【0010】次に、上記のように構成のキャリヤの自動
交換装置の動作について説明する。まず、キャリヤ2a
が満巻になると、これを図示を省略した検知手段により
検知され、貯線シャッタ3が閉じられる。この貯線シャ
ッタ3が閉じられると同時に、シャッタ保持回転ディス
ク9が線材8の巻回方向と逆方向である矢印Bで示す方
向に回転を開始する。これによりキャリヤ2aに巻回さ
れた線材8の巻付ループ径がゆるめられて所要長さの渡
り線6bが確保される。次に、図1において、渡り線6
aの位置が、渡り線検出センサ10bにより、即ち、図
2の水平アーム12に渡り線6aが接触することによ
り、その位置が検知され、ローラコンベア7の駆動装置
に信号を送出し、キャリヤ2aをキャリヤ2bの位置ま
で搬送して停止させる。
【0011】その間は、上記のシャッタ保持回転ディス
ク9は、矢印B方向に回転しており、渡り線検出センサ
10dの位置に渡り線6aが移動してきた時に、これを
水平アーム12への接触により検知し、シャッタ保持回
転ディスク9の回転を停止させる。この位置まで移動し
てきた渡り線6aは、図示の左方へ移動後のキャリヤ2
bとの間の渡り線6bとして示されている。このよう
に、渡り線検出センサ10dで渡り線6aが検知されれ
ば、図4に示したX−X領域内に存在することになり、
この状態で次のキャリヤ2cをローラコンベア7により
搬送し、上記と同様に所定位置に停止させ、貯線シャッ
タ3を開けば、貯線5は、キャリヤ2cの内枠4に引っ
掛かることなくスムースに自然落下させることができる
ものである。以上の各動作を繰り返すことによりキャリ
ヤの自動交換が可能となる。また、前記した渡り線の位
置の検出は、周方向に間隔をおいて配置された複数の渡
り線検出センサ10a〜10dによってなされ、渡り線
の長さ寸法は検出センサからの検出信号に基づくシャッ
タ保持回転ディスク9の回転停止によって決まる。図示
の例では、4つの渡り線検出センサ10a〜10dが等
間隔で配置されていることから、渡り線の長さをキャリ
ア2aの巻き取り周長の4分の1の長さ寸法単位で設定
することが可能となる。従って、渡り線の長さ寸法をキ
ャリアの高さ寸法Hに応じた最適な長さ寸法に設定する
ことができ、より円滑な蓄線5の落下およびそれに伴う
円滑なキャリアの自動交換が可能となる。
【0012】
【考案の効果】以上のように、本考案によれば、シャッ
タ保持回転ディスクをキャリヤへの線材の巻付方向と逆
方向に回転させることにより必要長さの渡り線を確保
し、かつ、渡り線検出センサにより渡り線の位置を検知
できるようにしたので、線材のサイズ、線種、キャリヤ
の形状等に影響されずに、キャリヤの自動交換が可能と
なる。また、キャリアの高さ寸法に応じた最適長の渡り
線を確保することができ、これにより、伸線作業の作業
性の改善、生産性の向上等が図られる等の優れた効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のキャリヤの自動交換装置の概略を示す
平面図である。
【図2】本考案のキャリヤの自動交換装置の概略を示す
正面図である。
【図3】従来のキャリヤの自動交換装置の概略を示す正
面図である。
【図4】従来のキャリヤの自動交換装置における渡り線
の状態を説明するための平面図である。
【符号の説明】
1 コイラ 2a,2b キャリヤ 3 貯線シャッタ 4 内枠 6a,6b 渡り線 7 ローラコンベア 8 線材 9 シャッタ保持回転ディスク 10a,10b,10c,10d 渡り線検出センサ 11 操作アーム 12 水平アーム

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸線機からの線材を巻取るコイラと、該
    コイラの直下位置を含む複数のステーションに停止させ
    ながらキャリヤを間欠搬送する搬送手段と、前記コイラ
    とその直下に停止されるキャリヤとの間に設けられ、適
    時に開閉する貯線シャッタとを有するキャリヤの自動交
    換装置において、前記貯線シャッタを閉じた後、キャリ
    ヤへの線材の巻付方向と逆方向に前記貯線シャッタを回
    転させるシャッタ保持回転ディスクと、前記キャリヤの
    外周に近接しかつ該キャリアの周方向へ相互に間隔をお
    て配置され、該キャリヤに巻回された線材の後端部と
    貯線シャッタ上の貯線束の先端部との間に形成された渡
    り線の長さ設定のために該渡り線の位置を検出する複数
    の渡り線検出センサとを備えたことを特徴とするキャリ
    ヤの自動交換装置。
JP1991089047U 1991-10-04 1991-10-04 キャリヤの自動交換装置 Expired - Lifetime JP2587275Y2 (ja)

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JPH0537824U JPH0537824U (ja) 1993-05-21
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0275473U (ja) * 1988-11-25 1990-06-08
JPH03102078A (ja) * 1989-09-14 1991-04-26 Nishikawa Tekkosho:Kk 線材巻取装置

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JPH0537824U (ja) 1993-05-21

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