JP2587260Y2 - 2サイクルディーゼル機関の分割形シリンダライナ - Google Patents

2サイクルディーゼル機関の分割形シリンダライナ

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JP2587260Y2
JP2587260Y2 JP1989081641U JP8164189U JP2587260Y2 JP 2587260 Y2 JP2587260 Y2 JP 2587260Y2 JP 1989081641 U JP1989081641 U JP 1989081641U JP 8164189 U JP8164189 U JP 8164189U JP 2587260 Y2 JP2587260 Y2 JP 2587260Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は2サイクルデイーゼル機関の分割形シリンダ
ライナに関する。
(従来の技術) 従来のシリンダライナは、第10図に示すように、上部
の肩部がシリンダジャケットへ分離可能に結合される上
部ライナと、掃気室(図示省略)に臨む掃気ポート21を
含み、かつ、全体が掃気室内に位置する下部ライナを分
離不可能に一体的に結合したものであった。
(考案が解決しようとする課題) 2サイクルデイーゼル機関の性能改善やマッチングを
はかる上で、適切な掃気ポート21の形状を選択すること
は重要なポイントである。
機関のマッチングや掃気ポート21のテストを行う場
合、掃気ポート21の形状が異なるシリンダライナを数種
類準備する必要がある。しかしながら、第10図に示すよ
うな従来の一体形シリンダライナを使用する場合は、シ
リンダライナの製作面から前記テストの工程が遅れ、ま
た、テスト等のためのシリンダライナの製作コストも嵩
むという欠点があった。
また従来の一体形シリンダライナにおいては、ピスト
ンリングの交換時には、シリンダカバーを取外し、ピス
トンをシリンダジャケットから引抜く工事が必須であ
り、このピストンの引き抜き工事を行うために多大な費
用と時間を要していた。
(課題を解決するための手段) 本考案は、シリンダライナを、下部が掃気室内に位置
するように上部の肩部がシリンダジャケットへ分離可能
に結合される上部ライナと、掃気室に臨む掃気ポートを
含み、かつ、全体が掃気室内に位置する下部ライナとに
分割し、掃気室内に位置する掃気ポートの直上部に設け
た分割部にて、前記上部ライナの下部と下部ライナの上
部を突き合わせ、前記分割部に設けた結合手段又は分割
部の近傍に設けた結合手段により前記上部ライナの下部
と下部ライナの上部を分離可能に結合することにより、
掃気ポートの形状を容易に変更でき、かつ、ピストンを
引抜く工事をせずにピストンリングを容易に取替え得る
ようにしたものである。
(作用) デイーゼル機関の仕様に合う適切な形状の掃気ポート
を有するシリンダライナを製作する際には、分割形シリ
ンダライナの上部ライナは共通であるため予め準備する
ことができ、予め準備された数種類の掃気ポート形状の
中からデイーゼル機関の仕様に合う掃気ポート形状を選
択し、選択した掃気ポート形状の掃気ポートを有する下
部ライナのみを製作依頼すればよいので、シリンダライ
ナの製作工程の短縮化が計れる。また、テストの際、上
部ライナと下部ライナの組合せの変更を容易に行える。
また、ピストンリングの交換時には、掃気ポートを備
えた下部ライナを掃気室内に位置している掃気ポート直
上部の分割部で切り放して下方にずらすことにより、ピ
ストンリングを掃気室内に露出することができ、ピスト
ンをシリンダジャケット内から上方に引き抜くことなく
ピストンリングを掃気室内で交換することができる。
更に、下部ライナ自体を縦方向の分割部で分割した分
割構造とすることにより、ボルト,締付バンド等の結合
手段を弛めて分割構造の下部ライナを上部ライナから縦
方向に分離すると共に、分割構造の下部ライナ自体を横
方向左右に分離することにより、分割構造の下部ライナ
の交換を容易に行える。
(実施例) 以下図面を参照して本考案の実施例を説明する。
本考案のシリンダライナは、図示してないシリンダジ
ャケットに分離可能に結合されて使用されるものであ
り、シリンダジャケットの下端と第8図〜第9図に示す
掃気室とクランクケースの境界壁15との間には掃気室が
形成されている。
第1〜3図は本考案の第1実施例のシリンダライナを
示し、第1実施例のシリンダライナは、シリンダジャケ
ット(図示省略)への結合用の肩部Eを含む上部ライナ
1と、掃気室に臨む掃気ポート21を含む下部ライナ(ポ
ートピース)2とに分割され、該分割部を第1図に示す
ように掃気ポート21の直上部に位置せしめるとともに、
該分割部にフランジ11及びインロー部12を設けると共
に、前記フランジ11とインロー部21同士を突き合わせ、
分割部に設けた結合手段である結合ボルト3にて上部ラ
イナ1の下部と下部ライナ2の上部を分離可能に結合し
て構成してある。また、分割部の円周上複数箇所には上
部ライナ1と下部ライナ2との結合時の位置決めのため
のリーマボルト4が設けられている。上部ライナ1の上
部の肩部Eをシリンダジャケットへ分離可能に結合した
状態では、上部ライナ1の下部がシリンダジャケット内
から下方に脱出して掃気室内に位置する。
第4〜6図は本考案の第2実施例のシリンダライナを
示し、この第2実施例のシリンダライナは、シリンダジ
ャケット(図示省略)への結合用の肩部Eを含む上部ラ
イナ1と、掃気室に臨む掃気ポート21を含む下部ライナ
(ポートピース)2とに分割され、該分割部を第2図に
示すように掃気ポート21の直上部に位置せしめると共
に、上部ライナ9の下部にフランジ51を、下部ライナ10
の上部にフランジ52を設けると共に、両フランジ51,52
同士を突き合わせ、分割部の近傍に設けた結合手段であ
る締付金物7及び該締付金物7の外周に巻装された締付
バンド8により上部ライナ1の下部と下部ライナ2の上
部を分離可能に結合して構成してある。また、前記分割
部の分割面6は、上部ライナ1と下部ライナ2との結合
時の位置決めのために、第4図に示すようにジグザグ状
に形成されている。また、下部ライナ10は、第5図〜第
6図に示すように、縦方向に2つ割りにした分割構造と
して構成してあり、左右の下部ライナ10同士はボルト11
により分離可能に結合してある。
次に前記実施例の作用について説明する。
機関のマッチングや掃気ポート21のテストを行う場
合、機関は船舶の形状、大きさに応じて回転数と出力が
決められ、この仕様により掃気ポートの最適な高さを選
択する。また機関の開発時には掃気ポート21を構成する
上下方向に配列された複数のきり穴(ドリル穴)のそれ
ぞれの捩り角や高さの組合せを替えた試験を実施する
際、第1図及び第4図の上部ライナ1、9は共通してい
るため予め準備しておくことができ、下部ライナ2、10
のみを選択手配し、組み替えて運転することができる。
従って、上部ライナは機関仕様に関係なく製作手配で
き、掃気ポート21の仕様に関係なく前記上部ライナは共
通であるので下部ライナ10のみ製作手配すれば良いので
シリンダライナの製作工程が短縮でき、また、掃気ポー
トの組合せの変更が容易に、経済的にできる。
第1実施例では、ピストンリング14の交換時に、第7
〜8図に示すように、掃気ポート21を備えた下部ライナ
10を掃気室内に位置している掃気ポート21直上部の分割
部で切り放して下方にずらすことにより、ピストンリン
グ14を掃気室内に露出することができ、ピストン13を上
方に引き抜くことなくピストンリング14を掃気室内で交
換することができる。
第2実施例では、ピストンリング14の交換時に、第7
〜8図に示すように、掃気ポート21を備えた下部ライナ
10を掃気室内に位置している掃気ポート21直上部の分割
部で切り放して下方にずらし、その後、更に下部ライナ
10自体を縦方向の分割部で左右に分離し、第9図に示す
ように、左右に分離した下部ライナ10自体を掃気室外に
移動させることにより、ピストン13を掃気室内に露出す
ることができ、ピストン13を上方に引き抜くことなくピ
ストンリング14を掃気室内で交換することができる。
(考案の効果) (1)本考案は以上のように構成されているので、次の
効果を奏する。シリンダライナ上部は機関仕様が変わっ
ても同一機関であるなら共用することができ、下部ライ
ナのみ変更するだけで済むため、部品手配と製作加工が
スムーズにできる。
(2)また性能改善、信頼性向上等を目的とした掃気ポ
ートの形状変更試験を行う場合、シリンダライナ上部若
しくはライナ下部を単独で交換可能となり試験の経済性
の向上が計られる。
(3)結合手段を弛めて上部ライナから下部ライナを分
離し、下部ライナを下方にずらすのみの簡単な操作によ
り、ピストンリングの交換がピストン抜きをすることな
く、掃気室内において可能となるのでピストン抜き工事
の多大な費用と時間を節約することができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜10図は本考案に係るもので、第1図は第1実施例
の断面図、第2図は第1図のA−A断面図、第3図は第
1図C部拡大図、第4図は第2実施例の第1図応当図、
第5図は第4図のB−B断面図、第6図は第4図のX矢
視図、第7図は第1〜2実施例における分割ライナとピ
ストンの位置関係図、第8〜9図は第1〜2実施例の作
用説明図、第10図は従来形ライナの断面図である。 1,9:上部ライナ、2,20,12:下部ライナ、3:結合ボルト、
4:リーマボルト、6:分割面、7:締付金物、8:締付バン
ド、11:下部ライナボルト結合ボルト、13:ピストン、1
4:ピストンリング、15:掃気室とクランクケースの境界
壁、20:ピストンロッド、21:掃気ポート、E:肩部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中野 良治 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重 工業株式会社横浜製作所内 (72)考案者 村上 憲之 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町1丁目1番 1号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)考案者 坂本 宏文 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町1丁目1番 1号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (56)参考文献 特開 昭62−60965(JP,A) 特開 昭62−135644(JP,A) 特開 昭64−60759(JP,A) 実開 昭62−175250(JP,U) 実開 昭59−24949(JP,U) 実開 昭60−134847(JP,U) 実開 昭61−179455(JP,U) 特公 昭36−16553(JP,B1) 実公 昭27−5704(JP,Y1) 特許135223(JP,C2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダライナを、下部が掃気室内に位置
    するように上部の肩部がシリンダジャケットへ分離可能
    に結合される上部ライナと、掃気室に臨む掃気ポートを
    含み、かつ、全体が掃気室内に位置する下部ライナとに
    分割し、掃気室内に位置する掃気ポートの直上部に設け
    た分割部にて、前記上部ライナの下部と下部ライナの上
    部を突き合わせ、前記分割部に設けた結合手段又は分割
    部の近傍に設けた結合手段により、前記上部ライナの下
    部と下部ライナの上部を分離可能に結合したことを特徴
    とする2サイクルデイーゼル機関の分割形シリンダライ
    ナ。
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US10072604B2 (en) 2015-02-27 2018-09-11 Avl Powertrain Engineering, Inc. Engine block construction for opposed piston engine
US9845764B2 (en) 2015-03-31 2017-12-19 Achates Power, Inc. Cylinder liner for an opposed-piston engine
JP6846386B2 (ja) * 2018-06-20 2021-03-24 株式会社Ihi原動機 エンジン
JP2020159328A (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 日立造船株式会社 船舶用ディーゼルエンジン、当該エンジンを構成するシリンダライナー及びその部品、並びに当該エンジンのメンテナンス方法

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JPS6260965A (ja) * 1985-09-12 1987-03-17 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 2段型シリンダライナ

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