JP2587248Y2 - ブランケット洗浄装置 - Google Patents

ブランケット洗浄装置

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JP2587248Y2
JP2587248Y2 JP1993050971U JP5097193U JP2587248Y2 JP 2587248 Y2 JP2587248 Y2 JP 2587248Y2 JP 1993050971 U JP1993050971 U JP 1993050971U JP 5097193 U JP5097193 U JP 5097193U JP 2587248 Y2 JP2587248 Y2 JP 2587248Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ブランケット胴が設け
られた複数の印刷ユニットを有するオフセット式の印刷
機に装着されて前記ブランケット胴の洗浄を行うブラン
ケット洗浄装置に関し、特に、印刷用の連続用紙を走行
させたままの状態で切換用の印刷ユニットを切り換えて
連続印刷を行う切換式連続運転用印刷機などに利用でき
る。
【0002】
【背景技術】一般に、オフセット輪転印刷機は、印刷す
る色数や差換え印刷に対応して複数の印刷ユニットによ
り構成されている。そして、これらの複数の印刷ユニッ
トには刷版を備えた版胴からインキを転写されて印刷用
紙に印刷を行うブランケット胴(ゴム胴)が設けられて
いる。このブランケット胴は、安定して良質な印刷を行
うために、オフセット輪転印刷機の印刷運転中に連続用
紙の紙継ぎ時などを利用してブランケット洗浄装置によ
り適宜洗浄されている。
【0003】このようなブランケット洗浄装置は、通
常、オフセット輪転印刷機を構成する複数の印刷ユニッ
トの各々のブランケット胴の近傍に設けられて各ブラン
ケット胴の洗浄を行うブランケット洗浄機構部と、これ
らのブランケット洗浄機構部に所定の洗浄動作を行わせ
る洗浄信号を出力するブランケット洗浄制御部とを備え
た構成となっている。そして、ブランケット洗浄機構部
としては、回転中のブランケット胴に洗浄液を吹きつけ
て特殊な布を押し付け自動的にブランケット胴のブラン
ケットの汚れを拭う方式のもの、あるいは洗浄液を吹き
つけてブラシロールでブランケット胴のブランケットの
汚れをおとす方式のものなどがある。
【0004】このようなブランケット洗浄は、オフセッ
ト輪転印刷機が複数の印刷ユニットにより構成されてい
る場合、印刷運転中の印刷ユニットのブランケット胴の
みに行われ、使用されていない印刷ユニットのブランケ
ット胴には行われない。つまり、使用されていない印刷
ユニットのブランケット胴は回転していないのでブラン
ケット洗浄できないうえ、使用されていないのでブラン
ケット洗浄を行う必要がないからである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ブランケット洗浄装置では、複数の印刷ユニットの各々
に設けられたブランケット洗浄機構部に洗浄信号を送っ
てブランケット洗浄を行う際に、オペレータが印刷運転
中となっている印刷ユニットを識別し、洗浄信号を送る
べき印刷運転中の印刷ユニットのブランケット洗浄機構
部を手動スイッチで選択していた。このため、オペレー
タの操作ミスや操作忘れ等により、使用されていない印
刷ユニットのブランケット洗浄機構部まで洗浄動作を行
ってしまい、洗浄液が飛散して印刷機の運転に支障をき
たしたり、あるいは洗浄液が無駄に使用されるという不
都合があった。また、洗浄すべき印刷ユニットのブラン
ケット洗浄機構部が動作せず、良質な印刷を行うことが
できないという不都合が生じるおそれもあった。さら
に、オペレータが手動スイッチの操作を行わなければな
らないため、オペレータの負担が増大するという問題が
あった。
【0006】特に、印刷機が本願出願人により提案され
ている印刷用の連続用紙を走行させたままの状態で切換
用の印刷ユニットを切り換えて連続印刷を行う切換式連
続運転用印刷機(特願平5−112903号参照)であ
る場合には、切換用の印刷ユニットの切り換えに伴って
ブランケット洗浄機構部の切り換えが必須となるため、
前述したような問題の解消が強く望まれていた。また、
このような切換式連続運転用印刷機の印刷ユニットの切
り換え時には、ブランケット洗浄機構部の切り換え操作
とは別に、印刷ユニット自体の切り換えに伴う他の操作
が必要になることがあるうえ、切り換えをできるだけ短
時間で完了させるという要請もある。このため、オぺレ
ータの負担が増大し、操作ミス等も生じやすくなるの
で、オペレータの負担をできるだけ軽減することが望ま
れていた。
【0007】本考案の目的は、洗浄液の無駄な使用を低
減でき、かつ印刷機を円滑確実に運転することができる
とともに、操作を自動化してオペレータの負担を軽減で
きるブランケット洗浄装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、ブランケット
洗浄制御部に各印刷ユニットが印刷運転中か否かを識別
して印刷運転中の印刷ユニットのブランケット洗浄機構
部のみに選択的に洗浄信号を出力する選択部を設けて前
記目的を達成しようとするものである。具体的には、本
考案は、ブランケット胴が設けられた複数の印刷ユニッ
トを有するオフセット式の印刷機に装着されて前記ブラ
ンケット胴の洗浄を行うブランケット洗浄装置であっ
て、前記複数の印刷ユニットの各々に設けられて各ブラ
ンケット胴の洗浄を行うブランケット洗浄機構部と、こ
れらのブランケット洗浄機構部に所定の洗浄動作を行わ
せる洗浄信号を出力するブランケット洗浄制御部とを備
え、前記ブランケット洗浄制御部は、前記各印刷ユニッ
トが印刷運転中か否かを識別して印刷運転中の印刷ユニ
ットの前記ブランケット洗浄機構部のみに選択的に前記
洗浄信号を出力する選択部を有していることを特徴とす
る。
【0009】また、本考案のブランケット洗浄装置は、
前記印刷機が、複数の印刷ユニットのうちの少なくとも
二以上の印刷ユニットが切り換えて選択使用される切換
用の印刷ユニットとされて印刷用の連続用紙を走行させ
たままの状態でこれらの切換用の印刷ユニットを切り換
えて連続印刷を行う切換式連続運転用印刷機とされ、前
記選択部は、少なくとも前記切換用の印刷ユニットの各
々が印刷運転中か否かを識別するように構成されている
ことを特徴とする。
【0010】
【作用】このような本考案においては、ブランケット洗
浄制御部からブランケット洗浄機構部に所定の洗浄動作
を行わせる洗浄信号を出力することにより、各印刷ユニ
ットのブランケット胴の洗浄を行う。この際、ブランケ
ット洗浄制御部は、各印刷ユニットが印刷運転中か否か
を識別して印刷運転中の印刷ユニットのブランケット洗
浄機構部のみに選択的に洗浄信号を出力する選択部を有
しているので、印刷運転中の印刷ユニットのブランケッ
ト洗浄機構部のみが確実に洗浄動作を行う。このため、
前述したような従来のオペレータの操作ミスや操作忘れ
等により生じる洗浄液の飛散、洗浄液の無駄な使用等の
不都合は解消される。また、印刷運転中の印刷ユニット
の識別選択作業は、ブランケット洗浄制御部の選択部に
より行われるため、オペレータが手動スイッチの操作を
行う必要はなく、オペレータの負担が軽減される。
【0011】特に、印刷機が印刷用の連続用紙を走行さ
せたままの状態で切換用の印刷ユニットを切り換えて連
続印刷を行う切換式連続運転用印刷機である場合には、
切換用の印刷ユニットの切り換え時毎に、印刷ユニット
の入切が行われるので、これに伴ってブランケット洗浄
機構部も切り換えなければならず、識別選択操作の頻度
が多いが、この識別選択操作を選択部により自動的に行
うことで、オペレータの操作ミスや操作忘れ等により生
じる不都合の防止効果がより一層得られる。また、この
ような切換式連続運転用印刷機の印刷ユニットの切り換
え時には、前述したように他の操作の必要性や短時間で
の切り換え完了の要請があるため、識別選択操作を選択
部で自動的に行うことによってオペレータの負担が軽減
されれば、その分だけオペレータは他の操作に注力する
ことが可能となるうえ、切り換えに要する全体の時間も
短縮され、オペレータの負担軽減の効果は、より一層高
いものとなり、これらにより前記目的が達成される。
【0012】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1には、本実施例に係るオフセット輪転印刷
機10を構成する印刷ユニット11が示されており、図
2には、オフセット輪転印刷機10の全体構成が示され
てている。図1において、印刷ユニット11は、連続用
紙(ウェブ)12の上下に、刷版を備えた版胴13U,
13Lと、これらの版胴13U,13Lからインキを転
写されてウェブ12上に印刷を行うブランケット胴14
U,14Lと、各版胴13U,13Lにインキを供給す
るインキ供給装置15と、各版胴13U,13Lに水を
供給する水供給装置16とを備えている。また、ブラン
ケット胴14U,14Lの図中右側近傍には、ブランケ
ット洗浄装置30のブランケット洗浄機構部31が設け
られている。
【0013】オフセット輪転印刷機10は、このような
印刷ユニット11を複数台備え、これらの印刷ユニット
11のうちの少なくとも二以上の印刷ユニット11が切
り換えて選択使用される切換用の印刷ユニットとされた
切換式連続運転用印刷機である。ここでは二台の切換用
の印刷ユニット11A,11Bが設けられているものと
して説明を述べる。
【0014】図2において、オフセット輪転印刷機10
は、各印刷ユニット11A,11Bおよび基礎制御装置
を含む印刷機本体20と、各印刷ユニット11A,11
Bの切換制御を行う自動切換制御装置21と、各印刷ユ
ニット11A,11Bのブランケット胴14U,14L
の洗浄を行うブランケット洗浄装置30とを備えてい
る。自動切換制御装置21は、切換用の各印刷ユニット
11A,11Bをウェブ12を走行させたままの状態で
切り換えて連続印刷を行うための切換制御を自動的に行
う装置であり、各印刷ユニット11A,11Bが印刷運
転中であるのか、あるいは停止中であるのかを常時把握
している。
【0015】ブランケット洗浄装置30は、各印刷ユニ
ット11A,11Bの各ブランケット胴14U,14L
の近傍にそれぞれ設けられてこれらの洗浄を行うブラン
ケット洗浄機構部31と、これらのブランケット洗浄機
構部31に所定の洗浄動作を行わせる洗浄信号を出力す
るブランケット洗浄制御部32とを有している。ブラン
ケット洗浄機構部31は、ブランケット洗浄制御部32
から送られてくる洗浄信号に基づきブランケット胴14
U,14Lを洗浄する洗浄動作を行うものであり、例え
ば、回転中のブランケット胴14U,14Lに洗浄液を
吹きつけて特殊な布を押し付け自動的にブランケット胴
14U,14Lのブランケットの汚れを拭う方式のも
の、あるいは洗浄液を吹きつけてブラシロールでブラン
ケット胴14U,14Lのブランケットの汚れをおとす
方式のものなどである。
【0016】ブランケット洗浄制御部32は、印刷機本
体20から送られてくる印刷速度信号、自動紙継ぎ装置
(オートペースタ)の紙継ぎ開始信号、ドライヤー(乾
燥機)の入切信号等のインターロック信号Kに基づきブ
ランケット洗浄機構部31の洗浄動作を制御するブラン
ケット洗浄主制御部33と、自動切換制御装置21から
送られてくる各印刷ユニット11A,11Bの各ブラン
ケット胴14U,14Lが印刷運転中であるか否かを知
らせる選択信号C1〜C4を入力して印刷運転中のブラ
ンケット胴に対応したブランケット洗浄機構部31のみ
を動作させる識別選択を行う選択部34とを有してい
る。
【0017】図3には、インターロック信号Kとブラン
ケット洗浄主制御部33によるブランケット洗浄機構部
31の制御との関係の一例が示されている。自動紙継ぎ
装置により紙継ぎ開始されると、紙継ぎ開始信号がブラ
ンケット洗浄主制御部33に送られ、ブランケット洗浄
主制御部33によるブランケット洗浄機構部31の制御
が準備段階に入る。このような紙継ぎは、印刷運転中に
例えば30〜40分間隔等で行われる。紙継ぎ開始信号
が送られた後、印刷機の印刷速度は減速して所定の速度
に達した時点で一定となり、この時点で洗浄開始信号が
ブランケット洗浄主制御部33に送られ、ブランケット
洗浄主制御部33はブランケット洗浄機構部31に洗浄
動作をさせる洗浄信号を送ってブランケット洗浄を開始
させる。所定の時間が経過すると、印刷速度は増速して
再び紙継ぎ前の印刷速度に戻るが、この印刷速度が増速
に転じる時点で洗浄終了信号がブランケット洗浄主制御
部33に送られ、ブランケット洗浄主制御部33はブラ
ンケット洗浄機構部31に洗浄動作をさせる洗浄信号を
送ることを停止してブランケット洗浄を終了させる。ま
た、ドライヤーの入切信号等も適宜参照して制御を行っ
てもよい。このような制御により、ブランケット洗浄主
制御部33は、ブランケット洗浄機構部31を動作させ
てブランケット洗浄を行うようになっている。
【0018】図2に戻って、選択部34には、動作させ
るブランケット洗浄機構部31の選択を自動で行うか手
動で行うかを切り換える自動・手動切換スイッチ40
と、各印刷ユニット11A,11Bの各ブランケット胴
14U,14Lに設けられた個々のブランケット洗浄機
構部31を動作させるか否かを選択する手動スイッチ4
1,42,43,44とが設けられている。これらの自
動・手動切換スイッチ40および各手動スイッチ41,
42,43,44は、オペレータの操作により入切が行
われる。
【0019】自動・手動切換スイッチ40には、リレー
のコイル50が接続されており、各手動スイッチ41,
42,43,44の出力側(図中右側)には、それぞれ
b接点(常閉接点)51B,52B,53B,54Bが
接続されている。各b接点(常閉接点)51B,52
B,53B,54Bの出力側(図中右側)には、それぞ
れANDゲート(論理積素子)61,62,63,64
の一方の入力側が接続されている。また、これらのAN
Dゲート61,62,63,64の入力側と自動切換制
御装置21との間には、それぞれa接点(常開接点)5
1A,52A,53A,54Aが設けられている。一
方、ANDゲート61,62,63,64の他方の入力
側は、ブランケット洗浄主制御部33に接続されてい
る。
【0020】そして、各ANDゲート61,62,6
3,64の出力側は、各印刷ユニット11A,11Bの
各ブランケット胴14U,14Lに設けられた個々のブ
ランケット洗浄機構部31にそれぞれ接続されている。
また、各a接点51A,52A,53A,54Aおよび
各b接点51B,52B,53B,54Bは、全てリレ
ーのコイル50の励磁により動作するようになってい
る。
【0021】このような選択部34の動作を説明する
と、自動・手動切換スイッチ40が自動に設定された場
合には、コイル50が励磁されてリレーが動作する。リ
レーが動作すると、各a接点51A,52A,53A,
54Aは閉となり、自動切換制御装置21からの選択信
号C1〜C4が各ANDゲート61,62,63,64
の一方の入力側に入力されるとともに、各b接点51
B,52B,53B,54Bは開となり、各手動スイッ
チ41,42,43,44の入切信号は受け付けられな
い。一方、自動・手動切換スイッチ40が手動に設定さ
れた場合には、コイル50は励磁されずリレーは動作し
ない。リレーが動作しないと、各b接点51B,52
B,53B,54Bは閉状態のままであるから各手動ス
イッチ41,42,43,44の入切信号が各ANDゲ
ート61,62,63,64の一方の入力側に入力され
るとともに、各a接点51A,52A,53A,54A
は開状態のままであるから自動切換制御装置21からの
選択信号C1〜C4は受け付けられない。
【0022】選択部34は、このように自動・手動切換
スイッチ40により自動・手動の設定を行って自動切換
制御装置21からの選択信号C1〜C4、または各手動
スイッチ41,42,43,44からの入切信号を各A
NDゲート61,62,63,64の一方の入力側に入
力し、他方の入力側には、ブランケット洗浄主制御部3
3からの洗浄信号を入力することにより、各ANDゲー
ト61,62,63,64の出力側から、動作させるべ
きブランケット洗浄機構部31(印刷運転中のブランケ
ット胴に対応したブランケット洗浄機構部31)のみに
ブランケット洗浄を行わせる洗浄信号を出力するように
構成されている。
【0023】このような本実施例においては、以下のよ
うにして印刷ユニット11A,11Bを切り換えてウェ
ブ12を走行させたままの状態で連続印刷を行いながら
ブランケット洗浄を行う。先ず、予めオぺレータが自動
・手動切換スイッチ40により自動・手動の設定を行っ
ておく。自動の設定を行った場合には、印刷ユニット1
1Aが停止中で、印刷ユニット11Bが印刷運転中であ
るとすると、自動切換制御装置21から印刷ユニット1
1Aが停止中であることを知らせる選択信号C1,C2
が選択部34に送られ、印刷ユニット11Bが印刷運転
中であることを知らせる選択信号C3,C4が選択部3
4に送られる。一方、紙継ぎ時等に印刷機本体20から
インターロック信号Kがブランケット洗浄主制御部33
に送られ、これによりブランケット洗浄主制御部33は
ブランケット洗浄機構部31に所定の洗浄動作を行わせ
るための洗浄信号を選択部34に送る。
【0024】そして、選択部34は、選択信号C3,C
4を受けたANDゲート63,64から、印刷運転中で
ある印刷ユニット11Bの各ブランケット胴14U,1
4Lに対応したブランケット洗浄機構部31のみに所定
の洗浄動作を行わせる洗浄信号を送る。一方、選択信号
C1,C2を受けたANDゲート61,62から印刷ユ
ニット11Aの各ブランケット胴14U,14Lに対応
したブランケット洗浄機構部31へは、所定の洗浄動作
を行わせる洗浄信号は送られない。
【0025】各印刷ユニット11A,11Bが切り換え
られると、つまり印刷ユニット11Aが切状態から入状
態にされ、印刷ユニット11Bが入状態から切状態にさ
れると、自動切換制御装置21からの選択信号C1〜C
4の情報は逆転し、選択信号C1,C2が印刷ユニット
11Aが印刷運転中であることを知らせ、選択信号C
3,C4が印刷ユニット11Bが停止中であることを知
らせるようになる。従って、ANDゲート61,62か
ら印刷ユニット11Aの各ブランケット洗浄機構部31
に所定の洗浄動作を行わせる洗浄信号が送られるように
なり、ANDゲート63,64から印刷ユニット11B
の各ブランケット洗浄機構部31へは所定の洗浄動作を
行わせる洗浄信号は送られないようになる。
【0026】また、手動の設定を行った場合には、自動
切換制御装置21からの選択信号C1〜C4は受け付け
られないので、オぺレータがどの印刷ユニットが運転中
であるのかを識別し、各手動スイッチ41〜44のうち
印刷運転中であることを確認した印刷ユニットに対応す
る手動スイッチのみを入状態にしてこれに対応したブラ
ンケット洗浄機構部31に洗浄動作を行わせる。そし
て、各印刷ユニット11A,11Bの切り換えの際に
は、オぺレータが手動スイッチ41〜44の状態を逆転
させることにより、動作させるブランケット洗浄機構部
31の切り換えを行う。
【0027】このような本実施例によれば、選択部34
は自動切換制御装置21からの選択信号C1〜C4を入
力し、この情報に基づき自動的に印刷運転中の印刷ユニ
ットに設けられたブランケット洗浄機構部のみに洗浄動
作を行わせる洗浄信号を送るので、印刷運転中の印刷ユ
ニットのブランケット洗浄機構部31のみに確実に洗浄
動作を行わせることができる。このため、前述したよう
な従来のオペレータの操作ミスや操作忘れ等により生じ
る洗浄液の飛散や洗浄液の無駄な使用等の不都合を解消
することができる。また、オペレータの操作ミスや操作
忘れ等により洗浄すべき印刷ユニットのブランケット洗
浄機構部31が動作せず、良質な印刷を行うことができ
ないという従来発生するおそれのあった不都合も未然に
防止することができる。さらに、選択部34が自動的に
印刷運転中の印刷ユニットの識別選択を行うので、オペ
レータが手動スイッチの操作を行う必要はなく、オペレ
ータの負担を軽減することができる。
【0028】特に、オフセット輪転印刷機10がウェブ
12を走行させたままの状態で切換用の印刷ユニット1
1A,11Bを切り換えて連続印刷を行う切換式連続運
転用印刷機であるので、各印刷ユニット11A,11B
の切り換えに伴ってブランケット洗浄機構部31の入切
を行わなければならず、入切の頻度が多いため、自動化
による効果をより発揮することができる。また、このよ
うな切換式連続運転用印刷機の各印刷ユニット11A,
11Bの切り換え時には、ブランケット洗浄機構部31
の切り換え操作とは別に、各印刷ユニット11A,11
B自体の切り換えに伴う他の操作が必要になることがあ
り、あるいは切り換えをできるだけ短時間で完了させる
という要請もある。この際、前記自動化によりオペレー
タの負担が軽減されるので、その分だけオペレータは他
の操作に注力することができるうえ、切り換えに要する
全体の時間も短縮することができる。
【0029】さらに、選択部34には、自動・手動切換
スイッチ40および各手動スイッチ41〜44が設けら
れているので、自動・手動切換スイッチ40で手動を選
択して各手動スイッチ41〜44を個々に入切操作する
ことで、従来と同様なオペレータの手動操作によるブラ
ンケット洗浄機構部31の切り換えも行うことができ
る。
【0030】なお、本考案は前記実施例に限定されるも
のではなく、本考案の目的を達成できる他の構成も含
み、例えば以下に示すような変形等も本考案に含まれる
ものである。すなわち、ブランケット洗浄主制御部33
によるブランケット洗浄機構部31の制御は、前記実施
例の図3に示したようなインターロック信号Kとの関係
に基づく制御に限定されるものではなく、適宜なタイミ
ングでブランケット洗浄機構部31に洗浄動作を開始、
終了させる洗浄信号を送ることができればよい。
【0031】また、前記実施例では、ブランケット洗浄
は、紙継ぎ時に行われているが、紙継ぎ時に限定される
ものではない。しかし、紙継ぎ時を利用してブランケッ
ト洗浄を行えば、紙継ぎにより生じる印刷不良とブラン
ケット洗浄により生じる印刷不良とを重ねることができ
るので、損紙を低減できて好ましい。
【0032】さらに、選択部34の構成は、前記実施例
の図2に示したようなリレーによる構成に限定されるも
のではなく、要するに、各印刷ユニット11A,11B
が印刷運転中か否かを識別して印刷運転中の印刷ユニッ
トのブランケット洗浄機構部31のみに選択的に洗浄信
号を出力できる構成となっていればよい。
【0033】また、前記実施例では、選択部34は、自
動切換制御装置21から各印刷ユニット11A,11B
の各ブランケット胴14U,14Lが印刷運転中か否か
を知らせる選択信号C1〜C4を入力する構成となって
いたが、このような構成に限定されるものではなく、例
えば、各印刷ユニット11A,11Bの各ブランケット
胴14U,14Lが回転しているか否かを検出する検出
器を設け、この検出器からの信号により各印刷ユニット
11A,11Bの各ブランケット胴14U,14Lが印
刷運転中か否かを識別するような構成としてもよく、要
するに、選択部34は各印刷ユニット11A,11Bの
各ブランケット胴14U,14Lが印刷運転中か否かを
自動的に識別できるように構成されていればよい。
【0034】そして、前記実施例では、選択部34に自
動・手動切換スイッチ40および各手動スイッチ41〜
44が設けられ、自動・手動の切り換えを行うことがで
きるようになっているが、これらの各スイッチ40〜4
4をなくして選択部34を自動による識別選択のみを行
うような構成としてもよい。
【0035】また、前記実施例では、オフセット輪転印
刷機10には、二台の切換用の印刷ユニット11A,1
1Bが設けられていたが、切換用の印刷ユニットは三台
以上設けられていてもよい。そして、オフセット輪転印
刷機10を構成する印刷ユニット11の全体の台数も複
数であれば任意であり、これらの全てを切換用の印刷ユ
ニットとしてもよく、一部を切換用の印刷ユニットとし
てもよい。
【0036】さらに、選択部34は、オフセット輪転印
刷機10を構成する複数の印刷ユニット11の全てに対
応させておく必要はなく、切り換えが行われずに常時使
用される印刷ユニット(切換用の印刷ユニット以外の印
刷ユニット)がある場合には、この印刷ユニットのブラ
ンケット洗浄機構部31は常時入状態にしておけばよい
ので選択部34を対応させておく必要はなく、このよう
な場合には、選択部34は、少なくとも切り換えて選択
使用される切換用の印刷ユニットに対応させておけばよ
い。
【0037】また、前記実施例では、オフセット輪転印
刷機10は、切換用の印刷ユニット11A,11Bを有
する切換式連続運転用印刷機となっているが、本考案の
ブランケット洗浄装置は、切換用の印刷ユニットを有さ
ないオフセット輪転印刷機10に適用してもよい。
【0038】
【考案の効果】以上に述べたように本考案によれば、ブ
ランケット洗浄制御部に各印刷ユニットが印刷運転中か
否かを識別して印刷運転中の印刷ユニットのブランケッ
ト洗浄機構部のみに選択的に洗浄信号を出力する選択部
が設けられているので、印刷運転中の印刷ユニットのブ
ランケット洗浄機構部のみに確実に洗浄動作を行わせる
ことができるため、洗浄液の無駄な使用を低減でき、か
つ印刷機を円滑確実に運転することができるとともに、
操作の自動化によりオペレータの負担を軽減できるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のオフセット輪転印刷機を構
成する印刷ユニットの立面図。
【図2】前記実施例の全体構成図。
【図3】前記実施例のブランケット洗浄制御の説明図。
【符号の説明】
10 切換式連続運転用印刷機であるオフセット輪転印刷
機 11 印刷ユニット 11A,11B 切換用の印刷ユニット 12 連続用紙(ウェブ) 13U,13L 版胴 14U,14L ブランケット胴 20 印刷機本体 21 自動切換制御装置 30 ブランケット洗浄装置 31 ブランケット洗浄機構部 32 ブランケット洗浄制御部 33 ブランケット洗浄主制御部 34 選択部 40 自動・手動切換スイッチ 41〜44 手動スイッチ C1〜C4 選択信号 K インターロック信号

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブランケット胴が設けられた複数の印刷
    ユニットを有するオフセット式の印刷機に装着され、前
    記ブランケット胴の洗浄を行うブランケット洗浄装置で
    あって、 前記複数の印刷ユニットの各々に設けられて各ブランケ
    ット胴の洗浄を行うブランケット洗浄機構部と、これら
    のブランケット洗浄機構部に所定の洗浄動作を行わせる
    洗浄信号を出力するブランケット洗浄制御部とを備え、 前記ブランケット洗浄制御部は、前記各印刷ユニットが
    印刷運転中か否かを識別して印刷運転中の印刷ユニット
    の前記ブランケット洗浄機構部のみに選択的に前記洗浄
    信号を出力する選択部を有していることを特徴とするブ
    ランケット洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したブランケット洗浄装
    置において、前記印刷機は、複数の印刷ユニットのうち
    の少なくとも二以上の印刷ユニットが切り換えて選択使
    用される切換用の印刷ユニットとされて印刷用の連続用
    紙を走行させたままの状態でこれらの切換用の印刷ユニ
    ットを切り換えて連続印刷を行う切換式連続運転用印刷
    機とされ、 前記選択部は、少なくとも前記切換用の印刷ユニットの
    各々が印刷運転中か否かを識別するように構成されてい
    ることを特徴とするブランケット洗浄装置。
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