JP2587122Y2 - ロータリーテンション - Google Patents

ロータリーテンション

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JP2587122Y2
JP2587122Y2 JP1993075664U JP7566493U JP2587122Y2 JP 2587122 Y2 JP2587122 Y2 JP 2587122Y2 JP 1993075664 U JP1993075664 U JP 1993075664U JP 7566493 U JP7566493 U JP 7566493U JP 2587122 Y2 JP2587122 Y2 JP 2587122Y2
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隆 日塔
伸行 森島
克秋 坂井
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ジューキ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、皿浮かせ機構付き工
業用ミシンにおけるロータリーテンションに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ロータリーテンションとして、従来、図
2及び図3に示すものが知られている。そのロータリー
テンションは、ミシン頭部1に固定されたロータリーテ
ンション土台2に基端が固定された糸取りバネ3と、ロ
ータリーテンション土台2に固定された糸調子棒4と、
糸調子棒4に回転及び軸方向の移動が可能に支持された
糸調子皿5と、糸調子棒4に回転及び軸方向の移動が可
能に支持され、且つ、糸調子皿5を各側より挟持する摩
擦材6、7と、糸調子棒に非回転、且つ、軸方向の移
動が可能に支持された糸調子バネ受け8と、糸調子棒4
の先端に螺合するつまみ9と、糸調子バネ受け8とつま
み9との間に設けられた糸調子バネ10と、糸調子棒4
内の糸調子バネ受け8まで達する軸方向に形成された穴
に挿入された皿浮かしピン12と、皿浮かしピン12の
末端に作用する押出しレバー13とよりなるものであ
る。
【0003】上糸14は、上方にある他の糸調子を経て
糸調子皿5に1回又は複数回転巻き付けられた後、糸取
りバネ3に掛けられ、天秤を経て最終的に針に達する。
これにより上糸14は摩擦負荷として糸調子皿5より上
糸張力を得る。その際に上糸14に加わる引っ張り負荷
は、“天秤の負荷>糸取りバネ3の負荷>他の糸調子の
負荷”の順である。また、前述の上糸張力は糸取りバネ
3の負荷より大きい。そのため、通常の縫製での上糸1
4の繰り出しは、図示しない天秤の働きにより天秤方向
になされ、糸取りバネ3が天秤方向に引き寄せられ、そ
の後、糸調子皿5が回転し、必要量が他の糸調子方向か
ら供給される。
【0004】このロータリーテンションにおいて、図3
に示すように、押出しレバー13が反時計方向に回動
し、皿浮かしピン12が右方向に押されると、糸調子バ
ネ受け8が糸調子バネ10のバネカに抗して右方向に移
動する。その糸調子バネ受け8の移動によって摩擦材7
との間に間隙が生じ、糸調子皿5は、それまで糸調子バ
ネ10のバネ力に基づく摩擦材6、7から受けていた摩
擦負荷より開放される。そして、上糸14の掛けられて
いる糸取りバネ3は、緊張を解かれバネ力によって図
の上方向に戻る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記のロータリーテン
ションは、糸調子皿が摩擦材6、7の摩擦負荷より開放
され、完全な無負荷状態となって糸取りバネ3が戻る際
に、上糸14が上方の他の糸調子側より激しく引き寄せ
られることによって糸調子皿5が急激に回転し、上糸1
4が糸調子皿5の外周面と接触せずにたるみが生じる状
態、即ち、だぶついた状態になったり、更には糸調子皿
より完全に外れることがある。その場合には、次の縫製
開始時に糸切れや目飛びが発生する。
【0006】この考案は、ロータリーテンションにおい
て、摩擦材から受ける摩擦負荷より糸調子皿が開放され
るときに、糸調子皿が急激に回転しないようにすること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案のロータリーテンションは、糸取りバネ
と、巻付けられる上糸の移動により回転する糸調子皿
、糸調子バネ受けと、糸調子バネ受けを糸調子皿側に
付勢する手段と、付勢手段を解除する手段と、該付勢
手段の付勢力より小さな力で糸調子皿と糸調子バネ受け
との間に作用する付勢手段とよりなるものである。
【0008】
【作用】上記のように構成されたロータリーテンション
においては、糸調子バネ受けを糸調子皿側に付勢する手
段が解除されると、糸調子皿は、それまで受けていた摩
擦負荷より開放され、上糸は無負荷状態となる。その状
態においても、依然として糸調子皿と糸調子バネ受けと
の間に小さな力が作用しているので、上糸の掛けられて
いる糸取りバネが緊張を解かれ戻る際に、糸調子皿が急
激に回転することはない。
【0009】
【実施例】図1を参照し、この考案のロータリーテンシ
ョンについて説明する。
【0010】このロータリーテンションは、ミシン頭部
1に固定されたロータリーテンション土台2に基端が固
定された糸取りバネ3と、ロータリーテンション土台2
に固定された軸状の糸調子棒4と、糸調子棒4に回転及
び軸方向の移動が可能に支持された糸調子皿5と、糸調
子棒4に回転及び軸方向の移動が可能に支持され、且
つ、糸調子皿5を各側より挟持するフェルト等よりなる
摩擦材6、7と、糸調子棒4に非回転、且つ、軸方向の
移動が可能に支持された糸調子バネ受け8と、糸調子棒
4の先端に形成された雄ネジに螺合する雌ネジを有する
つまみ9と、糸調子バネ受け8とつまみ9との間に糸調
子棒4に巻くように設けられた糸調子バネ10と、糸調
子バネ受け8と摩擦材7との間に糸調子棒4に巻くよう
に設けられたコイルバネ11と、糸調子棒4内の糸調子
バネ受け8まで達する軸方向に形成された穴に挿入され
た皿浮かしピン12と、皿浮かしピン12の末端に作用
する押出しレバー13とより構成されている。
【0011】糸取りバネ3のバネ力は、糸調子皿5が、
コイルバネ11のバネ圧に基づく摩擦材6、7から受け
る摩擦負荷より充分に大きく設定されている。
【0012】つまみ9は、それを回転させることにより
糸調子バネ10の圧縮程度を変え、糸調子バネ受け8に
かかる圧力を調節するものである。
【0013】コイルバネ11は、糸調子バネ10よりは
るかに小さなバネ圧を有するものが採用される。また、
コイルバネ11が当接される糸調子バネ受け8の面に
は、摩擦材7と糸調子バネ受け8が密着し得るように、
コイルバネ11がもぐり込み得る環状の凹部が形成され
ている。なお、糸調子皿5と摩擦材6又は摩擦材7の間
に小さな摩擦を発生させる手段として、コイルバネ11
以外に、糸調子皿5と糸調子バネ受け8の間に同極又は
異極の磁石を設けることもできる。
【0014】皿浮かしピン12を押出す手段として、押
出しレバー13以外に、カムや電磁ソレノイド等を用い
ることもできる。
【0015】このロータリーテンションにおいては、上
糸14は、上方にある一定の負荷を付与する他の糸調子
を経て糸調子皿5に1回又は複数回転巻き付けられた
後、糸取りバネ3に掛けられ、ミシン動作に連動される
天秤により負荷が与えられ、最終的に針に達する。そし
て、上糸14に加わる引っ張り負荷の大きさの順序は、
次のようになっている。即ち、“天秤の負荷>糸取りバ
ネ3の負荷>他の糸調子の負荷”である。
【0016】以上のように構成されたロータリーテンシ
ョンにおいて、押出しレバー13が反時計方向に回動
し、皿浮かしピン12を右方向に押すと、糸調子バネ受
け8が糸調子バネ10のバネ力に抗して右方向に移動す
る。その糸調子バネ受け8の移動によって摩擦材7との
間に間隙が生じ、糸調子皿5は、それまで糸調子バネ1
0のバネ力に基づく摩擦材6、7から受けていた摩擦負
荷より開放され、上糸14は無負荷状態となる。図1
は、この状態を示すものである。このように糸調子皿5
が摩擦負荷より開放された状態においても、摩擦材7に
はコイルバネ11の極小さなバネ圧が作用するので、糸
調子皿5は摩擦材6、7から受ける摩擦負荷より完全に
開放されることはない。しかしながら、糸取りバネ3の
バネ力はコイルバネ11のバネ圧に基づく摩擦負荷より
充分に大きいので、糸取りバネ3は、上糸14を天秤側
及び他の糸調子側より引きつつ上向に戻ることができ
る。その際、糸調子皿5は、引続き作用する小さな摩擦
負荷によって急激に回転することはない。
【0017】
【考案の効果】この考案は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載するような効果を奏する。
【0018】即ち、糸調子皿を摩擦負荷より開放したと
きに、糸調子皿が急激に回転することがなくなるので、
上糸が糸調子皿から外れたり、たるみの生じることがな
くなり、次の縫製開始時に糸切れや目飛びが発生しなく
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のロータリーテンションの張力解放時
の側面図である。
【図2】従来のロータリーテンションの張力付与時の側
面図である。
【図3】従来のロータリーテンションの張力解放時の側
面図である。
【符号の説明】
3 糸取りバネ 4 糸調子棒 5 糸調子皿 6 摩擦材 7 摩擦材 8 糸調子バネ受け 10 糸調子バネ 11 コイルバネ 12 皿浮かしピン 13 押出しレバー 14 上糸

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸取りバネと、巻付けられる上糸の移動
    により回転する糸調子皿と、糸調子バネ受けと、糸調子
    バネ受けを糸調子皿側に付勢する手段と、付勢手段を
    解除する手段と、該付勢手段の付勢力より小さな力で糸
    調子皿と糸調子バネ受けとの間に作用する付勢手段とよ
    りなるロータリーテンション。
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JPH0739773U JPH0739773U (ja) 1995-07-18
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JP2013220262A (ja) * 2012-04-18 2013-10-28 Brother Ind Ltd ミシン

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JPH0739773U (ja) 1995-07-18

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