JP2586969Y2 - プッシュ式紐調節具 - Google Patents

プッシュ式紐調節具

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JP2586969Y2
JP2586969Y2 JP1992056972U JP5697292U JP2586969Y2 JP 2586969 Y2 JP2586969 Y2 JP 2586969Y2 JP 1992056972 U JP1992056972 U JP 1992056972U JP 5697292 U JP5697292 U JP 5697292U JP 2586969 Y2 JP2586969 Y2 JP 2586969Y2
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cavity
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Inventor
勝志 北野
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スコービル・ジャパン株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、衣服等に両端が縫合さ
れた閉じた紐であっても容易に取り付けできるプッシュ
式紐調節具に関する。
【0002】
【従来技術と考案の解決課題】一般に、紐調節具は、そ
の外部の装飾を引き立てるために紐上を軽快に移動しな
がら所望の位置を選択して固定されるものである。従来
の紐調節具は、図1(a)に示すように、紐の直径より
やや大きい程度の二つの穴を具備した構造であるため、
紐の取り付けに当たっては、先ず片方の孔へ紐を通し、
次いで他方の孔へ通す必要がある。このため、取り付け
時の紐の状態が線状(閉じた紐でない)でなければなら
ないので、一端が付属本体(衣服等)に縫合されている
線状の紐に他端から紐調節具を取りつけた後、紐調節具
が紐から離脱しないようにこの他端をも付属本体に縫合
するか、あるいは紐の先端を結ぶ等の紐の離脱防止処理
を必要とした。したがって、本考案の目的は、閉じた紐
の状態(ループ状)の紐でも容易に取りつけることがで
きる紐調節具を提供することにある。
【0003】
【課題を解決するための手段】そこで、本考案の目的
は、紐調節具の従来分離していた二つの通し穴を連結す
るように広げて両端が付属本体に縫合されていても(閉
じた紐の状態)紐調節具の穴に通すことができるように
し、そして取り付け後には紐の離脱を防止するようにこ
の通し孔の間を隔離することによって達成される。
【0004】
【実施例】図2の矩形の平面図及びその他の図から分か
るように、本考案のプッシュ式紐調節具10は、概して
直方体の形状をしていて、図3(a)にあるように、主
に、上部部材20と、下部部材30と、断面形状が
「I」字型で両端に鉤41及び42をもち上部部材20
及び下部部材30が分離しないように連結するための連
結部材40と、上部部材20を支持し連結部材40を囲
むように配され下部部材30に支持されたバネ50とか
ら構成される。
【0005】上部部材20は、これを下部部材30に嵌
合する際に手の触れる押え部21と、連結部材40の上
先端部43が最終的に嵌合する第一空洞22と、第一空
洞22と孔23を介して連続する第二空洞24と、この
第二空洞24と孔25を介して連続する第三空洞26
と、第三空洞26と孔27を介して連続する上部部材2
0を支持するバネ50を収容するための凹み部28とを
有する構成である。図2から明らかなように、第二空洞
24は、紐の通る空洞であるからA側からB側まで貫通
していて、概してカプセル状の断面形状をしている。孔
23と27は、連結部材40の上先端43を通す際には
適当に拡開して貫通を可能にする程度に弾性をもち、貫
通後は連結部材40が抜け落ちないように上方鉤41が
引っかかる程度の大きさとする。また、孔25も連結部
材40の先端43を通す際には適当に拡開して貫通を可
能にする程度の弾性をもつ。したがって、孔23と孔2
5と孔27の孔の大きさは、必ずしも同一でなくてもよ
いが、連結部材40の両端部を除く棒状部44が容易に
移動できる程度とする。
【0006】下部部材30は、ほぼ矩形椀状であって、
長い方の側面(図2のA及びB面)には閉じた紐60が
通る対峙した一対のカプセル状の孔31及び32(図3
(b))があり、底面中央には連結部材40が上下移動
するための孔33のあけられた突起部34がある。この
突起部34は、バネ50に囲ませてバネの水平移動(水
平方向のズレ)を防止している。この孔33は、連結部
材40が自由に移動できるが下部部材30から抜け上が
らない程度の大きさであって、連結部材40の下方鉤4
2が引っかかる程度の大きさである。
【0007】バネ50は、図3(a)のように、上部部
材20と下部部材30とが嵌合していないときには、上
部部材20を持ち上げて支持する程度の弾性をもち、図
4(a)ように、押え部21を押して紐調節具10が紐
上を自由もしくは容易に移動できるときには、十分に縮
む程度の弾性をもつものとする。また、連結部材40
は、上記のように「I」字型であるが、その上端43は
台形の断面形状をもつ。これは、連結部材40が第二空
洞24及び第一空洞22へ嵌合し易くすると同時に鉤4
1が孔(23若しくは27)から抜け落ちないようにし
たものである。なお、連結部材40の上端43自身が弾
性を持つように台形中央に図7のような溝70を設けて
もよい。
【0008】最後に、紐調節具10を紐60に取り付け
る様子を順を追って説明する。まず、図3は、連結部材
40を下部部材30の孔33と、バネ50と、上部部材
20の孔27という順に挿入していって上部部材20と
下部部材30とを連結した状態図である。図4は、図3
の状態から押え部21を押えて上部部材20を下部部材
30に嵌合した状態図であるが、紐60を紐調節具10
に挿入する時の状態図である。このとき、下部部材30
の側面に開けられた対峙する一対のカプセル状穴31及
び32とその間の上部部材20の(概してカプセル状
の)第二空洞24とが一致していて容易に閉じた紐60
を挿入できる。
【0009】その後、図5(a)のように、連結部材4
0を第一空洞22まで押し上げ嵌合すると、紐調節具1
0が紐60から離脱することはなくなる。図6(a)
は、上記のように、上部部材20と下部部材30とによ
って紐60を挟んで固定し紐調節具10の移動を困難に
している状態図である。図5(b)及び図6(b)から
も分かるように挿入されている紐60は、図5(b)で
は直線状であるが、図6(b)ではバネ50によって押
し上げられた上部部材20によって曲げられて下部部材
30と挟まれ完全に固定されている。また、図5(a)
及び図6(a)は、使用時の二つ状態図であり、前者は
押え部21を押して紐60上を移動する時の状態図であ
り、後者は取り付け後の紐60上での自然状態図であ
る。
【0010】
【考案の効果】以上の構成により、本考案の目的であっ
た、紐の両端が付属本体に縫合されていたり、或はルー
プ状(閉じた紐の状態)になっていても通すことができ
ることになり、組立ての作業性を著しく向上することが
できた。
【0011】本考案の好ましい実施例と現在考えられる
ものを図示し説明してきたけれども、当業者であれば、
本考案の技術思想から逸脱することなく種々の変更及び
修正が可能であることは明白であろう。かかる変更及び
修正は全て本考案の技術思想に包含されるべきものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】紐を通した従来の紐調節具であるが、(a)は
衣服に取り付ける時の紐調節具の拡大図であり、(b)
は衣服への取り付け終了時の紐調節具の状態図。
【図2】本考案の実施例による紐調節具の平面図。
【図3】(a)は本考案の実施例による紐調節具10の
上部部材20を下部部材30に収容する前の状態の図2
の線Cによる断面図であり、(b)はその状態の図2の
線Dによる断面図。
【図4】(a)は本考案の実施例による紐調節具10の
上部部材20を下部部材30に収容して紐を挿入してい
る状態の図2の線Cによる断面図であり、(b)はその
状態の図2の線Dによる断面図。
【図5】(a)は本考案の実施例による紐調節具10の
紐からの離脱を皆無にするとともに紐上を自由に移動で
きる状態の図2の線Cによる断面図であり、(b)はそ
の状態の図2の線Dによる断面図。
【図6】(a)は本考案の実施例による紐調節具10を
上部部材20と下部部材30で紐上の所望の位置に固定
した状態の図2の線Cによる断面図であり、(b)はそ
の状態の図2の線Dによる断面図。
【図7】上端43が溝をもつ場合の連結部材40上部断
面図。
【符号の説明】
1 衣服 2 紐 3 従来の留め具 10 紐調節具 20 上部部材 21 押え部 22 第一空洞 23、25、27、33 孔 24 第二空洞 26 第三空洞 28 凹み部 30 下部部材 31、32 カプセル状の孔 34 突起部 40 連結部材 41、42 連結部材先端の鉤 43 連結部材の上先端部 44 連結部材の棒状部 50 バネ 60 閉じた紐 70 溝

Claims (7)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二本の紐が挿通できるカプセル状空洞を
    有する上部部材と、 前記上部部材を収容するものであって、前記上部部材の
    前記カプセル状空洞と整列する前記二本の紐が挿通でき
    るカプセル状孔を有する下部部材と、 前記上部材と前記下部部材との間に配置して前記カプ
    セル状空洞と前記カプセル状孔とがずれるように前記上
    部部材を上方に偏倚させるバネ部材と、前記上部部材と前記下部部材のほぼ中心部を上下動可能
    に連結する棒状部とその該棒状部の上下両端にあって前
    記上部部材と前記下部部材が外れないようにする鉤部と
    を有する連結部材と 、よりなり、さらに前記上部部材は前記カプセル状空洞の上端に前記
    連結部材の上端部と係止可能な孔を有し、それにより、
    前記カプセル状空洞と前記カプセル状孔を整列して前記
    二本の紐を挿通し、次いで前記連結部材を前記二本の紐
    の間に通して上端の鉤部を前記係止孔に係止できるよう
    にした、プッシュ式紐調節具。
  2. 【請求項2】 押え部と、小さい第一空洞と、前記第一
    空洞と連続していて一対の紐を通すために対峙する面ど
    うしを貫通したカプセル状の第二空洞と、第一空洞と整
    列した穴を介して前記第二空洞と連続する凹み部とを有
    する上部部材と、 前記上部部材を収容するものであっ
    て、椀状の形状であり、側面に前記第二空洞と整列し得
    る対峙する一対のカプセル状孔と、底面から突出した中
    央穴をもつ突起部とを有する下部部材と、 前記穴と前記中央穴を貫通して伸び前記上部部材と前記
    下部部材を連結するものであって、上先端が前記第二空
    洞から第一空洞の範囲を移動自在であり、前記第一空洞
    と嵌合して係止した時に前記上部部材と前記下部部材の
    相対移動を所定範囲にし、下先端が前記中央穴よりも大
    きい径を有する「I」字型の連結部材と、 前記上部部材の前記凹み部と前記下部部材とに支持され
    ている圧縮バネと、 から構成されるプッシュ式紐調節具。
  3. 【請求項3】 前記プッシュ式紐調節具が、概して直方
    体の形状を有する請求項1又は2に記載のプッシュ式紐
    調節具。
  4. 【請求項4】 前記連結部材の上端が、台形の断面形状
    をした請求項2に記載のプッシュ式紐調節具。
  5. 【請求項5】 前記上部部材の前記穴、前記中央穴は、
    前記連結部材の前記上端が下から上へ通り抜ける程に拡
    開する弾性をもち、通過後前記上端が上から下へは通り
    抜けできない大きさである請求項4に記載のプッシュ式
    紐調節具。
  6. 【請求項6】 前記バネは、前記上部部材の押え部から
    手を離した状態の時には、紐上を全く移動できないよう
    に、前記上部部材の第二空洞と前記下部部材の対峙する
    一対のカプセル状孔とで挟んで固定するために十分な弾
    性をもつ請求項2に記載のプッシュ式紐調節具。
  7. 【請求項7】 前記連結部材の上端が、中央に溝をもつ
    請求項2に記載のプッシュ式紐調節具。
JP1992056972U 1992-07-22 1992-07-22 プッシュ式紐調節具 Expired - Lifetime JP2586969Y2 (ja)

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