JP2586890Y2 - 防火ドア - Google Patents

防火ドア

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JP2586890Y2
JP2586890Y2 JP1990407243U JP40724390U JP2586890Y2 JP 2586890 Y2 JP2586890 Y2 JP 2586890Y2 JP 1990407243 U JP1990407243 U JP 1990407243U JP 40724390 U JP40724390 U JP 40724390U JP 2586890 Y2 JP2586890 Y2 JP 2586890Y2
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inorganic cured
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秀夫 大道
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株式会社ノダ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】一般住宅ホテル、マンション等に
用いられる防火ドア。
【0002】
【従来の技術】従来より、一般住宅、ホテル、マンショ
ン等においては、一般にその外観的な美しさや、暖か
さ、ノック時の感触などから伝わってくる高級感より木
製のドアが用いられていた。
【0003】しかしドアが木製であるため防火性能が悪
いものであり、この防火性能を向上するため木材自体の
厚さを厚くすることは周知のことであった。しかし重量
の増加、生産コストの上昇を招くといった問題を有して
いた。
【0004】このため、防火の点を考慮すると自ずと鋼
製のドアが用いられるようになった。
【0005】しかしながら、これら鋼製のドアにおいて
【0006】1.火災が起きた場合、火災の延焼は避け
ることができるが熱による鋼板の膨張変形より開口部の
開閉が行なえず出入りは完全に阻まれ火災鎮静時の消火
活動や救助活動に支障を来たすものとなってしまう。
【0007】2.外観的に平面であり意匠性が低くノッ
ク時等に受ける鋼板の冷感感触またノック時、開閉時の
金属衝撃音がうるさいといった点で美しさや暖かさ防音
性に欠けそこから伝わってくる高級感が得難い。
【0008】といった問題点を有していた。
【0009】これらの問題点を克服し重量、コストを抑
えかつ高い防火性能を有する木製のドアの完成が求めら
れていた。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】軽量かつ防火性能の高
い防火ドアを提供すること。
【0011】
【課題を解決するための手段】内側面に段部を有し、か
つ、難燃処理が施された木質系基材からなる框材で構成
される枠体の内側部に、該框材の有する段部1と嵌合す
るような段部7を四周縁に有する比重0.8以下の非発
泡無機質硬化体8が枠体と表裏面一になるように収めら
れ、該表裏面には木質系基材とする面材13が貼られて
なることを特徴とする防火ドア。
【0012】
【作用】防火ドアの一側面に発生した火炎は、無機質硬
化材8により遮ぎられ、また、形成された段部2,7に
より他側面に通り抜けることができない。また、木質系
基材からなる框材に難燃処理が施されているので、木質
系基材特有の炭化作用及び、難燃処理に使用される難燃
薬剤の持つ延焼防止作用によつて框材が燃え落ちること
なく、火炎の侵入を長時間にわたって阻止することがで
きる。
【0013】また、木質の枠体の中に比重0.8以下の
非発泡無機質硬化体8が収容されているので全体的に軽
量であり、意匠感の保護も図られる。
【0014】
【実施例】実施例を図面に基づいて詳説する。
【0015】図1に示すように内側面に段部1を有する
框材によって枠体2が加熱膨張発泡材5、木口化粧材6
内に組まれる。この加熱膨張発泡材5は火災時の加熱に
より膨張し建物躯体もしくは枠体との間を密閉し、火炎
の侵入を防止するために設けられる。
【0016】枠材2を形成する框材には無垢木材、木質
繊維板、パーティクルボード、集成材、LVL、LVB
等を用いることができる。
【0017】また、これら框材は予じめ難燃薬剤を塗
布、含浸したものを用いたり、框材で枠体2を形成後、
難燃薬剤を塗布、含浸して難燃処理を施す。
【0018】また、これら枠体は図2に示すように外枠
体3内に内枠体4を嵌合する二重枠構造とすることもで
きる。このようにして単一材で枠体を構成するよりも枠
体に生ずる反り、暴れを極小にすることができる。
【0019】框材に形成される段部は図3〜6に示す如
く相決り形状a、メス実形状b、オス実形状c、多段形
状d等の任意段部が形成される。框材は通常行なわれる
留接ぎ工法により枠体2が形成される。
【0020】枠体2の内側に段部1が位置するように形
成され、図12に示すように枠体2内には框材に形成さ
れる段部1と嵌合されうる段部7を周縁に形成された非
発泡無機質硬化体8が嵌合形成される。
【0021】図3,4,5,6には框材の段部1の種々
の形状が示されており、図7,8,9,10,11には
非発泡無機質硬化体8に形成される段部7の種々の形状
が示されている。
【0022】非発泡無機質硬化体8はその厚さを枠体2
の表裏と表裏面一となるようにすることが好ましい。
【0023】非発泡無機質硬化体8としてはゾノトライ
ト硬化体、石膏ボード、ケイ酸カルシウム板、石綿セメ
ント板、パルプセメント板、木片セメント板、ホモセメ
ント板等が用いられ比重0.8以下とする。
【0024】比重が高くなるとドア重量が高くなりすぎ
てしまい木製のものとかけはなれたものとなってしま
う。
【0025】非発泡無機質硬化体8を用いることによっ
て防火性能が向上する。
【0026】また、熱に対する膨張収縮が少なく火災の
場合ドア自体が変形せず、しかも消火、避難に際し容易
に打ち破り内部への侵入、外部への避難が行なえる。
【0027】非発泡無機質硬化体8四周縁に形成される
段部7は框に形成された段部1と同様、図3に示すよう
に、相決り形状a、メス実形状b、オス実形状c、多段
形状dなどの段部を有していればよくその形状に特に限
定はないが、枠体の段部1と完全に対応しピッタリ嵌合
するものでなければならない。
【0028】このように、非発泡無機質硬化体8と框組
みされた枠体2とは段部1、段部7をもって完全に嵌合
されてなるため、ドア体の一表面より火炎が吹きあてら
れても、該火炎は段部1、段部7が形成するクランク状
の接合面によってその貫通は阻まれ、裏面への火炎の到
達は防止できる。
【0029】収められる非発泡無機質硬化体8は図4の
ように一枚単体でなく、2枚以上が連接された形であっ
てもよい。
【0030】ただし、この時の複数枚の非発泡無機質硬
化体8の連接にあたっては非発泡無機質硬化体9,10
の双方の接合面には枠体2との接合面のときと同様、段
部11,12が形成され該段部11,12をもって接合
される。
【0031】こうすることにより前述の二次消火活動、
救助活動時の戸の打ち破り性の容易性を高めるととも
に、一方の板から他方の板への熱の伝達を阻むことがで
き、熱による損傷箇所を小さくすることができる。
【0032】非発泡無機質硬化体8と枠体2との接着あ
るいは無機質硬化体同志の接着は難燃性の接着剤をもっ
てなされることが好ましい。
【0033】枠体2と該枠体2の内側部に、枠体と表裏
面一となるように収められた非発泡無機質硬化体8を覆
うように表裏面には面材13が貼られる。
【0034】面材13としては表面に突板貼り14、化
粧シート貼り、印刷、塗装等の任意化粧が施された木質
繊維板、合板、パーティクルボード等を用いることがで
きる。
【0035】また、これら基材上に難燃剤を注入、ある
いは塗布含浸したものや、基材の有する空隙や、基材の
構成単位中に不燃性無機化合物を存在せしめた複合化材
を用いたり、基材表面に施される化粧面に難燃化処理
や、金属溶射をしたもの等を用いることにより、尚一層
の防火性能の向上を図れる。
【0036】これら面材13はたとえば難燃性の接着剤
をもって貼着されることが好ましい。
【0037】
【考案の効果】1.枠体2と枠体2内部に収められる非
発泡無機質硬化体8の接合面は双方の接合部に形成され
る段部2,7によって接合されているため、一表面より
の火炎の吹きつけがあっても、該段部によって形成され
たクランク状の接合面によってその貫通は阻まれ、対向
するもう一方の面への火炎の到達は防止でき、防火性能
を向上することができる。
【0038】2.戸の芯材に非発泡無機質硬化体8を使
用しているため火炎の場合にも熱による変形を来たすこ
とがなく、火煙の侵入を防ぐことが可能であるととも
に、開口部の開口阻害を起こすこともなく、二次消火活
動や救助活動に支障を来たすことがない。
【0039】3.表面に木質板を面材として貼着され、
更にその上に天然木の仕上げ化粧も異和感なく行なうこ
とができるため、外観的に木の美しさ、暖かさが伝わっ
てくるとともに、ノック時にも表面木質材より芯材であ
る非発泡無機質硬化体芯材への比重差より生じる音の伝
播によって無垢材さながらの重厚なノック音が得られ感
触的にも高級感が得られるものとなる。
【0040】4.表面の木質板と、芯材の非発泡無機質
硬化体とのコンビネーションにより防音性能の向上も図
れる。また面材にエンボス加工して立体模様感を表現で
きる。
【0041】5.火炎の際、枠体2の框材は難燃処理を
施した木質系基材で形成されているため、炭化し、ドア
が変形せず、非発泡無機質硬化剤8と共働して長時間に
わたって火炎の侵入を阻止できる。また、框材は木質系
基材で形成したので、火炎の発生中、必要に応じて内部
の人を救助するため、ドアを打ち破ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案防火ドアの分解斜視図、
【図2】同じく二重枠構造とした場合の框材の平面図、
【図3】段部2つの形態の1例を示す側面図を示す。
【図4】段部の1例を示す。
【図5】段部の1例を示す。
【図6】段部の1例を示す。
【図7】非発泡無機質硬化体の形態の1例を示す。
【図8】非発泡無機質硬化体の1例を示す。
【図9】非発泡無機質硬化体の1例を示す。
【図10】非発泡無機質硬化体の1例を示す。
【図11】非発泡無機質硬化体の1例を示す。
【図12】本考案防火ドアの断面図
【図13】2枚の単体を連接した場合の非発泡無機質硬
化体の分解斜視図
【符号の説明】
1 段部 11 段部 2 枠体 12 段部 3 外枠体 13 面材 4 内枠体 14 突板貼り 5 加熱膨張発泡材 a 相決り形状 6 木口化粧材 b メス実形状 7 段部 c オス実形状 8 非発泡無機質硬化体 d 多段形状 9 非発泡無機質硬化体 10 非発泡無機質硬化体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E06B 5/16 E06B 3/70 - 3/88 B32B 5/18 B32B 13/10

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内側面に段部を有し、かつ、難燃処理が施
    された本質系基材からなる框材で構成される枠体の内側
    部に、該框材の有する段部1の嵌合するような段部7を
    四周縁に有する比重0.8以下の非発泡無機硬化体8が
    枠体と表裏面一になるように収められ、該表裏面には木
    質系基材とする面材13が貼られてなることを特徴とす
    る防火ドア。
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JPS54118455U (ja) * 1978-02-09 1979-08-18
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