JP2585770Y2 - 液晶表示装置 - Google Patents
液晶表示装置Info
- Publication number
- JP2585770Y2 JP2585770Y2 JP682793U JP682793U JP2585770Y2 JP 2585770 Y2 JP2585770 Y2 JP 2585770Y2 JP 682793 U JP682793 U JP 682793U JP 682793 U JP682793 U JP 682793U JP 2585770 Y2 JP2585770 Y2 JP 2585770Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- silicone resin
- heater
- crystal display
- display device
- Prior art date
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、広い温度範囲で動作す
る、例えば航空機等に用いられる液晶表示装置に関し、
更に詳しくは、液晶とこの液晶をバックライト側から加
熱するヒータコーティングガラス間にシリコーン樹脂層
を設け、熱伝導率の向上を図ると共に、バックライト光
の反射を押さえ表示品質の向上を図った液晶表示装置に
関する。
る、例えば航空機等に用いられる液晶表示装置に関し、
更に詳しくは、液晶とこの液晶をバックライト側から加
熱するヒータコーティングガラス間にシリコーン樹脂層
を設け、熱伝導率の向上を図ると共に、バックライト光
の反射を押さえ表示品質の向上を図った液晶表示装置に
関する。
【０００２】
【従来の技術】図３は、従来の液晶表示装置の断面図で
ある。図中、１は液晶、２はバックライト３側にヒータ
膜２Ａが設けられたヒータコーティングガラスで、接着
材４を介し液晶１の表示部を避けた部分で液晶１に接着
されている。液晶１は、ヒータ膜２Ａが加熱されるとヒ
ータコーティングガラスを介して温められるため、低温
動作時は応答特性が改善される。５は液晶を挟むように
設けられた偏光板で、しきい電圧以下ではバックライト
３からの光を透過し、しきい値以上ではバックライト３
を遮蔽する。６は偏光板の前後に設けられた無反射コー
ティングガラスで、周囲光の反射を押さえ、バックライ
ト３の光によって鮮明な画面が得られるようにしてい
る。尚、無反射コーティングは、液晶１自身にも行われ
ている。
ある。図中、１は液晶、２はバックライト３側にヒータ
膜２Ａが設けられたヒータコーティングガラスで、接着
材４を介し液晶１の表示部を避けた部分で液晶１に接着
されている。液晶１は、ヒータ膜２Ａが加熱されるとヒ
ータコーティングガラスを介して温められるため、低温
動作時は応答特性が改善される。５は液晶を挟むように
設けられた偏光板で、しきい電圧以下ではバックライト
３からの光を透過し、しきい値以上ではバックライト３
を遮蔽する。６は偏光板の前後に設けられた無反射コー
ティングガラスで、周囲光の反射を押さえ、バックライ
ト３の光によって鮮明な画面が得られるようにしてい
る。尚、無反射コーティングは、液晶１自身にも行われ
ている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】このような従来の液晶
表示装置は、液晶とヒータコーティングガラスとの接着
が部分的であるために、液晶とヒータコーティングガラ
スとの間に隙間が生じてしまい次に示すような欠点があ
った。 (1)液晶とヒータコーティングガラスとの間の接着強度
が弱く耐振性が悪い。 (2)液晶とヒータコーティングガラスとの間に空気が介
在するために、熱伝導率が悪い。 (3)液晶とヒータコーティングガラスとの間に空気が介
在するために、バックライトの光の反射が大ききなりラ
ンプ効率が悪くなる。
表示装置は、液晶とヒータコーティングガラスとの接着
が部分的であるために、液晶とヒータコーティングガラ
スとの間に隙間が生じてしまい次に示すような欠点があ
った。 (1)液晶とヒータコーティングガラスとの間の接着強度
が弱く耐振性が悪い。 (2)液晶とヒータコーティングガラスとの間に空気が介
在するために、熱伝導率が悪い。 (3)液晶とヒータコーティングガラスとの間に空気が介
在するために、バックライトの光の反射が大ききなりラ
ンプ効率が悪くなる。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本考案は、このような点
に鑑みて成されたもので、液晶とヒータコーティングガ
ラスとの隙間にシリコーン樹脂を充填し、接着強度の改
善と熱伝導の改善を図ると共に、バックライトの反射を
押さえ、表示品質の向上を図った液晶表示装置を提供す
ることを目的としている。このような目的を達成するた
めに、本発明は、液晶をバックライト側から加熱し、低
温時における動作を容易にした液晶表示装置において、
バックライト側の面にヒータ膜が設けられ、対向するも
う一方の面に前記液晶の表示部を避け、接着材を介して
部分的に液晶が接着されたガラス部材と、このガラス部
材と前記液晶とほぼ等しい屈折率を有し、前記ガラス部
材と前記液晶との隙間に浸透されたシリコーン樹脂層と
を設けたことを特徴とするものである。
に鑑みて成されたもので、液晶とヒータコーティングガ
ラスとの隙間にシリコーン樹脂を充填し、接着強度の改
善と熱伝導の改善を図ると共に、バックライトの反射を
押さえ、表示品質の向上を図った液晶表示装置を提供す
ることを目的としている。このような目的を達成するた
めに、本発明は、液晶をバックライト側から加熱し、低
温時における動作を容易にした液晶表示装置において、
バックライト側の面にヒータ膜が設けられ、対向するも
う一方の面に前記液晶の表示部を避け、接着材を介して
部分的に液晶が接着されたガラス部材と、このガラス部
材と前記液晶とほぼ等しい屈折率を有し、前記ガラス部
材と前記液晶との隙間に浸透されたシリコーン樹脂層と
を設けたことを特徴とするものである。
【０００５】
【作用】液晶とヒータコーティングガラスとの間に充填
されシリコーン樹脂は、接着強度と熱伝導とを改善する
と共に、更にはバックライト光の反射を押さえる。
されシリコーン樹脂は、接着強度と熱伝導とを改善する
と共に、更にはバックライト光の反射を押さえる。
【０００６】
【実施例】以下、図面を用いて本考案の一実施例を詳細
に説明する。図１は、本考案の液晶表示装置の一実施例
を示した断面図である。図中、図３と同一作用をするも
のは同一符号を付けて説明する。以下、図面においては
同様とする。７は透明なシリコーン樹脂で、液晶１とヒ
ータコーティングガラス２との間に生じた隙間に充填さ
れる。
に説明する。図１は、本考案の液晶表示装置の一実施例
を示した断面図である。図中、図３と同一作用をするも
のは同一符号を付けて説明する。以下、図面においては
同様とする。７は透明なシリコーン樹脂で、液晶１とヒ
ータコーティングガラス２との間に生じた隙間に充填さ
れる。
【０００７】シリコーン樹脂７は、液晶１とヒータコー
ティングガラス２の外周をシーリングした後、シリンジ
で注入され、１００°Ｃで１時間硬化される。ここで用
いられるシリコーン樹脂７は、硬化前は１０Ｐ（ポイ
ズ）程度の粘度で、主剤と効果剤の２液からなり、硬化
後はゴム状になり自己接着性を有するようになる。この
ため、液晶１とヒータコーティングガラス２との間に
は、接着剤４を補強する強度をシリコーン樹脂７によっ
て付与できる。
ティングガラス２の外周をシーリングした後、シリンジ
で注入され、１００°Ｃで１時間硬化される。ここで用
いられるシリコーン樹脂７は、硬化前は１０Ｐ（ポイ
ズ）程度の粘度で、主剤と効果剤の２液からなり、硬化
後はゴム状になり自己接着性を有するようになる。この
ため、液晶１とヒータコーティングガラス２との間に
は、接着剤４を補強する強度をシリコーン樹脂７によっ
て付与できる。
【０００８】硬化後のシリコーン樹脂７は、空気の熱伝
導率に対し、略３．７×１０-4ｃａｌ／ｃｍ・ｓｅｃ・
°Ｃと１桁良い熱伝導率を有しているため、ヒータコー
ティングガラス２の熱を効率よく液晶１に伝達できる。
導率に対し、略３．７×１０-4ｃａｌ／ｃｍ・ｓｅｃ・
°Ｃと１桁良い熱伝導率を有しているため、ヒータコー
ティングガラス２の熱を効率よく液晶１に伝達できる。
【０００９】次に、液晶とヒータコーティングガラスと
の間にシリコンを充填することでバックライトの反射が
押さえられることの説明を図２を用いて行う。バックラ
イトの出射光Ｌに対し、反射率Ｒは次式（１）のように
なる。 Ｒ＝Ｒ1＋Ｒ2＋Ｒ3＋Ｒ4 （１） ここで反射率Ｒ1は、偏光板ＲHMの反射率である。 Ｒ1＝ＲHM （２）
の間にシリコンを充填することでバックライトの反射が
押さえられることの説明を図２を用いて行う。バックラ
イトの出射光Ｌに対し、反射率Ｒは次式（１）のように
なる。 Ｒ＝Ｒ1＋Ｒ2＋Ｒ3＋Ｒ4 （１） ここで反射率Ｒ1は、偏光板ＲHMの反射率である。 Ｒ1＝ＲHM （２）
【００１０】反射率Ｒ2は、偏光板５の透過率ＴPMと、
偏光板５が接する側のヒータコーティングガラス２の反
射率ＲHHから次式（２）に示すようになる。 Ｒ2＝（ＴPM）2＊ＲHH （３） 反射率Ｒ3は、偏光板５とヒータコーティングガラス２
の透過率ＴPM、ＴHG及びシリコーン樹脂７と接したヒー
タコーティングガラス２の反射率ＲSHから次式（４）に
示すようになる。 Ｒ3＝（ＴPM＊ＴHG）2＊ＲSH （４）
偏光板５が接する側のヒータコーティングガラス２の反
射率ＲHHから次式（２）に示すようになる。 Ｒ2＝（ＴPM）2＊ＲHH （３） 反射率Ｒ3は、偏光板５とヒータコーティングガラス２
の透過率ＴPM、ＴHG及びシリコーン樹脂７と接したヒー
タコーティングガラス２の反射率ＲSHから次式（４）に
示すようになる。 Ｒ3＝（ＴPM＊ＴHG）2＊ＲSH （４）
【００１１】反射率Ｒ4は、偏光板５、ヒータコーティ
ングガラス２及びシリコーン樹脂７の透過率ＴPM、
ＴHG、ＴSMとシリコーン樹脂７と接している液晶１の反
射率ＲLSから次式（５）に示すようになる。 Ｒ4＝（ＴPM＊ＴHG＊ＴSM）2＊ＲLS （５） 以上（２）〜（５）式より反射率Ｒは次式（６）のよう
に示される。 Ｒ＝ＲHM＋（ＴPM）2＊ＲHH＋（ＴPM＊ＴHG）2＊ＲSH＋（ＴPM＊ＴHG＊ＴSM）2 ＊ＲLS （６） ヒータコーティングガラス２及び液晶１の屈折率とシリ
コーン樹脂７の屈折率は、ほぼ等しいためＲSHとＲLSは
ゼロに近似できる。このため式（６）は次式（７）のよ
うに表すことができ、Ｒの値は小さなものとなる。 Ｒ＝ＲHM＋（ＴPM）2＊ＲHH （７） 尚、ヒータ膜２Ａは、透明材料、例えばＩＴＯ（In2O3
＋5〜10wt%SnO2）からなる。
ングガラス２及びシリコーン樹脂７の透過率ＴPM、
ＴHG、ＴSMとシリコーン樹脂７と接している液晶１の反
射率ＲLSから次式（５）に示すようになる。 Ｒ4＝（ＴPM＊ＴHG＊ＴSM）2＊ＲLS （５） 以上（２）〜（５）式より反射率Ｒは次式（６）のよう
に示される。 Ｒ＝ＲHM＋（ＴPM）2＊ＲHH＋（ＴPM＊ＴHG）2＊ＲSH＋（ＴPM＊ＴHG＊ＴSM）2 ＊ＲLS （６） ヒータコーティングガラス２及び液晶１の屈折率とシリ
コーン樹脂７の屈折率は、ほぼ等しいためＲSHとＲLSは
ゼロに近似できる。このため式（６）は次式（７）のよ
うに表すことができ、Ｒの値は小さなものとなる。 Ｒ＝ＲHM＋（ＴPM）2＊ＲHH （７） 尚、ヒータ膜２Ａは、透明材料、例えばＩＴＯ（In2O3
＋5〜10wt%SnO2）からなる。
【００１２】
【考案の効果】以上、詳細に説明したように本考案の液
晶表示装置は、液晶とヒータコーティングガラスとの隙
間にシリコーン樹脂を充填するようにしたもので、熱伝
導の改善が図れる共に、バックライトの反射を押さえこ
とができるので、良好な表示品質を得ることができる。
更に、シリコーン樹脂の有する自己接着性により接着強
度の改善が図られる。
晶表示装置は、液晶とヒータコーティングガラスとの隙
間にシリコーン樹脂を充填するようにしたもので、熱伝
導の改善が図れる共に、バックライトの反射を押さえこ
とができるので、良好な表示品質を得ることができる。
更に、シリコーン樹脂の有する自己接着性により接着強
度の改善が図られる。
【図１】本考案の液晶表示装置の一実施例を示した断面
図である。
図である。
【図２】バックライト光の反射を押さえられることの説
明図である。
明図である。
【図３】従来の液晶表示装置の断面図である。
１ 液晶 ２ ヒータコーティングガラス ７ シリコーン樹脂
Claims (1)
- 【請求項１】 液晶をバックライト側から加熱し、低温
時における動作を容易にした液晶表示装置において、 バックライト側の面にヒータ膜が設けられ、対向するも
う一方の面に前記液晶の表示部を避け、接着材を介して
部分的に液晶が接着されたガラス部材と、 このガラス部材と前記液晶とほぼ等しい屈折率を有し、
前記ガラス部材と前記液晶との隙間に浸透されたシリコ
ーン樹脂層と、 を設けたことを特徴とした液晶表示装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP682793U JP2585770Y2 (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | 液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP682793U JP2585770Y2 (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | 液晶表示装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0668033U JPH0668033U (ja) | 1994-09-22 |
| JP2585770Y2 true JP2585770Y2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=11649059
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP682793U Expired - Fee Related JP2585770Y2 (ja) | 1993-02-24 | 1993-02-24 | 液晶表示装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2585770Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016051773A (ja) * | 2014-08-29 | 2016-04-11 | 日本電信電話株式会社 | 電気素子のパッケージ |
-
1993
- 1993-02-24 JP JP682793U patent/JP2585770Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0668033U (ja) | 1994-09-22 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |