JP2585391B2 - 導波管フィルタの製造方法 - Google Patents

導波管フィルタの製造方法

Info

Publication number
JP2585391B2
JP2585391B2 JP22663788A JP22663788A JP2585391B2 JP 2585391 B2 JP2585391 B2 JP 2585391B2 JP 22663788 A JP22663788 A JP 22663788A JP 22663788 A JP22663788 A JP 22663788A JP 2585391 B2 JP2585391 B2 JP 2585391B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waveguide
waveguide filter
conductor
unit
partition plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP22663788A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0276303A (ja
Inventor
稔 茂木
武志 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP22663788A priority Critical patent/JP2585391B2/ja
Publication of JPH0276303A publication Critical patent/JPH0276303A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2585391B2 publication Critical patent/JP2585391B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はマイクロ波帯およびミリ波帯の衛星通信装置
などで使用される導波管フィルタの製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来の導波管フィルタの製造方法は、特開昭60−1602
03号公報に記載のように、導波管本体に溝加工等の機械
加工によりスリットを形成し、仕切板を押圧挿入し、仕
切板と導波管本体をロウ付等で固定するとともに、各仕
切板間の導波管本体にネジ穴を穿け、調整用ネジを挿入
する方法を用いていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来の製造方法は、仕切板挿入用の溝加工や調整
ネジ挿入用の穴加工等の機械加工が必要であり、製造工
程が煩雑となる問題があった。また導波管の肉厚が厚
く、仕切り板の厚さも厚くなるためフィルタ特性と理論
特性にずれが生じ易くなり、またフィルタの重量が重く
なる等の問題があった。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成する為に、本発明では薄い(0.2〜0.5
mm厚程度)銅などの板状導体を表裏両面よりエッチング
により加工し、表裏各面からの導体厚みを制御して6面
体のうち1面を開放、対向する面に電気的結合のための
誘導窓を設けた単位導波管に成形し、この単位導波管を
複数個縦列に配して接続することにより導波管フィルタ
を構成する。
〔作用〕
本発明では導波管部分と仕切板部分を薄い板状導体で
一度に加工成形するために、フィルタの軽量化が図れる
とともに仕切板挿入用の溝加工等が不要となり、製造工
程の簡便化が図れる。また、各単位導波管の共振周波数
を調整するための調整片も同時に形成できる。
単位導波管を構成する板状導体は、表裏両面からのエ
ッチングにより導体形状を加工することで導体の表面お
よび裏面からの板厚を制御することができ、折り曲げ部
の板厚に段差を設け板圧を薄くすることにより単位導波
管に成形する際の折り曲げ精度を得るとともに、単位導
波管の各導波面どうしの接合部に前記エッチングによる
段差を形成することで接合部を精度よく接続することが
でき、高精度の匡体に成形できるとともに、重ね代を設
けることで接合部からのハンダの導波管内部への流入を
防止することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例について説明する。
第7図は薄い(0.2〜0.3mm程度)銅などの板状導体を
機械的に切り出して誘導窓および溝を設け、1面を開放
にした箱状の単位導波管に成形し、単位導波管の誘導窓
を含む仕切板部分を隣接する単位導波管の開放部分に嵌
め込むことで単位導波管を複数個接続して成る導波管フ
ィルタの断面図であり、図中30〜34は単位導波管、35は
終端仕切板、36〜41は誘導窓である。導波管および仕切
板を薄い板状導体で一度に加工できることから、導波管
フィルタの軽量化と製造工程の簡使化が図れる。
本実施例は薄い板状導体を機械的に切り出して単位導
波管の形状に加工しているが、機械的な加工では、薄い
板を細部にわたり厚さ方向に精度よく加工することが困
難であり、板状導体を箱状の単位導波管に成形する際の
寸法精度、特に導波管の折り曲げ部や導波面同士の接合
部の位置合せに精度が得られないために導波管にゆがみ
が生じ易く、また単位導波管の仕切板周辺の折り曲げ部
に隣接する単位導波管の開放部を嵌め込んで単位導波管
同志を接続するが、折り曲げ部の形状が一定でないため
に接続位置にばらつきが生じる。また、単位導波管の導
波面同士の接合部および単位導波管同士の接続部をハン
ダ付け等の手段により電気的、機械的に接続している
が、ハンダが接続部のすき間から導波管内部に流れ込み
易い問題がある。
そこで上記問題点を解決した本発明の一実施例を第1
図および第2図により説明する。本実施例は単位導波管
を機械的に加工するのではなく、板状導体を表裏両面か
らの化学的エッチングにより加工することに特徴があ
り、第1図は単位導波管の外側、第2図は単位導波管の
内側からのエッチングパターンで、斜線をほどこした部
分はエッチングされずに残るパターン部である。図中、
1〜2および8〜11は導波管のH面、3〜5および12〜
13は導波管のE面、6および14は仕切板、7および15は
誘導窓、16,17は単位導波管成形用のスリットである。
薄い板状導体を表裏両面からエッチングすることで単位
導波管の外周形状および誘導窓を形成するとともに、各
面からのエッチング量を制御することで板状導体の両面
に段差やスリットを細部にわたり精度よく設けることが
でき、単位導波管成形時の折り曲げ位置や導波面同士の
接合部の精度向上を図ることができる。
第3図は第1図および第2図のエッチングパターンに
よりエッチングされた板状導体のA−A′線断面図で、
第1図および第2図と同一部分は同じ記号を付して説明
を省略する。第1図および第2図に示すエッチングパタ
ーンにより板状導体の表裏両面から、たとえば板厚の1/
2の深さまでエッチングを行なうと、第3図に示すよう
に両面からエッチングされる外周部および誘導窓部7,15
は導体が完全に取り除かれるのに対して、4,13に示す片
側からのみエッチングされる部分では、板厚は1/2とな
りエッチングされた側に段差が生じる。ただし、第2図
の16,17で示すエッチング部は単位導波管を筐体に成形
する際の折り曲げ用のガイド溝で、エッチング量を制御
して浅い溝を形成している。
第4図は第3図に示すエッチングにより作成した板状
導体を成形した単位導波管の断面図で第3図と同じ部分
は同一記号を付して説明を省略する。第4図の単位導波
管は折り曲げ用のガイド溝17の部分で第2図のエッチン
グパターン面を内側にして直角に折り曲げられている。
100μm程度の幅の細い折り曲げ用のガイド溝17を設け
ることで折り曲げ部分の位置決めが精度よく行なえると
ともに、ガイド溝17により折り曲げ部の板厚が薄くなる
ので曲げ部のたわみが生じず、角部の直角度を精度よく
だすことができる。
また、第5図に単位導波管を誘導窓7,15を含む仕切板
6,14に平行な面で切断した断面図を示す。図中第1図お
よび第2図と同じ部分は同一記号を付して説明を省略す
る。第1図および第2図に示すように単位導波管のH面
に10で示す板厚の1/2の幅のエッチング部を設け、さら
にE面に5で示す板厚の1/2の幅のエッチング部を設け
ることで、単位導波管成形時に第5図に示すように各面
に設けた段差部5,10,11が互いに精度よく嵌まり込み、
各同導波面同士の直角精度が得られることから導体のゆ
がみが軽減され、成形時の寸法誤差の低減が図れる。ま
た、接合部は重ね代により精度よく接続されることか
ら、ハンダ付け等の手段により接合部を電気的、機械的
に接続する際に、ハンダのすき間から導波管内に流れ込
みが防止できる。
第6図は第4図に示す単位導波管を複数個接続して構
成した導波管フィルタの断面図で、18〜22は単位導波
管、23は終端仕切板、24〜29は各導波管同士を電気的に
結合させるための誘導窓である。単位導波管の誘導窓を
含む仕切板部分を隣接する単位導波管の開放部分に嵌め
込むことで単位導波管同士を接続しているが、第4図に
示すように仕切板と導波面の折り曲げ部分に4で示す段
差を設け、また開放部分にも4の段差と逆側に13で示す
段差を設けることで、単位導波管同士を接続した時に4
の部分と13の部分が互いに精度よく重なり合い、接続部
の位置決めが正確に行なえるとともに、密接した重ね代
が設けられるのでハンダの導波管内部への流入を防ぐこ
とができる。
第8図,第9図は単位導波管に共振周波数調整用の調
整片を設けた一実施例における板状導体の表裏両面のエ
ッチングパターンで、第1図および第2図と同じ部分は
同一記号を付して説明を省略する。42,43は調整片であ
る。エッチングにより単位導波管を作成する際にH面の
一部に42,43に示すように両面からU字状もしくはV字
状のスリットをエッチングにより設けることにより調整
片を同時に作成することができる。調整片42,43は導波
管を構成する薄板の厚さが0.2〜0.3mm程度と薄いので容
易に折り曲げることができ、この調整片42,43を導波管
内に押し込めることで共振周波数を低く調整することが
できる。
なお、本実施例では単位導波管のH面とE面の接続お
よび単位導波管どうしの接続にハンダ付けを用いている
が、本発明の導波管では接続部を精度よくはめ込むこと
ができるので、フィルタ全体を組み合せた後、メッキ等
により同時に電気的、機械的接続を得ることも可能であ
る。
また、本実施例ではエッチング量を表裏両面ともに導
体厚さの1/2程度としたが、それぞれの面のエッチング
量を変えることも可能である。
また、本実施例では折り曲げ用のガイド溝16,17を第
2図に示す導波管内面側に設けたが、第1図の導波管外
面側の2,4に示すエッチング部に、さらに深い溝として
設けることもできる。
なお、本実施例は誘導窓型導波管フィルタについて述
べたが、他の導波管フィルタに関しても適用できること
は言うまでもない。
〔発明の効果〕
本発明によれば、薄い板状導体を表裏両面からのエッ
チングにより端息導波管に加工成形することで、導体の
板厚を両面から細部にわたり精度よく制御でき、折り曲
げ部分に細いスリットを設けることで折り曲げ部の位置
精度および曲げ角度の精度向上を図るとともに各導波面
同士の接合部に互いに嵌まり込む段差を設けることで、
接合部を精度よく接続することができ、各面同士の直角
度が精度よく保たれ、導波面のゆがみを放止できるとと
もに、接続部よりのハンダの導波管内への流れ込みも防
止できる。また、単位導波管同士を接続する際も、接続
部分に互いに嵌まり込む段差をエッチングにより各面に
設けることにより接続時の位置決めが確実に行なわれ、
従来の導波管に比べて軽量で製造工程が簡単で、しかも
高精度の導波管フィルタを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図,第2図は本発明の一実施例による単位導波管作
成のためのエッチングパターン、第3図はエッチングさ
れた板状導体のA−A′断面図、第4図,第5図は単位
導波管のそれぞれH面および仕切板に平行な断面図、第
6図は単位導波管を複数接続した導波管フィルタの断面
図、第7図は機械加工により作成した単位導波管を複数
接続した導波管フィルタの断面図、第8図,第9図は単
位導波管に共振周波数調整用の調整片を設けた時のエッ
チングパターンの説明図である。 1〜5,8〜13……導波管側面、2,4,5,9,10,13……エッチ
ングによる段差部、6,14……仕切板、7,15……誘導窓、
16,17……折り曲げ用ガイド溝、18〜22,30〜34……単位
導波管、23,35……終端仕切板、24〜29,36〜41……誘導
窓、42,43……調整片。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多段構成の矩形導波管フィルタの一段当た
    りの導波管(単位導波管)フィルタを、導波管の断面に
    平行に設けられた窓を有する仕切板と矩形導波管の管を
    形成する4つの側板のうちの長辺を有する側板の1つに
    該側板をコの字に切り欠いて形成した共振周波数調整片
    を設けて成る構成とし、該単位導波管を、単一の板状導
    体の表面および裏面よりフォトエッチングの手法により
    導体の厚さ方向および導体の面内の一部あるいは全部の
    導体を除去し、該窓を有する仕切板および管を形成する
    側板を、側板の仕切板と接する辺を共有する形で単位導
    波管フィルタを展開した形に成形し、かつ、側板と仕切
    板の接する辺で折曲げて仕切板と対向する面を開放にし
    た箱状の単位導波管フィルタを形成し、単位導波管フィ
    ルタを複数段、導波管の中心軸方向に同じ向きに重ね合
    わせて構成したことを特徴とする導波管フィルタの製造
    方法。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の導波管フィル
    タの製造方法において、側板と仕切板の接する辺には折
    曲げの時に山折となる導体面からのフォトエッチングに
    より折曲げのための溝を設けたことを特徴とする。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項記載の導波管フィル
    タの製造方法において、側板と仕切板の接する辺には導
    体の表面および裏面からのフォトエッチングにより折曲
    げのための溝を設けたことを特徴とする。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項記載の導波管フィル
    タの製造方法において、側板と仕切板の接する辺には導
    体の表面および裏面からのフォトエッチングにより折曲
    げのための溝を折曲げの時に谷折となる面に設けた溝の
    幅が狭くなるように設けたことを特徴とする。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第1項記載の導波管フィル
    タの製造方法において、折曲げの時に互いに接し合う面
    には互いにはまり合う構造の溝あるいはフォトエッチン
    グによる段差を何れか一方あるいは両方の面の谷折とな
    る面に設けたことを特徴とする。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第1項記載の導波管フィル
    タの製造方法において、単位導波管フィルタを多段構成
    にする際に接し合う単位導波管フィルタの4つの側板の
    谷折となる面の他の単位導波管フィルタと接する辺側に
    フォトエッチングによる段差を設け、互いにはまり合う
    構造としたことを特徴とする。
JP22663788A 1988-09-12 1988-09-12 導波管フィルタの製造方法 Expired - Lifetime JP2585391B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22663788A JP2585391B2 (ja) 1988-09-12 1988-09-12 導波管フィルタの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22663788A JP2585391B2 (ja) 1988-09-12 1988-09-12 導波管フィルタの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0276303A JPH0276303A (ja) 1990-03-15
JP2585391B2 true JP2585391B2 (ja) 1997-02-26

Family

ID=16848301

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22663788A Expired - Lifetime JP2585391B2 (ja) 1988-09-12 1988-09-12 導波管フィルタの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2585391B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FI127786B (fi) * 2015-07-20 2019-02-28 Prism Microwave Oy Menetelmä RF-suodattimen rakenneosan valmistamiseksi, rakenneosa ja RF-suodatin

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0276303A (ja) 1990-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3269448B2 (ja) 誘電体線路
US5802688A (en) Method of producing electronic parts with an electrode pattern between two dielectric substrates
JPS6221301A (ja) 誘電体共振器フイルタ
CN114583426B (zh) 一种h面剖分的太赫兹弯折波导结构
JPH05206706A (ja) インターデジタル型バンドパスフィルタ
JP2017028550A (ja) 導波管ベンドおよび無線機器
US6600392B2 (en) Metal window filter assembly using non-radiative dielectric waveguide
JP5134092B2 (ja) 導波管遷移構成
JP2585391B2 (ja) 導波管フィルタの製造方法
JP2010087651A (ja) 導波管・ストリップ線路変換器
CN111668584B (zh) 一种波导魔t结构及含有该结构的波导魔t
JP2005020077A (ja) 90度ベンド型導波管,導波管型フィルタ素子,及び高周波回路ユニット
JPS6112103A (ja) スロツト・アレイ・アンテナの製造方法
JPH0714123B2 (ja) 導波管フイルタ
JP2006340141A (ja) 誘電体導波管フィルタの製造方法
US4210880A (en) Multiple branch-line wave guide coupler
JPH09246801A (ja) 導波管ベンド
USH321H (en) Machined two-piece microwave waveguide
EP0046348B1 (en) Cross-guide coupler
US2930995A (en) Directional couplers
JPS6028401B2 (ja) ろ波器の製作方法
JP2002111312A (ja) 導波管フィルタ
JP2713179B2 (ja) 分波器
JPS6216562B2 (ja)
JP3081355B2 (ja) レーダアンテナ