JP2585025B2 - 船外機のチルトアップ支持装置 - Google Patents

船外機のチルトアップ支持装置

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JP2585025B2
JP2585025B2 JP62265680A JP26568087A JP2585025B2 JP 2585025 B2 JP2585025 B2 JP 2585025B2 JP 62265680 A JP62265680 A JP 62265680A JP 26568087 A JP26568087 A JP 26568087A JP 2585025 B2 JP2585025 B2 JP 2585025B2
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
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  • Mechanical Control Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、船外機本体をチルトアップさせた状態で
支持するチルトアップ支持装置に関するものである。
従来の技術 一般に、この種の船外機本体を装備した船舶では、航
走状態のときには船外機本体をチルトダウンした状態で
保持する一方、航走時に流木等が船外機本体に衝突した
り、船体を陸揚げするときには船外機本体をチルトアッ
プさせるようになっている。その場合に、例えば陸揚げ
時には船外機本体をチルトアップした状態で保持する必
要があるが、航走時に船外機本体がチルトアップした状
態で固定されてしまうのは望ましくない。
そのような要望に応えるため、船体の船尾板に取り付
けられたクランプブラケットに横架したスラストロッド
へ係合可能なリバースロックレバーを、上記クランプブ
ラケットに上下回動自在に支持したスイベルブラケット
に設ける一方、チルトアップロックレバーと一体回転す
る回転軸にデッドロックレバーを設けて、このデッドロ
ックレバーと前記のリバースロックレバーとをリンクを
介して連動連結するとともに、クランプブラケットのチ
ルト軸にロック解除用レバーを枢支して、このロック解
除用レバーと前記デッドロックレバーとの間に第2のリ
ンクを介設し、上記のロック解除用レバーを回動操作し
たときに、前記のリバースロックレバーの係合状態が解
除されると同時に、上記のチルトアップロックレバーの
支持部が前記の回転軸を軸心として回動することにより
クランプブラケットの上壁面に対向配置されて、それに
よってチルトアップ状態の船外機本体がクランプブラケ
ットによって始めて保持させるようにした構成が本願出
願人によって先に提案されている(実願昭61−147429号
参照)。
また、特開昭52−131394号には、チルトアップロック
レバーをクランプブラケットの内側に設けた摺動溝へ係
合させて、チルトアップ操作を行った場合には、バネの
力がチルトアップロックレバーを摺動溝の係合部側へ押
し付けながら摺動させるとともに、チルトアップ操作即
ちリバースロック解除操作を行わないでチルトアップし
た場合には、同じバネの力がチルトロックレバーを係合
部とは反対側の面へ押し付けながら摺動させるようにし
て、このときにはチルトロックされないようバネの付勢
方向を切り替えるようにしたものが記載されている。
一方、特開昭57−130893号公報には、船体側のクラン
プブラケットと、船外機本体を支持するためのスイベル
ブラケットとの間に、チルトアップ時に伸張動作する公
知のガス封入式伸縮作動機を介設するとともに、このガ
ス封入式伸縮作動機の流路開閉弁と一体回転するチルト
アップ操作レバーを設けた構成が示されている。この公
報記載のものによると、チルトアップ操作レバーを操作
しないときには、前記の流路開閉弁が閉じたまま保持さ
れることにより、船外機本体が流木等に衝突する等強い
衝撃が働かない限り上記ガス封入式伸縮作動機が伸張作
動せず、船外機本体がチルトダウン状態で保持されるこ
とになる。一方、上記のチルトアップ操作レバーによる
チルトアップ操作のときには、上記の流路開閉弁が開い
て上記伸縮作動機が強制的に伸張作動状態となり、それ
によって船外機本体のチルトアップ方向に伸張させるよ
うになっている。なお、このものでは、船外機本体をチ
ルトアップ状態で保持するときには、船外機本体を装架
したスイベルブラケットに軸支したチルトアップロック
レバーを手動操作によって回動操作して、このチルトア
ップロックレバーの支持部をクランプブラケットの上壁
面に対向させることによって対応するようになってい
る。
発明が解決しようとする問題点 上記実願昭61−147429号のものでは、スラストロッド
へ係脱自在としたリバースロックレバーを動かすための
リンクに強度上の問題があるばかりでなく、そのような
リバースロックレバーとチルトアップロックレバーとを
連動するための連動機構が、リンク、レバー、ばね等の
多数の部材によって構成されるため、作動が不安定とな
り信頼性の面でも問題があった。
他方、特開昭57−130893号公報の構造では、クランプ
ブラケットの側壁の内側に溝を形成するため、相対的に
側壁が後方へ張り出し、このためにクランプブラケット
が大型化して重量が増加すると共に、この張り出しのた
めに、船外機本体の旋回角が制限されて、操舵範囲が限
定され、更には、前記摺動溝には塩分が膠着しやすく、
この部分や他の部分で塩害によってチルトロックレバー
が膠着したときに、手動で強制的に回転させることが非
常に困難である。
更に、チルトダウン及びチルトアップのためにガス封
入式伸縮作動機を用いたものでは、前者のものより機構
が簡単であるが、チルトアップ状態で船外機本体を保持
するためには、チルトアップロックレバーを手動操作に
よって操作しなければならず、チルトアップロック操作
がワンタッチで行なうことが出来ないという難点があっ
た。特に、ディーゼル船外機のような重量の大きい船外
機の場合には、片手でチルトアップすることは困難であ
り、両手でカウリング部を持って引き上げる作業が必要
となるが、チルトアップロックレバーの回動操作を手動
で行うこととすると、船外機本体を持ち上げた状態で一
旦片手を離して行わなければならず、非常に困難な作業
を必要とする欠点があり、かかる伸縮作動機からなるリ
バースロック機構を備えたものにおいても、チルトアッ
プロックレバーを自動的に行えるものが要望されてい
た。
この発明は、このような問題点に鑑みて、この種の船
外機において、伸縮作動機からなるリバースロック機構
を備えたものにおいて、必要なときのみチルトアップロ
ックを自動的に行なうことができるチルトアップ支持装
置を提供することを目的として成されたものである。
問題点を解決するための手段 この発明は、船外機本体を支持するスイベルブラケッ
トと船体側へ取り付けられるクランプブラケットとの間
に介設されて、チルトアップ時に伸長動作する伸縮作動
機と、その伸縮作動機を伸長作動させるチルトアップ操
作レバーを設けたものにおいて、前記スイベルブラケッ
トには、船外機本体をチルトアップさせた状態で前記ク
ランプブラケットの肩部に乗ることによってその船外機
本体をチルトアップ状態に保持するチルトアップ支持部
材が、その支持部材と一体に回転する支持軸を介して取
り付けられ、かつ、このチルトアップ支持部材は、支持
軸に外嵌したバネの付勢力によってチルトアップ状態を
保持する方向に付勢されることとされているとともに、
上記支持軸とチルトストップ操作レバーとの間を、その
チルトアップ操作レバーを伸長作動方向に操作したとき
にのみ前記チルトアップ支持部材が上記の如くクランプ
ブラケットの肩部へ乗る位置まで回動することを許容す
るようにしてチルトストップ用ロッドで連結したことを
特徴とするものである。
作用 航走時に船外機本体が流木等に衝突することにより、
船外機本体がチルトアップ状態となっても、チルトアッ
プロックレバーがチルトアップロック位置まで回動して
いないから、前記のガス封入式伸縮作動機が船外機本体
の自重等により収縮して、船外機本体が自動的にチルト
ダウン状態となる。一方、上記のチルトアップ操作レバ
ーをチルトアップ操作位置に操作すると、前記のガス封
入式伸縮作動機が強制的に伸張作動状態となるととも
に、前記のチルトアップロックレバーがバネの力でチル
トアップロック位置まで回動し、それによって船外機本
体が自動的にチルトアップ状態で保持されることにな
る。
実 施 例 以下、この発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図において、(1)は、船尾板(2)に取り付け
られたクランプブラケットを示し、このクランプブラケ
ット(1)に設けたチルト軸(3)には、船外機本体
(4)を装架したスイベルブラケット(5)が上下回動
自在に枢支されている。このスイベルブラケット(5)
には、従来と同じく公知のガス封入式伸縮作動機(6)
のシリンダボデー側端部が枢支連結されるとともに、第
2図に示すように、クランプブラケット(1)の下部側
において左右の両側壁部(1a)(1a)を橋渡し状に連結
する連結部(1b)には、上記ガス封入式伸縮作動機
(6)の軸方向進退可能なロッド部(7)が同様にして
枢支連結されている。
一方、上記ガス封入式伸縮作動機(6)のシリンダボ
デー(8)の上下中間部分には、クランプブラケット
(1)の一方の側壁部(1a)へ向けて突出するボス部
(8a)が設けられており、このシリンダボデー(8)に
内蔵された流路開閉弁(図示せず)を開閉操作するため
の開閉操作軸(9)が、上記のボス部(8a)を貫通して
外方に突出している。そして、この開閉操作軸(9)の
軸端部分に、この発明に係るチルトアップ操作レバー
(10)が固定されている。このチルトアップ操作レバー
(10)は、その一端側が概略断面コ字形に湾曲してお
り、そのコ字形部分の相対向する側壁部(10a)(10b)
の中間部分に前記の開閉操作軸(9)が貫通配置されて
いる。そして、その開閉操作軸(9)と平行する天井壁
部(10c)には、この発明に係る係止ピン(11)が略直
交状態に螺着されている。なお、上記の外側の側壁部
(10a)には、その下部側において外方へ屈曲した後更
に下方へ屈曲した状態で斜め下方へ突出する突出片(10
d)が形成されている。また、上記側壁部(10a)に連続
したチルトアップ操作レバー(10)の他端側は、上記コ
字形部分の天井壁部(10c)と平行となるように外方へ
と屈曲している。
次に、(12)は、前記のシリンダボデー(8)を枢支
するためにスイベルブラケット(5)に設けた枢支軸を
示し、この枢支軸(12)には、前記の開閉操作軸(9)
と平行するように延長配置した延長軸部(13)が設けら
れている。この延長軸部(13)の先端部分には、その一
端側が前記の突出片(10d)に係止された戻しばね(1
4)の他端側が掛止されている。なお、この戻しばね(1
4)の軸線方向は、第4図の実線で示すように、上記の
チルトアップ操作レバー(10)のチルトアップロック解
除位置では、前記の開閉操作軸(9)の軸心を通る平行
線に対してだけ変位した位置にある。
また、(15)は、前記のスイベルブラケット(5)を
貫通して横架されたチルトアップロックレバー支持軸を
示し、このチルトアップロックレバー支持軸(15)の両
端部分には、クランプブラケット(1)の前記両側壁部
(1a)(1a)とスイベルブラケット(5)との間に配置
された左右一対のチルトアップロックレバー(16)(1
6)が固着されている。このチルトアップロックレバー
(16)の先端部分には、前記のクランプブラケット
(1)の上方において、このクランプブラケット(1)
を横断するように側方へ突出する支持片(17)(17)が
形成されている。船外機本体(4)をチルトアップさせ
たときは、チルトアップロックレバー(16)が図の反時
計方向へ回転して、クランプブラケット(1)外側上面
の肩部へ乗ることによって、チルトアップ状態に支持す
ることになる。
上記のチルトアップロックレバー支持軸(15)の一端
側には、第3図に示すように、この発明に係る連動機構
を構成するチルトストップ用ロッド(18)の一端側を掛
止連結したチルトストップレバー(19)が遊転支持され
ている。また、チルトアップロックレバー支持軸(15)
には、この発明に係る付勢手段としてのチルトスプリン
グ(20)の一端側を掛止するためのチルトスプリング用
フック(21)が、上記のチルトストップレバー(19)に
隣接して固定されている。なお、このチルトスプリング
用フック(21)は、概略円筒形状をしており、その一方
の端部には前記のチルトストップレバー(19)に臨んで
半月状の切欠段部(22)が形成されている。そして、こ
の切欠段部(22)の上方には、チルトアップロックレバ
ー支持軸(15)と平行するように前記のチルトストップ
レバー(19)に取り付けた係合ピン(23)の先端側が突
出するようになっている。そして、コイル状をした前記
のチルトスプリング(20)が、上記のチルトアップロッ
クレバー支持軸(15)に外嵌配置され、その一端側が上
記チルトスプリング用フック(21)を貫通した状態で固
定されている。なお、このチルトスプリング(20)は、
チルトアップロックレバー支持軸(15)に固定された位
置決め部材(24)と前記のチルトスプリング用フック
(21)とにより、軸方向の移動が規制されるようになっ
ている。なお、(25)は、前記のチルトスプリング(2
0)の巻揚げ量を補償するための巻揚げ補助レバーを示
している。この巻揚げ補助レバー(25)の本体部分は、
前記の開閉操作軸(9)及び延長軸部(13)によってシ
リンダボデー(8)に対して固定状態に保持されるとと
もに、その本体部分から傾斜状態に屈折した屈折部(25
a)へ形成した長孔(26)に、前記チルトスプリング(2
0)の他端側が係止されるようになっている。すなわ
ち、このようにチルトスプリング(20)の他端側が上記
の巻揚げ補助レバー(25)によって固定されているか
ら、前記のチルトアップロックレバー支持軸(15)をし
て図の矢印の方向へ回転させるような力が生じることに
なる。それゆえ、前記のチルトアップロックレバー(1
6)には、第4図の反時計まわり方向へ回転する力が作
用することになる。
また、前記のチルトストップ用ロッド(18)が他端側
には、長手方向に配向する概略長方形状の案内孔(27)
を有する案内ガイド(28)が設けられている。そして、
前記の掛止ピン(11)の軸部分が、上記の案内孔(27)
に貫通配置されるようになっている。なお、船外機本体
(4)のチルトダウン状態では、上記の係止ピン(11)
が前記の案内孔(27)の略中間部分に配置するようにな
っている。
第5図及び第6図は、前記のチルトアップ操作レバー
(10)をチルトアップロック解除位置に保持した状態
で、船外機本体(4)に流木等が衝突した場合を示して
いる。この場合には、前記のガス封入式伸縮作動機
(6)が衝突時の衝撃によって伸張作動状態となり、第
6図に示すようにロッド部(7)がシリンダボデー
(8)から突出し、それによってスイベルブラケット
(5)に装架された前記の船外機本体(4)が前記のチ
ルト軸(3)を支点としてチルトアップ動作することに
なる。その場合に、前記のチルトアップロックレバー
(16)(16)には、チルトスプリング(20)の付勢力に
よってチルトアップロックレバー支持軸(15)の軸心ま
わりに回動する力が作用することになるが、前記のチル
トストップレバー(19)に設けた掛止ピン(23)がチル
トスプリング用フック(21)に設けた切欠段部(22)に
当接するから、このチルトストップレバー(19)に連結
したチルトストップ用ロッド(18)の案内ガイド(28)
の上端部分が、前記の係止ピン(11)に当接することに
なる。このときのガス封入式伸縮作動機(6)の伸張動
作は、前記公報に記載されているように、チルトアップ
操作レバー(10)の回動操作を伴うことなく行なわれて
おり、それによって係止ピン(11)の位置には変化がな
い。それゆえ、チルトアップロックレバー支持軸(15)
の回動動作に伴うチルトアップロックレバー(16)の回
動動作が途中で規制されることになり、このチルトアッ
プロックレバー(16)の支持片(17)が、図示するよう
にクランプブラケット(1)から離れた状態で停止する
ことになる。したがって、チルトアップ状態となった船
外機本体(4)の自重等によって、本件ガス封入式伸縮
作動機(6)の特性により、前記のロッド部(7)がシ
リンダボデー(8)へ侵入動作することとなって、自動
的にチルトダウン状態に復帰することになる。
一方、第7図及び第8図は、前記のチルトアップ操作
レバー(10)をチルトアップロック位置に回動操作した
状態を示している。すなわち、このようにチルトアップ
操作レバー(10)を、チルトアップロック解除位置から
上方に回動させると、その回動操作に伴って前記の開閉
操作軸(9)が開弁方向に移動し、それによって前記の
ガス封入式伸縮作動機(6)のロッド部(7)が強制的
に進出し、それによってスイベルブラケット(5)が、
前記のチルト軸(3)を支点としてチルトアップ動作さ
せるための補助的な力を与えることになる。すなわち、
船外機本体(4)もスイベルブラケット(5)のチルト
アップ動作に従い、第8図のように前記のチルト軸
(3)を支点として持ち上げられることになるのは共通
している。しかしながら、この場合には、前記の係止ピ
ン(11)の位置がチルトアップロック解除状態より相対
的に下がっているから、その分だけチルトストップ用ロ
ッド(18)が下方へ下がる余裕ができ、それによって前
記のチルトストップレバー(19)もチルトアップロック
レバー支持軸(15)を軸心として反時計まわりに回動す
ることができることとなり、それまで前記の切欠段部
(22)に作用する掛止ピン(23)によって押さえられて
いたチルトスプリング用フック(21)が開放されること
になる。それゆえ、前記のチルトアップロックレバー支
持軸(15)が、チルトスプリング(20)の付勢力によっ
て更に反時計まわりに回動することになるから、そのチ
ルトアップロックレバー支持軸(15)と一体回転するチ
ルトアップロックレバー(16)が、前記の支持片(17)
がクランプブラケット(1)に対面する位置まで回転す
ることが可能となる。したがって、その状態で、船外機
本体(4)を軽く下げてやると、自動的にチルトアップ
ロックされることになる。
なお、チルトアップロック状態を解除するには、船外
機本体(4)をやや持ち上げて、チルトアップロックレ
バー(16)を時計方向にまわせば、船外機本体(4)が
自重によってチルトダウンすることになる。
発明の効果 以上のように、この発明では、チルトアップ操作レバ
ーを用いたチルトアップ操作状態における前記伸縮作動
機の伸張作動時には、その操作レバーの回動に伴ってチ
ルトストップ用ロッドが移動して、上記のチルトアップ
支持部材のチルトアップロック位置までの回動変化が許
容されることになるから、バネの力でそのチルトアップ
支持部材が回動して、船外機本体を自動的にチルトアッ
プ状態で保持することができるという利点がある。しか
も、前記チルトアップ操作レバーの非操作状態における
伸縮作動機の伸張作動時には、チルトアップ支持部材が
チルトアップロック位置まで回動変化することがないか
ら、例えば流木等に船外機本体が衝突してチルトアップ
状態となっても、何等障害なく元のチルトダウン状態に
自動復帰できることとなる効果が得られる。即ち、この
発明では、このような伸縮作動機を用いた構造のものに
おいて、従来従来望まれていたチルトアップロックの自
動化を実現し得たものである。
また、チルトアップ支持部材は、前記従来のようにク
ランプブラケットの摺動溝へ係合させる構造ではなく、
クランプブラケットの外側においてそのクランプブラケ
ットの肩部へ乗せてチルトアップ状態に支持するもので
あるから、クランプブラケットが後方へ張り出す不都合
がなく、従来のものよりも軽量で且つ船外機本体の旋回
角度が制限されるという不都合がない。また、チルトア
ップ支持部材はクランプブラケットの外側に露出してい
るとともに溝がないため、塩分が膠着して塩害を発生す
る恐れが遥かに少なく、また、仮に塩害で膠着した場合
でも、手動で容易にチルトアップ支持部材を回転させる
ことができる。
更に、上記の伸張作動機を伸張作動させるためのチル
トアップ操作レバーとチルトアップ支持部材の支持軸と
の間にチルトストップ用ロッドを設けるとともに、支持
軸にバネを外嵌してチルトアップ支持部材を付勢する程
度で済むから、部品点数がすくなくなって連動機構が簡
素化されることとなり、確実な動作を示して信頼性が向
上するという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明のチルトアップ支持装置を備えた船
外機の全体側面図、第2図は、クランプブラケットに支
持されたスイベルブラケットがチルトダウンした状態を
船体側からみた立面図、第3図は、この実施例における
連動機構を示す要部斜視図、第4図は、同じくスイベル
ブラケットのチルトダウン状態を示す拡大概略側面図、
第5図は、チルトアップ操作レバーの非操作状態におけ
るスイベルブラケットのチルトアップ状態を示す拡大概
略側面図、第6図は、同じくチルトアップ操作レバーの
非操作状態における船外機本体のチルトアップ状態を示
す概略全体側面図、第7図は、チルトアップ操作レバー
の操作状態におけるスイベルブラケットのチルトアップ
状態を示す概略側面図、第8図は、同じくチルトアップ
操作レバーの操作状態における船外機本体の概略側面図
である。 (1)……クランプブラケット、(2)……船尾板、
(4)……船外機本体、(5)……スイベルブラケッ
ト、(6)……ガス封入式伸縮作動機、(10)……チル
トアップ操作レバー、(15)……チルトアップロックレ
バー支持軸、(16)……チルトアップロックレバー、
(18)……チルトストップ用ロッド、(19)……チルト
ストップレバー、(20)……チルトスプリング、(21)
……チルトスプリング用フック。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】船外機本体を支持するスイベルブラケット
    と船体側へ取り付けられるクランプブラケットとの間に
    介設されて、チルトアップ時に伸長動作する伸縮作動機
    と、その伸縮作動機を伸長作動させるチルトアップ操作
    レバーを設けたものにおいて、前記スイベルブラケット
    には、船外機本体をチルトアップさせた状態で前記クラ
    ンプブラケットの肩部に乗ることによってその船外機本
    体をチルトアップ状態に保持するチルトアップ支持部材
    が、その支持部材と一体に回転する支持軸を介して取り
    付けられ、かつ、このチルトアップ支持部材は、支持軸
    に外嵌したバネの付勢力によってチルトアップ状態を保
    持する方向に付勢されることとされているとともに、上
    記支持軸とチルトストップ操作レバーとの間を、そのチ
    ルトアップ操作レバーを伸長作動方向に操作したときに
    のみ前記チルトアップ支持部材が上記の如くクランプブ
    ラケットの肩部へ乗る位置まで回動することを許容する
    ようにしてチルトストップ用ロッドで連結したことを特
    徴とする船外機のチルトアップ支持装置。
JP62265680A 1987-10-20 1987-10-20 船外機のチルトアップ支持装置 Expired - Lifetime JP2585025B2 (ja)

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JPS52131394A (en) * 1976-04-26 1977-11-04 Sanshin Ind Co Ltd Outboard machine
JPS57130893A (en) * 1981-01-31 1982-08-13 Sanshin Ind Co Ltd Tilt lever returning device for outer-ship machine

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JPH01106800A (ja) 1989-04-24

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