JP2584920Y2 - トイレット・厨房等の第三種換気を行う室における熱回収装置 - Google Patents
トイレット・厨房等の第三種換気を行う室における熱回収装置Info
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- JP2584920Y2 JP2584920Y2 JP1991111077U JP11107791U JP2584920Y2 JP 2584920 Y2 JP2584920 Y2 JP 2584920Y2 JP 1991111077 U JP1991111077 U JP 1991111077U JP 11107791 U JP11107791 U JP 11107791U JP 2584920 Y2 JP2584920 Y2 JP 2584920Y2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は、トイレ室・厨房等の
第三種換気を行う室から出る排気熱を回収するトイレッ
ト・厨房等の第三種換気を行う室における熱回収装置に
関する。
第三種換気を行う室から出る排気熱を回収するトイレッ
ト・厨房等の第三種換気を行う室における熱回収装置に
関する。
【０００２】
【従来の技術】事務所ビル等複数のテナントが入居して
いるビルで、各階層毎またはテナント毎に設けられるト
イレ室に備えられる衛生機器は最近では高機能化され、
例えば洗浄便座や小便器の自動感知フラッシュバルブ或
いは洗面器の給湯設備などが設置される例が増えてい
る。
いるビルで、各階層毎またはテナント毎に設けられるト
イレ室に備えられる衛生機器は最近では高機能化され、
例えば洗浄便座や小便器の自動感知フラッシュバルブ或
いは洗面器の給湯設備などが設置される例が増えてい
る。
【０００３】また、トイレ室内に対する空調は、従来で
は一般に第３種換気と称し、ガラリ窓等による自然給気
とファンなどによる機械排気による室内空気の通過方式
が採用されていたが、以上のような衛生機器の高グレー
ド化に伴って、このような室内であっても他の一般的な
室内，廊下などの空間と同様な温度で空調することが望
まれている。このような要求は、トイレ室以外の厨房等
の第三種換気を行う室においても同様になされている。
は一般に第３種換気と称し、ガラリ窓等による自然給気
とファンなどによる機械排気による室内空気の通過方式
が採用されていたが、以上のような衛生機器の高グレー
ド化に伴って、このような室内であっても他の一般的な
室内，廊下などの空間と同様な温度で空調することが望
まれている。このような要求は、トイレ室以外の厨房等
の第三種換気を行う室においても同様になされている。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、トイレ
室・厨房等の第三種換気を行う室内では新鮮な外気の導
入とともに内部空気を排気することが必須条件であり、
外気として空調空気を導入したとしても直ちに排気され
るため、狭い空間であっても空調効率は他の場所に比べ
て極端に低く、エネルギーロスが大きく空調負荷が高い
ので、実際には実用化されていなかった。
室・厨房等の第三種換気を行う室内では新鮮な外気の導
入とともに内部空気を排気することが必須条件であり、
外気として空調空気を導入したとしても直ちに排気され
るため、狭い空間であっても空調効率は他の場所に比べ
て極端に低く、エネルギーロスが大きく空調負荷が高い
ので、実際には実用化されていなかった。
【０００５】なお、大規模ビルではトイレ室・厨房等の
第三種換気を行う室に連続する廊下などからの空調空気
の流入によりトイレ室・厨房等の第三種換気を行う室内
でも間接的空調が出来るが、事務所ビルでは各階層毎に
１ないし複数のテナントが入居してるため、各階層別或
いはテナント別に空調することが必要であり、この種の
間接空調は期待できない。
第三種換気を行う室に連続する廊下などからの空調空気
の流入によりトイレ室・厨房等の第三種換気を行う室内
でも間接的空調が出来るが、事務所ビルでは各階層毎に
１ないし複数のテナントが入居してるため、各階層別或
いはテナント別に空調することが必要であり、この種の
間接空調は期待できない。
【０００６】そこでこの考案は、排気中の廃熱を回収利
用することで、熱落差を低減してトイレ室・厨房等の第
三種換気を行う室内における熱を回収出来るトイレット
・厨房等の第三種換気を行う室における熱回収装置を提
供するものである。
用することで、熱落差を低減してトイレ室・厨房等の第
三種換気を行う室内における熱を回収出来るトイレット
・厨房等の第三種換気を行う室における熱回収装置を提
供するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この考案は、トイレ室、厨房等の第三種換気を行う
室に開口する空調装置の空調吹出口と、一端を前記第三
種換気を行う室内に開口し他端を外部に開口した排気ダ
クトとを備え、前記排気ダクトには前記空調装置に接続
される排気側熱交換部を配置し、この排気側熱交換部と
前記空調装置の熱交換部とを切替器を介してヒートポン
プ式の冷媒配管で接続するとともに、該切替器から分岐
する冷媒配管の末端に温水器を備えたものである。
め、この考案は、トイレ室、厨房等の第三種換気を行う
室に開口する空調装置の空調吹出口と、一端を前記第三
種換気を行う室内に開口し他端を外部に開口した排気ダ
クトとを備え、前記排気ダクトには前記空調装置に接続
される排気側熱交換部を配置し、この排気側熱交換部と
前記空調装置の熱交換部とを切替器を介してヒートポン
プ式の冷媒配管で接続するとともに、該切替器から分岐
する冷媒配管の末端に温水器を備えたものである。
【０００８】
【作用】以上の構成によれば、空調装置の空気吹出口か
ら吹き出す空調空気によってトイレ室・厨房等の第三種
換気を行う室内は所定温度に保持される。一方、トイレ
室・厨房等の第三種換気を行う室から排気された排気中
の廃熱は回収され、空調装置の冷または温熱源として循
環利用され、または温水器の温熱源として利用される。
ら吹き出す空調空気によってトイレ室・厨房等の第三種
換気を行う室内は所定温度に保持される。一方、トイレ
室・厨房等の第三種換気を行う室から排気された排気中
の廃熱は回収され、空調装置の冷または温熱源として循
環利用され、または温水器の温熱源として利用される。
【０００９】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図面を用いて詳
細に説明する。図１はこの考案による第三種換気を行う
室として例えば、事務所用トイレ室内の空調配管を示す
ものであり、トイレ室１は廊下２に対して壁およびドア
等の仕切り３を介して密閉状態に仕切られている。トイ
レ室１の内部は間仕切４を介してさらに洗面所１ａと便
所１ｂに流通状態に仕切られている。
細に説明する。図１はこの考案による第三種換気を行う
室として例えば、事務所用トイレ室内の空調配管を示す
ものであり、トイレ室１は廊下２に対して壁およびドア
等の仕切り３を介して密閉状態に仕切られている。トイ
レ室１の内部は間仕切４を介してさらに洗面所１ａと便
所１ｂに流通状態に仕切られている。
【００１０】洗面所１ａ内には図示しない洗面台および
洗面台に対する給湯用温水器６が配置されている。便所
１ｂ内は小便器７が配置されているとともに、間仕切８
により仕切られた状態で二つの洋式便器９が配置されて
いる。
洗面台に対する給湯用温水器６が配置されている。便所
１ｂ内は小便器７が配置されているとともに、間仕切８
により仕切られた状態で二つの洋式便器９が配置されて
いる。
【００１１】さらにトイレ室１の仕切り３にはヒートポ
ンプ式空調装置の室内ユニット１０が設けられている。
室内ユニット１０は空気取入れ口１１ａを廊下２側に開
口し、空気吹出口１１ｂをトイレ室１内に開口したハウ
ジング１１と、ハウジング１１内に配置された空調用熱
交換器（冷房時には蒸発器を構成し、暖房時には凝縮器
を構成する）１２および送風用ファン１３を備えてい
る。
ンプ式空調装置の室内ユニット１０が設けられている。
室内ユニット１０は空気取入れ口１１ａを廊下２側に開
口し、空気吹出口１１ｂをトイレ室１内に開口したハウ
ジング１１と、ハウジング１１内に配置された空調用熱
交換器（冷房時には蒸発器を構成し、暖房時には凝縮器
を構成する）１２および送風用ファン１３を備えてい
る。
【００１２】また、トイレ室１の天井裏には排気ダクト
１４が配管され、天井面にはこの排気ダクト１４に連通
する排気取入れ口１４ａが開口されている。前記排気ダ
クト１４の排気口１４ｂは建物の外部側に連通してお
り、その中間部内部には排気ファン１５が配置されてい
る。
１４が配管され、天井面にはこの排気ダクト１４に連通
する排気取入れ口１４ａが開口されている。前記排気ダ
クト１４の排気口１４ｂは建物の外部側に連通してお
り、その中間部内部には排気ファン１５が配置されてい
る。
【００１３】排気ファン１５の近傍においてダクト１４
の内部には前記空調装置の屋外ユニットを構成する熱交
換器（冷房時には凝縮器を構成し、暖房時には蒸発器を
構成する）１６が配置され、この熱交換器１６は冷媒配
管１７およびコンプレッサ，切替器等の冷媒循環用機器
１８を通じて前記室内ユニット１０側の熱交換器１２に
接続され、両者の間にヒートポンプ式の冷媒回路を構成
している。また前記冷媒循環用機器１８と熱交換器１２
との間に連結された冷媒配管１７は途中で分枝され、ト
イレ室１の間仕切８に設けられた局部冷房または暖房用
のクーリングパネル１９に接続されている。
の内部には前記空調装置の屋外ユニットを構成する熱交
換器（冷房時には凝縮器を構成し、暖房時には蒸発器を
構成する）１６が配置され、この熱交換器１６は冷媒配
管１７およびコンプレッサ，切替器等の冷媒循環用機器
１８を通じて前記室内ユニット１０側の熱交換器１２に
接続され、両者の間にヒートポンプ式の冷媒回路を構成
している。また前記冷媒循環用機器１８と熱交換器１２
との間に連結された冷媒配管１７は途中で分枝され、ト
イレ室１の間仕切８に設けられた局部冷房または暖房用
のクーリングパネル１９に接続されている。
【００１４】以上の構成において、冷房時は室内ユニッ
ト１０を通じてトイレ室１に吹き出された冷気がウ肇
家１４を通じて外部に排出される間に凝縮器である熱交
換器１６に接し、この結果熱交換器１６は冷熱を奪うた
め、室内ユニット１０側の蒸発器である熱交換器１２と
の熱落差を小さなものとすることが出来、この結果冷房
負荷を低減できる。
ト１０を通じてトイレ室１に吹き出された冷気がウ肇
家１４を通じて外部に排出される間に凝縮器である熱交
換器１６に接し、この結果熱交換器１６は冷熱を奪うた
め、室内ユニット１０側の蒸発器である熱交換器１２と
の熱落差を小さなものとすることが出来、この結果冷房
負荷を低減できる。
【００１５】暖房時においても排出される温風は蒸発器
である熱交換器１６に接するので同じく室内ユニット１
０側の凝縮器である熱交換器１２との熱落差が小さくな
り、同じく暖房負荷も低減できる。
である熱交換器１６に接するので同じく室内ユニット１
０側の凝縮器である熱交換器１２との熱落差が小さくな
り、同じく暖房負荷も低減できる。
【００１６】また、図に示すように前記冷媒配管１７は
前記温水器６の熱交換部にも切り替え可能に接続され、
暖房時に前記熱交換器１６で奪った高温の廃熱を温水器
６に循環供給し、熱交換することで内部に貯溜された水
の加熱用としている。このため、冷暖房を必要としない
時には、排気中の廃熱を給湯に利用できる。
前記温水器６の熱交換部にも切り替え可能に接続され、
暖房時に前記熱交換器１６で奪った高温の廃熱を温水器
６に循環供給し、熱交換することで内部に貯溜された水
の加熱用としている。このため、冷暖房を必要としない
時には、排気中の廃熱を給湯に利用できる。
【００１７】なお、この考案はトイレ室１のにみに限定
されるものではなく、第三種換気を行う室、例えば厨房
等においても同様に適用できることはいうまでもない。
されるものではなく、第三種換気を行う室、例えば厨房
等においても同様に適用できることはいうまでもない。
【００１８】
【考案の効果】以上実施例によって詳細に説明したよう
に、この考案によるトイレット・厨房等の第三種換気を
行う室における熱回収装置にあっては、空調装置の空気
吹出口から吹き出す新鮮な空調空気によって第三種換気
を行う室内は所定温度に保持される一方、第三種換気を
行う室から排出される排気中の廃熱は回収され、空調装
置の冷または温熱源として循環利用されるため、冷暖房
時における熱落差が小さくなり、空調負荷を軽減でき
る。したがって、事務所ビル等複数のテナントが入居し
ているビルで、各階層毎またはテナント毎に設けられる
第三種換気を行う室の空調に好適である。
に、この考案によるトイレット・厨房等の第三種換気を
行う室における熱回収装置にあっては、空調装置の空気
吹出口から吹き出す新鮮な空調空気によって第三種換気
を行う室内は所定温度に保持される一方、第三種換気を
行う室から排出される排気中の廃熱は回収され、空調装
置の冷または温熱源として循環利用されるため、冷暖房
時における熱落差が小さくなり、空調負荷を軽減でき
る。したがって、事務所ビル等複数のテナントが入居し
ているビルで、各階層毎またはテナント毎に設けられる
第三種換気を行う室の空調に好適である。
【００１９】また、排気側熱交換部と前記空調装置の熱
交換部とを接続する冷媒配管から分岐する冷媒配管の末
端に温水器を備え、トイレット・厨房等の第三種換気を
行う室から排出される排気中の廃熱が温水器の温熱源と
して利用されるため、排気中の廃熱を給湯にも利用でき
るので、冷暖房を必要としない時でも廃熱を有効に回収
できる。
交換部とを接続する冷媒配管から分岐する冷媒配管の末
端に温水器を備え、トイレット・厨房等の第三種換気を
行う室から排出される排気中の廃熱が温水器の温熱源と
して利用されるため、排気中の廃熱を給湯にも利用でき
るので、冷暖房を必要としない時でも廃熱を有効に回収
できる。
【図１】この考案による第三種換気を行う室の一例とし
て事務所用トイレ室内の空調配管を示す説明図である。
て事務所用トイレ室内の空調配管を示す説明図である。
１ トイレ室（第三種換気を行う室） １０ 室内ユニット １２ 空調用熱交換器 １４ 排気ダクト １５ 排気ファン １６ 熱交換器 １７ 冷媒配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 古閑 幸雄 大阪府大阪市中央区北浜東４番33号 株 式会社大林組本店内 (56)参考文献 特開 昭61−72945（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−235657（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F24F 3/00
Claims (1)
- 【請求項１】 トイレ室、厨房等の第三種換気を行う室
に開口する空調装置の空調吹出口と、一端を前記第三種
換気を行う室内に開口し他端を外部に開口した排気ダク
トとを備え、 前記排気ダクトには前記空調装置に接続される排気側熱
交換部を配置し、この排気側熱交換部と前記空調装置の
熱交換部とを切替器を介してヒートポンプ式の冷媒配管
で接続するとともに、 該切替器から分岐する冷媒配管の末端に温水器を備えた
ことを特徴とするトイレット・厨房等の第三種換気を行
う室における熱回収装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991111077U JP2584920Y2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | トイレット・厨房等の第三種換気を行う室における熱回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991111077U JP2584920Y2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | トイレット・厨房等の第三種換気を行う室における熱回収装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0554935U JPH0554935U (ja) | 1993-07-23 |
| JP2584920Y2 true JP2584920Y2 (ja) | 1998-11-11 |
Family
ID=14551804
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991111077U Expired - Fee Related JP2584920Y2 (ja) | 1991-12-20 | 1991-12-20 | トイレット・厨房等の第三種換気を行う室における熱回収装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2584920Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000274735A (ja) * | 1999-03-19 | 2000-10-06 | Ngk Insulators Ltd | 乾燥装置、および同乾燥装置を組み込んだ冷房および／または暖房装置 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6172945A (ja) * | 1984-09-18 | 1986-04-15 | Kajima Corp | 空気調和装置 |
-
1991
- 1991-12-20 JP JP1991111077U patent/JP2584920Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0554935U (ja) | 1993-07-23 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |