JP2584869Y2 - 磁気軸受モータ - Google Patents

磁気軸受モータ

Info

Publication number
JP2584869Y2
JP2584869Y2 JP1991071084U JP7108491U JP2584869Y2 JP 2584869 Y2 JP2584869 Y2 JP 2584869Y2 JP 1991071084 U JP1991071084 U JP 1991071084U JP 7108491 U JP7108491 U JP 7108491U JP 2584869 Y2 JP2584869 Y2 JP 2584869Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotating shaft
rotor
magnetic bearing
face
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1991071084U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0515658U (ja
Inventor
崇男 藤井
精 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yaskawa Electric Corp filed Critical Yaskawa Electric Corp
Priority to JP1991071084U priority Critical patent/JP2584869Y2/ja
Publication of JPH0515658U publication Critical patent/JPH0515658U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2584869Y2 publication Critical patent/JP2584869Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ターボ機械等の高速回
転装置に使用される磁気軸受モータに関し、特に回転軸
の両端に負荷を結合させたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ターボ機械等の高速回転装置に使
用される磁気軸受モータは、回転軸のほぼ中央に固定さ
れたロータの両側にラジアル磁気軸受を設けてロータと
ステータとの間の空隙を維持している。また、モータの
反負荷側には軸方向の位置を制御するスラスト磁気軸受
が設けられ、負荷側軸端にはロータの軸方向位置を検出
する軸端位置センサを設けてある。この軸端位置センサ
の出力により、負荷側軸端の軸方向位置が所定の位置に
くるようにスラスト磁気軸受を制御している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記構成で
は、高速回転で負荷が大きくなると、モータの鉄損など
によりロータ部分に発熱が集中し、回転軸の温度が上昇
して熱膨張により回転軸全体が軸方向に伸びる。反負荷
側軸端が最も大きく変位するが、その変位が大き過ぎる
と、スラスト磁気軸受によって反負荷側軸端の軸方向位
置を制御できなくなるという欠点があった。例えば、磁
気軸受モータの両軸端に1段目および2段目のターボブ
ロアを取りつけて、そのインペラを回転する場合、イン
ペラとケーシングとの間の空隙を一定に維持するため軸
方向の変位を極力小さくする必要があるが、回転軸が熱
膨張により軸方向に大きく変位することにより、インペ
ラとケーシングが接触し破損する恐れがある。これを回
避するため熱膨張を見込んで該ギャップを大きくしてお
くと著しく吐出量が低下して運転効率が低下するおそれ
があった。本考案は、ロータの温度が上昇しても、回転
軸の軸方向変位が小さい磁気軸受モータを提供すること
を目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、回転子を嵌合
した回転軸と、この回転軸の両側に設けられ、且つ、径
方向に支持するラジアル磁気軸受と、前記回転軸を軸方
向に支持するスラスト磁気軸受を備えた磁気軸受モータ
において 前記回転軸は、低膨張性の高抗張力合金鋼よ
りなる二つの部材かからなり、前記一方の回転軸は、前
記回転子を嵌合する小径部と前記回転子の端面側になる
ように設けた大径部を有するものであり、前記他方の回
転軸は、前記一方の回転軸の小径部を結合する中空部を
有するものであり、前記回転子は、その両側端面が前記
回転軸の大径部側の端面と中空部側の端面との間にそれ
ぞれ接触するように補強リングを設けてあるものであ
る。
【0005】
【作用】低膨張性の高抗張力合金鋼よりなる一方側の回
転軸の小径部と同じく低膨張性の高抗張力合金鋼よりな
る他方側の回転軸の中空部とを結合し、一方側の回転軸
の小径部に回転子を嵌合してあるので、回転子に負荷を
加えた時、回転子の温度が上昇して軸方向に膨張しよう
とする。しかし、回転子の両側が一方側の回転軸の段付
部と他方側の回転軸の端面に接触し、一方側の回転軸は
他方側の回転軸の中空部で結合されているので、回転子
の両端の間隔は温度上昇によってほとんど膨張しない。
したがって、回転子は軸方向に圧縮されて伸びることが
できず、回転子の温度上昇による軸方向の変位は非常に
小さくなる。
【0006】
【実施例】本考案を図に示す実施例について説明する。
図1は本考案の実施例を示す側断面図で、中空円筒状の
フレーム1の内側に電機子コイル21を巻回した中空円
筒状の固定子2を設け、固定子2の両側にラジアル磁気
軸受3A,3Bを設け、一方のラジアル軸受3Bと固定
子2との間にスラスト磁気軸受4を設けてある。固定子
2の内側には空隙を介して対向する鋼性のソリッドロー
タにより形成した回転子5を設けてある。回転子5には
軸方向に伸び、周方向に等間隔に複数本のロータバー5
1と、回転子5の両端面でロータバー51と接続する短
絡リング52とをダイキャストで鋳込んである。回転子
5の両側の短絡リングの外周にそれぞれ補強リング53
を焼きばめにより嵌合してある。回転子5はインバーな
どの低膨張性の高抗張力合金鋼よりなり、かつ段付部6
1を有する回転軸6Aの小径部62に嵌合して固定して
あり、回転軸6Aの一方端にはフレーム1の一方端に設
けた1段目のターボブロア7のインペラ71を結合して
ある。回転軸6Aの回転子5とインペラ71との間は回
転子5とほぼ同じ外径に形成し、ラジアル磁気軸受3A
を空隙を介して対向させ、回転軸6Aを浮上させるよう
にしてある。回転軸6Aの小径部62の他方端は、同心
に設けられた同じく低膨張性の高抗張力合金鋼よりなる
回転軸6Bの一方端に設けた中空部63に嵌合して、回
転軸6Aと回転軸6Bとを結合し、回転軸6Aの段付部
61と回転軸6Bの端面64がそれぞれ補強リング53
の端面に接触するようにしてある。回転軸6Bの他方端
には、フレーム1の他方端に設けた2段目のターボブロ
ア8のインペラ81を結合してある。回転軸6Bの回転
子5とインペラ81との間にはスラスト円板65を設
け、スラスト磁気軸受4と空隙を介して対向させ、イン
ペラ71、81の軸方向変位を検出するセンサからの信
号により、回転軸6Aおよび回転軸6Bの軸方向変位を
調節するようにしてある。また、回転軸6Bは回転子5
とほぼ同じ外径に形成し、ラジアル磁気軸受3Bを空隙
を介して対向させ、回転軸6Aと共に回転軸6Bを浮上
させるようにしてある。
【0007】回転子5に負荷を加えると、回転子5の温
度が上昇して軸方向に膨張しようとするが、補強リング
53が回転軸6Aの段付部61と回転軸6Bの端面64
に接触し、回転軸6Aは回転軸6Bの中空部63で結合
されているので、回転子5の両端の間隔は温度上昇によ
ってほとんど膨張しない。したがって、回転子5は軸方
向に圧縮されて伸びることができず、回転子5の温度上
昇による軸方向の変位は非常に小さくなる。なお、イン
バーなどの低膨張性の高抗張力合金鋼の膨張率は1.0
×10-6/℃で、回転子5などに使用されるマルエージ
ング鋼の10.1×10-6/℃に比較して極めて膨張率
が低いため、温度上昇による軸方向の変位は非常に小さ
い。また、図2および図3に示すように、回転軸6Aの
外周にスプライン歯66を設け、回転子5の内周にスプ
ライン歯66と噛み合うスプライン溝54を設けて回転
軸6Aと回転軸5をトルクを伝達するとともに軸方向に
摺動し得るように嵌合し、補強リング53と段付部61
および端面64との間に空隙を設けておき、回転子5が
回転軸6Aにトルクを伝達しながら軸方向に自由に膨張
しても、回転軸6Aおよび回転軸6Bの軸端の変位に影
響を及ぼさないようにしてもよい。
【0008】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、回
転子を低膨張性の高抗張力合金鋼の回転軸に嵌合して負
荷にトルクを伝達するようにしてあるので、回転子の温
度上昇による軸方向の膨張が回転軸の軸端の変位に大き
く影響を及ぼす事がなく、例えば、回転軸の両端に負荷
を持つ2段のターボブロアの軸方向ギャップに大きな変
化を与えることなく高効率の運転ができるなど、ロータ
の温度が上昇しても、回転軸の軸方向変位が小さい磁気
軸受モータを提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す側断面図である。
【図2】本考案の他の実施例を示す側断面図である。
【図3】本考案の他の実施例を示す正断面図である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 固定子 3A,3B ラジアル磁気軸受 4 スラスト磁
気軸受 5 回転子 51ロータバー 52 短絡リング 53 補強リン
グ 54 スプライン溝 6A,6B 回
転軸 61 段付部 62 小径部 63 中空部 64 端面 65 スラスト円板 66 スプライ
ン歯 7、8 ターボブロア 71、81 イ
ンペラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02K 7/09 H02K 5/167

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転子を嵌合した回転軸と、この回転軸
    の両側に設けられ、且つ、径方向に支持するラジアル磁
    気軸受と、前記回転軸を軸方向に支持するスラスト磁気
    軸受を備えた磁気軸受モータにおいて 前記回転軸は、低膨張性の高抗張力合金鋼よりなる二つ
    の部材かからなり、 前記一方の回転軸は、前記回転子を嵌合する小径部と前
    記回転子の端面側になるように設けた大径部を有するも
    のであり、 前記他方の回転軸は、前記一方の回転軸の小径部を結合
    する中空部を有するものであり、 前記回転子は、その両側端面が前記回転軸の大径部側の
    端面と中空部側の端面との間にそれぞれ接触するように
    補強リングを設けてあることを特徴とする磁気軸受モー
    タ。
JP1991071084U 1991-08-08 1991-08-08 磁気軸受モータ Expired - Fee Related JP2584869Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991071084U JP2584869Y2 (ja) 1991-08-08 1991-08-08 磁気軸受モータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991071084U JP2584869Y2 (ja) 1991-08-08 1991-08-08 磁気軸受モータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0515658U JPH0515658U (ja) 1993-02-26
JP2584869Y2 true JP2584869Y2 (ja) 1998-11-11

Family

ID=13450310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991071084U Expired - Fee Related JP2584869Y2 (ja) 1991-08-08 1991-08-08 磁気軸受モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2584869Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5515990B2 (ja) * 2010-04-06 2014-06-11 株式会社Ihi ターボ圧縮機及びターボ冷凍機

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS634153U (ja) * 1986-06-26 1988-01-12
DE3818193A1 (de) * 1988-05-28 1989-12-07 Asea Brown Boveri Spindel mit elektromotorischem einzelantrieb

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0515658U (ja) 1993-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2981210B2 (ja) 磁気軸受け支持ファンを有するエキシマレーザ
US5834872A (en) Adjustable magnetic coupler
US4277707A (en) High speed magnetic coupling
CA2278581C (en) Improvements in high speed electric motors
KR100500860B1 (ko) 개선된 고속 회전자샤프트
JP3788558B2 (ja) ターボ分子ポンプ
US20020076336A1 (en) Direct drive compressor assembly
JPS63171145A (ja) 電動機
CN101326378B (zh) 电动机一体型的磁轴承装置
EP0367387A3 (en) Eddy current retarder
JP2584869Y2 (ja) 磁気軸受モータ
JP2007162726A (ja) モータ一体型磁気軸受装置
JP2001263291A (ja) 高速モータ駆動圧縮機の回転支持構造
JPH08159157A (ja) 磁気軸受装置
JPS6342180Y2 (ja)
JP3216672B2 (ja) 誘導電動機付流体機械
JP4799159B2 (ja) モータ一体型磁気軸受装置
JP2002005167A (ja) 磁気軸受構造及びこれを回転軸に組み付ける方法
JP2001234706A (ja) 高速モータ駆動圧縮膨張装置
JP2004332722A (ja) ターボ機械
JP3661332B2 (ja) アウターロータ型ホットローラ用モータ
CN215682037U (zh) 一种磁悬浮高速异步电机
JPH04236819A (ja) スラスト磁気軸受
JP2008043084A (ja) モータ一体型の磁気軸受装置
JP2008045586A (ja) モータ一体型磁気軸受装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees