JP2584567Y2 - シート貼着装置 - Google Patents
シート貼着装置Info
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- JP2584567Y2 JP2584567Y2 JP1993068656U JP6865693U JP2584567Y2 JP 2584567 Y2 JP2584567 Y2 JP 2584567Y2 JP 1993068656 U JP1993068656 U JP 1993068656U JP 6865693 U JP6865693 U JP 6865693U JP 2584567 Y2 JP2584567 Y2 JP 2584567Y2
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- Surface Treatment Of Glass (AREA)
- Holo Graphy (AREA)
- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案はシート、特にホログラム
シートを車両用板ガラスなどの湾曲した透明板状体に貼
着する装置に関する。
シートを車両用板ガラスなどの湾曲した透明板状体に貼
着する装置に関する。
【０００２】
【従来技術とその問題点】例えばホログラムシートにつ
いてみれば、これを自動車用の前部窓ガラスに設けて、
走行速度その他必要な情報を前景に重ね合せて運転者に
視認させるいわゆるヘッドアップディスプレイとして利
用する技術が注目されている。
いてみれば、これを自動車用の前部窓ガラスに設けて、
走行速度その他必要な情報を前景に重ね合せて運転者に
視認させるいわゆるヘッドアップディスプレイとして利
用する技術が注目されている。
【０００３】ホログラムシートを板ガラスに貼着する場
合、平板ガラスを採用するケースでは、通常の円筒型の
ローラーで押圧するラミネーターが知られているが、湾
曲した板状体を採用するケースでは、これに皺や光学歪
が発生しないように貼着するのは困難であり、したがっ
て上記のケースにおいては人手に頼らざるをえなかっ
た。なお、上記皺は筋として明瞭に視認され、また光学
歪は像の歪みとして視認されるものである。
合、平板ガラスを採用するケースでは、通常の円筒型の
ローラーで押圧するラミネーターが知られているが、湾
曲した板状体を採用するケースでは、これに皺や光学歪
が発生しないように貼着するのは困難であり、したがっ
て上記のケースにおいては人手に頼らざるをえなかっ
た。なお、上記皺は筋として明瞭に視認され、また光学
歪は像の歪みとして視認されるものである。
【０００４】これに対し、本出願人の発明にかかる特開
平３−９３５２８号において、透明板状体を載置する台
と、載置台上において、ホログラムシートを少なくとも
一部に有するシートを、一方は固定し、他方は定滑車を
介して重錘により展張させる装置と、先端にロールを有
し、走行自在な圧力調整機能付押圧装置とからなるホロ
グラムシートの貼付け装置を提唱した。
平３−９３５２８号において、透明板状体を載置する台
と、載置台上において、ホログラムシートを少なくとも
一部に有するシートを、一方は固定し、他方は定滑車を
介して重錘により展張させる装置と、先端にロールを有
し、走行自在な圧力調整機能付押圧装置とからなるホロ
グラムシートの貼付け装置を提唱した。
【０００５】該提唱技術はホログラムシートが十数cm□
以下の小サイズの場合や、曲率半径が２０００mmＲ以上
と湾曲が著しくない板状体への貼着においては優れる
が、より大サイズシートの場合や、湾曲がより著しい曲
面ガラス等の板状体への貼着に際しては、皺、光学歪が
発生するケースがあるという難点がある。
以下の小サイズの場合や、曲率半径が２０００mmＲ以上
と湾曲が著しくない板状体への貼着においては優れる
が、より大サイズシートの場合や、湾曲がより著しい曲
面ガラス等の板状体への貼着に際しては、皺、光学歪が
発生するケースがあるという難点がある。
【０００６】本発明は前記問題点を解消したもので、シ
ート、特にホログラムシートに皺等が発生しないように
展張しつつ、一定の押圧力を付与して自動的に板状体に
貼着する装置、特に該装置における最適ローラー形状を
提供するものである。
ート、特にホログラムシートに皺等が発生しないように
展張しつつ、一定の押圧力を付与して自動的に板状体に
貼着する装置、特に該装置における最適ローラー形状を
提供するものである。
【０００７】
【問題点を解決するための手段】本発明は、シート張着
用の湾曲透明板状体を凸状に伏覆した姿勢に配置し、該
透明板状体上方にあって、シートの一辺を固定し、対向
辺を引張手段により展張させる展張装置と、前記展張さ
れたシートを透明板状体に押圧し転動する押圧ローラー
および該ローラーの圧力調整手段並びに走行手段を具備
した押圧装置とからなるホログラムシートの貼着装置に
おいて、前記押圧ローラーが軸方向中央部における径が
両端部における径より太径の太鼓型形状としたこと、押
圧手段が一対の押圧ローラーよりなり、両押圧ローラー
をシート中央部から離隔するように押圧転動するための
双方向走行手段を設けたこと、加えて押圧ローラーが軸
方向左右を交互に押圧作動する偏圧手段を付設したこ
と、さらにシートがホログラムシートまたは、ホログラ
ムシートを少なくとも一部に有するシートであること、
からなる。
用の湾曲透明板状体を凸状に伏覆した姿勢に配置し、該
透明板状体上方にあって、シートの一辺を固定し、対向
辺を引張手段により展張させる展張装置と、前記展張さ
れたシートを透明板状体に押圧し転動する押圧ローラー
および該ローラーの圧力調整手段並びに走行手段を具備
した押圧装置とからなるホログラムシートの貼着装置に
おいて、前記押圧ローラーが軸方向中央部における径が
両端部における径より太径の太鼓型形状としたこと、押
圧手段が一対の押圧ローラーよりなり、両押圧ローラー
をシート中央部から離隔するように押圧転動するための
双方向走行手段を設けたこと、加えて押圧ローラーが軸
方向左右を交互に押圧作動する偏圧手段を付設したこ
と、さらにシートがホログラムシートまたは、ホログラ
ムシートを少なくとも一部に有するシートであること、
からなる。
【０００８】
【作用】添付図１Ａ〜Ｆは本考案における押圧ローラー
の作用を、公知、または一般的に考えられる押圧ローラ
ーのそれと対比して図示したもので、図１Ａは本考案に
おける押圧ローラー１６とホログラムシート１のかかわ
りを示す斜視図、図１Ｂは図１Ａに対応する立面図、図
１Ｃはその平面図であり、図１Ｄおよび図１Ｅは夫々比
較例における押圧ローラー１６' 、１６" とホログラム
シート１のかかわりを示す斜視図、図１Ｆは図１Ｅに対
応する平面図である。
の作用を、公知、または一般的に考えられる押圧ローラ
ーのそれと対比して図示したもので、図１Ａは本考案に
おける押圧ローラー１６とホログラムシート１のかかわ
りを示す斜視図、図１Ｂは図１Ａに対応する立面図、図
１Ｃはその平面図であり、図１Ｄおよび図１Ｅは夫々比
較例における押圧ローラー１６' 、１６" とホログラム
シート１のかかわりを示す斜視図、図１Ｆは図１Ｅに対
応する平面図である。
【０００９】透明板状体へのホログラムシートの貼着に
際して、従来、通常の円筒型の押圧ローラー、あるいは
板状体の曲率に類似または一致したつづみ型の押圧ロー
ラを採用した場合は図１Ｄ〜図１Ｆの斜視図および平面
図に示すように、ホログラムシート１における外側から
内側に向けての斜めの皺ｚが生じ易いという事実が明ら
かである。これはローラー１６' 、または１６" の軸中
央部における押圧力が、軸端における押圧力に対して小
さく（図１Ｆ符号y') 、または軸端における押圧力に対
して大きいとしても微弱であり、ホログラムシート１の
両端を中央側に寄せ易い為と推測される。
際して、従来、通常の円筒型の押圧ローラー、あるいは
板状体の曲率に類似または一致したつづみ型の押圧ロー
ラを採用した場合は図１Ｄ〜図１Ｆの斜視図および平面
図に示すように、ホログラムシート１における外側から
内側に向けての斜めの皺ｚが生じ易いという事実が明ら
かである。これはローラー１６' 、または１６" の軸中
央部における押圧力が、軸端における押圧力に対して小
さく（図１Ｆ符号y') 、または軸端における押圧力に対
して大きいとしても微弱であり、ホログラムシート１の
両端を中央側に寄せ易い為と推測される。
【００１０】これに対し、本考案にかかる図１Ａ〜図１
Ｃの斜視図、立面図、および平面図に示すように太鼓状
ローラー１６を採用した場合は、その軸中央部における
押圧力x が軸両端における押圧力x'に著しく勝り、その
分両端側に押し出し展開する圧力y 、y が大きく、前記
皺を生じ難くしていると推察され、従来の問題点を解消
し、皺や光学歪の発生を抑制するものである。
Ｃの斜視図、立面図、および平面図に示すように太鼓状
ローラー１６を採用した場合は、その軸中央部における
押圧力x が軸両端における押圧力x'に著しく勝り、その
分両端側に押し出し展開する圧力y 、y が大きく、前記
皺を生じ難くしていると推察され、従来の問題点を解消
し、皺や光学歪の発生を抑制するものである。
【００１１】
【実施例】以下実施例を例示して本考案を詳述する。添
付図２は本考案の好適な実施例を示す一部欠切側面図、
図３は図２に対応する平面図、図４は圧力調整機能付押
圧装置を示す一部欠切斜視図、図５は押圧装置の別の態
様を示す部分側面図、図６は押圧装置のさらに別の態様
を示す部分正面図、図７は押圧装置を構成するエアーシ
リンダーの駆動回路図である。
付図２は本考案の好適な実施例を示す一部欠切側面図、
図３は図２に対応する平面図、図４は圧力調整機能付押
圧装置を示す一部欠切斜視図、図５は押圧装置の別の態
様を示す部分側面図、図６は押圧装置のさらに別の態様
を示す部分正面図、図７は押圧装置を構成するエアーシ
リンダーの駆動回路図である。
【００１２】ホログラムシート１の作製に際しては、公
知の例えばｍ−キシレンビスアクリルアミド、ヘキサメ
チレンビスアクリルアミド、トリエチレングリコールジ
アクリレート、ブタンジオールアクリレート等からなる
ビニールモノマーを、ヘキサメチレンジアンモニウムア
ジペート、Ｐ．Ｐジアンモニウムジシクロヘキシルメタ
ンアジペート、ｔ−カプロラクタムコポリマー等からな
る飽和ポリマーに加え、さらにベンゾインメチルエーテ
ルおよび若干量のハイドロキノン等を加えて調製された
感光性樹脂を、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）
フィルムに塗布、乾燥させたうえで、これにレーザー光
を照射、露光し、干渉縞を記録させ、その後現像、定着
などの処理を経てホログラムシート１を得るものであ
る。
知の例えばｍ−キシレンビスアクリルアミド、ヘキサメ
チレンビスアクリルアミド、トリエチレングリコールジ
アクリレート、ブタンジオールアクリレート等からなる
ビニールモノマーを、ヘキサメチレンジアンモニウムア
ジペート、Ｐ．Ｐジアンモニウムジシクロヘキシルメタ
ンアジペート、ｔ−カプロラクタムコポリマー等からな
る飽和ポリマーに加え、さらにベンゾインメチルエーテ
ルおよび若干量のハイドロキノン等を加えて調製された
感光性樹脂を、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）
フィルムに塗布、乾燥させたうえで、これにレーザー光
を照射、露光し、干渉縞を記録させ、その後現像、定着
などの処理を経てホログラムシート１を得るものであ
る。
【００１３】このようにして得られたホログラムシート
１は、露光時に感光性樹脂がポリマー化され、次に述べ
る貼着装置により、自動車用の前部窓ガラスの車内側板
ガラス等の透明板状体２に貼着する。
１は、露光時に感光性樹脂がポリマー化され、次に述べ
る貼着装置により、自動車用の前部窓ガラスの車内側板
ガラス等の透明板状体２に貼着する。
【００１４】貼着装置は載置台３と展張装置４と圧力調
整機能付押圧装置５を具備する。図２、図３に示す展張
装置４は、ホログラムシート１自身あるいはホログラム
シート１を別のＰＥＴなどのシートに接着テープ７、７
で一体化したシート６の対向両辺をアングルなどの剛性
支持部材８、８' に図示しない両面接着テープで張着
し、糸９、９および９' 、９’を接続して一方の辺は定
滑車１１、１１を介し重錘１２、１２に、他方の辺はブ
ラケット１０に張着することにより、ホログラムシート
１に適度な引張力を付与する。
整機能付押圧装置５を具備する。図２、図３に示す展張
装置４は、ホログラムシート１自身あるいはホログラム
シート１を別のＰＥＴなどのシートに接着テープ７、７
で一体化したシート６の対向両辺をアングルなどの剛性
支持部材８、８' に図示しない両面接着テープで張着
し、糸９、９および９' 、９’を接続して一方の辺は定
滑車１１、１１を介し重錘１２、１２に、他方の辺はブ
ラケット１０に張着することにより、ホログラムシート
１に適度な引張力を付与する。
【００１５】圧力調整機能付押圧装置５において、内形
枠１７は往復動形エアーシリンダー１３を担持し、その
シリンダーロッド１４の先端にはJIS-K ６３０１に規定
される試験法に基づくゴム硬度が１０〜２０の天然ゴム
製の押圧ローラー１６を配設し、内形枠１７はさらに基
枠１８に付設されたレール１９に案内支持され、電動機
２０によって駆動される一対のベルト２１、２１に固着
され、走行可能とする。
枠１７は往復動形エアーシリンダー１３を担持し、その
シリンダーロッド１４の先端にはJIS-K ６３０１に規定
される試験法に基づくゴム硬度が１０〜２０の天然ゴム
製の押圧ローラー１６を配設し、内形枠１７はさらに基
枠１８に付設されたレール１９に案内支持され、電動機
２０によって駆動される一対のベルト２１、２１に固着
され、走行可能とする。
【００１６】往復動形エアシリンダー１３の駆動は図７
の回路図に示すように、先の本出願人の発明にかかる特
開平３−９３５２８号に提示した回路構成と同様、往復
動形エアシリンダー１３と圧力調整弁２３、電磁弁２４
を組合せることにより、シリンダーロッド１４、すなわ
ち押圧ローラー１６の押圧力を所定圧力に維持し、ある
いは該シリンダーロッド１４を昇降駆動させることがで
きる。
の回路図に示すように、先の本出願人の発明にかかる特
開平３−９３５２８号に提示した回路構成と同様、往復
動形エアシリンダー１３と圧力調整弁２３、電磁弁２４
を組合せることにより、シリンダーロッド１４、すなわ
ち押圧ローラー１６の押圧力を所定圧力に維持し、ある
いは該シリンダーロッド１４を昇降駆動させることがで
きる。
【００１７】なお、図２に示すようにホログラムシート
の接着力を向上させるうえで、加熱装置２２を設けるの
が望ましい。
の接着力を向上させるうえで、加熱装置２２を設けるの
が望ましい。
【００１８】以下に１８０mm×１５０mmのホログラムシ
ートを、透明板状体すなわち自動車用前部合せ窓ガラス
の車内側窓ガラス２ (貼着局部において曲率半径１５０
０mmＲ以下) に貼着する場合の作動について説明する。
ートを、透明板状体すなわち自動車用前部合せ窓ガラス
の車内側窓ガラス２ (貼着局部において曲率半径１５０
０mmＲ以下) に貼着する場合の作動について説明する。
【００１９】 1)板ガラス２を載置台３の所定位置に載せる。 2)３００mm×５００mmのＰＥＴシート６をホログラムシ
ート１の外形１８０mm×１５０mmより稍大きめに孔あけ
裁断し、ホログラムシート１を該孔部にあてがい、接着
テープ７によりＰＥＴシート６に張着、一体化する。 3)次いでＰＥＴシート６の一方、および他方の辺を夫々
アルミニウム製アングル等の剛性支持部材８、８’に両
面接着テープで接着し、糸９、９および９' 、９’によ
り一方の辺は定滑車１１、１１を介して夫々重さ３００
g の重錘１２、１２に接続し、他方の辺はブラケット１
０に接続、張設する。 4)加熱装置２２により板ガラス２の温度が５０〜１００
℃になった状態で、圧力調整機能付押圧装置５におい
て、図６に示す電磁遮蔽弁２４を下降側に作動させ、エ
アーシリンダーロッド１４が下降し、圧力調整弁２３で
設定された圧力、例えば１Kg／cm2 の圧力でローラー１
６がホログラムシート１を含むＰＥＴシート６を板ガラ
ス２に押圧する (図２において符号(A) →(B) ) 。 5)電動機２０の駆動により、ローラー１６を例えば５０
〜７０cm／分の一定速度で走行させ、ホログラムシート
１を板ガラス２に貼付ける。このとき板ガラス２が湾曲
している場合であっても、圧力調整弁２３が設定圧力、
例えば１Kg／cm2に保つ作用を呈するので、ホログラム
シート１への押圧力を一定にする。 6)貼着完了後、接着テープ７を取除き、電動機２０とエ
アーシリンダー１３の電磁弁２４を逆作動させ、圧力調
整機能付押圧装置５を初期状態に復帰させる。 7)ホログラムシートが貼着された板ガラス２は載置台か
ら別工程に移送され、車外側板ガラス、ポリビニルブチ
ラールなどの中間膜とともに、積層され、オートクレー
ブ処理されて、自動車用の前部合せ窓ガラスが完成す
る。
ート１の外形１８０mm×１５０mmより稍大きめに孔あけ
裁断し、ホログラムシート１を該孔部にあてがい、接着
テープ７によりＰＥＴシート６に張着、一体化する。 3)次いでＰＥＴシート６の一方、および他方の辺を夫々
アルミニウム製アングル等の剛性支持部材８、８’に両
面接着テープで接着し、糸９、９および９' 、９’によ
り一方の辺は定滑車１１、１１を介して夫々重さ３００
g の重錘１２、１２に接続し、他方の辺はブラケット１
０に接続、張設する。 4)加熱装置２２により板ガラス２の温度が５０〜１００
℃になった状態で、圧力調整機能付押圧装置５におい
て、図６に示す電磁遮蔽弁２４を下降側に作動させ、エ
アーシリンダーロッド１４が下降し、圧力調整弁２３で
設定された圧力、例えば１Kg／cm2 の圧力でローラー１
６がホログラムシート１を含むＰＥＴシート６を板ガラ
ス２に押圧する (図２において符号(A) →(B) ) 。 5)電動機２０の駆動により、ローラー１６を例えば５０
〜７０cm／分の一定速度で走行させ、ホログラムシート
１を板ガラス２に貼付ける。このとき板ガラス２が湾曲
している場合であっても、圧力調整弁２３が設定圧力、
例えば１Kg／cm2に保つ作用を呈するので、ホログラム
シート１への押圧力を一定にする。 6)貼着完了後、接着テープ７を取除き、電動機２０とエ
アーシリンダー１３の電磁弁２４を逆作動させ、圧力調
整機能付押圧装置５を初期状態に復帰させる。 7)ホログラムシートが貼着された板ガラス２は載置台か
ら別工程に移送され、車外側板ガラス、ポリビニルブチ
ラールなどの中間膜とともに、積層され、オートクレー
ブ処理されて、自動車用の前部合せ窓ガラスが完成す
る。
【００２０】以上、好適な実施例により説明したが、本
考案はこれに限定されるものではなく、種々の応用が可
能である。圧力調整機能付押圧装置としては産業用ロボ
ットのハンド先端にロールを設けて、湾曲ガラス形状に
倣った軌跡をティーチングして一定の押圧力を付与する
ようにしてもよい。
考案はこれに限定されるものではなく、種々の応用が可
能である。圧力調整機能付押圧装置としては産業用ロボ
ットのハンド先端にロールを設けて、湾曲ガラス形状に
倣った軌跡をティーチングして一定の押圧力を付与する
ようにしてもよい。
【００２１】また押圧ローラー材質は、適当硬度、耐磨
耗性、耐熱性などの点から天然ゴムが好ましいが、クロ
ロプレンゴム、ニトリルゴム、合成天然ゴムなども使用
可能である。
耗性、耐熱性などの点から天然ゴムが好ましいが、クロ
ロプレンゴム、ニトリルゴム、合成天然ゴムなども使用
可能である。
【００２２】ホログラムシート１を展張する場合にロー
ル１６を完全に押圧走行させるためには別のＰＥＴ等の
シートと一体化する方が好ましいが、接着テープ７との
幅を大きく採れば、ホログラムシート１を直接、剛性部
材に張着してもよい。また、重錘１２はホログラムシー
ト１の大きさに応じて替えれば所望の引張力を得ること
ができる。
ル１６を完全に押圧走行させるためには別のＰＥＴ等の
シートと一体化する方が好ましいが、接着テープ７との
幅を大きく採れば、ホログラムシート１を直接、剛性部
材に張着してもよい。また、重錘１２はホログラムシー
ト１の大きさに応じて替えれば所望の引張力を得ること
ができる。
【００２３】図５は押圧装置の別の態様にかかる部分側
面図で、一対の太鼓型ローラー１６a 、１６b を、ホロ
グラムシート１のほぼ中央部より両サイドに向けて押出
すように押圧、貼着するもので、さらに大サイズのホロ
グラムシート１を貼着する場合、曲率半径の小さい板ガ
ラス２に貼着する場合に好適である。
面図で、一対の太鼓型ローラー１６a 、１６b を、ホロ
グラムシート１のほぼ中央部より両サイドに向けて押出
すように押圧、貼着するもので、さらに大サイズのホロ
グラムシート１を貼着する場合、曲率半径の小さい板ガ
ラス２に貼着する場合に好適である。
【００２４】図示において２０a は螺旋状にネジを刻成
したシャフト２１a を回転する電動機で、シャフト２１
a は夫々のローラー１６a 、１６b を担持する内型枠１
７a、１７b の挿通孔に螺嵌し、夫々中点部２１a'を境
として逆向きにネジを刻成することにより、内型枠１７
a 、１７b を互いに離隔または接近するように走行方向
を逆にする。
したシャフト２１a を回転する電動機で、シャフト２１
a は夫々のローラー１６a 、１６b を担持する内型枠１
７a、１７b の挿通孔に螺嵌し、夫々中点部２１a'を境
として逆向きにネジを刻成することにより、内型枠１７
a 、１７b を互いに離隔または接近するように走行方向
を逆にする。
【００２５】１５は例えばブラケット１０と剛性支持部
材８' を接続するスプリングで、ローラー１６a の走行
に伴うホログラムシート１の引張力の変化に対応して伸
縮できるようにする。なお図２〜図４同様に１８が基
枠、１９がレールであり、１３a 、１３b は夫々エアー
シリンダーである。
材８' を接続するスプリングで、ローラー１６a の走行
に伴うホログラムシート１の引張力の変化に対応して伸
縮できるようにする。なお図２〜図４同様に１８が基
枠、１９がレールであり、１３a 、１３b は夫々エアー
シリンダーである。
【００２６】図６は押圧装置のさらに別の態様にかかる
部分正面図であり、内形枠１７c 、１７d 間には、電動
機２５により回転する螺旋状シャフト２６と、スライド
シャフト２７を横架し、夫々のシャフト２６、２７は担
持部材２８の夫々の嵌合、嵌通孔に挿通することによ
り、螺旋状シャフト２６の回転に伴い担持部材２８が左
右方向に移動できるようにする。
部分正面図であり、内形枠１７c 、１７d 間には、電動
機２５により回転する螺旋状シャフト２６と、スライド
シャフト２７を横架し、夫々のシャフト２６、２７は担
持部材２８の夫々の嵌合、嵌通孔に挿通することによ
り、螺旋状シャフト２６の回転に伴い担持部材２８が左
右方向に移動できるようにする。
【００２７】担持部材２８は往復動型エアーシリンダー
１３c を担持固定し、そのシリンダーロッド先端は軸２
９により押圧ローラー１６c を軸方向左右に回動自在に
軸支する。従ってエアーシリンダ１３c の押圧力を維持
しつつ、担持部材２８を横方向に往復動作せしめること
により、押圧ローラー１６c が軸方向左右を交互に押圧
作動する。勿論内形枠１７c 、１７d 自体も、図２、図
３に示すような走行手段で走行するものである。
１３c を担持固定し、そのシリンダーロッド先端は軸２
９により押圧ローラー１６c を軸方向左右に回動自在に
軸支する。従ってエアーシリンダ１３c の押圧力を維持
しつつ、担持部材２８を横方向に往復動作せしめること
により、押圧ローラー１６c が軸方向左右を交互に押圧
作動する。勿論内形枠１７c 、１７d 自体も、図２、図
３に示すような走行手段で走行するものである。
【００２８】本態様によれば、ホログラムシート１の幅
が大サイズであっても、押圧ローラー１６c がその軸方
向左右にわたって押圧し、従って皺等の発生を防止する
ものである。
が大サイズであっても、押圧ローラー１６c がその軸方
向左右にわたって押圧し、従って皺等の発生を防止する
ものである。
【００２９】なお、ホログラムシートは前掲のもの以外
に各種公知のポリマー、感材等の組合せが採用できる。
ホログラムシートの被貼着対象物は板ガラス以外にもア
クリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、透明塩化ビニル樹
脂などの透明プラスチック板でもよく、平板でも湾曲板
であってもよい。従ってその用途も自動車、航空機など
のヘッドアップディスプレイ用のコンバイナー以外に
も、各種乗り物、建物の窓、戸、間仕切、ショーケース
等に貼着し、ホログラム表示装置として応用することも
できる。
に各種公知のポリマー、感材等の組合せが採用できる。
ホログラムシートの被貼着対象物は板ガラス以外にもア
クリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、透明塩化ビニル樹
脂などの透明プラスチック板でもよく、平板でも湾曲板
であってもよい。従ってその用途も自動車、航空機など
のヘッドアップディスプレイ用のコンバイナー以外に
も、各種乗り物、建物の窓、戸、間仕切、ショーケース
等に貼着し、ホログラム表示装置として応用することも
できる。
【００３０】
【考案の効果】本考案によれば、展張作用によりシー
ト、特にホログラムシートに所望の引張力を付与し、特
定形状のローラーにより一定圧力、一定速度でホログラ
ムシートを押圧、貼着するようにしたので、ホログラム
シートにおける皺の発生を抑制して筋の起生を防止し、
かつ外観上問題となるような光学歪の発生を抑止するこ
とができるという効果を奏するものである。
ト、特にホログラムシートに所望の引張力を付与し、特
定形状のローラーにより一定圧力、一定速度でホログラ
ムシートを押圧、貼着するようにしたので、ホログラム
シートにおける皺の発生を抑制して筋の起生を防止し、
かつ外観上問題となるような光学歪の発生を抑止するこ
とができるという効果を奏するものである。
【図１】本考案における押圧ローラーの作用を、公知、
または一般的に考えられる押圧ローラーのそれと対比し
て図示したもので、図１Ａは本考案における押圧ローラ
ーとホログラムシートのかかわりを示す斜視図、図１Ｂ
は図１Ａに対応する立面図、図１Ｃはその平面図であ
り、図１Ｄ、図１Ｅは夫々比較例における押圧ローラー
とホログラムシートのかかわりを示す斜視図、図１Ｆは
その平面図である。
または一般的に考えられる押圧ローラーのそれと対比し
て図示したもので、図１Ａは本考案における押圧ローラ
ーとホログラムシートのかかわりを示す斜視図、図１Ｂ
は図１Ａに対応する立面図、図１Ｃはその平面図であ
り、図１Ｄ、図１Ｅは夫々比較例における押圧ローラー
とホログラムシートのかかわりを示す斜視図、図１Ｆは
その平面図である。
【図２】本考案の好適な実施例を示す一部欠切側面図で
ある。
ある。
【図３】図２の側面図に対応する平面図である。
【図４】圧力調整機能付押圧装置を示す一部欠切斜視図
である。
である。
【図５】押圧装置の別の態様を示す部分側面図である。
【図６】押圧装置のさらに別の態様を示す部分正面図で
ある。
ある。
【図７】押圧装置を構成するエアーシリンダーの駆動回
路図である。
路図である。
１ ----ホログラムシート ２ ----透明板状体 ３ ----載置台 ４ ----展張装置 ５ ----圧力調整機能付押圧装置 １１----定滑車 １２----重錘 １３----エアーシリンダー １６----押圧ローラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｇ０２Ｂ 1/10 Ｇ０３Ｈ 1/02 Ｇ０３Ｈ 1/02 Ｇ０２Ｂ 1/10 // Ｂ２９Ｌ 9:00 (56)参考文献 特開 平３−284701（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−261824（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−93528（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B29C 63/00 - 63/48 B32B 1/00 - 35/00 B60J 1/00 C03C 17/00 - 17/44 G02B 1/10 - 1/12 G03H 1/00 - 1/34
Claims (4)
- 【請求項１】シート張着用の湾曲透明板状体を凸状に伏
覆した姿勢に配置し、該透明板状体上方にあって、シー
トの一辺を固定し、対向辺を引張手段により展張させる
展張装置と、前記展張されたシートを透明板状体に押圧
し転動する押圧ローラーおよび該ローラーの圧力調整手
段並びに走行手段を具備した押圧装置とからなるシート
貼着装置において、前記押圧ローラーが軸方向中央部に
おける径が両端部における径より太径の太鼓型形状とし
たことを特徴とするシート貼着装置。 - 【請求項２】押圧手段が一対の押圧ローラーよりなり、
両押圧ローラーをシート中央部から離隔するように押圧
転動するための双方向走行手段を設けたことを特徴とす
る請求項１記載のシート貼着装置。 - 【請求項３】押圧ローラーが軸方向左右を交互に押圧作
動する偏圧手段を付設したことを特徴とする請求項１ま
たは２記載のシート貼着装置。 - 【請求項４】シートがホログラムシートまたは、ホログ
ラムシートを少なくとも一部に有するシートであること
を特徴とする請求項１ないし２記載のシート貼着装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993068656U JP2584567Y2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | シート貼着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993068656U JP2584567Y2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | シート貼着装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0737621U JPH0737621U (ja) | 1995-07-11 |
| JP2584567Y2 true JP2584567Y2 (ja) | 1998-11-05 |
Family
ID=13379971
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993068656U Expired - Fee Related JP2584567Y2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | シート貼着装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2584567Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018079441A1 (ja) * | 2016-10-26 | 2018-05-03 | 日東電工株式会社 | フィルム積層体の製造方法 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6616060B2 (ja) * | 2014-03-14 | 2019-12-04 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 貼付装置及び貼付方法 |
| CN114193752B (zh) * | 2021-12-13 | 2023-04-14 | 扬州苏伟新材料科技有限公司 | 一种双向拉伸聚酰亚胺薄膜的生产设备 |
| JP7393806B2 (ja) * | 2021-12-27 | 2023-12-07 | 長野オートメーション株式会社 | フィルムを凹面に貼る装置 |
-
1993
- 1993-12-22 JP JP1993068656U patent/JP2584567Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018079441A1 (ja) * | 2016-10-26 | 2018-05-03 | 日東電工株式会社 | フィルム積層体の製造方法 |
| JPWO2018079441A1 (ja) * | 2016-10-26 | 2019-08-08 | 日東電工株式会社 | フィルム積層体の製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0737621U (ja) | 1995-07-11 |
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |