JP2584395B2 - ガス系消火装置における臭い物質注入装置 - Google Patents
ガス系消火装置における臭い物質注入装置Info
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- JP2584395B2 JP2584395B2 JP4255425A JP25542592A JP2584395B2 JP 2584395 B2 JP2584395 B2 JP 2584395B2 JP 4255425 A JP4255425 A JP 4255425A JP 25542592 A JP25542592 A JP 25542592A JP 2584395 B2 JP2584395 B2 JP 2584395B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、ＣＯ2等の消火用ガ
スを放出するガス系消火装置において、消火用ガス放出
時に臭い物質を散布して、臭いによって危険ガスの存在
を警告する装置に関するもので、その臭い物質を消火用
ガスに注入し混合する装置である。
スを放出するガス系消火装置において、消火用ガス放出
時に臭い物質を散布して、臭いによって危険ガスの存在
を警告する装置に関するもので、その臭い物質を消火用
ガスに注入し混合する装置である。
【０００２】
【従来の技術】ガス系消火装置で火災発生区域に消火用
ガスを放射する場合、その区域を密閉し、空気の出入り
を遮断する状態にして消火用ガスを放射する。従ってそ
の区域内は、火災時は勿論のこと消火後も、しばらくは
消火用ガスや火災による危険なガスが充満することにな
る。先に本願発明者は、人が不用意にこの危険ガス区域
に立ち入ることを警告する装置、特願平４−２０６９５
２号を提供している。
ガスを放射する場合、その区域を密閉し、空気の出入り
を遮断する状態にして消火用ガスを放射する。従ってそ
の区域内は、火災時は勿論のこと消火後も、しばらくは
消火用ガスや火災による危険なガスが充満することにな
る。先に本願発明者は、人が不用意にこの危険ガス区域
に立ち入ることを警告する装置、特願平４−２０６９５
２号を提供している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ＣＯ2消火装置を設備
してある火災対象物にあっては、その対象物には火災感
知装置を備えてあって、火災が発生した場合、消火装置
は火災が小規模のうちに働いて消火する。そのため火災
による燃焼物の煙や燃焼臭が少ないことから、人は早期
にそのＣＯ2等危険ガスの充満している密閉区域に立ち
入ることが多く極めて危険である。
してある火災対象物にあっては、その対象物には火災感
知装置を備えてあって、火災が発生した場合、消火装置
は火災が小規模のうちに働いて消火する。そのため火災
による燃焼物の煙や燃焼臭が少ないことから、人は早期
にそのＣＯ2等危険ガスの充満している密閉区域に立ち
入ることが多く極めて危険である。
【０００４】また火災による消火用ガス、燃焼ガス等の
危険ガスは、その火災対象区域以外の隣接する区域にも
侵入し、隣接区域に危険を及ぼすことがある。
危険ガスは、その火災対象区域以外の隣接する区域にも
侵入し、隣接区域に危険を及ぼすことがある。
【０００５】この発明は、こうした危険区域に人が立ち
入るのを防止すべく、消火用ガス放射域に臭いによる警
告をするもので、消火用ガス供給管に臭い物質を注入す
る装置を提供するものである。
入るのを防止すべく、消火用ガス放射域に臭いによる警
告をするもので、消火用ガス供給管に臭い物質を注入す
る装置を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明を実施例の１図
〜３図によって説明する。
〜３図によって説明する。
【０００７】装置は消火用ガス供給管１に連結してあっ
て、臭い物質の薬液注入口２と、この薬液槽３と、高圧
ガスボンベ４と、先端にカッター６を設けたピストン５
とを有し、薬液槽３は高圧ガスボンベ４との間に、また
薬液注入口２との間にボンベ口封板７と、出口封板８を
それぞれ設けて薬液槽３を隔離し、消火用ガス供給管１
内に消火用ガスが供給されて、そのガス圧力により前記
ピストン５が移動し、カッター６によって前記ボンベ口
封板７とボンベ４を開口（図２の封板４ａを開口）し、
ボンベ４の圧力ガスを薬液槽３に導入し、その圧力ガス
により出口封板８が開口して薬液が薬液注入口２よりガ
ス供給管１内に流入して消火用ガスに混合する構成であ
る。
て、臭い物質の薬液注入口２と、この薬液槽３と、高圧
ガスボンベ４と、先端にカッター６を設けたピストン５
とを有し、薬液槽３は高圧ガスボンベ４との間に、また
薬液注入口２との間にボンベ口封板７と、出口封板８を
それぞれ設けて薬液槽３を隔離し、消火用ガス供給管１
内に消火用ガスが供給されて、そのガス圧力により前記
ピストン５が移動し、カッター６によって前記ボンベ口
封板７とボンベ４を開口（図２の封板４ａを開口）し、
ボンベ４の圧力ガスを薬液槽３に導入し、その圧力ガス
により出口封板８が開口して薬液が薬液注入口２よりガ
ス供給管１内に流入して消火用ガスに混合する構成であ
る。
【０００８】
【作用】火災が発生すると、消火用装置より消火用ガス
がガス供給管１に送られてくる。この管１に連結されて
いる装置のピストン５がその圧力ガスによって移動す
る。すなわち図２において、圧力ガスはピストン５の下
端を圧し、ピストン５を上方に押し上げる。この際、圧
力ガスはオーリング１１によって通路１０が塞がれてい
るので封板８へは行かない。ピストン５の上部一部は槽
３内にあることから、槽３の容積は圧縮されるが、槽３
内にはあらかじめ薬液と共に空気があって、この空気の
体積が小いさくなる。ピストン５が押し上げられると、
ピストン５に設けてあるカッター６が薬液槽３のボンベ
口封板７と、ボンベ４を開口（ボンベの封板４ａを開
口）して、ボンベ４の圧力ガスを薬液槽３に導入する。
ボンベ４のガス圧力は管１の消火用ガス圧力より高いの
で、ボンベが開口するとピストン５はすぐに下降して、
通路１０が注入口に連通する。そしてボンベのガス圧力
で、出口封板８が破壊されて、槽３内の薬液は出口封板
８から流出し、通路１０を通過して注入口２より消火用
ガス供給管１に注入されて、消火用ガスに混合し、消火
用ガスの放射域に消火用ガスと共に臭い物質は放射され
て、臭いにより危険ガスの存在を警告する。
がガス供給管１に送られてくる。この管１に連結されて
いる装置のピストン５がその圧力ガスによって移動す
る。すなわち図２において、圧力ガスはピストン５の下
端を圧し、ピストン５を上方に押し上げる。この際、圧
力ガスはオーリング１１によって通路１０が塞がれてい
るので封板８へは行かない。ピストン５の上部一部は槽
３内にあることから、槽３の容積は圧縮されるが、槽３
内にはあらかじめ薬液と共に空気があって、この空気の
体積が小いさくなる。ピストン５が押し上げられると、
ピストン５に設けてあるカッター６が薬液槽３のボンベ
口封板７と、ボンベ４を開口（ボンベの封板４ａを開
口）して、ボンベ４の圧力ガスを薬液槽３に導入する。
ボンベ４のガス圧力は管１の消火用ガス圧力より高いの
で、ボンベが開口するとピストン５はすぐに下降して、
通路１０が注入口に連通する。そしてボンベのガス圧力
で、出口封板８が破壊されて、槽３内の薬液は出口封板
８から流出し、通路１０を通過して注入口２より消火用
ガス供給管１に注入されて、消火用ガスに混合し、消火
用ガスの放射域に消火用ガスと共に臭い物質は放射され
て、臭いにより危険ガスの存在を警告する。
【０００９】
【実施例】ピストン５は、槽３に近い部分が注入口２に
近い部分よりその径が大きくしてあるが、この差異は必
要条件ではない。
近い部分よりその径が大きくしてあるが、この差異は必
要条件ではない。
【００１０】出口封板８は、ピストン５内に設けてあっ
て、封板８の外側には中空の補助カッター９が設けてあ
る。この補助カッター９には通路１０が導通し、通路１
０は注入口２に連通している（図２参照）。補助カッタ
ー９は槽３内の圧力で封板８が槽内部より押されて膨ら
み封板８を開口するのに役立っている、しかし圧力のみ
で破壊するものであれば必要でない。
て、封板８の外側には中空の補助カッター９が設けてあ
る。この補助カッター９には通路１０が導通し、通路１
０は注入口２に連通している（図２参照）。補助カッタ
ー９は槽３内の圧力で封板８が槽内部より押されて膨ら
み封板８を開口するのに役立っている、しかし圧力のみ
で破壊するものであれば必要でない。
【００１１】カツター６、及び補助カッター９の通路６
ａ、９ａは各カツターの中空部に通じる通路で、封板開
口時に薬液をスムーズに通すようにする通路である。
ａ、９ａは各カツターの中空部に通じる通路で、封板開
口時に薬液をスムーズに通すようにする通路である。
【００１２】オーリング１１、１２はピストンの摺動部
のシール用で、いずれも薬液をシールしている。特にオ
ーリング１１はピストン５の移動時に通路１０と注入口
２との連通を開閉するようになっている。すなわち、図
１、２の常時及びカッター６が封板７の開口時には、消
火用圧力ガスが出口封板８へ行かぬように遮断してい
る。そして槽３にボンベ４のガスが導入された後は、図
３のように通路１０は注入口２と連通する。
のシール用で、いずれも薬液をシールしている。特にオ
ーリング１１はピストン５の移動時に通路１０と注入口
２との連通を開閉するようになっている。すなわち、図
１、２の常時及びカッター６が封板７の開口時には、消
火用圧力ガスが出口封板８へ行かぬように遮断してい
る。そして槽３にボンベ４のガスが導入された後は、図
３のように通路１０は注入口２と連通する。
【００１３】ばね１３、１４はピストン５を常時所定位
置（図１）に位置するためのバランス用に設けてある。
置（図１）に位置するためのバランス用に設けてある。
【００１４】１５はボンベ４のケース、１６は槽３の液
充てん口の栓である。
充てん口の栓である。
【００１５】上述するこの装置実施例にあっては、ピス
トン５の一部とカッター６が槽３内にあるが必ずしもこ
の構成でなく、槽３の出口封板の外にカッターを位置
し、ピストンの動作時に、出口封板、ボンベ口封板、ボ
ンベ封板を開口するようにしてもよく、その場合、通口
１０がオーリングで開閉する必要がない。
トン５の一部とカッター６が槽３内にあるが必ずしもこ
の構成でなく、槽３の出口封板の外にカッターを位置
し、ピストンの動作時に、出口封板、ボンベ口封板、ボ
ンベ封板を開口するようにしてもよく、その場合、通口
１０がオーリングで開閉する必要がない。
【００１６】実際に、高圧ガスボンベにはＮ2ガスを用
いた場合、消火装置のノズルより放射される薬液は、消
火用ガス放射初期の数秒間はＮ2ガス圧力（１１０ｋｇ
ｆ／ｃｍ2）の方が、管の消火用ガス（ＣＯ2）の圧力
（５７ｋｇｆ／ｃｍ2）よりはるかに高いので多少多め
に混入するが、すぐに両ガス圧力はバランスして、１〜
２のｋｇｆ／ｃｍ2程度の差圧を保ちながら消火用ガス
の放射時間と併せて放射時間を自動的にコントロールす
るので、消火用ガスに臭い物質は均一に混合される。
いた場合、消火装置のノズルより放射される薬液は、消
火用ガス放射初期の数秒間はＮ2ガス圧力（１１０ｋｇ
ｆ／ｃｍ2）の方が、管の消火用ガス（ＣＯ2）の圧力
（５７ｋｇｆ／ｃｍ2）よりはるかに高いので多少多め
に混入するが、すぐに両ガス圧力はバランスして、１〜
２のｋｇｆ／ｃｍ2程度の差圧を保ちながら消火用ガス
の放射時間と併せて放射時間を自動的にコントロールす
るので、消火用ガスに臭い物質は均一に混合される。
【００１７】
【発明の効果】この発明によれば、火災時消火用ガスの
放射域に臭い物質をガスと共に放射することにより、そ
の区域に臭い物質を充満して人を近付けないので、火災
時は勿論のこと消火後人の立ち入りを禁止し、危険を未
然に防ぐことができる。そして臭いの消散により安全が
確認できる。
放射域に臭い物質をガスと共に放射することにより、そ
の区域に臭い物質を充満して人を近付けないので、火災
時は勿論のこと消火後人の立ち入りを禁止し、危険を未
然に防ぐことができる。そして臭いの消散により安全が
確認できる。
【００１８】また装置は、従来のガス系消火装置の配管
に簡単に取り付けることができる等の特長がある。
に簡単に取り付けることができる等の特長がある。
【図１】この発明の一実施例による断面図で、常時設置
の場合における態様
の場合における態様
【図２】同じく断面図で動作時の態様
【図３】同じく断面図で薬液注入時の態様
Claims (1)
- 【請求項１】消火用ガス供給管に連結してあって、臭い
物質の薬液注入口と、この薬液槽と、高圧ガスボンベ
と、先端にカッターを設けたピストンとを有し、薬液槽
は高圧ガスボンベとの間に、また薬液注入口との間にボ
ンベ口封板と、出口封板とをそれぞれ設けて薬液槽を隔
離し、消火用ガス供給管内に消火用ガスが供給されて、
そのガス圧力により前記ピストンが移動し、カッターに
よって前記ボンベ口封板とボンベを開口し、ボンベの圧
力ガスを薬液槽に導入し、その圧力ガスにより出口封板
が開口し、薬液が薬液注入口よりガス供給管内に流入し
て消火用ガスと混合することを特徴とするガス系消火装
置における臭い物質注入装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4255425A JP2584395B2 (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | ガス系消火装置における臭い物質注入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4255425A JP2584395B2 (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | ガス系消火装置における臭い物質注入装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0679012A JPH0679012A (ja) | 1994-03-22 |
| JP2584395B2 true JP2584395B2 (ja) | 1997-02-26 |
Family
ID=17278589
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4255425A Expired - Fee Related JP2584395B2 (ja) | 1992-09-01 | 1992-09-01 | ガス系消火装置における臭い物質注入装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2584395B2 (ja) |
-
1992
- 1992-09-01 JP JP4255425A patent/JP2584395B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0679012A (ja) | 1994-03-22 |
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