JP2584291B2 - 冷凍ショーケース - Google Patents

冷凍ショーケース

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JP2584291B2
JP2584291B2 JP24344488A JP24344488A JP2584291B2 JP 2584291 B2 JP2584291 B2 JP 2584291B2 JP 24344488 A JP24344488 A JP 24344488A JP 24344488 A JP24344488 A JP 24344488A JP 2584291 B2 JP2584291 B2 JP 2584291B2
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利明 久保田
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Sanyo Denki Co Ltd
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 産業上の利用分野 本発明はアイスクリームやシャーベット等の冷菓を貯
蔵するに適した冷気強制対流式の冷凍ショーケースに関
する。
従来の技術 アイスクリームやシャーベット等の冷菓を所定容量
(例えば4や10)の容器に入れてディッシャー等の
かきあげ部材にて適宜容量ずつ個別にすくい取り販売に
供する所謂ディッピングケースにあっては、貯蔵室の冷
却方式として冷気の自然対流方式をとるものが一般的で
あった。その貯蔵室に容器を陳列するものとして実公昭
60−18120号公報がある。この陳列装置によれば、食品
充填量の異なる同一形状の容器を陳列できるばかりか、
開口部の面積の異なる容器の陳列を行なうことができ
る。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、前記公報にて代表されるディッピング
ケースの貯蔵室にあっては、各商品毎に個別の陳列は行
なえるものの全体的に略同一な温度帯に保持されるよう
になっているため、アイスクリームとシャーベットとの
間ですくい取りやすい温度及び保存に適した温度に差が
あるにもかかわらず、いずれか一方の商品に合わせた温
度帯での温度管理となり、すくい取りずらい商品が生じ
たり、商品の種類により品質劣化の著しい商品が発生し
てしまうという温度管理上の問題があった。
そこで本発明は、冷気強制対流式の冷却方式を採用
し、冷気流量を異ならせて複数の温度領域を形成させる
ように構成した冷凍ショーケースを提供することをその
課題とする。
〔発明の構成〕
課題を解決するための手段 本発明は前記課題を解決するための冷凍ショーケース
を提供するものであって、断熱箱本体内に形成された貯
蔵室に収納され冷菓を充填した上面開口な容器の側面に
沿って流れる主冷気流路と、容器の上面に沿って流れる
補助冷気流路とを有する冷気強制循環式の冷凍形態をと
り、主冷気流路内を単位時間当りに流れる冷気流量が異
なる複数の領域に仕切る着脱可能な仕切部材を配設した
ものである。
作 用 容器の側面に沿って多量に流れる主冷気流路内が、仕
切部材により異なる冷気流量の領域に仕切られることか
ら、各領域内を流れ込む冷気量に基づいた温度帯に維持
する作用をなし、しかも仕切部材が着脱可能であること
から任意の位置及び範囲に領域を設定させられ、異なる
種類の冷菓に対して異ならせた温度帯での凍結保存を容
易にする作用をもつ。
実施例 以下図面に基づいて本発明の実施例を説明する。第2
図に示す(1)はディッピングケースと称される対面販
売型の冷凍ショーケースであって、上面を開口する断熱
箱本体(2)と、客側の面即ち前面及び上面に透明板
(3)(4)を、販売側の面即ち背面に商品取扱い用の
開口部(5)を、この開口部(5)を開閉自在に閉塞す
る透明扉(6)を、それぞれ位置させ前記断熱箱本体の
上面開口に配設される蓋体(7)と、前記断熱箱本体
(2)の下部に形成され圧縮機、凝縮器、送風装置(い
ずれも図示せず)等を収納設置する機械室(8)とで構
成される。
(10)は断熱箱本体(2)の前後壁内面より適当間隔
を存して配設され前背左右壁及び底壁を有し縦断面U字
形をなす金属製の区画板であり、この区画板(10)の前
背両壁の外周及び底壁下に冷気通路(11)を形成すると
ともに底壁下方にプレートフィン形の冷却器(12)及び
軸流形の送風装置(13)等を配設した冷却室(14)を形
成し、その内方にアイスクリームやシャーベット等の冷
菓を充填しバットと称される容器(以下バットという)
(15)を複数収納する貯蔵室(16)を形成している。
貯蔵室(16)上部には複数個のバット(15)を整然と
効率的に整列固定するための固定装置(17)を配設して
いる。バット(15)は耐水性に優れた材料例えばステン
レス鋼のような耐食鋼にて形成され、逆台形状をし冷菓
を充填する上面開口の充填部(18)と、この充填部周辺
に水平に設けられ固定装置(17)に係止するフランジ部
(19)とを有し、フランジ部(19)は保護のためその端
部を全周にわたり下方へ折曲しておく。また、各バット
のフランジ部は隣り合うバットのフランジ部と長辺同士
或いは短辺同士が当接乃至極めて近接して固定装置(1
7)に載置されている関係上、このフランジ部(19)及
び固定装置(17)は、貯蔵室(16)を固定装置より上方
の空間と下方の空間とに上下に仕切る仕切板としての作
用をなしている。
区画板(10)の前壁(10A)及び背壁(10B)には、バ
ット(15)を固定装置(17)に固定した際バットの側面
同士の間に形成される隙間と対応する部分にそれぞれ第
1吸込口(21)及び第1吹出口(22)を形成するととも
に、この第1吸込口(21)・第1吹出口(22)より低位
置に適宜間隔で第1吸込口(21)及び第1吹出口(22)
よりも開口面積の小さな第2吸込口(図示せず)及び第
2吹出口(24)を形成しておく。尚、冷気通路(11)は
区画板(10)の前壁外周の帰還路(11A)と底壁下方の
冷却室(14)と背壁外周の供給路(11B)と貯蔵室(1
6)の上面及びバットの側面同士の隙間並びにバット底
面と区画板(10)との間の隙間にて形成されている。供
給路(11B)内第1吹出口(22)より上方に上方への冷
気流量を調整する風量調整板(30)を配設しており、こ
の風量調整板(30)の上方でかつ固定されたバット(1
5)の上面を水平に冷気が流れるように水平方向に開口
された上面吹出口(31)を形成している。風量調整板
(30)は背壁(10B)に形成した第1吹出口(22)及び
第2吹出口(24)から貯蔵室に吹き出される冷気流量と
上面吹出口(31)から吹き出される冷気流量とが前者が
多くなるような一定の割合例えば7:3程度で分流される
ように開口面積を設定している。一方、帰還路(11A)
の上部に上面吹出口(31)から吹き出された冷気を回収
する上面吹込口(32)を形成している。そして区画板
(10)の底壁(10C)下面には断熱材にて形成した断熱
壁(33)を配設し、冷却器(12)の除霜時暖気による熱
的影響を貯蔵室側へ伝えないようにするとともに、この
暖気が供給路(11B)及び帰還路(11A)へ流出しにくく
すべく、供給路側及び帰還路側に垂下部(33B)(33A)
を形成している。
冷却室(14)の送風装置(13)の下方には貯蔵室(1
6)に収納しきれないものや補充用のバット(15)を保
管するための保管室(35)を形成するが、送風装置(1
3)による軸方向への冷気を直接受けないようにその上
面に断熱壁(36)を配設しており、冷却室(14)を出た
冷気の一部が連通孔(37)を経て保管室(35)へ導びか
れるようにしている。(38)は冷却室(14)から送出さ
れる冷気を供給路(11B)へ向かうものと連通孔(37)
へ向かうものとに分流する細長い分岐板である。
貯蔵室(16)にはアイスクリームを充填したバット及
びシャーベットを充填したバット等種類の異なる冷菓を
充填したバットを収納するのが一般的であり、単一の温
度管理だけでは冷菓の種類により夫々異なっている最適
保管温度のすべてに対応させた管理ができない。そこ
で、貯蔵室(16)内を所望する数並びに領域に区画し
て、冷菓の種類に対応させて温度管理を行なえるように
すべく、仕切部材(40)を貯蔵室(16)内に適宜配設し
ている。この仕切部材(40)は第4図にその概略を第1
図及び第3図にその配設例を示すように、ショーケース
(1)の前後方向に向けて配設したとき左右方向で隣り
合うバット同士を別領域に仕切る仕切部(41)と、仕切
部(41)を垂直に保持させるべく仕切部下端に形成され
る脚部(42)と、仕切部(41)の両端に第1吹込口(2
1)及び第1吹出口(22)の一部或いは全部を閉塞する
ように形成される邪魔板部(43)とを備え貯蔵室(16)
の前後方向任意の位置に配設させることができるもので
ある。尚、第1吹込口(21)と第1吹出口(22)とは前
後方向の対応する位置に形成しているため、邪魔板部
(43)は夫々対応する吹込口及び吹出口を閉塞するよう
に同じ向きに形成しておく。(本例に示すバットの固定
装置(17)はバットの長辺がショーケースの前後方向と
平行になるようにして前後に2つのバットが配列できる
ようにしている。)第1図に示すように配設した仕切部
材(40)によれば、バット(15)(15)が他のバットと
別領域になるように仕切られ、この2つのバットの位置
する領域には、第1吹出口から冷気は流れ込まず、第2
吹出口(24)及び上面吹出口(31)からの冷気だけが流
入することになるため、その流れ込む冷気流量が他領域
のそれよりも少なくなり、その風速も他領域のそれより
弱いものとなり、結果として他領域よりも高い温度に維
持されることとなる。したがって本例では最適保管温度
の最も低い冷菓にあわせた温度に維持するように温度管
理を行ない、この温度より高い最適保管温度を有する冷
菓を充填したバットに対しては、仕切部材(40)によ
り、最も低温な最適保管温度を有する冷菓を充填したバ
ットを位置させる領域と別領域に仕切るようにしてい
る。また、この仕切部材(40)は固定装置(17)全部に
バット(15)を固定する前に所望する位置に配設させる
ものであるため、バットの固定後は貯蔵室上面からその
存在を確認することはできないものである。
尚、各バット(15)のフランジ部(19)と固定装置
(17)とが、貯蔵室(16)を上下に仕切る作用をなして
いるため、バットの側面に沿って流れる冷気流(主流)
とバットの上面に沿って流れる冷気流(副流)とが、貯
蔵室(16)内において合流することなく、即ち、両冷気
流が互いに独立した流れでバット並びに冷菓を冷却する
ことができ、特に流量が少なく速度の遅い副流が主流に
影響されることなく良好に形成される。
次に冷気循環を第2図の実線矢印及び点線矢印に基づ
いて説明する。尚、冷凍ショーケース(1)は冷却運転
を行なっており、第1図に示す如く仕切部材(40)にて
2つの温度領域に貯蔵室内を仕切ってあるものとする。
冷却器(12)で熱交換され冷却された空気(これを冷
気という)は送風装置(13)にて冷却室(14)外へ送出
され、分岐板(38)により供給路(11B)及び連通孔(3
7)方向に夫々分流される(この分流の割合としては前
者9:後者1というように前者に大部分が流れ込むように
しておけばよい)。供給路(11B)へ流れ込んだ冷気は
風量調整板(30)の存在により適宜割合(本例では7:3
の割合)で背壁に設けた開口側即ち、第1第2吹出口
(22)(24)側の流路即ち主冷気流路と上面に設けた開
口即ち上面吹出口(31)側の流路即ち補助冷気流路とに
風量調整される。ここで貯蔵室内詳しくは主冷気流路内
が仕切部材(40)により2つの領域〔第1図に示す領域
Aと領域B〕に仕切られているため、領域Aには第1第
2吹出口(22)(24)から夫々冷気が流入し(本例では
その風速が2m/s程度であった)、領域Bには第2吹出口
(24)のみから冷気が流入することとなる。領域Aに比
べて領域Bに流入する冷気流量が少なくなることから、
領域Bの方が領域Aに比べて高温に維持される(本例で
は領域Aが−15℃以下で領域Bが−13℃程度にでき
た)。したがって、貯蔵室(16)内に複数の異なった温
度領域(本例では2つの温度領域)を形成することがで
きる。
一方、上面吹出口(31)を経て貯蔵室上面に水平方向
に吹き出された冷気は、仕切部材(40)には何らその流
れに影響を受けることなくバット上面に沿って流れ、冷
菓表面を冷却しつつ(本例では表面温度は−12℃程度に
維持され、風速が0.6m/s程度になった)上面吹込口(3
2)へ導びかれ、帰還路(11A)において貯蔵室から出て
きた冷気と合流して、冷却室(14)へ戻り冷却器(12)
の一側面から対向する他側面までを通過する中で熱交換
されることで再冷却される。
他方、連通孔(37)へ向かう冷気は連通孔(37)を経
て保管室(35)上面に導びかれ、保管室(35)に保管さ
れたバット上面即ち冷菓の表面並びに側面を冷却し、断
熱壁前後に形成した冷気戻り口(39)から、冷却器(1
2)下面へ導びかれ、冷却器(12)にて再冷却され、冷
却器(12)の一側面からの冷気と合流して送風装置(1
3)側へ案内される。尚、主冷気流路の風量及び風速に
比べ補助冷気流路の風量及び風速を小さいものとしてい
ることから、冷菓表面が冷えすぎてすくい取りづらい硬
さとなることや、乾燥して品質劣化及び食べづらくなる
ことを抑制することができる。
〔発明の効果〕
以上詳述したように本発明によれば、仕切部材の配設
によって主冷気流路内に冷気流量の異なる領域を形成で
きるため、冷気流量の異なりから貯蔵室内に異なる温度
領域を作ることができ、仕切部材が着脱可能なことから
容器に充填された冷菓の種類に合わせて仕切部材を配設
する位置を変えることにより、任意の区域に冷菓の種類
に合わせた温度領域を形成させられる。このとき、補助
冷気流路によって容器の上面側即ち冷菓の表面は、仕切
部材の配設に関係なく冷却されるものであり、冷菓表面
は庫外及び照明部の輻射熱や扉の開放による外気の侵入
で柔らかくなる傾向はなくなり、冷菓表面をすくい取り
やすい温度かつ食べごろといわえる温度(−12℃〜−15
℃程度)に維持できる。
【図面の簡単な説明】 各図は本発明の一実施例を示し、第1図は第2図のA−
A断面図、第2図は冷凍ショーケースの縦断面図、第3
図は第2図のB−B断面図、第4図は仕切部材の外観斜
視図、第5図は供給路側を説明する一部断面斜視図であ
る。 (1)……冷凍ショーケース、(2)……断熱箱本体、
(11)……冷気通路、(15)……バット(容器)、(1
6)……貯蔵室、(21)……第1吸込口、(22)……第
1吹出口、(24)……第2吹出口、(30)……風量調整
板、(40)……仕切部材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断熱箱本体内に形成された貯蔵室に収納さ
    れ冷菓を充填した上面開口な容器の側面に沿って流れる
    主冷気流路と、前記容器の上面に沿って流れる補助冷気
    流路とを有する冷気強制循環式の冷凍ショーケースにお
    いて、前記主冷気流路内を単位時間当りに流れる冷気流
    量が異なる複数の領域に仕切る着脱可能な仕切部材を配
    設したことを特徴とする冷凍ショーケース。
JP24344488A 1988-09-27 1988-09-27 冷凍ショーケース Expired - Lifetime JP2584291B2 (ja)

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