JP2583874Y2 - マスクフィルム及びマスクフィルムホルダ - Google Patents

マスクフィルム及びマスクフィルムホルダ

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JP2583874Y2 JP1991054402U JP5440291U JP2583874Y2 JP 2583874 Y2 JP2583874 Y2 JP 2583874Y2 JP 1991054402 U JP1991054402 U JP 1991054402U JP 5440291 U JP5440291 U JP 5440291U JP 2583874 Y2 JP2583874 Y2 JP 2583874Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この考案は、感光材料上に文
字及び/またはイラスト等を焼付ける際に利用されるマ
スクフィルム及びこのマスクフィルムを保持するマスク
フィルムホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】感光材料上に文字及び/またはイラスト
等を焼付ける際には、一旦リスフィルム等のフィルム上
に焼付けるべき文字・図形を記録してマスクフィルムを
作成し、これを光学的手段によって感光材料上に投影露
光もしくは密着露光することで行なうのが普通である。
【0003】ここで、焼付けるべき文字及び/またはイ
ラスト等には、比較的固定して用いられる部分と、焼付
ける毎に異なる部分とが混在することが多い。例えば、
写真を用いた年賀状(ポストカード)を考えてみると、
挨拶文と、顧客の住所氏名と、及びこれに干支や凧、独
楽等のイラストが組み合わされることが普通である。こ
の挨拶文やイラストの有無、およびその内容、さらに画
面上の配置形態などで組み合わせが多数に上るが、これ
をタイプと称して予め記号が付与されている。そして、
挨拶文は、顧客が任意の文章を指定可能な自由挨拶文と
称するものもあるが、多くの顧客は予め定めたいくつか
の種類から選択して注文することが多く、またイラスト
に関しては予めタイプに応じて定められるのが普通であ
る。このようにして、大部分のタイプでは、そのタイプ
に応じて挨拶文とイラストは顧客に関わりなく一意に定
まる。一方、顧客の住所、氏名は顧客毎に異なってい
る。このため、固定的な文字及び/もしくはイラストを
記録したマスクフィルムと、顧客毎に異なる住所、氏名
を記録したマスクフィルムを別々に作成し、この2つな
いしはそれ以上のマスクフィルムを重ね合わせて露光す
ることによって最終的な画像を形成するようにする場合
がある。そうすれば、マスクフィルム作成上のコスト及
び作成時間が低減できるからである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、このように挨
拶文及び/またはイラストを記録したマスクフィルム
と、住所氏名を記録したマスクフィルムとを別々に作成
した場合には、顧客の注文通りの挨拶文やイラストが顧
客の住所氏名と共に正しく焼付けられることを保証する
ことが困難となる。即ち、挨拶文及び/またはイラスト
が記録されたマスクフィルムは、正しくその顧客の住所
氏名を記録したマスクフィルムと組み合わされて、焼付
けされなければならないが、カラーラボの作業工程上で
両者の対応関係を保つのは困難である。
【0005】具体的には、注文袋に記載されている顧客
の注文したタイプに応じて適切な挨拶文及び/またはイ
ラストが記録されたマスクフィルムを選択しなければな
らない。このための手がかりとして、従来では挨拶文及
び/またはイラストを記録したマスクフィルムあるいは
マスクフィルムを貼り付けて使用するマウントに英数字
などを用いてタイプを記録しておき、注文袋に記載され
ているタイプ番号との一致を調べることで対応を確認し
ていた。しかしながら、この方法は作業者がマスクフィ
ルム上に記録されたタイプを示す英数字を確実に読取り
理解する必要があることと、注文袋上の記載との比較を
行う必要があるため、作業性の低下と誤りを誘発する原
因となっていた。
【0006】この請求項1及び請求項2記載の考案は、
かかる点に鑑みてなされたもので、2枚以上のマスクフ
ィルムを重ねて使用する場合に、それぞれのタイプが一
致していることを簡単に確認できるマスクフィルムを提
供することを目的としている。また、請求項3記載の考
案は、このように2枚以上のマスクフィルムを重ねて使
用する場合に、それぞれのタイプが一致していることを
簡単に確認できる識別マークを付した場合に、2枚以上
のポストカード用マスクホルダを手で持って重ねて観察
すると、ずれが生じて正確に確認することができない
し、面倒であるため、それぞれのポストカード用マスク
のタイプが一致していることを簡単に確認できるポスト
カード用マスクホルダを提供することを目的としてい
る。
【0007】また、請求項4記載の考案は、2枚以上の
ポストカード用マスクを重ねて使用する場合に、それぞ
れのポストカード用マスクを簡単かつ確実に保持するこ
とができるポストカード用マスクホルダを提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の考案は、文字及び/またはイラストの焼
付けに使用されるマスクフィルムであって、目視確認可
能な形状を有する識別マークが記録され、この識別マー
クは、相異なるカテゴリに属する前記マスクフィルムを
複数枚重ねた場合に、当該複数枚のマスクフィルムが全
て同一のタイプであれば、当該マスクフィルムの中の特
定の1枚の識別マークの透過部分にそれ以外の当該マス
クフィルムの少なくとも1枚に記録されている識別マー
クの遮光部分が重ねり合うことによって識別マークの全
体が遮光され、かつ当該複数枚のマスクフィルムの中に
異なるタイプが含まれている場合には、識別マークの少
なくとも一部には透過部分が存在するような形状及び位
置に記録されていることを特徴としている。
【0009】また、請求項2記載の考案は、前記識別マ
ークの少なくとも一部分が、前記マスクフィルム上の焼
付けに供される領域の内部に記録されていることを特徴
としている。また、請求項3記載の考案は、窓部を有す
るホルダ本体と、窓部を有する蓋体とを備え、このホル
ダ本体と蓋体との間に文字及び/またはイラスト焼付け
に利用するマスクフィルムを複数枚重ねて保持するマス
クフィルムホルダにおいて、前記ホルダ本体及び蓋体
に、前記マスクフィルムに設けられた識別マークを確認
する確認窓を設けたことを特徴としている。
【0010】また、請求項4記載の考案は、窓部を有す
るホルダ本体と、窓部を有する蓋体とを備え、このホル
ダ本体と蓋体との間に文字及び/またはイラスト焼付け
に利用するマスクフィルムを複数枚重ねて保持するマス
クフィルムホルダにおいて、前記ホルダ本体に位置決め
ピンを設け、この位置決めピンに前記マスクフィルムに
設けられた焼付時位置決め孔を挿通して保持するように
なしたことを特徴としている。
【0011】この考案は、顧客の住所氏名が記録された
マスクフィルムと、挨拶文及び/またはイラストが記録
されたマスクフィルムの両方に識別マークを記録してお
くものである。なお、前記住所、氏名が記録されたマス
クフィルムと、挨拶文及び/またはイラストが記録され
たマスクフィルムは異なるカテゴリに属していると解釈
する。また、カテゴリを細分類したタイプとは例えば当
業者が読むところの全面タイプ、反面タイプ、上下縁タ
イプ、全面縁タイプなど画面上の形状の差異のみなら
ず、挨拶文、イラストの有無、挨拶文の種類などの差異
も含まれる。
【0012】ここで挨拶文に関しては、予め定められた
文章を何通りか用意してあり、これを定形挨拶文と呼ん
でいる。なお、イラストとは線画やそれを着色したもの
を指すのみならず、風景等の実写を含めて呼ぶものとす
る。マスクフィルム上に記録するマークとしては、公知
のバーコードパターン、例えばJANコードなどを用い
ることも可能であるが、複数の点、線などから構成さ
れ、それらの位置、個数、大きさ(太さ)、ハッチング
パターン等の変化の組み合わせとして定義される特別な
パターンを定めてこれを使用することも可能であるし、
また丸、三角、四角、ひし形などの識別マークの形状そ
のものを特徴づけてもよく、さらには通常の文字、数字
等を利用するものであってもよい。
【0013】この考案では上記識別マークをマスクフィ
ルム上の予め定められた領域に記録しておくものであ
る。また、同一カテゴリ内に属するマスクフィルムにつ
いては、各タイプ毎に異なる識別マークを記録しておく
ものである。さらに、異なるカテゴリに属する同一のタ
イプのマスクフィルムに記録される識別マークの間に
は、予め定められた形状の関係があるとするものであ
る。この形状の関係とは、タイプが同じであればそれぞ
れ同一の形状であるとするものである。あるいは、この
形状の関係とは相異なるカテゴリで、かつ同一のタイプ
に属する複数のマスクフィルムを重ね合わせた場合に一
定の線上に並ぶ、もしくは特定の形状を構成するなどの
関係であるとするものである。さらに、あるいはこの形
状の関係とは相異なるカテゴリで、かつ同一のタイプに
属する複数のマスクフィルムを重ね合わせた場合に識別
マーク部分の遮光が完成し、異なるタイプに属するマス
クフィルムが含まれる場合には識別マーク部分の少なく
とも一部には透過部分が残るような関係であるとするも
のである。そして、この場合、識別マーク部分の少なく
とも一部が写真焼付に供される領域の内部に記録される
ようにするものである。
【0014】この請求項1及び請求項2の考案において
は、異なるカテゴリの各タイプに属するマスクフィルム
には、それぞれ固有の識別マークが記録されているた
め、マスクフィルム上にてこの識別マークの形状を調べ
ることで、容易に対応関係が分かるものである。さら
に、この考案においては、それぞれの識別マークが記録
される位置が予め定められているために、作業者は常に
同一の場所を参照すれば良く、作業性が向上するもので
ある。そして、識別マークの位置が通常通りでない場合
には、タイプの不一致、あるいはマスクフィルムの裏
表、上下左右が正位置ではないことが容易に判断できる
ものである。
【0015】また、この考案においては、同一のカテゴ
リに属する異なるタイプのマスクフィルムには、それぞ
れ相異なる識別マークが記録されるため、識別マークに
よってタイプの違いを識別することが可能になり、誤っ
て異なるカテゴリの異なるタイプに属するマスクフィル
ムとの対応関係を仮定してしまうことがなくなるもので
ある。
【0016】そして、この考案においては、異なるカテ
ゴリに属する同一のタイプのマスクフィルム間では、そ
の識別マークの形状に予め定められた対応関係が存在す
るために、識別マークの形状を一瞥するだけでマスクフ
ィルム間の対応関係を容易に判断することが可能となる
ものである。この考案おいては、異なるカテゴリに属す
る同一のタイプのマスクフィルム間では、同一の識別マ
ークを記録することにより、複数のマスクフィルムを重
ね合わせた場合に全てが同一の識別マークを有している
ことを確認するか、あるいは1つに重なり合っているこ
とを確認することで、マスクフィルム間の対応関係を容
易に判断することが可能となるものである。
【0017】この考案においては、異なるカテゴリに属
する同一のタイプのマスクフィルム間では、複数のマス
クフィルムを重ね合わせた場合に一直線上に並ぶ、ある
いは特定の形状を構成するなどの形式で識別マークを記
録することにより、この形状の特徴を確認することでマ
スクフィルム間の対応関係を容易に判断することが可能
となるものである。
【0018】この考案においては、異なるカテゴリに属
する同一のタイプのマスクフィルム間では、複数のマス
クフィルムを重ね合わせた場合に識別マーク部分の遮光
が完成し、異なるタイプのマスクフィルムが含まれる場
合には透過部分が残るような形状の識別マークを記録す
ることにより、識別マーク部が完全に遮光されているか
どうかを確認することで、マスクフィルム間の対応関係
を極めて容易に判断することが可能となるものである。
さらに、この場合、当該識別マークの記録位置の少なく
とも一部をマスクフィルム内の写真焼付に供される領域
内に配置することにより、万が一露光時にタイプの不一
致に気づかずにいた場合でも、現像後に画像上に現れる
識別マーク部分の露光によって、その間違いを容易に検
出することが可能となるものである。
【0019】また、請求項3記載の考案では、ホルダ本
体と蓋体に保持された状態で、その確認窓からマスクフ
ィルムに設けられた識別マークを確認することができ
る。また、請求項4記載の考案では、ホルダ本体に位置
決めピンを設け、この位置決めピンにマスクフィルムに
設けられた焼付時位置決め孔を挿通して保持するため、
マスクフィルムを正確に保持することができる。
【0020】
【考案の実施の形態】以下、この考案のマスクフィルム
の実施例を図面に基づいて説明する。図1はこの考案の
マスクフィルムが用いられる写真プリントの作成装置で
ある。印画紙ロール10からハロゲン化銀ネガカラー印
画紙11が搬送され、露光部12で露光ランプ13の照
射で例えば挨拶文のマスクフィルム1及び住所氏名のマ
スクフィルム2の画像を光学系14によりハロゲン化銀
ネガカラー印画紙11の所定位置へ焼付ける。このマス
クフィルム1,2での焼付けでは、他の部分はマスキン
グしている。そして、このハロゲン化銀ネガカラー印画
紙11のマスキングされた部分に、露光ランプ15の照
射でネガフィルムNの画像を光学系16によりハロゲン
化銀ネガカラー印画紙11に焼付ける。
【0021】このハロゲン化銀ネガカラー印画紙11を
現像処理部17の現像槽18、漂白定着槽19、水洗ま
たは安定化剤処理槽20へ順次搬送して現像処理し、乾
燥部21へ搬送してポストカードPを作成する。図2乃
至図7に示すように、カテゴリが異なるがタイプが等し
いマスクフィルム1,2には、全て同一の形状の識別マ
ーク1a,2aを与えれば、図2乃至図4に示すように
重ね合わせた場合にそれぞれの識別マーク1a,2aが
同じであることを確認することにより、簡単にタイプの
一致を確認でき、また図5乃至図7に示すように重ね合
わせた場合にそれぞれの識別マーク1a,2aが異なる
ことを確認することにより、簡単にタイプの不一致を確
認できる。
【0022】あるいは、図8に示すように、全てのカテ
ゴリにおいて、マスクフィルム4,5に全く同一の位置
に識別マーク4a,5aを記録することにより、マスク
フィルム4,5を重ねた場合に識別マーク4a,5aが
重なり合うことをタイプで確認することによっても同様
の目的を達することができ、また図9に示すようにマス
クフィルム4,5を重ねた場合に識別マーク4a,5a
が重なり合わないことで、簡単にタイプの不一致を確認
できる。
【0023】他の手段として、例えば、カテゴリが異な
るがタイプが等しい複数のマスクフィルムを重ねた場合
には、各マスクフィルムに記録されている識別マークが
重なり合って特定の図形を構成したり、一直線上に識別
マークが並んだりすることでタイプの一致を確認するこ
とができる。例えば、図10及び図11に示すように、
2つのカテゴリの対応するタイプのマスクフィルム7,
8のそれぞれには、タイプに固有の位置に半円状の識別
マーク7a,8aを記録することにして、カテゴリ1で
は左半分の半円を、カテゴリ2では右半分の半円を記録
しておけば、図10に示すように同一のタイプの2つの
カテゴリのマスクフィルム7,8を重ね合わせた場合に
はそれらが一体となって正円となり、異なるタイプであ
れば図11に示すように半円が離ればなれに存在するこ
とで容易にタイプの一致を確認できるものである。
【0024】これは半円に限らず、同心円でもよいし、
矩形でも三角形でもあるいは他の多角形でもよい。ある
いは、それぞれのマスクフィルムに記録されるのは直線
であっても構わない。そして、同一のタイプのマスクフ
ィルムを重ねた場合にはそれらの直線が合体して、より
長い直線を構成したり、あるいは×字型にクロスしたり
し、異なるタイプを重ねた場合には2つの直線が離れば
なれになっていることからタイプの一致を確認すること
ができる。
【0025】さらに、他の手段として、識別マークの形
状を工夫することにより、異なるカテゴリの同一のタイ
プに属するマスクフィルムを重ね合わせた場合には識別
マーク部分が遮光され、異なるタイプを重ねた場合には
少なくとも一部は透過部分が残るようにすることができ
る。ここで、各タイプに付与する識別マークの決め方と
して、例えば次にように行なうことができる。
【0026】方法1: 2つのカテゴリがあり、予め識別したタイプの総数をN
とする。その場合、識別マークをMビットから構成す
る。NとMには、次の関係が満たされれば十分である。 MC(M div2)≧N ・・・・・・(1) ここで、nCrはN個の中からr個を選択する組み合わ
せ(コンビネーション)のことである。また、divは
整数除算(少数以下は切り捨て)を意味する。実際には
式(1)を満たす最小のMを選択すれば十分である。ビ
ット数が与えられたら、一方のカテゴリそのビット数の
内で常に(M div 2)ビットが透過になり、他の
ビットが遮光させているようなパターンを割当て、他方
のカテゴリの対応するタイプにはその透過部と遮光部が
逆転しているようなパターンを与える。そして、それを
各マスクフィルム上に、カテゴリ間で対応するビットが
重なるような位置に記録するのである。これによって、
異なるカテゴリの同一のタイプのマスクフィルムを重ね
たときだけ、全てのビットが遮光され、異なるタイプの
マスクフィルムを重ねた場合にはいずれかの少なくと
も、ビットは透過のまま残されるようなパターンが構成
される。
【0027】具体例として、例えば10種類のタイプを
識別したいものとする。この場合、式(1)に当てはめ
ると、 5C2=10≧N ・・・・・・(2) 従って、式(2)より5ビットのパターンで十分であ
る。具体的には、次のような表1に示すパターンにな
る。ここで●は透過を表し、○は遮光を表わす。実際に
は、透過のビット以外の部分は、一様に遮光するのが望
ましい。
【0028】
【表1】
【0029】なお、この方法は2種類以上kカテゴリに
拡張することができる。K種類のカテゴリが存在する場
合、必要なビット数M’は式(1)で求めたビット数M
を用いて次の式によって求められる。 M’=M・(K−1) ・・・・・・(3) 具体例として、3種類のカテゴリからそれぞれ3種類の
タイプを識別するための識別マークのパターン割り付け
の一例を示す。この場合、まず式(1)に従って3種類
のタイプを識別するのに必要なビット数を求めると3C
1=3であるから3ビットであることが分かる。従っ
て、3種類のカテゴリに対して最終的に必要なビット数
は式(3)から6ビットである。これに関して、例えば
次のように表2に示すような識別マークのパターンを割
り付ければ良い。
【0030】
【表2】
【0031】方法2 別な識別マークの割り付け手段として、タイプに対して
例えば3から始まる整数を割り当てて、値Nを持つタイ
プのマークは正N角形とするという手段が考えられる。
そして、一方のカテゴリはこの正N角形の内側を透過パ
ターンとして作成し、その周囲を遮光パターンとする。
他方のカテゴリではこの正N角形の内側遮光パターンと
し、その外側を透過パターンとする。なお、特に正N角
形を使用する必然性はなく、不等辺多角形、楕円形、星
型等を利用してもよい。さらに、例えば同じ大きさの3
角形を用いることに定め、これをタイプに応じて固有の
角度回転させることにしてもよい。ただし、これらの方
法ではNが大きくなるにつれ識別能力が低下するという
欠点がある。
【0032】方法3 図12に示すように、一つの矩形領域を用意する。そし
て、一方の辺上にタイプに固有の座標点Xを設定する。
この座標点Xの反対側の辺の両端から、この座標点Xに
向けて直線L1,L2をひく。このようにして構成され
る3つの三角領域に対して、便宜上A、B、Cと名前を
付ける。ここで、カテゴリ1においては、領域A及びC
を遮光し、領域Bは透過とする。一方カテゴリ2におい
ては領域A及びCを透過として、領域Bを遮光するもの
とする。このようにすれば、やはり同一のタイプ同士を
重ねた場合には遮光が完成し、一方異なるタイプを重ね
た場合には透過の部分が残るようになる。この場合にも
カテゴリは2つに限定されることはなく、同様の識別マ
ークを複数用いることで容易に3つ以上のカテゴリに拡
張可能である。
【0033】さらに、この例では境界線に直線を用いた
が、これを任意の曲線に置換えても構わない。またA、
B、C領域に分割したが、完全に分割する必要はなく、
あるいは更に多くの領域に分割するようにしてもよい。
また、このような識別マークを露光に供される領域の内
部におくことで、万一タイプの違っていることに気づか
ずに露光をしてしまった場合には、識別マークの透過部
分からの漏光によって現像後の画像にスポットとして現
われるパターンの存在によって容易にタイプ違いに気づ
くことができ、顧客の注文とは異なるタイプの組み合わ
せになってしまった製品を出荷してしまうことを防ぐこ
とが可能となる。
【0034】次に、この考案のマスクフィルムホルダの
実施例を図面に基づいて説明する。図13はマスクフィ
ルムのレイアウトを示す平面図である。ポストカード用
マスク1〜3には所定の位置に挨拶文A、住所氏名B、
イラストCが配置され、このポストカード用マスク1〜
3の右側には、これらの組合せのタイプが一致するか否
かを確認する識別マークMが設けられる。また、ポスト
カード用マスク1〜3の一辺部側には一対の焼付時位置
決め孔50が形成されている。
【0035】図14及び図15に示すようにカテゴリが
異なるがタイプが等しいポストカード用マスク1,2,
3には、全て同一の形状の識別マーク1a,2a,3a
を与えれば、図14に示すように重ね合わせた場合にそ
れぞれの識別マーク1a,2a,3aが同じであること
を確認することにより、簡単にタイプの一致を確認で
き、また図15に示すように重ね合わせた場合にそれぞ
れの識別マーク1a,2a,3aが異なることを確認す
ることにより、簡単にタイプの不一致を確認できる。
【0036】図16はマスクフィルムホルダの平面図、
図17は図16のXVII−XVII断面図である。マスクフィ
ルムホルダHは、窓部40aを有するホルダ本体40
と、窓部41aを有する蓋体41とを備えている。この
蓋体41は、ホルダ本体40に対してヒンジ42を介し
て開閉可能になっている。ホルダ本体40には一対の位
置決めピン43が設けられており、この位置決めピン4
3にマスクフィルム1〜3に設けられた焼付時位置決め
孔50を挿通して確実に保持される。蓋体41には位置
決めピン43と対向する位置に逃げ孔41bが形成され
ている。
【0037】このようにして、ホルダ本体40と蓋体4
1との間にマスクフィルム1〜3が複数枚重ねて保持さ
れ、このマスクフィルム1〜3は蓋体41の裏面に設け
られたゴムやスポンジ等の弾性部材44で密着されてい
る。ホルダ本体40及び蓋体41にはマスクフィルム1
〜3に設けられた識別マーク1a〜3aを確認する確認
窓40b,41cが設けられており、2枚以上のマスク
フィルム1〜3を重ねて使用する場合に、それぞれのタ
イプが一致しているか否かを確認窓40b,41cから
目視で簡単かつ正確に確認することができる。
【0038】
【考案の効果】前記したように、請求項1及び請求項2
記載の考案は、2枚以上のマスクフィルムを重ねて使用
する場合に、それぞれのマスクフィルムのタイプが一致
していることを簡単に確認できる。また、請求項3記載
の考案は、ホルダ本体及び蓋体にマスクフィルムに設け
られた識別マークを確認する確認窓を設けたから、ホル
ダ本体と蓋体に保持された状態で、その確認窓からマス
クフィルムに設けられた識別マークを確認することがで
きる。
【0039】また、請求項4記載の考案は、ホルダ本体
に位置決めピンを設け、この位置決めピンにマスクフィ
ルムに設けられた焼付時位置決め孔を挿通して保持する
ようになしたから、マスクフィルムがずれがなく正確に
保持することができ、マスクフィルムに設けられた識別
マークを正確に確認したり、正確な焼付けを行なうこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マスクフィルムが用いられる写真プリントの作
成装置である。
【図2】カテゴリが異なるがタイプが等しいマスクフィ
ルムの一致を示す図である。
【図3】カテゴリが異なるがタイプが等しいマスクフィ
ルムの一致を示す図である。
【図4】カテゴリが異なるがタイプが等しいマスクフィ
ルムの一致を示す図である。
【図5】カテゴリが異なるがタイプが等しいマスクフィ
ルムの不一致を示す図である。
【図6】カテゴリが異なるがタイプが等しいマスクフィ
ルムの不一致を示す図である。
【図7】カテゴリが異なるがタイプが等しいマスクフィ
ルムの不一致を示す図である。
【図8】カテゴリが異なるがタイプが等しいマスクフィ
ルムの一致を示す図である。
【図9】カテゴリが異なるがタイプが等しいマスクフィ
ルムの不一致を示す図である。
【図10】カテゴリが異なるがタイプが等しいマスクフ
ィルムの一致を示す図である。
【図11】カテゴリが異なるがタイプが等しいマスクフ
ィルムの不一致を示す図である。
【図12】マスクフィルムの識別マークを示す図であ
る。
【図13】マスクフィルムのレイアウトを示す平面図で
ある。
【図14】カテゴリが異なるがタイプが等しいマスクフ
ィルムの一致を示す図である。
【図15】カテゴリが異なるがタイプが等しいマスクフ
ィルムの不一致を示す図である。
【図16】マスクフィルムホルダの平面図である。
【図17】図16のXVII−XVII断面図である。
【符号の説明】
1,2,3,4,5,7,8 マスクフィルム 1a,2a,3a,4a,5a,7a,8a 識別マー
ク 40 ホルダ本体 41 蓋体 40a,41a 窓部 40b,41c 確認窓 43 位置決めピン 50 焼付時位置決め孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 5/00 G03C 11/02 G03F 1/00 G03F 1/04 G03F 9/00 G03B 27/52

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】文字及び/またはイラストの焼付けに使用
    されるマスクフィルムであって、目視確認可能な形状を
    有する識別マークが記録され、この識別マークは、相異
    なるカテゴリに属する前記マスクフィルムを複数枚重ね
    た場合に、当該複数枚のマスクフィルムが全て同一のタ
    イプであれば、当該マスクフィルムの中の特定の1枚の
    識別マークの透過部分にそれ以外の当該マスクフィルム
    の少なくとも1枚に記録されている識別マークの遮光部
    分が重ねり合うことによって識別マークの全体が遮光さ
    れ、かつ当該複数枚のマスクフィルムの中に異なるタイ
    プが含まれている場合には、識別マークの少なくとも一
    部には透過部分が存在するような形状及び位置に記録さ
    れていることを特徴とするマスクフィルム。
  2. 【請求項2】前記識別マークの少なくとも一部分が、前
    記マスクフィルム上の焼付けに供される領域の内部に記
    録されていることを特徴とする請求項1記載のマスクフ
    ィルム。
  3. 【請求項3】窓部を有するホルダ本体と、窓部を有する
    蓋体とを備え、このホルダ本体と蓋体との間に文字及び
    /またはイラスト焼付けに利用するマスクフィルムを複
    数枚重ねて保持するマスクフィルムホルダにおいて、前
    記ホルダ本体及び蓋体に、前記マスクフィルムに設けら
    れた識別マークを確認する確認窓を設けたことを特徴と
    するマスクフィルムホルダ。
  4. 【請求項4】窓部を有するホルダ本体と、窓部を有する
    蓋体とを備え、このホルダ本体と蓋体との間に文字及び
    /またはイラスト焼付けに利用するマスクフィルムを複
    数枚重ねて保持するマスクフィルムホルダにおいて、前
    記ホルダ本体に位置決めピンを設け、この位置決めピン
    に前記マスクフィルムに設けられた焼付時位置決め孔を
    挿通して保持するようになしたことを特徴とするマスク
    フィルムホルダ。
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