JP2583849Y2 - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ

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JP2583849Y2
JP2583849Y2 JP4913493U JP4913493U JP2583849Y2 JP 2583849 Y2 JP2583849 Y2 JP 2583849Y2 JP 4913493 U JP4913493 U JP 4913493U JP 4913493 U JP4913493 U JP 4913493U JP 2583849 Y2 JP2583849 Y2 JP 2583849Y2
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shim
pad
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disc brake
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井上  徹
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Hosei Brake Industry Co Ltd
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Hosei Brake Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はディスクブレーキに関
し、特に制動時のブレーキの鳴きを防止する技術に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ディスクブレーキにおいては、一般に、
押圧部材によりパッドをディスクロータに押し付けるこ
とにより制動が行われるが、この制動時に発生するブレ
ーキの鳴きを防止するために、振動減衰性を有するゴム
等から成るコーティング被膜が表面に形成されたシムを
押圧部材とパッドとの間に設けたり、或いは、パッドの
裏金と押圧部材との間にシムを介挿し且つそれら裏金と
シムとの間に比較的粘度の高いグリスを介在させること
が行われている。また、後者の場合には、一層確実に鳴
きを防止するために、グリスを保持する多数のスリット
を有する第2のシムを裏金とシムとの間に介挿すること
が行われている。
【0003】
【考案が解決すべき課題】しかしながら、前者のコーテ
ィング被膜が形成されたシムを備えたディスクブレーキ
においては、繰り返し制動が行われるうちに、その制動
時における押圧部材やパッドのシム表面に略沿った方向
の振動等によりコーティング被膜が破れてシムの表面が
露出させられることにより、ブレーキの鳴きを充分に防
止し得なくなる虞があり、また、後者のグリスを介在さ
せる方法では、長期使用或いは高温負荷の使用によって
グリスが劣化してシムの滑りが悪くなり、同様にブレー
キの鳴きを充分に防止し得なくなる虞があった。
【0004】本考案は以上の事情を背景として為された
ものであって、その目的とするところは、長期使用或い
は高温負荷の使用の場合にもブレーキの鳴き防止効果を
長期間維持し得るディスクブレーキを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
めに、本考案の要旨とするところは、裏金を有するパッ
ドと、そのパッドをディスクロータ側に押し付ける押圧
部材と、そのパッドの裏金およびその押圧部材の間に介
挿されたシムとを備えた形式のディスクブレーキにおい
て、その裏金のシム側の面上に、複数本の円柱状部材を
その軸心方向が前記ディスクロータの径方向と略平行と
なるように並列配置してその裏金とシムにより狭持し、
その裏金とシムとの間において上記複数本の円柱状部材
を介して押圧力が伝達されるようにしたことにある。
【0006】
【作用および考案の効果】このようにすれば、円柱状部
材が裏金の面上に並列配置され、シムと裏金の間におい
ては円柱状部材を介して押圧力が伝達されるため、制動
時に生じる剪断応力により裏金とシムとが相対移動させ
られる際に、円柱状部材が回転させられて摺動が殆ど生
じ得ず、ブレーキの鳴きが好適に抑制される。したがっ
て、従来のように主にゴムやグリス等によって鳴きを防
止していた場合に比較して、長期使用や高温負荷の使用
による摩耗や劣化が少なく、ブレーキの鳴き防止効果が
長期間維持される。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0008】図1において、10はキャリパ、12はデ
ィスクロータ、14はトルク受け部材である。キャリパ
10は、シリンダ部16と、そのシリンダ部16から延
び出してディスクロータ12を間にしてシリンダ部16
と対向する二股状の爪部18とを一体に備えて構成され
ており、シリンダ部16内にはピストン20が爪部18
側へ向って突出し可能に嵌合されている。トルク受け部
材14は、図示しない非回転部材に固定された固定部2
2と、その固定部22から延び出してディスクロータ1
2を間にして固定部22と対向する一対の対向部24,
24(図1において一方のみ図示)と、それら対向部2
4,24を互いに連結する連結部26とを一体に備えて
構成されており、固定部22に突設された図示しない一
対のスライドピンによりキャリパ10をディスクロータ
12の軸心と平行な方向の移動可能に支持している。
【0009】上記ピストン20と爪部18との間には、
ディスクロータ12を挟んだ状態で一対のパッド28,
30が配設されており、一方のパッド28はトルク受け
部材14の固定部22によりディスクロータ12の軸心
と平行な方向の移動可能に支持されているとともに、他
方のパッド30はトルク受け部材14の対向部24,2
4によりディスクロータ12の軸心と平行な方向の移動
可能に支持されている。ピストン20と一方のパッド2
8との間および爪部18と他方のパッド30との間に
は、矩形状を成すシム32,34がそれぞれ介挿されて
いる。シム32,34は、それらに設けられた複数(本
実施例においては各3個)の突起36によりディスクロ
ータ12径方向においてパッド28,30を弾性的に把
持した状態でそれらパッド28,30にそれぞれ取り着
けられている。
【0010】上記パッド28,30は、図1乃至図3に
示すように、略矩形状でシム32,34よりもやや大き
い寸法の裏金38,40と、それら裏金38,40のデ
ィスクロータ12側の面に固着された摩擦材42,44
とを有し、裏金38,40のシム32,34側の略全面
には、ディスクロータ12の周方向に所定の長さ寸法
を、径方向に所定の幅寸法を、軸心方向に所定の略一定
の深さ寸法を有する矩形状の凹所46が設けられてい
る。凹所46底面には、上記深さ寸法よりもやや大径で
上記幅寸法よりもやや短い軸方向寸法の円柱状部材48
が、その軸心方向が凹所46の幅方向と平行となるよう
に配列されており、裏金38,40と前記シム32,3
4との間においてはこの円柱状部材48を介して押圧力
が伝達され、両者が直接には接触しないようにされてい
る。なお、図3においては、各部材の相対寸法は必ずし
も正確なものではない。
【0011】以上のように構成されたディスクブレーキ
においては、シリンダ部16内の液室50に液圧が供給
されるとピストン20が突き出されることにより、シム
32を介して一方のパッド28がディスクロータ12の
一面に押し付けられるとともに、その反力でキャリパ1
0がピストン20の突出し方向と反対方向へ移動させら
れてキャリパ10の爪部18によりシム34を介して他
方のパッド30がディスクロータ12の他面に押し付け
られ、これにより、ディスクロータ12が両パッド2
8,30により狭圧されてディスクロータ12の回転が
抑制されることにより制動が行われる。本実施例におい
ては、上記キャリパ10およびピストン20が押圧部材
をそれぞれ構成している。
【0012】ここで、上記のように制動が行われる際に
は、ディスクロータ12の回転力によりパッド28,3
0は図1における紙面と略直角な方向の摩擦力を受ける
が、シム32,34はピストン20或いは爪部18によ
り押圧されているために、裏金38,40とシム32,
34との間に相対移動が生じる。このとき、従来のディ
スクブレーキにおいては、例えば図4および図5に示さ
れているように、裏金52と第1のシム54との間に多
数のスリット56を有する第2のシム58を介在させる
と共に、裏金52と第1のシム54との間をグリスで満
たすことにより、両者の摩擦を低減させ、ブレーキの鳴
きを防止していた。このため、このようなディスクブレ
ーキでは、長期使用或いは高温負荷の使用によりグリス
が容易に劣化するために第1のシム54の滑りが悪くな
り、ブレーキの鳴きが発生していたのである。
【0013】これに対して、本実施例においては、裏金
38,40とシム32,34とは、その間に裏金38,
40の凹所46の深さ寸法よりも大径の円柱状部材48
が介在させられて、互いに直接的には接触していないた
め、上記の相対移動の際には円柱状部材48が回転させ
られ、殆ど摺動が生じない。したがって、制動時のブレ
ーキの鳴きが好適に抑制されるのである。また、摺動が
殆ど生じないため、シム32,34、裏金38,40、
円柱状部材48等の摩耗が生じ難く、高い耐久性が得ら
れ、長期使用や高温負荷の使用においてもブレーキの鳴
き防止効果が長期間維持されるのである。
【0014】また、本実施例によれば、摺動が殆ど生じ
ないために裏金38,40とシム32,34との間にグ
リスを介在させることが必ずしも必要ではなく、乾式の
潤滑剤を用いることもでき、ディスクブレーキの組み立
てを容易にすることができる。
【0015】また、本実施例によれば、円柱状部材48
が裏金38,40の凹所46に略均等に配置されている
ため、ピストン20或いは爪部18からの押圧力が裏金
38,40に略均等に伝達されて、一層確実な制動力が
得られる。
【0016】なお、前述の実施例においては、裏金3
8,40に比較的大きな矩形状の凹所46を設け、円柱
状部材48をその全面に配列したが、矩形状の凹所46
に代えて、裏金38,40に図6に示すような凹所46
の幅寸法と同等の長さと円柱状部材48の一本分の幅寸
法を有する溝60を、凹所46と同等の面積に亘って所
定の間隔をもって形成し、円柱状部材48を各々の溝6
0に配置するようにしても良い。このようにすれば、組
み立て工程において円柱状部材48の配置が一層容易と
なると共に、必要な円柱状部材48の数量が減少し、前
述の実施例に比較して製造コストの低減を図ることが可
能である。なお、溝60の間隔は、シム32,34を介
して与えられる押圧力が確実に裏金38,40に伝達さ
れると共に、シム32,34の変形量が過大にならない
寸法に設定され、溝60の深さ寸法は、前述の実施例と
同様の寸法である。
【0017】以上、本考案の一実施例を図面を参照して
詳細に説明したが、本考案は更に別の態様でも実施され
る。
【0018】例えば、前述の実施例においては、裏金3
8,40の略全面に亘って円柱状部材48を配置した
が、パッド28,30は、ピストン20或いは爪部18
によってその全面が押圧されるものではないため、押圧
部分およびその周辺のみに円柱状部材48を配置しても
良い。
【0019】また、円柱状部材48は、その長手方向に
分割されていても良い。
【0020】また、裏金38,40に凹所46或いは溝
60を形成せず、図4および図5に示される従来のディ
スクブレーキにおけるパッドとシムとの組み合わせにお
いて、第2のシム58の中央部にもスリット56と同様
なスリットを設け、第2のシムの全面に形成されたスリ
ット内に円柱上部材48を配置しても良い。このように
すれば、スリットはプレス加工で容易に形成できるた
め、一層製造コストの低減を図ることが可能である。
【0021】また、凹所46の形状、或いは溝60の配
列を、ディスクロータ12の外周に倣った扇形とし、円
柱状部材48をディスクロータ12の径方向と平行とな
るように配置しても良い。
【0022】その他、本考案はその主旨を逸脱しない範
囲において種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例であるディスクブレーキの要
部断面を示す図である。
【図2】図1のディスクブレーキに用いられるパッドお
よびシムを示す図である。
【図3】図2におけるIII −III 断面図である。
【図4】従来のディスクブレーキに用いられるパッドお
よびシムを示す図であり、図2に対応する図である。
【図5】図4におけるV−V断面を示す図である。
【図6】本考案の他の実施例に用いられる裏金の断面を
示す図であって、図3における裏金のみに対応する図で
ある。
【符号の説明】
28,30:パッド 32,34:シム 38,40:裏金 46:凹所 48:円柱状部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏金を有するパッドと、該パッドをディ
    スクロータ側に押し付ける押圧部材と、該パッドの裏金
    および該押圧部材の間に介挿されたシムとを備えた形式
    のディスクブレーキにおいて、 該裏金の該シム側の面上に、複数本の円柱状部材をその
    軸心方向が前記ディスクロータの径方向と略平行となる
    ように並列配置して該裏金と該シムにより狭持し、該裏
    金と該シムとの間において該複数本の円柱状部材を介し
    て押圧力が伝達されるようにしたことを特徴とするディ
    スクブレーキ。
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