JP2583352Y2 - 鉄蓋用蝶番構造 - Google Patents

鉄蓋用蝶番構造

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JP2583352Y2
JP2583352Y2 JP1993042338U JP4233893U JP2583352Y2 JP 2583352 Y2 JP2583352 Y2 JP 2583352Y2 JP 1993042338 U JP1993042338 U JP 1993042338U JP 4233893 U JP4233893 U JP 4233893U JP 2583352 Y2 JP2583352 Y2 JP 2583352Y2
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實 饒村
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川彦 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、鋳鉄等から成るマンホ
−ル蓋、消火栓蓋等に使用する180度旋回可能な蝶番
構造に係り、詳しくは、蝶番取り付けのための部品を無
くし、且つその部品のための機械加工を不要とすること
により、その組付け、及び分解を容易とする鉄蓋用蝶番
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋳鉄等から成る蓋体と、鋳鉄等か
ら成る受枠とに亘って装着され、蓋体を自在に開閉可能
にするための鉄蓋用蝶番を組付ける部分及び部品は一般
に機械加工されるものであり、機械加工後に蝶番を機械
的手段で組付けている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の鉄蓋用蝶番
構造によれば、蝶番を組付ける部分及び部品が機械加工
されるものである。しかしながら、鋳鉄等から成る蓋体
と、鋳鉄等から成る受枠との一部を蝶番取り付けのため
に機械加工することは手間がかかり、コスト高になると
ともに、蝶番組付けにも手間がかかるため生産性が低い
という問題がある。
【0004】そこで本考案では、主体である蓋体、受
枠、及び蝶番をそれぞれ鋳鉄等で製作し、蝶番取付部の
全てについて機械加工を行うことなく、且つ蓋体と蝶番
の相対位置が特定の状態の時のみに簡単に着脱可能と
し、その他の状態では分離、脱落することなく蝶番機能
を果たすことができるようにすることを解決すべき技術
的課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題解決のための技
術的手段は、鋳鉄等から成る蓋体と、鋳鉄等から成る受
枠とに亘って装着され、前記蓋体を自在に開閉可能にす
るための鉄蓋用蝶番構造を、前記蓋体周囲の一部を直立
した平行部を有するように切欠き、その平行面に対称
に、蓋体中心方向を開放する一方、蓋体中心方向と反対
の方向を閉じた水平状の溝を形成するとともに同溝の閉
端部には同溝の上面を接線で共有する同溝の巾より大径
な円形部を同一深さで形成した蓋体側承部と、その蓋体
側承部に対応する位置において前記受枠の中心方向に突
出され、上面より見て長方形の透孔を有する受枠側承部
と、その受枠側承部の透孔に上下摺動自在に遊嵌される
遊嵌部の下端に、同透孔からの抜け止めのための羽根状
ストッパ−を一体に形成する一方、前記遊嵌部の上部に
羽根状ストッパ−植設方向と直角方向に拘部が一体に形
成され、その拘部外端には前記蓋体側承部の溝巾より大
きく、且つ前記円形部の直径より小さく、更に外端の反
対側を前記溝巾より若干小となるように残して半円とす
るピンを前記羽根状ストッパ−と同一方向に形成した蝶
番体とを備えた構成にすることである。
【0006】
【作用】上記構成の鉄蓋用蝶番構造によれば、最初、受
枠側承部に形成された長方形の透孔に、使用状態から9
0度捻った状態で蝶番体の羽根状ストッパ−側から蝶番
体を貫挿したあと90度戻し、次に蓋体を略90度立て
て開蓋状態としたあと蝶番体を持ち上げ、半円のピンを
溝の開放部より同溝に滑り込ませ、同ピンが前記円形部
に入り込むように蝶番体を自由落下させることにより、
蝶番組付けが完了する。一方、分離するときには上記逆
の作業を行うものである。
【0007】
【実施例】次に、本考案の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。図1は鋳物で形成された蓋体1と受枠2と
に亘って設けられた蝶番構造を示した断面図であり、図
2は蓋体1が180度開蓋された状態の蝶番構造の断面
図である。図1及び図2に示すように、蓋体1を開閉可
能にさせる蝶番構造3は蓋体側承部4と、受枠側承部5
と、蓋体側承部4及び受枠側承部5に着脱される蝶番体
6とで構成されている。
【0008】上記蓋体側承部4は、図3の側面断面図、
図4(図3のA−A矢視図)、及び図5(図4のB−B
矢視図)に示すように、蓋体周囲1Aの一部を直立した
部分に、平行面4Aを有する切欠部4Bが形成されてい
る。その切欠部4Bには、平行面4Aを対称に蓋体1中
心方向を開放する一方、蓋体1中心方向と反対の方向を
閉じた溝4Cが形成されており、その溝4Cの閉端部に
は、同溝4Cの上面を接線で共有する同溝4Cの巾より
大径な円形部4Dが同一深さで対称に形成されている。
【0009】一方、前記受枠側承部5は、図6の側面断
面図、及び図7の平面図に示すように、受枠2の中心方
向に突出された突出部に、上面より見て長方形の透孔5
Aがあけられている。
【0010】図8は前記蝶番体6の正面図、図9は蝶番
体6の側面図、図10は図8のC−C矢視断面図であ
る。図8、図9、図10に示すように、蝶番体6は前記
透孔5Aに上下摺動自在に遊嵌される遊嵌部6Aの下端
に、同透孔5Aからの抜け止めのための羽根状ストッパ
−6Bが、同透孔5Aの短辺より長く、且つ長辺より短
い寸法に一体に形成されている。また、遊嵌部9Aの上
部に羽根状ストッパ−6B植設方向と直角方向に拘部6
Cが一体に形成されており、その拘部6C外端には前記
蓋体側承部4の溝4C巾より大きく、且つ前記円形部4
Dの直径より小さな半円形のピン6Dが羽根状ストッパ
−6Bと同一方向に形成されている。
【0011】以上のように蓋体1に蓋体側承部4を形成
するとともに、受枠2には受枠側承部5を形成し、更に
蝶番体6を形成したあと、次のようにして蝶番部を組み
立てる。 (1)蝶番体6を使用状態から90度捻った状態で、前
記受枠側承部5の透孔5Aに羽根状ストッパ−6Bを挿
通したあと90度戻し、羽根状ストッパ−6Bにより蝶
番体6が透孔5Aから抜けないように遊嵌部6Aを透孔
5Aに遊嵌する。 (2)次に、図11に示すように蓋体1を略90度立て
て正規の開蓋状態とし、蝶番体6の拘部6Cを矢印Pの
位置まで引き上げる。 (3)次に、蝶番体6の拘部6C端に形成されたピン6
Dを溝4Cの開放端から溝4Cに滑り込ませ、そのまま
自由落下させ、ピン6Dを円形部4Dに入り込ませる。
これで、蝶番部の組立が完了する。
【0012】以上のようにして蝶番部の組立が完了する
と、蓋体1は最大180度の開度で任意に開閉させるこ
とができる。しかも、蝶番体6の下端部は羽根状ストッ
パ−6Bにより受枠側承部5の透孔5Aから抜けること
はなく、ピン6Dも通常の使用状態では円形部4Dから
抜けることが無い。尚、蝶番部を分解する場合は上記組
立手順の逆を行えば良い。
【0013】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、鋳鉄等の
蝶番構造物は、蓋体に一体に形成された蓋体側承部、受
枠に一体に形成された受枠側承部、及び蝶番体の必要最
小限の構成であり、蝶番体の着脱を極めて簡単に行うこ
とができる。また、機械加工が必要でないため、歩留り
が良くなり、生産性を向上させることができるとともに
コストダウンを実現することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の蝶番構造の断面図である。
【図2】蓋体が180度開蓋された状態の蝶番構造の断
面図である。
【図3】蓋体側承部の側面断面図である。
【図4】図3のA−A矢視図である。
【図5】図4のB−B矢視図である。
【図6】受枠側承部の側面断面図である。
【図7】受枠側承部の平面図である。
【図8】蝶番体の正面図である。
【図9】蝶番体の側面図である。
【図10】図9のC−C矢視断面図である。
【図11】蝶番部の組立説明図である。
【符号の説明】
1 蓋体 2 受枠 3 蝶番構造 4 蓋体側承部 4A 平行面 4B 切欠部 4C 溝 4D 円形部 5 受枠側承部 5A 透孔 6 蝶番体 6A 遊嵌部 6B 羽根状ストッパ− 6C 拘部 6D ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実公 昭60−32220(JP,Y2) 実願 昭62−201266号(実開 平1− 105653号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) 実願 昭56−118167号(実開 昭58− 25351号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳鉄等から成る蓋体と、鋳鉄等から成る
    受枠とに亘って装着され、前記蓋体を自在に開閉可能に
    するための鉄蓋用蝶番構造であって、前記蓋体周囲の一
    部を直立した平行部を有するように切欠き、その平行面
    に対称に、蓋体中心方向を開放する一方、蓋体中心方向
    と反対の方向を閉じた水平状の溝を形成するとともに同
    溝の閉端部には同溝の上面を接線で共有する同溝の巾よ
    り大径な円形部を同一深さで形成した蓋体側承部と、そ
    の蓋体側承部と対応する位置において前記受枠の中心方
    向に突出され、上面より見て長方形の透孔を有する受枠
    側承部と、その受枠側承部の透孔に上下摺動自在に遊嵌
    される遊嵌部の下端に、同透孔からの抜け止めのための
    羽根状ストッパ−を一体に形成する一方、前記遊嵌部の
    上部に羽根状ストッパ−植設方向と直角方向に拘部が一
    体に形成され、その拘部外端には前記蓋体側承部の溝巾
    より大きく、且つ前記円形部の直径より小さく、更に外
    端の反対側を前記溝巾より若干小となるように残して半
    円とするピンを前記羽根状ストッパ−と同一方向に形成
    した蝶番体とを備えたことを特徴とする鉄蓋用蝶番構
    造。
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JPS6032220U (ja) * 1983-04-21 1985-03-05 清水紙器工業株式会社 連結箱
JPH01105653U (ja) * 1987-12-29 1989-07-17

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