JP2583079Y2 - コード固定具 - Google Patents

コード固定具

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JP2583079Y2
JP2583079Y2 JP1990080816U JP8081690U JP2583079Y2 JP 2583079 Y2 JP2583079 Y2 JP 2583079Y2 JP 1990080816 U JP1990080816 U JP 1990080816U JP 8081690 U JP8081690 U JP 8081690U JP 2583079 Y2 JP2583079 Y2 JP 2583079Y2
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cord
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晃造 井上
好弘 橋詰
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、電源コードを壁、床あるいは天井などに
固定するコード固定具に関し、特に詳しく言うと、電源
コードの直径の大小に関係無く確実に保持、固定するこ
とができる合成樹脂製のコード固定具に関する。
〔従来の技術〕
家庭電気製品を使用するときには、その家庭電気製品
から延出した電源コードの先端のプラグをコンセントに
差し込み、コンセントから電気を得ている。ところで、
家庭電気製品には、例えば掃除機のように使用時のみコ
ンセントに接続する場合外に、冷蔵庫、電子レンジ等の
ように、常時コンセントに接続したり、使用機器からコ
ンセントまで距離が遠く延長コードを使用した場合、こ
れらコードがばらばらになって邪魔になったり、見苦し
く、かつ歩くときに足に引っ掛けてコンセントから抜け
てしまう危険性がある。そこで、コードが邪魔にならな
いように、コードや床や壁、あるいは柱などに固定する
必要がでてくる。
この固定に際しては、略横コの字型のステープルを使
用し、ステープル内にコードを入れながら対象となる箇
所に打ち込んで固定する方法が一般的に利用されてい
る。しかしながら、このようなステープルは打ち込み過
ぎるとコードを圧接し、漏電やショートあるいは断線の
おそれがあるばかりでなく、一旦固定するとその固定状
態を解除するにはコードを傷付けることなく引き抜くに
は熟練を要し、また抜いた跡には釘孔ができてしまう等
の欠点があり、一般家庭において気軽に使用できない。
そこで、コードを保持する保持部を有するフック状の
固定具が提供されている。この固定具には、多角形の金
属板の一辺に帯状の折曲げ可能なコード押え片を設け金
属板の裏面に両面接着テープを貼着したものや、多角形
の基板とこの基板の一辺から少なくともコードの直径に
等しい高さだけ立ち上がらせた後基板と略並行に折り曲
げられたコード押え片とをABS樹脂で一体成形し、基板
の裏面に両面接着テープを貼着したものがある。これら
の固定具は、裏面の接着テープの剥離紙を剥がし、所望
の場所に押し付けるだけで、固定することができ、固定
具の固定取外しは極めて簡単である。コードの固定は金
属製のものでは、フックにコードを引っ掛けて保持させ
た後、コード押え片を曲げることにより固定することが
できる。また、合成樹脂製のものにあっては、コード押
え片の先端は立上り部よりは基板に近接しているので、
コード押え片の弾性に抗してコードを挿入することによ
りコード押え片と基板間に保持される。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、金属製の場合、コード押え片の折曲げ
を容易にすることは比較的小さな力がコードに加わって
も開いてしまい、再度折曲げなければならず、このよう
な折曲げを数回行なうと折れてしまう可能性がある。ま
た金属板が突出していることは幼児等が怪我をする可能
性も高い。また、合成樹脂製の場合、コード押え片の自
由度が少なく、コードの太さや、保持できるコードの本
数に制限があり、使用性に問題があった。
この考案は、近来ブタジエン・スチレン樹脂で代表さ
れる塑性変形に強い合成樹脂が提供され、この樹脂がヒ
ンジ効果を有することに着目し、このような合成樹脂で
コード固定具を構成することによりコードの太さやコー
ドの本数に柔軟に対応してコードを簡単に保持できる使
用性に優れたコードのコード固定具を提供しようとする
ものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本考案は、電気コードを
壁、床あるいは天井などの被取付面に固定するコード固
定具において、一方の面に前記被取付面に当接する取付
面が形成され、他方の面には上方が開放した前記電気コ
ードのコード挿通路が形成された本体部と、前記コード
挿通路の上方の少なくとも一部を覆うように前記本体部
の両側から互いに対向するようにヒンジ状に延出する一
対のコード押え片とを備え、前記本体部と前記コード押
え片とが塑性変形に強いブタジエン・スチレン樹脂で一
体成形されているとともに、前記一対のコード押え片が
同じ長さであり、かつ、前記コード挿通路が凹面状に形
成されていることを特徴としている。
〔作用〕
この構成によれば、コード押え片が本体部に対して片
持ち状に支持され、かつ、その端部側が本体部のコード
保持部から離接する方向に塑性変形可能であるため、電
気コードを固定するときに、そのコード押え片を本体部
側に押し付けることにより、所望の位置にまでコード押
え片を曲げることができ、かつ、その曲げ状態が自己保
持される。したがって、電気コードは一対のコード押え
片にてそのコード挿通路無いに保持・固定されることに
なるが、この場合、一対のコード押え片が同じ長さであ
るとともに、コード挿通路が凹面状に形成されているた
め、電気コードは同挿通路の凹曲面に沿ってその底部中
央に位置決めされ、整然とした配線を行なうことができ
る。また、このコード固定具はブタジエン・スチレン樹
脂から形成されているため、コード押え片を繰り返し折
り曲げてもその折曲げ部から折れることもない。
以下、この考案を図面に示す一実施例について説明す
る。
第1図は一実施例に係るコード固定具の斜視図であ
る。同図において、コード固定具1は本体部2とこの本
体部2に対し片持ち状に設けられた一対のコード押え片
3,3とを備え、これらは適度の弾性を有し、塑性変形に
強いブタジエン・スチレン樹脂によって一体に成形され
る。このような樹脂としては、例えばアメリカ合衆国の
フィリップス石油株式会社より商品名「K−RESIN」と
して市販されている樹脂がある。
本体部2は、第1図において下面側の取付面10が平面
状に形成され、例えば両面テープなどによって取付手段
としての粘着層4が貼着されている。なお、取付手段と
しては、この外にねじ止めなどの公知の手段が採用でき
ることは勿論である。
本体部2の上面にはコードの挿通路であるコード保持
部5がコードを受けるように凹面状に形成されており、
本体部2の側面6とコード保持部5との接点となる稜部
7の中央部からそれぞれ同じ長さの薄い曲板状のコード
押え片3が延出している。コード保持部5の幅は使用す
るコードの最大直径長さより僅かに長く設定され、コー
ド保持部5の深さはコードの最大直径長さの略半分に設
定されている。コード押え片3は、その基部3a、すなわ
ち本体部2との接続部でヒンジ状に接続され、コード保
持部5側に弾性付勢力を有しながら、端部3b側が開閉自
在に構成されている。なお、この接合部の形状は合成樹
脂材の弾性特性によって任意に選択されるもので、少な
くとも端部3b側が要求される最大径のコードを挿入でき
る程度開き、かつ、その後コード保持部5内に折曲げ可
能な形状に設定すればよい。
上述のように構成されたコード固定具1を使用する場
合には、第2図の使用状態を示す断面図からもわかるよ
うに、粘着層4を介して例えば壁8に接着し、コード押
え片3を開いてコード保持部5に挿入する。コード固定
具1は塑性変形に強いブタジエン・スチレン樹脂で全体
が構成されているので、コード押え片3はその開いた状
態に保持されるので、コード9は容易にコード押え片3
の間からコード保持部5に挿入することができる。そし
てコード押え片3の各端部3bをコード保持部5方向に押
圧して端部3bをコード9に接触させるようにして、コー
ド9を保持・固定する。
この場合、コード保持部(コード挿通路)5が凹面状
に形成されているため、電気コード9は同コード保持部
5の凹曲面に沿ってその底部中央に位置決めされ、整然
とした配線を行なうことができる。
なお、コード押え片3の開閉に要する力は、コード押
え片3の厚みを薄くすれば弱い力で行なえ、厚くすれば
強い力が必要になるので、比較的頻繁にコード9の入れ
替えや変更をしばしば行なう場合やコードの径が小さい
場合には、コード押え片3を薄くして曲げやすくしたも
のを、そしてコードを半永久的に固定する場合やコード
の径が太い場合には、コード押え片3を厚くして多少の
負荷がコード9に加わってもコード押え片3が開くとこ
がないようにすればよい。
このように構成すると、コード押え片3の角度の自由
度が高いことおよび、コード保持部4の保持容量が大き
くとれることから、太いコードから細いコードまで一種
類のコード固定具1で固定することができるとともに、
複数のコードをまとめて固定することも簡単にできる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案によれば、全体が塑性
変形の強いブタジエン・スチレン樹脂から構成されてい
るため、コード押え片の開閉の自由度が大きく、かつ、
そのコード押え片自身を所望の位置で固定でき、また、
コード挿通路(コード保持部)は凹面状に形成されてい
るとともに、一対のコード押え片が同じ長さであるた
め、電気コードがコード押え片にて押えられる際、その
凹面の底部中央に位置決めされることになり、全体にわ
たって整然とした配線を行なうことができる。したがっ
て、電気コードの太さや電気コードの本数に柔軟に対応
して電気コードを保持できる使用性に優れたコード保持
具が提供でき、しかも全体が一体成形可能な形状である
ため、効率よく生産でき、安価に提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例に係るコード固定具の斜視
図、第2図は使用状態を示す断面図である。 図面において、1はコード固定具、2は本体部、3はコ
ード押え片、3aはコード押え片の基部、3bはコード固定
片の端部、4は粘着層、5はコード保持部、10は取付面
である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−12859(JP,A) 実開 昭54−161597(JP,U) 実開 昭61−129389(JP,U) 実開 昭60−188153(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気コードを壁、床あるいは天井などの被
    取付面に固定するコード固定具において、一方の面に前
    記被取付面に当接する取付面が形成され、他方の面には
    上方が開放した前記電気コードのコード挿通路が形成さ
    れた本体部と、前記コード挿通路の上方の少なくとも一
    部を覆うように前記本体部の両側から互いに対向するよ
    うにヒンジ状に延出する一対のコード押え片とを備え、
    前記本体部と前記コード押え片とが塑性変形に強いブタ
    ジエン・スチレン樹脂で一体成形されているとともに、
    前記一対のコード押え片が同じ長さであり、かつ、前記
    コード挿通路が凹面状に形成されていることを特徴とす
    るコード固定具。
JP1990080816U 1990-07-30 1990-07-30 コード固定具 Expired - Lifetime JP2583079Y2 (ja)

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JPH0439018U JPH0439018U (ja) 1992-04-02
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS54161597U (ja) * 1978-05-01 1979-11-12
JPS60188153U (ja) * 1984-05-22 1985-12-13 日精樹脂工業株式会社 ヒンジを一体に有する合成樹脂容器
JPS617214U (ja) * 1984-06-14 1986-01-17 古河電気工業株式会社 ケ−ブル止め具
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