JP2582695Y2 - サッシ枠 - Google Patents

サッシ枠

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JP2582695Y2
JP2582695Y2 JP1990096468U JP9646890U JP2582695Y2 JP 2582695 Y2 JP2582695 Y2 JP 2582695Y2 JP 1990096468 U JP1990096468 U JP 1990096468U JP 9646890 U JP9646890 U JP 9646890U JP 2582695 Y2 JP2582695 Y2 JP 2582695Y2
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fiber
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glass
fire
sash
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JP1990096468U
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Inventor
一郎 高橋
博 野島
Original Assignee
株式会社 フジタ
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、建築物の防火区画等の開口部の防火戸及び
間仕切に用いる耐火性能を有するサツシ枠に係るもので
ある。
(従来の技術) 従来のこの種のサツシ枠は主としてアルミニウムや鋼
材によって構成され、その中でも、加工性や重量、意匠
性の問題でアルミニウム製のサツシ枠が多く用いられて
いる。
(考案が解決しようとする課題) 従来のサツシ枠は主としてアルミニウムや鋼材より構
成され、その耐火性能について検討した場合、耐熱温度
が低く、熱伝導が大であって、耐火60分、120分となる
サツシ枠が溶融したり、サツシ枠を通して裏面の非加熱
側に熱が伝わり、隣室への延焼を生じる可能性が大き
い。
本考案は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案さ
れたもので、その目的は火災時に長時間の火災に耐える
優れた遮熱効果を有する耐火構造のサツシ枠を提供する
点にある。
(課題を解決するための手段) 前記の目的を達成するため、本考案に係るサツシ枠
は、ガラス繊維、または炭素繊維もしくはアラミド繊維
が混入された無機質系の耐火材料より構成された周辺枠
と、同周辺枠の内外両側面に配設され、且つ同周辺枠と
同一材料よりなる防火ガラスの固定及びバツクアツプ材
を一体に構成してなるものである。
(作用) 本考案に係るサツシ枠は、ガラス繊維、または炭素繊
維、若しくはアラミド繊維よりなる補強繊維で補強され
た無機質系の耐火材料より構成された周辺枠と、同周辺
枠の内外両側面に配設された同周辺枠と同一材料よりな
る防火ガラスの固定及びバツクアツプ材とを一体に構成
したことによって、高い耐火性能を有し、サツシを通し
て熱が裏面の非加熱側に伝達することがなく、必要とさ
れる耐火時間において防火ガラスを確実に支持し、隣室
への延焼を生じる可能性を非常に少なくしうるものであ
る。
また例えばセメント系の如き無機質耐火材料は比較的
ポーラスで、脆性破壊を生じ易く、材料内部に水分を多
量に含む場合は、火災時に急激に加熱されると、一時に
多量の水蒸気を発生して水蒸気爆裂を生起し、表層部が
剥離して破壊する惧れがあるが、前記補強繊維が耐火材
料の剥離を拘束して、破壊を防止する。
(実施例) 以下、本考案を図示の実施例について説明する。
(1)はガラス繊維、または炭素繊維、若しくはアラ
ミド繊維を補強繊維として使用した例えば繊維補強セメ
ントの如き、繊維補強された無機質の耐火材料より構成
された中実の周辺枠、(2)は同周辺枠(1)の内外両
側面に配設された、同周辺枠(1)と同一材料よりなる
防火ガラスの固定及びバツクアツプ材で、同バツクアツ
プ材(2)と前記周辺枠(1)とは一体に成型されてい
る。
図中(3)は前記周辺枠(1)及びバツクアツプ材
(2)と同様に、繊維補強された無機質の耐火材料より
構成されたセツテイング材、(4)はロツクウールを用
いたセツテイング材、(5)はアルミニウム、スチー
ル、ステンレススチール等より構成された化粧材であ
る。
(6)はフエルト状のセラミツク繊維より構成された
緩衝材、(7)は難燃シリコーンシーラントより構成さ
れたシーリング材、(8)は網入ガラス、低膨脹ガラ
ス、結晶化ガラス、発泡性ガラスを夫々単体、または複
合して使用した防火ガラスである。
図示の実施例は前記したように、周辺枠(1)及び同
枠(1)の表裏両面に配設された防火ガラス(8)の固
定及びバツクアツプ材(2)がガラス繊維、炭素繊維、
アラミド繊維で補強された無機質の耐火材料で構成され
ているので、従来のサツシに比して熱伝導が極めて低く
熱が伝わり難く、裏面の非加熱側に熱が伝わり難く、隣
室への延焼を生じる可能性が極めて低い。また耐火材料
内部の空隙に多量の水分を含む場合、火災時に急激に加
熱されると水蒸気爆発を生じることがあるが、前記ガラ
ス繊維、または炭素繊維、アラミド繊維よりなる補強繊
維によって耐火材料が爆裂を生じないように繋ぎ止め
る。
(考案の効果) 本考案に係るサツシ枠は前記したように、ガラス繊
維、または炭素繊維若しくはアラミド繊維が無機質系の
耐火材が混入された無機質系の耐火材料より構成された
サツシ枠の主体を構成する周辺枠と、同周辺枠の内外両
側面に配設され、且つ同周辺枠と同一材料より構成され
た防火ガラスの固定及びバツクアツプ材とが一体に構成
されているので、従来のアルミニウムや鋼材等によって
構成されたサツシ枠に比して熱伝導が極めて小さく、高
い耐火性能を有しており、サツシ枠を通して熱が裏面の
非加熱側に伝わることがなく、必要とされる耐火時間に
おいて防火ガラスを確実に支持することができ、隣室へ
の延焼を生じる可能性が極めて少なくなる。
また前記周辺枠及び同周辺枠の両側面に配設された防
火ガラスの固定部材が前記したように補強繊維が混入さ
れた無機質系の耐火材料より構成されているので、前記
繊維が同無機質系耐火材料の高熱による爆裂等に基因す
る剥離、破壊を拘束し、本考案のサツシ枠の耐火性をよ
り増大せしめるものである。
また本サツシ枠を構成する耐火材料は熱による影響を
受けると初期に膨脹し、後に収縮する性質があり、その
ためサツシ枠の周辺枠と同周辺枠の内外側面に配設され
た防火ガラスの固定及びバツクアツプ材をボルト、ねじ
で接合した場合、接合部分から熱が進入し、サツシの破
壊に至るが、本考案においては前記各部材が一体成形さ
れているので隙間等を生じることがなく、より長い時
間、熱からサツシの形状を保持することができる。
更に前記補強繊維は、ガラス繊維、または炭素繊維若
しくはアラミド繊維より構成されているので、石綿繊維
を使用したアスベストセメント板においてみられる如
き、人体に対する有害性が全くない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るサツシ枠の一実施例を示す縦断面
図である。 (1)…周辺枠、(2)…防火ガラスの固定及びバツク
アツプ材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−136338(JP,A) 実開 昭60−23589(JP,U) 実公 昭59−11193(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス繊維または炭素繊維、もしくはアラ
    ミド繊維が混入された無機質系の耐火材料より構成され
    た周辺枠と、同周辺枠の内外両側面に配設され、且つ同
    周辺枠と同一材料よりなる防火ガラスの固定及びバツク
    アツプ材を一体に構成してなることを特徴とするサツシ
    枠。
JP1990096468U 1990-09-17 1990-09-17 サッシ枠 Expired - Lifetime JP2582695Y2 (ja)

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JPH0453993U JPH0453993U (ja) 1992-05-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2309680A1 (fr) * 1975-04-30 1976-11-26 Jenaer Glaswerk Schott & Gen Element de construction a l'epreuve du feu, comportant un vitrage
JPS5911193U (ja) * 1982-07-14 1984-01-24 三菱電機株式会社 送風機
JPS6120980U (ja) * 1984-07-13 1986-02-06 三菱重工業株式会社 配管用貫通金物

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