JP2582332B2 - ローラプレス - Google Patents

ローラプレス

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JP2582332B2
JP2582332B2 JP4506715A JP50671592A JP2582332B2 JP 2582332 B2 JP2582332 B2 JP 2582332B2 JP 4506715 A JP4506715 A JP 4506715A JP 50671592 A JP50671592 A JP 50671592A JP 2582332 B2 JP2582332 B2 JP 2582332B2
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【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、相互間に1つのプレス隙間を形成している
第1プレスローラと第2プレスローラを備え、各プレス
ローラの主軸が、プレス平面内に位置しているローラプ
レスに関する。
本発明は、米国特許第3921514号明細書における、請
求項1の上位概念に記載の構成を備えたローラプレスに
由来している。
背景技術 公知のローラプレスでは、第1プレスローラは下方に
位置し、第2プレスローラは上方に位置している。した
がって、第1プレスローラの軸受台は、支持枠又は基礎
又はその類似物の上に取付けられている。
しかし、米国特許第3921514号明細書に記載のよう
に、第1(この場合には上方に位置する)プレスローラ
の軸受台を、支持枠の下側に位置させるという逆の配置
も公知である。本発明は、これら2種類の配置に関係し
ている。
その他の公知のローラプレスにおいては、第2プレス
ローラを支承している軸受台は、第1プレスローラの軸
受台に、引張り棒を介して固着されている。この引張り
棒は、ねじ棒として構成されており、ローラプレスの負
荷状態に際して、プレス隙間内に発生するプレス力に起
因する高い引張り力を伝達するために利用される。この
場合、幅が最大10mにもなる抄紙機において、この種の
ローラプレスを有利に適用しうるように配慮することが
必要になる。
さらに、多くのローラプレスは、例えば、米国特許第
4503765号明細書に記載されているように、プレス隙間
内に生じる線圧力が、1000kN/mという程度に達するよう
なシュープレスとして構成されている。
確かに、米国特許第3921514号明細書に記載のローラ
プレスにおいては、プレス力が機械台に作用しないよう
になっており、機械台は、せいぜいローラプレスの自重
を負担するだけである。
しかし、前記ねじ棒による結合は、その数が非常に増
えると同時に、高価であるという欠点を有する。その
上、このねじ棒は、米国特許第3921514号明細書に記載
のように、最大プレス力よりも高い初期張力を受ける。
言い換えると、ねじ棒は、ローラプレスの無負荷状態に
際して、既に強力に引張られている。従って、ねじ棒の
取り付け作業は、極めて面倒である。
抄紙機の圧搾部において公知のローラプレスを使用す
る場合には、さらに次の問題が生じる。
つまり、少なくとも1つの無端のフェルトベルトを、
プレス隙間を通過させて走行させなければならず、しか
も、このフェルトベルトを、一定時間おきに、新しいフ
ェルトベルトと交換しなければならないという問題が生
じるのである。そのためには、前記ねじ棒による結合を
解除し、新しい無端のフェルトベルトを引き入れた後
に、再び締め直すことが、その都度必要になる。
これは、前記のように、ねじ棒が多数あって、各ねじ
棒を強く締め付けなければならない場合には、非常に手
間ひまを要する作業となる。
この種のローラプレスにおけるその他の問題は、各プ
レスローラにおいて、少なくとも一方の支承軸が、回転
可能なローラカバー又は不動の支持体の、時として生じ
る熱に起因した長さ変化のために、運転荷重を完全に負
担した状態で、軸線方向に移動できなければならないこ
とにある。つまり、支承軸が回転可能な場合には、例え
ばころがり軸受の外レースが、軸受ケーシング内で移動
可能でなければならないことになる。
また、支承軸が回転しない場合には、例えばその支承
軸が、ブッシュ(又はスリーブ)内で軸線方向に移動可
能でなければならない。いずれの場合も、極めて大きな
プレス力を伝達し得ると同時に、必要な軸線移動を許容
する滑り案内面を用意しなければならない。
発明の開示 本発明の基本的な課題は、ローラプレスの少なくとも
一端部において、両プレスローラの各軸受台間の連結部
を迅速に解除し、かつ再連結することができ、かつ、同
時に、少なくとも第2プレスローラにおいて、支承軸を
軸線方向に移動させるために従来必要であった滑り案内
面を省略することができるように、公知のローラプレス
を改良することにある。
本発明者は、請求項1に記載の特徴的構成を適用する
ことによって、2つの問題を解消することができること
を知った。
この解決策によれば、フェルトベルトの交換に際し
て、新しい無端のフェルトベルトが導入されるローラプ
レスの少なくとも一端部において、第1プレスローラの
軸受台と第2プレスローラの軸受台が、従来のように固
定的に結合されることは回避されている。というのは、
本発明によれば、引張り棒は、予め引っ張るべきねじ棒
として構成されたものではないからである。
この引張り棒は、ローラプレスの無負荷状態に際し
て、ほとんど引張り力を受けておらず、即ち少なくとも
引張り力から十分に解放されている。従って、例えば前
述のフェルトベルトの交換に際して、引張り棒を容易に
取り外しては、再び容易に取り付けることができるので
ある。それにも拘らず、大きな引張り力を、一方の軸受
台から他方に軸受台へ伝達できるように、この引張り棒
を、問題なく寸法設定することができる。
ここで、「ほとんど引張り力を受けない」とは、ロー
ラプレスが、無負荷の時に、例えば一方のプレスローラ
の自重のみによって、あるいは拡開手段によって、引張
り棒が少しだけ引張られている状態を意味している。こ
の事実から、次のように結論しうる。つまり、ローラプ
レスの負荷状態においては、引張り棒によって連結され
た2つの軸受台の間に、隙間(又は遊び)が生じること
になる。
後にさらに説明するように、さまざまな構成の実施形
態が存在する。1つの実施形態においては、前記隙間
は、ローラプレスの負荷によって初めて生じる。別の実
施形態においては、この隙間は常に存在するものの、負
荷を受けた時には拡大するようになっている。いずれの
場合も、この隙間によって、(引張り棒が可動になって
いる本発明のその他の特徴と関連して)、両軸受台がプ
レス平面内で相対して移動すること、それも主軸の方向
に沿って移動することが可能になる。
その結果、少なくとも第2プレスローラにおいて軸受
台を支承軸に固定的に連結することができ、しかも、例
えば熱に起因する線膨脹も、プレスローラの湾曲によっ
て生じる支承軸の傾斜も可能となる。
前述の引張り棒の可動性とは、引張り棒が、本質的に
プレスローラの主軸の方向に沿って、つまりプレス平面
に対して少なくとも近似的に平行に可動であるという意
味である。引張り棒の可動性は、引張り棒が、旋回軸受
を介して軸受台に連結されていることによって保証され
る。しかしながら、本発明によれば、以下に詳細に説明
するように、むしろたわみ易い引張り棒を用いた方が有
利である。
本発明のその他の重要な点は、多くの場合、一方のプ
レスローラが、長隙間プレスローラとして構成されてい
るということにある。例えば第2プレスローラの位置
に、金属製のローラカバーを有する通常のプレスローラ
が配置されることもあれば、可撓性のプレスカバーを有
する長隙間プレスローラが配置されることもある。
本発明の別の技術的思想によれば、2つの引張り棒の
外側面間の間隔は、両プレスローラのいずれか大きい方
の直径よりも小さいか、又はほんの少しだけ大きくなる
ように、各引張り棒が配置されている。この特徴的な構
成によって、軸線方向で見た軸受台の外形寸法を十分に
小さく維持することができ、したがって、引張り棒を取
り外した後、長期間プレスローラの柔軟なチューブ状の
ローラカバーを、該当する軸受台を取り外すことなく、
交換することができるようになる。
ローラプレスが、金属製のローラカバーを有している
2つの通常のプレスローラを備えている場合にも、この
ような特徴的構成を適用することは重要である。その場
合、比較的僅かな労力で、このローラプレスを、長隙間
プレスに改造することができる。
米国特許第4272317号明細書には、走行するプレスベ
ルトの案内ローラと、プレスシューのための支持体が、
引張り棒を介して、上方に位置する支持枠に吊り下げら
れているという別の形式の長隙間プレス装置が開示され
ている。この支持枠には、プレスローラの軸受台も吊り
下げられている。
確かに、公知のプレス装置の引張り棒も、プレス装置
が負荷を受けていない状態では、支持体の自重(それに
取り付けられた構成要素も含む)のみによって負荷され
ている。また、この引張り棒は、主軸の方向に沿って移
動可能である。
しかし、この引張り棒は、軸線方向に見て、プレスロ
ーラの軸受台の輪郭の外側に位置しており、従って、ロ
ーラカバーを軸線方向に沿って交換しなければならない
ような2−ローラプレスにおいては、この公知の構成を
適用することは不可能である。つまり、引張り棒が、プ
レス平面からできるだけ離れないように配置されてお
り、しかも軸受台に直接連結されていることが、本発明
の本質的な特徴的構成となる。
本発明によれば、軸受台は、引張り棒を連結するため
のアームを有している。このアームは、軸受台を軸線方
向に見た時(少なくとも長隙間プレスローラの軸受台の
場合には)、完全に、もしくは少なくとも大部分におい
て、ローラカバーの輪郭の内側に位置している(請求項
2)。
前述の特徴は、軸受台に関節結合されている旋回可能
な引張り棒を用いて、原理的に実現可能である。この場
合、関節の軸は、プレス平面に対して垂直に延びてい
る。しかし、このような構成は、フェルトベルト又はロ
ーラカバーを交換するために、引張り棒をほぼ軸平行の
位置へ移動させなければならない場合、軸方向に広いス
ペースを必要とする。従って、本発明のさらに別の技術
思想によれば、各々の引張り棒は、プレスローラの主軸
の方向にたわみ易くなっている(請求項3)。この場
合、各引張り棒の一端部に、旋回軸受を設けることがで
きる。この旋回軸受の軸線は、プレス平面に対して平行
であるか、もしくはプレス平面に対して鋭角度をなして
いる。これによって、引張り棒を横方向(プレス平面に
対して垂直又は斜めの位置)へ旋回させることができ
る。
しかし、前記の各実施形態とは異なり、各々のたわみ
易い引張り棒がI字形であって、つまり、その両端部に
それぞれ1つの剛性の「頭部」を、好ましくはハンマヘ
ッドを有している形態もある。ローラプレスの負荷状態
に際して、前記頭部は、軸受台内に不動に位置してお
り、従って、両軸受台の相対的な可動性は、もっぱら引
張り棒のたわみ易さに基づいて可能になっている。
このような発明思想は、個々の引張り棒が板ばねの形
式で構成されることによって、最も簡単に実現される。
この板ばねの「板平面」は、プレス平面に対して本質的
に垂直である。これによって、引張り棒は、もっぱら、
プレス平面に対して平行な平面内でたわむようになる。
即ち、引張り棒のたわみ性は、プレス平面に対して平行
な方向の方が、プレス平面に対して垂直な方向の方より
も数倍高くなっている。
前記形式の引張り棒は、別の形式のプレス装置にも、
例えば圧延機又はカレンダー又はその類似物にも適用す
ることができる。そのため、請求項20以降においては、
引張り棒単独の保護を要求している。
引張り棒の取り付け及び取り外しは、好ましくは、プ
レス平面に対して垂直な方向に引張り棒を直線的に移動
させることによって行われる。つまり、各引張り棒は、
側面から軸受台の凹部内に組み込み可能である。そのた
めに、個々の引張り棒に、機械台に支持されたボルトを
挿通しうる横穴を設けることがある。この構成は、プレ
ス平面が垂直に配置されていて、したがってボルトが水
平方向に延びている場合に、特に有利である。
引張り棒は、十分にたわみ得るように一定の最小長さ
を有していなければならない。しかし、また引張り棒
は、できるだけ僅かなスペースしか必要としないよう
に、その長さを制限しなければならない。これに関する
特に有利な妥協的構成は、請求項8及び9に記載されて
いる。
プレス平面に対して垂直な方向の引張り棒の幅は、伝
達すべき引張り力の大きさに、したがって主に機械幅
に、つまり、プレス隙間の長さに比例していると考えら
れる。
引張り棒の幅が非常に大きい場合でも、できるだけ昇
降装置又は持ち上げ手段を用いることなく、引張り棒の
取り外しと取り付けができるようにするためには、個別
の引張り棒を、その幅にわたって複数の部材に分割すれ
ばよい。したがって、「引張り棒」とは、単独の引張り
棒か、又は引張り棒群のどちらかを意味していると理解
するべきである。
本発明は、前述の米国特許第4503765号明細書に記載
された公知のローラプレスと本質的に相違している。こ
の公知のローラプレスにおいては、フレーム構造の支持
枠を備えており、この場合、一方の軸受台は、下方の支
持枠部分の上に位置しており、他方の軸受台は、上方の
支持枠部分に取り付けられている。支持要素と軸受台は
直接連結されていないので、両支持枠部分の間には、プ
レス力に基因する引張り力を伝達するための取り外し可
能な連結要素を備えることが必要である。つまり、この
ような構成では、冒頭に記載の問題は解決されないか、
もしくは支持枠内に転移されるだけである。この場合、
支持枠自体についても、高い引張り力を考慮して、寸法
設定をしなければならない。
本発明においては、前記引張り力を、機械台(支持
枠)に作用させないという公知の特徴が維持されてい
る。つまり、本質的に一方のプレスローラの自重、又は
両方のプレスローラの自重だけを考慮して設計すればよ
いので、機械台は比較的軽量なものになる。
請求項1の特徴部分に記載された技術思想は、さまざ
まな方法で実現することができる。
ある実施例は、機械台に支持された第1のプレスロー
ラが下方に位置するとともに、機械台上に載置されてい
ること、及び第2プレスローラが上方に位置しているこ
とを特徴としている。この場合、第2プレスローラの支
持要素は、少なくともローラプレスの無負荷状態に際し
ては、第1プレスローラの上に当接している。
引張り棒は、初期張力をさほど受けることなく取り付
けられるので、ローラプレスの負荷状態に際して、各軸
受台の間に隙間が生じる。これによって、ローラプレス
の負荷状態において、他方の軸受台に対する一方の軸受
台の軸線方向の移動可能性と傾斜可能性が確保される。
本発明の別の実施例においては、ローラプレスの無負
荷状態に際して、両方のプレスローラは、互いに独立し
て、米国特許第4503765号明細書に記載された構成と同
様に、機械台に支持されている。つまり、一方のプレス
ローラの軸受台は、下方の機械台部分の上に載置されて
おり、他方のプレスローラの軸受台は、上方の機械台部
分から吊り下げられている。したがって、支持要素と軸
受台の間に常時隙間が存在している。
しかし、米国特許第4503765号明細書に記載された構
成とは異なって、ローラプレスの負荷状態に際しては、
引張り棒によって、一方の軸受台から他方の軸受台へ力
が直接伝達されるようになっている。これによって、既
に説明したように、引張り力が機械台に作用しないよう
になり、同時に、軸受台が相互に移動できるようにな
る。
本発明のその他の利点及び構成は、以下、図面に示す
実施例に基づく説明により、明らかになると思う。
図面の簡単な説明 第1図は、第1A図の矢印I方向から見たローラプレス
の側面図である。
第1A図は、第1図の線A−Aに沿った縦断面図であ
る。
第1B図は、第1図の矢印B方向から見た部分平面図で
ある。
第2図は、第1A図を約3倍拡大して示す単独の板ばね
状の引張り棒の正面図である。
第3図は、第2図の矢印III方向から見た側面図であ
る。
第4図は、第2図と同様の引張り棒の変形状態を示す
正面図である。
第5図は、本発明の他の実施例の側面図である。
第6図は、第5図の矢印VI方向から見た正面図であ
る。
第7図は、第1図と異なる実施例の側面図である。
第8図は、第7図の矢印X方向から見た引張り棒の部
分拡大図である。
第9図は、第7図の矢印X方向から見た別の引張り棒
の部分拡大図である。
第10図は、第7図の矢印X方向から見た別の引張り棒
の部分拡大図である。
発明を実施するための最良の形態 第1図、第1A図及び第1B図に示されたローラプレス
は、下方に位置する第1プレスローラ1と、上方に位置
する第2プレスローラ3を有している。各プレスローラ
の主軸(図示の例においては回転軸線)は、プレス平面
E内に位置している。
第1プレスローラ1は、回転可能なローラカバー1a
と、それに固定された支承軸2を有しており、支承軸2
は、ころがり軸受2a(好ましくは自動調心形ころ軸受)
を介して、カバー5a、5bを備える軸受台5内に納まって
いる。軸受台5は、第1図に部分的に示されたフレーム
構造の機械台15上に位置している。
ころがり軸受2aは、プレスローラ1の、例えば熱に起
因する縦伸縮を許容するために、軸受台5内において、
軸方向に移動可能である。そのためには、例えば、前記
米国特許第4272317号明細書に示されているように、軸
受台5を機械台15に軸方向に移動可能に連結してもよ
い。
前記第2プレスローラ3は、いわゆる長隙間プレスロ
ーラである。このプレスローラの回転可能なローラカバ
ー3aは、チューブ状の可撓性のプレスカバーであり、2
つの回転可能なカバー支持円板3bに固着されている。各
カバー支持円板は、不動の支持体4aの不動の支承軸4上
に位置している。この支持体は、ローラカバー3aの内部
を貫通して延びている。
図示の構成以外に、ローラカバー3aの回転軸線を、支
持体4aの主軸に対して偏心するように配置することも可
能である。支持体4aは、下方のプレスローラ1に対向す
る位置に凹部4bを有し、この凹部内に、液圧操作可能な
ピストン形のプレスシュー4cを備えている。このプレス
シューは、その凹面状の滑り面をもって、プレスカバー
3aを下方のプレスローラ1に押し付けており、これによ
り、(走行方向に沿って)拡張されたプレス隙間を構成
している。
脱水すべき帯状紙は、少なくとも1つの無端のフェル
トベルトFと一緒に、このプレス隙間を通過して走行す
る。上方のプレスローラ3は、その両端部において、支
承軸4をもって軸受台6内に位置している。この軸受台
5と6の間には、軸受台5上に位置する取り外し可能な
中間部材9が備えられている。
ローラプレスが無負荷状態にある時、即ち凹部4bが無
圧状態の時、上方のプレスローラ3の軸受台6は、中間
部材9に当接する。しかし、図面には、プレスシュー4c
が下方のプレスローラ1に対してプレス力を及ぼしてい
る負荷状態が示されている。これに起因する反力は、た
わみ易い引張り棒7、8を介して、軸受台6から軸受台
5に伝達される。
第1図に示すように、プレス平面Eの両側に、それぞ
れ1つのたわみ易い引張り棒7、8が配置されている。
この引張り棒は、軸受台5、6の各凹部内に、横方向か
ら取り付けられている。たわみ易い引張り棒7、8は、
各端部にそれぞれ1つのハンマヘッド20を有しており、
望ましくは板ばね状に構成されている。この板ばねのい
わゆる板平面は、プレス平面Eに対して垂直になってい
る。これによって、各引張り棒7、8は、第2のプレス
ローラ3の支持部材4、4aの(例えば熱に起因する)縦
伸縮、もしくは、プレス力に基づく湾曲に際して、第4
図に示すように変形することができる。
結局、軸受台6を支承軸4に固定的に結合することが
できるので、この両構成部材間に従来必要とされた軸方
向滑り案内面も、玉継手も省略することができる。支持
体4aの湾曲に基づいて、支承軸4も軸受台6も一緒に傾
斜する。それゆえ、軸受台の両側に、それも好ましくは
軸受台6の中心に(第1A図参照)、それぞれ、1つの引
張り棒7もしくは8が配設されていることが重要であ
る。
支持部材4、4aの長さ変化又は湾曲に際して、軸受台
6が軸線方向に容易に移動すること、もしくは傾斜する
ことを保証するためには、引張り棒の可撓性以外に、さ
らに次の条件を満足しなければならない。
ローラプレスが無負荷の状態にある時、引張り棒7、
8は、初期張力をまったく受けていないか、もしくは極
めて小さな初期張力しか受けていないという条件であ
る。これによって、上方のプレスローラ3の軸受台6
は、ローラプレスの負荷状態に際して、中間部材9から
ほんの少し持ち上げられる。
言い換えると、軸受台5と6の間に遊びpが生じるの
である。この遊びの大きさは、各引張り棒7、8のハン
マヘッド20と支持要素6との間に、U字形のくさび10、
11をある程度押し込むことによって決定される。必要に
応じ、このくさびを利用して、ローラプレスの無負荷状
態に際して、引張り棒7、8に小さな初期張力を与える
ことができる。
ローラプレス内への新しい無単のフェルトベルトFの
引き込みは、勿論、無負荷状態において、それも一方の
ローラ端部から、第1A図の矢印Iの方向に沿って行われ
る。
この場合、上方のプレスローラ3は、当初、中間部材
9に当接している。まず、ローラの両端部において、く
さび10、11を取り外し、次いで引張り棒7、8を取り外
す。すると、上方のプレスローラ3は、リング12に係合
する昇降装置(矢印32によって象徴的に示す)によって
持ち上げられ、中間部材9は取り外され、無端のフェル
トベルトFは引き込む。その後、中間部材9を再び差し
込み、その上にプレスローラ3を降ろし、次いで、引張
り棒7、8及びくさび10、11を再び取り付ける。
この作業は、従来構造の場合の所要時間と比べて、短
時間で行いうる。可撓性のローラカバー3aを、新しいも
のに交換するにも、ほぼ同様の作業が行われる。
第2図及び第3図は、I形控え棒とも呼ばれる、たわ
み易い引張り棒8を詳細に示している。
この引張り棒8は、可能なかぎり大きな引張り力を伝
達することができ、しかも、軸受台6の前記移動に弾性
的に追従できるようにするために、厚さが、その全長に
わたって最適に変化している。つまり、引張り棒8は、
板ばねに類似の比較的薄い厚さsの中央部分を有してい
る。この(いわゆる「板平面」内に位置する)中央部分
18は、くさび形の中間部分19を介して、ハンマヘッド20
(第1A図、第2図、第4図)と結合されている。
くさび形の中間部分に代えて、円形の移行部分を備え
ることもできる。
引張り棒8の幅bは、プレスローラ1、3の端面側に
向かって見て、その全長にわたって一様である(第1
図、並びに第3図に実線で示された形状を参照)。その
他に、少なくとも一方のハンマヘッド20が、第3図に1
点鎖線で示すように、比較的大きな幅を有することもあ
る。いずれの場合も、幅bは、極端に大きな引張り力を
も伝達できるように、厚さsよりも数倍大きい。
同時に、引張り棒8は、非常にしなやかな弾性を有し
ており、板平面に対して直角方向の引張り棒のたわみ性
は、板平面内でのそれよりも数倍高い。これによって、
引張り棒は、主軸方向に沿って大きく変形することがで
きる。
第4図には、例としての引張り棒8′の可撓性が示さ
れている。
この場合、一方のハンマヘッド20は、他方のハンマヘ
ッドに対して距離Xだけ変位している。実線で示す輪郭
は、2点鎖線で示す初期形状に対して、最も弾性変形し
た時のI形控え棒の形状にほぼ相当している。この場
合、たわみは、中央部分18からくさび形の中間部分19へ
移行する区域に、主に集中している。
中央部分18の長さは、引張り棒8の全長の約1/3(第
2図の実線)から約9/10(第2図の1点鎖線)の範囲内
にある。くさび形の中間部分19において、引張り棒8の
厚さは、中央部分18の厚さsの1.5〜3倍まで連続的に
増大している。
たわみ易い引張り棒7、8の長さは、少なくとも0.5m
である。しかし、大型のローラプレスにあっては、0.7
〜1.5mの長さが好ましい。
第1図において、プレス平面Eに対して垂直であっ
て、しかもプレス隙間を通過して延びている中央平面
(プレス隙間平面)は、符号Mによって示されている。
軸受台5には、プレス隙間平面Mに向かって延びるアー
ム5c、5dが形成されている。各アームには、引張り棒
7、8のいずれか1つを収容するための上向きに開口し
たT字形の溝が設けられている。軸受台6のほぼ(ロー
ラの回転軸線が位置する)中心平面Lの高さに、2つの
アーム6c、6dと、その中間の1つのスリットが、軸受台
6の両側面にそれぞれ設けられている。このスリット
は、やはり引張り棒7、8のいずれか1つを収容するた
めのものである。
引張り棒の横断面積と材質は、例えば異物がプレス隙
間内に侵入して、障害が発生したために、ローラプレス
の正規の最大プレス力を約50〜100%も超過した際に、
引張り棒が、いわゆる弾性限界に到達するように選定さ
れている。言い換えると、引張り棒は、異常事態に際し
て、比較的大きな損害の発生を阻止するための予定破断
部位を構成している。
たわみ易い引張り棒7、8の取り付け及び取り外し
は、比較的小型のローラプレスにおいては人間の手によ
って行われ、比較的大型のローラプレスにおいては慣用
の昇降装置、例えば滑車又は空気圧シリンダーを用いて
行われる。
しかしながら、引張り棒7、8の取り付け及び取り外
しをさらに迅速に行うために、第1図及び第3図におい
て例示した引張り棒8のように、中央部分18の中心に肉
厚部21を設け、この肉厚部に、横穴13を貫通して設ける
こともある。この横穴13は、軸受台5、6の凹部内に引
張り棒8が差し込まれる方向を向いている。
機械台15には、横穴13内に進入するボルト14が設けら
れている。このボルト14は、引張り棒8の引き込み・引
き出しに際して、摺動路として利用される。引き出した
後の引張り棒8は、符号8′(第1図)で示した位置に
存在する。この位置において引張り棒8′は、新しい無
端のフェルトベルトFを引き入れるために、約90゜旋回
させられる。二重矢印によって象徴的に示すように、ボ
ルト14を機械台15において垂直方向に移動可能に支承す
ると有利である。
上方のプレスローラ3(又はプレスカバー3aのみ)
を、軸線方向に沿って取り付けたり取り外したりするた
めに、ボルト14の外端部14′は、ねじによって取り外し
できるようになっている。
横穴13を備えた肉厚部21とボルト14は、大型の引張り
棒であっても、単一の引張り棒(例えば8′)を複数の
部分引張り棒8a、8b、8cに分割することによって、省略
することができる(第4図及び第7図)。
これらの部分引張り棒は、互いに集合して、1つの引
張り棒群8′を構成している。個々の部分引張り棒8a、
8b、8cの幅は、引張り棒群8′全体の幅bのほんの一部
分(例えば1/3)に過ぎない。分割された引張り棒の位
置を固定するために、内側領域には、固定のストッパー
5e、6eが、そして外側領域には、取り外し可能なストッ
パー5f、6fが設けられている(一方の引張り棒群7′に
ついてのみ図示してある)。
第1図には、中央に配置された中間部材9が示されて
いる。これに代えて、中間部材を引張り棒7及び8の付
近に配置することもできる。この中間部材は、例えば、
ねじを用いて引張り棒に固着することができる。
上方のプレスローラ3の軸受台6は、機械台15に固定
された離隔可能なジョー16、17によって、プレス平面E
に対して平行に案内されている。類似のジョー16′(第
1B図)が、他方のローラ端部に存在している。これら全
てのジョーは、上方のプレスローラ3が主軸が下方のプ
レスローラ1の主軸に対して常に平行になるように、操
作される。
他方のローラ端部に配設されたジョー16′は、例え
ば、ジョー16′が支持要素6′に配設された条片6aを把
持する(第1B図)ことによって、上方のプレスローラ3
の軸線方向の位置を固定するという追加的な役割を有し
ている。
長隙間プレスローラ3の場合、引張り棒7、8と、中
間部材9と、ジョー16、17を取り外した後で、柔軟なロ
ーラカバー3aを、難無く前述のように交換できるように
するために、第1図又は第7図に示すように、長隙間プ
レスローラ3の軸受台6の各アーム6c、6dが、ローラカ
バー3aの周回軌道を越えて延びることはない。こうし
て、プレスカバー3aを、軸受台6を経由して引き出すこ
とができる。つまり、軸受台を取り外す必要はない。
カバーの交換中、第1A図に示す長隙間プレスローラ3
の端部は、公知のように、支承軸4に固定される補助手
段によって持ち上げられる。既に説明したように、アー
ム6c、6dがローラカバー3aの周回軌道の内側に位置して
いることにより、引張り棒7、8の外側面の間隔Zが、
長隙間プレスローラ3の直径Yよりも小さいという構成
が本発明の特徴になっている。
一般的には、前記間隔Zは、両プレスローラ1又は3
のいずれか大きい方の直径Yよりも小さいか、あるい
は、ほんの少しだけ大きいということができる。この表
現は、両プレスローラのどちらが比較的大きな直径を有
していようとも、そして、両プレスローラの1つが、長
隙間プレスローラとして構成されていようとなかろう
と、関係なく妥当である。
第1図、第1A図及び第1B図に示すローラプレスは、半
径方向に移動可能なプレスシュー4cに基づいて、いわゆ
る自己負荷型のローラプレス、言い換えると、内部に押
圧装置を備えたプレスである。
本発明は、長隙間プレスローラ3の代わりに、例えば
米国特許第4691421号明細書に示された、調節可能にた
わむプレスローラを備えた構成にも適用可能である。こ
れも、やはりまた、内部に押圧手段を備えたプレスロー
ラである。
しかし、その他のローラの組み合わせも、例えば米国
特許第4796452号明細書に示されているような外側に押
圧手段を備えた構成も、同様に考えられる。この場合、
2つの通常のプレスローラ(即ち、両者は回転可能なロ
ーラ軸を有する。)もまた、本発明のローラプレスにお
いて利用することができる。
外側に押圧手段を備えるその他の本発明のローラプレ
スが、第5図及び第6図に示されている。
両図で、下方に位置する第1プレスローラは符号23
で、上方に位置する第2プレスローラは符号24で示され
ている。これらは、2つとも通常のプレスローラ(即
ち、両者とも回転可能な支承軸を有する。)である。
しかし、少なくとも1つのプレスローラを、好ましく
は米国特許第4414890号明細書に示されているような、
内部に押圧装置を具備しない、たわみ調節ローラとして
構成することもできる。
下方のプレスローラ23は、同様に軸受台25内に位置し
ており、この軸受台は、機械台33上に(固定的もしくは
移動可能に)配設されている。
上方の軸受台24は、垂直に移動可能な軸受台26内に位
置している。この場合、軸受台25と26間に、可変の隙間
Dが常に存在している。
軸受台25と26は、同様にたわみ易い引張り棒27、28に
よって連結されている。この場合、押圧作用を行う液圧
シリンダー29が介装されている。この液圧シリンダー
は、軸受台26上に位置して、(同様に板ばね状の)引張
り棒27、28の拡大されたハンマヘッド30、31を押し上げ
ている。
液圧シリンダー29の力は、2つのプレスローラ23と24
間にプレス力を生起させる。フレーム構造の機械台33に
枢着されて引張り作用を行う別の液圧シリンダー32は、
引張り棒27、28を取り外した時に、上方のプレスローラ
24を保持している。したがって、液圧シリンダー32は、
プレスローラ24をさらに持ち上げることができ、これに
よって、プレスローラ間に十分に大きな隙間が形成され
て、新しい無端のフェルトベルトを引き入れることがで
きるようになる。
案内ジョー34、35は、同様に、プレス平面E内に上方
のプレスローラ24をセンタリングするために役立つ。液
圧シリンダー32は、軸受台26と機械台33間の融通性のあ
る連結を生じさせる。
第5図に示すように、引張り棒27、28の外側面の間隔
Zは、両プレスローラのいずれか大きい方(この場合は
プレスローラ24)の直径Yよりも小さい。これによっ
て、プレスローラ24は、いつでも、第1図、第1A図及び
第1B図に示した長隙間プレスローラ3と交換することが
できる。この場合、下方のプレスローラ23の軸受台25
は、そのままにしておくことができる。図面に示すよう
に、軸受台25は、第1図の軸受台5と全く同じ形状を有
している。
本発明のその他の実施例として、図示の変形例を逆に
することもできる。
第7図は、このような実施例を示している。ここで
は、第1図のローラプレスが180゜反転されている。即
ち、プレスローラ1は、(例えば)軸受台5を機械台15
にボルト止めすることによって、機械台15の上部から吊
り下げられている。その他、長隙間プレスローラ3は、
(少なくとも第7図に示された端部において)引張り棒
7′、8′を介して、上方のプレスローラ1の軸受台5
に吊り下げられている。引張り棒(例えば8′)は、既
に説明したように、部分引張り棒8a〜8cに分割されてい
る。
2つの軸受台5と6の間には、同様に、取り外し可能
な中間部材9が存在している。この中間部材9は、第1
図の構成とは異なり、2つの軸受台5と6相互のセンタ
リングに主として利用されており、そのため、第1図の
ジョー16、17は省略することができる。
ローラプレスが無負荷状態にある時でも、上方の軸受
台5と中間部材9との間には、小さな隙間pが存在して
いる。引張り棒7′、8′を取り外すために、下方の機
械台15上に位置する昇降手段32′を用いて、下方の軸受
台6を持ち上げることができる。この昇降手段32′は、
押圧方向に作用する液圧シリンダーとして構成されてい
る。
第7図においては、第1図のU字形のくさび10、11は
省略されている。それらは省略可能であるからである。
第1図と異なるその他の実施例は、図示されていな
い。しかし、それらは、第7図の実施例と類似してい
る。
それによれば、長隙間プレスローラ3は、同様に、通
常のプレスローラ1の下方に配置されている。しかし、
軸受台6は、機械台15の下方部分の上に取付けられてい
る。通常のプレスローラ1の軸受台5は、機械台15に吊
り下げ固定されることなく、中間部材9の上に(ローラ
プレスが無負荷状態にある時)配置されている。同様
に、各軸受台5、6は、たわみ易い引張り棒7、8によ
って相互に連結されており、下方の軸受台6に対する上
方の軸受台5の可動性が確保されている。
第8〜10図に示すように、(例えば第7図の)軸受台
5において、T字形溝40は独特の丸い形状を有してい
る。これによって、引張り棒8′を介して導入された高
い引張り応力は、可能なかぎり、確実に軸受台のその他
の部分へ伝達されるようになる。正確に言えば、引張り
棒8′のハンマヘッド20A、20B、20Cを包囲しているT
字形溝40の領域は、ほぼ円形の横断面を有している。
引張り棒8′のハンマヘッドが(第4図に示された引
張り棒の変形にも拘らず)、可能なかぎり高い確実性を
もってT字形溝40内に固定されるように、引張り棒に
は、引張り棒の縦軸線に対して本質的に平行であると同
時に、プレス平面E(第7図)に対して本質的に垂直な
2つの支持面39が設けられている。これらの支持面39
は、軸受台5に設けられた対向支持面に当接する。
第8図においては、支持面39は、ハンマヘッド20Aに
直接設けられている。即ち、支持面39は、ハンマヘッド
20Aの両側の端面によって構成されている。
第9図においては、支持面39は、ハンマヘッド20Bの
延長部20′に設けられている。
第10図においては、支持面39は、中間部分19′の肉厚
部38に設けられている。この肉厚部38は、ハンマヘッド
20Cから少しだけ離れて位置している。肉厚部38からハ
ンマヘッド20Cへの移行部分は、半円の横断面を有する
溝として形成されている。

Claims (28)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1プレスローラ(1)と第2プレスロー
    ラ(3)を備えたローラプレスであって、各プレスロー
    ラの主軸は、プレス平面(E)内に存在しており、また
    両プレスローラの間に、1つのプレス隙間を形成してお
    り、さらに: a)両プレスローラ(1)(3)は、それぞれ1つの回
    転可能なローラカバー(1a、3a)を有するとともに、
    (回転可能なローラカバーに固定された)回転可能な支
    承軸(2)を有するか、又は、不動の支承軸(4)を備
    えた、ローラカバー(3a)を貫通して延びる不動の支持
    体(4a)を有しており; b)第1のプレスローラ(1)は、少なくともその一端
    部において、軸受台(5)内に支持されており、かつこ
    の軸受台自体は、機械台(15)に支持されており; c)第2のプレスローラ(3)は、少なくともその一端
    部において、軸受台(6)内に支持されており、この軸
    受台は、2つの取り外し可能な引張り棒(7)(8)を
    介して、第1のプレスローラの軸受台(5)に連結され
    ており、この引張り棒は、プレス平面(E)の両側で、
    本質的に同プレス平面(E)に対して平行に延びるとと
    もに、プレスローラ(1)(3)の主軸に対して直角に
    延びている、 ローラプレスにおいて、 d)前記取り外し可能な引張り棒(7)(8)は、ロー
    ラプレスの無負荷状態に際して、ほとんど引張られてお
    らず、 e)引張り棒(7)(8)は、本質的に主軸の方向に沿
    って移動できるようになっており、これによって、ロー
    ラプレスの負荷状態に際して、第2のプレスローラ
    (3)の軸受台(6)が、プレス平面(E)内におい
    て、第1のプレスローラ(1)の軸受台(5)に対して
    移動できるようになっており、 f)軸線方向に見た時、両引張り棒(7)(8)の外側
    面間の間隔(Z)は、両プレスローラ(1)(3)のい
    ずれか大きいほうの直径(Y)と本質的に同じ大きさで
    あるか、又は同直径よりも小さくなっている ことを特徴とするローラプレス。
  2. 【請求項2】一方のローラプレス(例えば3)が、チュ
    ーブ状の可撓性あるローラカバー(3a)を有する長隙間
    プレスローラとして構成されており、両引張り棒(7)
    (8)の外側面間の間隔(Z)は、長隙間プレスローラ
    の直径(Y)よりも小さくなっており、長隙間プレスロ
    ーラ(3)の軸受台(6)は、引張り棒(7)(8)を
    連結するためにアーム(6c)(6d)を有しており、この
    アームは、軸線方向に見て、本質的にローラカバー(3
    a)の周回軌道の内側に配置されている、請求項1に記
    載のローラプレス。
  3. 【請求項3】各引張り棒(7)(8)は、ローラプレス
    の主軸の方向に沿ってたわみ易くなっている請求項1又
    は2に記載のローラプレス。
  4. 【請求項4】各たわみ易い引張り棒(7)(8)は、そ
    の両端部に、頭部を、好ましくはハンマヘッド(20)を
    有している請求項3に記載のローラプレス。
  5. 【請求項5】各引張り棒(7)(8)は、軸線方向に見
    て、側面から軸受台(5)(6)内に組み込まれるよう
    になっている請求項1ないし4のいずれかに記載のロー
    ラプレス。
  6. 【請求項6】各引張り棒(7)(8)は、板ばねの形式
    で構成されており、その板ばねの「板平面」は、本質的
    にプレス平面(E)に対して垂直であり、その結果、プ
    レス平面(E)に対して平行な平面内での引張り棒のた
    わみ性は、プレス平面(E)に対して垂直な平面内での
    それよりも数倍も高くなっている請求項3ないし5のい
    ずれかに記載のローラプレス。
  7. 【請求項7】各引張り棒(7)(8)は、その全長の中
    心位置に横穴(13)を有しており、この横穴は、引張り
    棒が側面から軸受台(5)(6)内に組み込まれる際の
    移動方向に沿って延びており、かつ、機械台(15)に支
    持されたボルト(14)が、横穴(13)内に延びている請
    求項4ないし6のいずれか1つに記載のローラプレス。
  8. 【請求項8】a)引張り棒(7)(8)の長さは、少な
    くとも0.5m、好ましくは0.7〜1.5mであり、 b)各引張り棒(7)(8)の一端部は、長隙間プレス
    ローラ(3)のプレス平面(E)に対して垂直な中心平
    面(L)の付近で、長隙間プレスローラ(3)の軸受台
    (6)に連結されており、 c)各引張り棒(7)(8)の他端部は、プレス平面
    (E)に対して垂直であってプレス隙間を通過して延び
    るプレス隙間平面(M)の付近で、他方のプレスローラ
    (1)の軸受台(5)に連結されている、 請求項2ないし7のいずれかに記載のローラプレス。
  9. 【請求項9】たわみ易い各引張り棒(7)(8)のため
    に、長隙間プレスローラ(3)の軸受台(6)には、単
    純なスリットが、そして他方のローラプレスの軸受台
    (5)には、T字形溝が設けられている請求項8に記載
    のローラプレス。
  10. 【請求項10】各引張り棒(8′)は、その幅(b)に
    わたって、複数の部分引張り棒(8a)(8b)(8c)に分
    割されており、各部分引張り棒は、互いに合体して、1
    つの引張り棒群を構成している請求項4ないし6のいず
    れかに記載のローラプレス。
  11. 【請求項11】第2プレスローラ(3)が、第1プレス
    ローラ(1)の上に配置されており、この場合、ローラ
    プレスが無負荷状態に際して、第2プレスローラ(3)
    の軸受台(6)が、第1プレスローラ(1)の軸受台
    (5)上に当接しており、そして、ローラプレスの負荷
    状態に際しては、支持要素(6)と軸受台(5)の間に
    遊び(p)が生じている請求項1ないし10のいずれかに
    記載のローラプレス(第1図及び第1A図)。
  12. 【請求項12】第1プレスローラ(1)が、第2プレス
    ローラ(3)の上に配置され、かつ、機械台(15)に吊
    り下げられて支持されており、第2プレスローラが、引
    張り棒(7′)(8′)を介して、第1プレスローラ
    (1)の軸受台(5)に吊り下げられている請求項1な
    いし10のいずれかに記載のローラプレス(第7図)。
  13. 【請求項13】各軸受台(5)(6)の間に、公知のよ
    うに、取り外し可能な中間部材(9)が配設されている
    請求項1ないし12のいずれか1つに記載のローラプレ
    ス。
  14. 【請求項14】第2プレスローラ(3)は、昇降手段
    (12)(32)(32′)によって、第1プレスローラ
    (1)に対して持ち上げ可能になっている請求項11ない
    し13のいずれか1つに記載のローラプレス。
  15. 【請求項15】a)第2プレスローラ(24)の軸受台
    (26)と、第1プレスローラ(23)の軸受台(25)との
    間に、常に隙間(D)が存在しており、 b)第2プレスローラ(24)の軸受台(26)は、昇降装
    置(32)を介して機械台(33)に連結されている請求項
    1ないし10のいずれかに記載のローラプレス(第5
    図)。
  16. 【請求項16】各引張り棒(7)(8)において、一方
    の頭部(20)と、それに関係する軸受台(5)又は
    (6)との間に、U字形のくさび(10)(11)が差し込
    まれている請求項4ないし15のいずれかに記載のローラ
    プレス。
  17. 【請求項17】ローラプレスの両端部に引張り棒(7)
    (7′)が設けられており、第2プレスローラ(3)に
    おいて、一方の軸受台(6′)が、垂直方向の摺接路内
    で、軸線方向及び横方向に案内されており、かつ他方の
    軸受台(6)が、例えば不動の案内ジョー(16)(17)
    によって、横方向にのみ、即ちプレス平面(E)に対し
    て平行方向にのみ案内されている請求項1ないし16のい
    ずれかに記載のローラプレス(第1B図参照)。
  18. 【請求項18】ローラプレスの両端部に引張り棒が設け
    られており、各引張り棒(27)(28)が、液圧式の昇降
    シリンダー(29)を介して、軸受台(25)(26)に作用
    している請求項1ないし17のいずれかに記載のローラプ
    レス。
  19. 【請求項19】一方の軸受台(例えば5)がT字形溝を
    有し、このT字形溝内に引張り棒(8′)が係合するよ
    うになっており、かつ、引張り棒の頭部(20A)(20B)
    (20C)を包囲しているT字形溝(40)の領域が、少な
    くともほぼ円形の横断面を有している請求項9に記載の
    ローラプレス。(第8ないし10図)。
  20. 【請求項20】帯状体を処理(例えば脱水)するために
    用いられるプレス装置における、特にプレス力を伝達す
    るための引張り棒であって、この帯状体は、プレス平面
    (E)に対して交差して走行してプレス装置を通過する
    ものにおいて、 a)引張り棒(7)(8)(8′)は、「板平面」内に
    位置する板ばね状の中央部分(18)と2つの頭部(20)
    とを備えたI字形の形状を有しており、 b)引張り棒の幅(b)は、本質的にその全長にわたっ
    て一定でありその結果、「板平面」に対して横方向の引
    張り棒のたわみ性は、板平面内のそれよりも数倍も大き
    くなっている ことを特徴とする引張り棒。
  21. 【請求項21】板ばね状の中央部分(18)は、中間部分
    (19)を介して各頭部(20)に結合されており、この中
    間部分の厚さは、中央部分(18)の厚さ(s)から始ま
    って、頭部に向かって増大している請求項20に記載に引
    張り棒。
  22. 【請求項22】中間部分(19)は、少なくともほぼくさ
    び形である請求項21に記載に引張り棒。
  23. 【請求項23】中央部分(18)の長さは、引張り棒
    (8)の全長の約1/3から約9/10の範囲内にある請求項2
    0又は21に記載に引張り棒。
  24. 【請求項24】頭部(20A)(20B)(20C)の領域内に
    2つの支持面(39)が配設されており、この支持面は、
    本質的に引張り棒の縦軸線に対して平行であるととも
    に、本質的にプレス平面(E)に対して垂直であって、
    (例えば軸受台5の)対向支持面に当接させられるよう
    になっている請求項20に記載の引張り棒。
  25. 【請求項25】支持面(39)が、頭部(20A)に直接設
    けられている請求項24に記載の引張り棒。
  26. 【請求項26】支持面(39)が、頭部(20B)の延長部
    (20′)に設けられている請求項24に記載の引張り棒。
  27. 【請求項27】支持面(39)が、中間部分(19′)の肉
    厚部(38)に設けられている請求項24に記載の引張り
    棒。
  28. 【請求項28】プレス装置内において、 a)引張り棒(7)(8)(8′)は、本質的にプレス
    平面(E)に対して平行に、かつ、帯状体の走行方向に
    対して斜めに延びており、 b)「板平面」は、本質的にプレス平面(E)に対して
    垂直に位置している、請求項20ないし27のいずれかに記
    載の引張り棒。
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