JP2582053Y2 - バケット型反応装置 - Google Patents

バケット型反応装置

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JP2582053Y2
JP2582053Y2 JP4546592U JP4546592U JP2582053Y2 JP 2582053 Y2 JP2582053 Y2 JP 2582053Y2 JP 4546592 U JP4546592 U JP 4546592U JP 4546592 U JP4546592 U JP 4546592U JP 2582053 Y2 JP2582053 Y2 JP 2582053Y2
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  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、製鉄や化学あるいは
石油精製等分野において発生するあらゆるガスから、吸
着分離,反応,吸引除去,還元,転化,精製あるいは脱
硫などの処理を施して目的とする成分を除去するのに有
用な反応装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガスの吸着分離等に使用する従来の反応
装置は、それを構成する反応塔の内部に金網又はすのこ
と、この金網又はすのこを支えるための鉄筋からなる部
材を配置した仕組み (図8参照) になっていて、この装
置にて未処理ガスの吸着分離等を行うには、金網又はす
のこ上にガスの吸着分離等を司る処理剤を充てんした状
態で、反応塔の下部より未処理ガスを導入、該処理剤に
よってガスを処理し、その後、塔の上部に設けられた排
出口を通して処理済ガスを外部へ排出する経路をたど
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記の従来形式になる
装置においての使用済処理剤の交換作業は、反応塔内に
作業員が入り処理剤を人力で取り出す方法や反応塔の側
壁部分に予め設けたおいたマンホールより処理剤を取り
出す方法が採られていた(図6, 7参照)。ところで、
使用済の処理剤は反応塔から取り出すためのハンドリン
グ時に粉化しやすく、また悪臭等による作業環境の悪化
や充てん層下部の処理剤が、ガス中の水分や処理剤の自
重によって硬化し、この硬化した処理剤を人力により粉
砕する作業を伴ない、作業工数も著しくかさむ不利があ
った。
【0004】この点の改良に関しては、ハウジングの内
部に設けた支持梁上に触媒搭載パレットを載置しハウジ
ングの上蓋を水封器にてシールした構成になる特開昭62
-210037 号公報に開示のような技術が参照される。
【0005】ところで、この技術は、ハウジング内に供
給した処理前のガスを、内部シール機構の関係ですべて
触媒中を通過させることができるとは言えず処理精度の
面で多少の改良の余地が残されていた。
【0006】反応塔内へ送りこんだガスを全て処理済の
ガスとして取り出すことができ、また、処理剤を人手に
頼ることなく簡便かつ迅速に交換できる新規な反応装置
を提案することがこの考案の目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案は、未処理ガス
の導入口及び処理済ガスの排出口を備える反応塔と、こ
の反応塔のガス導入口より供給したガスを一端から流入
させてガスの吸着分離、反応、吸引除去、還元、転化、
精製、脱硫などの処理を施しその他端を経て反応塔の排
出口から外部へ処理済のガスを排出するバケットとの組
合せになる反応装置であって、反応塔の側壁にバケット
のガス流入端を露出させた状態でバケットを固定保持す
るとともにこのバケットを境界にして反応塔内を未処理
ガス雰囲気と処理済ガス雰囲気とに区画する受け板を設
置し、この受け板とバケットとの接触部に未処理ガスの
処理済ガス雰囲気への侵入を防止する水封機構を配置し
てなることを特徴とするバケット型反応装置である。
【0008】さて、図1にこの考案に従うバケット型反
応装置の一実施例の構成を示す。
【0009】図における番号1は未処理ガスの導入口1
aと処理済ガスの排出口を備える反応塔、2は未処理ガ
スの吸着分離,反応,吸引除去,還元,転化,精製,脱
硫処理等を司る処理剤を充てんしたバケットであって、
このバケット2は反応塔1のガス導入口1aより供給し
たガスを一端2aから流入させてガスの吸着分離等の処
理を行いその他端2bを経て反応塔の排出口1bから外
部へ処理済のガスを排出する役目をもっていて、その外
周面には吊りピース2cを備える。
【0010】3は反応塔1の側壁に設けた受け板であっ
て、この受け板3はバケット2のガス流入端2bを露出
させた状態で該バケット2を搭載し、このバケット2を
境にして反応塔1内を未処理ガス雰囲気Aと処理済ガス
雰囲気Bとに区画する役目をもつ。
【0011】また、4は受け板3とバケット2との接触
部に配置される水封機構であって、この水封機構4は、
バケット2の周りを取り囲み一端を該バケット2の側壁
部分に固定し他端を下向きに開放した筒状の水封管4a
と、この水封管4aの内側でバケット2の周りを取り囲
み一端を受け板3に固定した筒状の水封管4b(反応塔
1の側壁部分とで溝を形成する)からなり、さらに必要
に応じて反応塔1の側壁を通して水封管4a,bへ水を
供給、排出 (オーバーフロー用) できる給排管4c,4
dが配置される。上記の水封管4a,bの外観を図2に
示す。
【0012】上記の構成になる装置においては、予め水
封管4bと反応塔1の側壁部分で形成される溝に水を供
給した状態でガスの処理を行えばよい。水封機構4の溝
の部分に供給した水のレベルの処理前後における変化状
況は図3a,bに示したとおりである。
【作用】図4に示したようなバケット方式の反応装置
は、反応塔1´の上蓋を取り外して吊りピース2c´を
利用して、図5に示すごとくバケット2´をそっくり吊
り上げ、その中に充てんされている使用済の処理剤を簡
便に交換することが可能で、したがって図6や図7に示
すような従来形式の装置で問題となる作業環境の悪化や
作業工数の増加はなく、作業効率も改善できる利点があ
る。
【0013】ところで、このような形式の反応装置 (特
開昭62-210037 号公報に開示の反応槽も同様の問題があ
る。) は、バケット2´とこのバケット2´を固定保持
する受け板3´との接触部の密着性が良好とはいえない
ため導入口1a´から供給された未処理ガスの一部が処
理剤を通らずに接触部から直接、処理済ガス雰囲気B´
へ流入してしまいガスの処理効率が低下する不利があっ
たのである。
【0014】この点については、上掲図4に要部を拡大
して示したように、接触部にクッション材 (例えばバイ
トン製パッキン等) を適用して相互の密着性の向上を図
る試みがなされたけれどもクッション材への面圧が小さ
いためか、ガスの完全封入は不可能であり、たとえクッ
ション材が適用できたとしても、それの経時劣化は避け
ず処理材の交換の度に取り替える煩雑な作業が必要とな
り、反応塔を構成する鋼材にたわみ (反応塔の製作時に
おける溶接等による) があればクッション材を用いても
ガスの流入を防止することができなかったのである。
【0015】この考案では、バケット2と受け鋼板3と
の接触部に水封機構4を配置したのでこの水封機構4へ
の水の供給のみで未処理ガスの処理済ガス雰囲気Bへの
流入は完全に防止することができる。また、処理剤の交
換に当たっては吊りピース2cを利用して処理剤をバケ
ット2とともにそっくり取り出すことができるので交換
作業も簡便かつ迅速に行い得る。
【0016】上掲図1に示したような装置の水封機構4
においては、未処理ガスの供給前後における水のレベル
は図3a, bに示したように変化し、ガスの処理中は未
処理ガス雰囲気Aの圧力P1 と処理済ガス雰囲気bの圧
力P2 の差によって水封ヘッドHが生じる。この各雰囲
気A,Bにおける圧力差はガスが処理剤を通過するに要
する圧力損失によるものであり、従ってこのような形式
になる水封機構4にて許容できる圧力損失(mmH2O)は水
封管4aの下端部から水封管4bの上端部までの高さに
相当する水柱である。
【0017】上記の例では、水封機構4として水封管4
a,4bを用いる場合を例に示したがこの考案ではこれ
のみに限定されるものではなく、例えば図9に示す例な
ど種々のシール機構が適用できる。また水の給排管4c
はバケット2の取り出し装入時に水封管4bと反応塔1
の側壁とで形成される溝に予め水を供給しておくように
すればとくに設置する必要はなく、反応塔1の製作コス
トの軽減を図るのに有利である。
【0018】
【実施例】ガスの導入, 排出管 (サイズ65A) を備えた
直径1300mm, 高さ2420mmの反応塔と直径1100mm, 高さ18
50mmになるバケットを備えた上掲図1に示した設備を使
用して水封機構の水封ヘッドを426 mm, ガス処理量150N
m3/ h, ガス圧力400 mmH2O の条件下で、硫化水素濃度
が200 〜300 ppm になるコークス炉ガスの処理を行い、
バケットとこのバケットを固定保持する受け板との接触
部における気密性の有効性について調査した。なお、バ
ケットに充てんする処理剤としては鉄系をベースにした
脱硫剤をもちい、水封ヘッドは上記の如くコークス炉ガ
スが保有する420 mmH2O 圧力下においても水封が切れる
ことのない426 mmを採用した。
【0019】その結果をバケットと受け板との間にパッ
キンのみを適用した他はすべて同一の条件でガスの処理
を行った場合における結果と合わせて表1に示す。
【表1】
【0020】表1は午前10時からガスの供給を開始し11
時、12時、午後2時にそれぞれ硫化水素の濃度および圧
力損失を計測したものであって、とくにパッキンのみを
使用したものでは、午前11時、12時とも反応塔の出側に
おいても硫化水素が検出されたが、午後1時30分から水
封機構に水を供給して水封行ったところ午後2時の計測
では硫化水素は完全に除去されていることが確認でき
た。
【0021】表2、3は上記の計測を翌日、翌々日まで
継続して行った場合における結果であり、水封を行って
いる限りにおいて硫化水素が検出されない良好な結果を
得ることができた。
【表2】
【表3】
【0022】
【考案の効果】この考案によれば、処理剤を充てんする
バケットをそっくり抜き取ることができるカートリッジ
方式としたので処理剤の交換作業を省力化が可能であ
り、ここに従事する作業者の環境の改善を図ることがで
きた。また、未処理ガス雰囲気と処理済ガス雰囲気相互
を気密に維持できるので処理効率も高めることができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に従うガス反応装置の構成説明図であ
る。
【図2】この考案に従う装置の要部を示した図である。
【図3】a,bは未処理ガス雰囲気と処理済ガス雰囲気
相互の水封状況を示した図である。
【図4】ガスの漏れ状況を示した図である。
【図5】バケットに充てんした処理剤の交換状況を示し
た図である。
【図6】従来の処理剤交換状況を示した図である。
【図7】従来の処理剤交換状況を示した図である。
【図8】従来のガス反応装置の構成を示した図である。
【図9】この発明に従う装置の他の例を示した図であ
る。
【符号の説明】
1 反応塔 1a 導入管 1b 排出管 2 バケット 3 受け板 4 水封機構 4a 水封管 4b 水封管 4c 供給管 4d 排出管 A 未処理ガス雰囲気 B 処理済ガス雰囲気

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未処理ガスの導入口及び処理済ガスの排
    出口を備える反応塔と、この反応塔のガス導入口より供
    給したガスを一端から流入させて処理剤によるガスの吸
    着分離、反応、吸引除去、還元、転化、精製、脱硫など
    の処理を施しその他端を経て反応塔の排出口から外部へ
    処理済のガスを排出するバケットとの組合せになる反応
    装置であって、 反応塔の側壁にバケットのガス流入端を露出させた状態
    でバケットを固定保持するとともにこのバケットを境界
    にして反応塔内を未処理ガス雰囲気と処理済ガス雰囲気
    とに区画する受け板を設置し、この受け板とバケットと
    の接触部に未処理ガスの処理済ガス雰囲気への侵入を防
    止する水封機構を配置してなることを特徴とするバケッ
    ト型反応装置。
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JP5435730B2 (ja) * 2010-04-19 2014-03-05 バブコック日立株式会社 脱硝装置
JP5729691B2 (ja) * 2011-01-31 2015-06-03 株式会社石井鐵工所 乾式脱硫器

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