JP2580673Y2 - 容器用注出具 - Google Patents

容器用注出具

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JP2580673Y2
JP2580673Y2 JP8258692U JP8258692U JP2580673Y2 JP 2580673 Y2 JP2580673 Y2 JP 2580673Y2 JP 8258692 U JP8258692 U JP 8258692U JP 8258692 U JP8258692 U JP 8258692U JP 2580673 Y2 JP2580673 Y2 JP 2580673Y2
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英芳 川島
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は容器用注出具であって、
特に、注出量の計量機能を備えた形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、内容部に液体を収容した容器に
は、この内容液を注出するための注出具が設けられてい
る。そして多くの場合、容器がスクイズ式になってお
り、その注出量は、実際に注出した内容液を目視する
か、あるいは容器の押し具合いによって、おおよそ知る
ことができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上述の従来の
容器では、例えば、風呂のように、多量に溜めてある水
中に注出した場合には、すぐに拡散してしまう。したが
って正確な注出量を確認することは不可能である。
【0004】また、他の不透明な容器に内容液を移す場
合では、どの程度の量を移したかを知ることは困難であ
る。なお、排出量を予め設定できる定量式注出具も種々
提案されているが、これは決まった量が注出できるに過
ぎないため用途が限られることがあり、また特別な操作
を必要とする場合がある。
【0005】本考案は前記事項に鑑みてなされたもの
で、勘に頼ることなく正確な注出量を知ることができ、
また、注出量の設定が自由で操作が容易な容器用注出具
を提供することを技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は前記技術的課題
を解決するために、容器1の口筒部2に設けられる注出
具において以下のような構成とした。
【0007】即ち、前記口筒部2に嵌合する第1キャッ
プ3と、この第1キャップ3に形成され容器内方向に延
出したシリンダ部4と、このシリンダ部4の先端の内側
に設けたストッパ5と、前記シリンダ部4内にスライド
自在に内嵌するとともに内容液のバイパス路6を有する
遊動体7と、この遊動体7と前記ストッパ5との間に位
置する第1ボール弁8と、前記シリンダ部4の基部に形
成され第1キャップ3の内外を連通する流出孔9とを備
えている。
【0008】さらに、前記第1キャップ3に前記流出孔
9を覆うように嵌合され透明体で形成した第2キャップ
10と、この第2キャップ10に設けられ外部に連通す
る注出管11と、この注出管11の内部に形成したボー
ルストッパ12と、前記注出管11に連通し、前記シリ
ンダ部4の基部に臨んで延出した案内管13と、この案
内管13の内部に位置する第2ボール弁14とを備えて
おり、前記バイパス路6における流量は、前記流出孔9
における流量とほぼ等しく設定してあり、容器の天地を
反転させることにより、吐出される内容液の量にほぼ等
しい量の内容液が第2キャップ10内に残留するように
構成した。
【0009】
【作用】容器の天地を反転させると、第1ボール弁8、
第2ボール弁14、及び遊動体7が下方に移動する。こ
のとき前記遊動体7は、主に前記第1ボール弁8の重量
で降下して案内管13の先端に当接する。ここで、前記
遊動体7にはバイパス路6が設けられているので、容器
1内の内容液はこのバイパス路6を通って案内管13内
に流入する。
【0010】一方、第2ボール弁14はボールストッパ
12に当接するが、注出管11は閉塞されず、前記案内
管13内に流入した内容液は注出管11から外部へ排出
される。
【0011】これと同時に、前記流出孔9からは第2キ
ャップ10内に向かって内容液が流入する。第2キャッ
プ10内は閉塞されているため、この内容液は第2キャ
ップ10内に残留する。前記バイパス路6における流量
は前記流出孔9における流量とほぼ等しく設定してある
ため、注出管11から外部へ排出される内容液の量は第
2キャップ10内に残留する内容液の量に等しい。ま
た、第2キャップ10は透明であるため、第2キャップ
10内に残留する内容液の量を見ることによって排出量
を推定することができる。
【0012】ここで、容器を正立状態にすると、第2ボ
ール弁14が落下し、この重量で遊動体7も下方に移動
して、案内管13の先端から離脱する。これと同時に前
記第1ボール弁8も落下してストッパ5に当接する。こ
の状態では第2キャップ10内に残留していた内容液は
前記バイパス路6を通って落下し、さらにストッパ5を
通過して容器内に戻る。
【0013】
【実施例】次に、本考案の実施例を、図1ないし図3に
基づいて説明する。容器1は合成樹脂製のスクイズ容器
であり、この容器1の口筒部2に注出具Aが設けられて
いる。
【0014】この注出具Aは外観上、前記口筒部2に嵌
合する第1キャップ3と、この第1キャップ3に重ねて
嵌合された第2キャップ10とからなっている。前記第
1キャップ3は、その中心部分に容器内方向に延出した
シリンダ部4が形成されている。このシリンダ部4の基
部は径大な二段階になっており、先端側の径縮な部分が
シリンダとして作用するようになっている。
【0015】前記シリンダ部4の先端の内側には、スト
ッパ5として四箇所の突起が形成されている。そして前
記シリンダ部4内には、遊動体7がスライド自在に内嵌
されている。この遊動体7は略筒状をなしており、その
一端側の内壁部はテーパー状に拡大している。そして内
径部分には、バイパス路6としてのスリットが設けられ
ている。
【0016】前記遊動体7と前記ストッパ5との間に
は、第1ボール弁8が設けられている。この第1ボール
弁8は、前記遊動体7と前記ストッパ5により外部に外
れてしまわないようになっている。
【0017】前記シリンダ部4の基部の外周には平面部
15が形成されており、この平面部15には、第1キャ
ップ3の内外を連通する流出孔9、9が、それぞれ二箇
所に設けられている。
【0018】一方、前記第1キャップ3の頂部には、透
明体で形成した第2キャップ10が前記流出孔9を覆う
ように嵌合されている。この第2キャップ10は略カッ
プ状に形成され、その天蓋部10aの中心には、外部に
連通する注出管11が設けられている。この注出管11
の基部内部には、ボールストッパ12が突設されてい
る。このボールストッパ12は注出管11の内壁から延
出された4枚の突起と、これらの突起の先端に設けられ
た軸12aからなっている。
【0019】前記天蓋部10aの裏面には、案内管13
が接続している。この案内管13は、前記注出管11に
連通し、前記シリンダ部4における径縮部に臨むように
延出している。この案内管13の内部には、第2ボール
弁14が設けられており、この第2ボール弁14は前記
軸12aと遊動体7との間において、自由に移動するこ
とができるようになっている。
【0020】なお、前記バイパス路6における内容液の
流量は、前記流出孔9、9における流量とほぼ等しくな
るように、各部の断面積や流体抵抗値が設定されてい
る。以下、動作を説明する。
【0021】まず、図2に示すように、容器を傾ける
と、第1ボール弁8、第2ボール弁14、及び遊動体7
が下方に移動する。このとき前記遊動体7は、主に前記
第1ボール弁8の重量で降下し、軸12aに当接する。
ここで、容器1内の内容液は、矢示Fのように、バイパ
ス路6を通って案内管13内に流入する。
【0022】前記第2ボール弁14は軸12aに当接し
てはいるが、4枚の突起の間は空隙となっているため、
注出管11は閉塞されない。よって前記案内管13内に
流入した内容液は、注出管11から外部へ排出される。
【0023】これと同時に、内容液は前記流出孔9から
第2キャップ10内に向かって流入する。このとき一方
の流出孔9は空気抜き孔として作用する。第2キャップ
10内は閉塞しているため、この内容液は第2キャップ
10内に残留する。
【0024】前記バイパス路6における流量は、前記流
出孔9における流量とほぼ等しく設定してあるため、注
出管11から外部へ排出される内容液の量は第2キャッ
プ10内に残留する内容液の量に等しくなる。第2キャ
ップ10は透明であるため、第2キャップ10内に残留
した内容液の量を外部から見ることによって、排出量を
推定することができる。
【0025】次に、図1に示すように、容器を正立状態
にすると、第2ボール弁14が落下し、この重量で遊動
体7も下方に移動して、案内管13の先端から離脱す
る。これと同時に、前記第1ボール弁8も落下してスト
ッパ5に当接する。この状態では第2キャップ10内に
残留していた内容液は、前記バイパス路6を通って落下
し、さらにストッパ5を通過して容器内に戻る。
【0026】このように、注出量を手元で確認すること
ができるため、注出により内容物がすぐに拡散してしま
う水中等であっても、注出量を容易に推定することがで
きる。
【0027】なお、定量式注出具とは異なり、第2キャ
ップ10の内容量の範囲内で自由に注出量を確認できる
ため、用途が限定されずに簡単に使用することができ
る。さらに、この例に限らず、例えば、注出管11にパ
イプ等を接続して注出した場合でも、外部からその注出
量を知ることができる。また、第2キャップ10にスケ
ールを設ければ簡易な計量器として利用することができ
る。
【0028】
【考案の効果】本考案によれば、注出した内容液の量に
ほぼ等しい内容液が透明な第2キャップ内に溜るため、
注出済みの内容液の量を容易に推定することができる。
【0029】また、注出量の自由度が大きく扱いも容易
で、通常の注出容器と同様な操作により注出量を知るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す容器の正立状態での断
面図
【図2】本考案の一実施例を示す注出状態での断面図
【図3】本考案の一実施例を示す第1キャップの底面図
【符号の説明】
1・・容器、 2・・口筒部、 3・・第1キャップ、 4・・シリンダ部、 5・・ストッパ、 6・・バイパス路、 7・・遊動体、 8・・第1ボール弁、 9・・流出孔、 10・・第2キャップ、 11・・注出管、 12・・ボールストッパ、 13・・案内管、 14・・第2ボール弁。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器の口筒部に設けられる注出具におい
    て、 前記口筒部に嵌合する第1キャップと、この第1キャッ
    プに形成され容器内方向に延出したシリンダ部と、前記
    シリンダ部の先端の内側に設けたストッパと、このシリ
    ンダ部内にスライド自在に内嵌するとともに、内容液の
    バイパス路を有する遊動体と、この遊動体と前記ストッ
    パとの間に位置する第1ボール弁と、前記シリンダ部の
    基部に形成され第1キャップの内外を連通する流出孔
    と、前記第1キャップに前記流出孔を覆うように嵌合さ
    れ透明体で形成した第2キャップと、この第2キャップ
    に設けられ外部に連通する注出管と、この注出管の内部
    に形成したボールストッパと、前記注出管に連通し前記
    シリンダ部の基部に臨んで延出した案内管と、この案内
    管の内部に位置する第2ボール弁とを備えており、前記
    バイパス路における流量は前記流出孔における流量とほ
    ぼ等しく設定してあり、容器の天地を反転させることに
    より、吐出される内容液の量にほぼ等しい量の内容液が
    第2キャップ内に残留するように構成したことを特徴と
    する容器用注出具。
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CN109649817B (zh) * 2018-12-29 2023-09-22 珠海经济特区美司达实业有限公司 一种延时出液的倾倒式定量液体分配器
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