JP2580280Y2 - 噴霧給油装置 - Google Patents

噴霧給油装置

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JP2580280Y2
JP2580280Y2 JP1992038885U JP3888592U JP2580280Y2 JP 2580280 Y2 JP2580280 Y2 JP 2580280Y2 JP 1992038885 U JP1992038885 U JP 1992038885U JP 3888592 U JP3888592 U JP 3888592U JP 2580280 Y2 JP2580280 Y2 JP 2580280Y2
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政彰 佐々木
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タコ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主として軸受、歯車な
どの潤滑を必要とする機械要素の摩擦部分に噴霧状にし
た潤滑油を供給する噴霧給油装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の噴霧給油装置としては、例えば
実公昭60−27462号公報に開示された構成のもの
が従来例として周知である。この従来例における装置
は、油槽の上部に霧化器を直接取り付け、該霧化器の上
部に潤滑油を滴下するドームを設けると共に、霧化器の
下部に噴射室を設け、前記油槽とドームとの間に潤滑油
の吸い上げ給油管を設けた構成を有している。
【0003】そして、噴霧用の空気を霧化器のノズルに
供給することにより、ノズル先端で霧吹き現象により潤
滑油を霧化してフォグ又はミストにすると共に、ドーム
内を減圧して給油管に吸引作用を付与し、同時に油槽内
にフォグ又はミストが噴射されることによって、油槽の
内圧が上昇し油面を押圧することで、給油管を介して油
槽の潤滑油がドーム内に供給されるようになっている。
【0004】又、油槽内に噴射されたフォグ又はミスト
は、その粒径の比較的大きいものが油槽内に滴下し、粒
径の比較的小さいものがフォグ又はミスト送出管から機
械要素に送出されるようになっており、潤滑油の一部が
フォグ又はミストとして外部に持ち出され、大半が油槽
とドームとを循環するようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】従来例の噴霧給油装置
は、潤滑油の循環経路の中で、例えば潤滑油中に本来含
まれているゴミや霧化用の空気中に含まれるゴミがフォ
グ又はミストに混入して機械要素に供給されると、機械
要素を傷めると言う不都合が生ずるばかりでなく、前記
循環経路中を循環している内に徐々に成長して給油管が
詰まると言う問題を有している。
【0006】従って従来例の噴霧給油装置においては、
噴霧のために供給される潤滑油の循環経路内でのゴミの
除去に解決しなければならない課題を有している。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記従来例の課題を解決
する具体的手段として本考案は、上部に潤滑油滴下用の
ドームを備えると共に噴霧用エア供給路を備えた霧化器
と油槽とからなる噴霧給油装置であって、前記霧化器の
噴射側に噴霧したフォグ又はミストを衝突させるための
衝突部を設け、該衝突部にゴミを含むフォグ又はミスト
を衝突させることでゴミと成長した油滴とを滴下させる
と共に、粒子の小さいフォグ又はミストを吐出させるた
めの所定の角度をもった少なくとも1個の吐出口を横方
向に形成したことを特徴とする噴霧給油装置を提供する
ものであり、更に霧化器本体または霧化器本体と油槽と
の潤滑油の循環経路中に精密フィルター部を設けた構成
としたものである。
【0008】
【作用】霧化器の噴射側に噴霧したフォグ又はミストを
衝突させる衝突部を設けたこと で潤滑油に含まれている
ゴミを成長した油滴と一緒にフォグ又はミストから除去
すると共に、装置本体または霧化器に対して潤滑油を供
給する油槽との循環経路中にゴミを除去するための精密
フィルター部を設けて、循環経路中に混入してくるゴミ
を除去して潤滑油をクリーンにし、噴霧したフォグ又は
ミストにゴミが混入しないようにしたものである。
【0009】
【実施例】次に、本考案を図示の実施例により更に詳し
く説明すると、1は装置本体であり、該装置本体の上部
に霧化部(ベンチュリ)2が取り付けられ、該霧化部に
エア供給路3が接続されている。
【0010】前記霧化部2の上部側には潤滑油を滴下す
るためのドーム4が形成されると共に、下部側には衝突
部5が形成され、該衝突部には装置本体内に連通し且つ
斜め横方向に開口した吐出口6が形成されている。
【0011】前記吐出口6の下部で且つ装置本体内に、
着脱或は交換可能な精密フィルター部7が配設されると
共に、装置本体の底部に潤滑油の取り出し接続継手8を
設け、該接続継手に排出パイプ9を介して排出ポンプ1
0を設け、該ポンプで排出された潤滑油は連通パイプ1
1を介して油槽12に吐出されて貯溜されるようになっ
ている。
【0012】この油槽12には、吸い上げポンプ13が
連通して設けられ、該ポンプで吸い上げられた潤滑油は
循環パイプ14を介して前記ドーム4に供給されるよう
になっている。つまり、装置本体1と油槽12とを別体
に形成し、油槽12と前記ドーム4との間に、ポンプ1
3と循環パイプ14とからなる潤滑油供給手段が設けら
れる。
【0013】従って、潤滑油の大半は油槽12から吸い
上げポンプ13を介し、ドーム4、霧化部2、衝突部
5、精密フィルター部7、接続継手8及び排出ポンプ1
0を介する循環系を循環するようになり、一部が霧化部
2でフォグ又はミストになり、吐出部15から所定の機
械要素へ吐出又は送出されるようになる。
【0014】この状況を詳しく説明すると、油槽12に
貯溜された潤滑油16は吸い上げポンプ13で適量汲み
上げられ、ドーム4内に滴下される。この滴下の量はポ
ンプ13の駆動によって適宜選択又は調整されるもので
ある。
【0015】ここで使用されるポンプ13は、例えばパ
ルスモータにより駆動されるものであり、そのパルスの
タイミングをダイヤル又はマイコン等により適宜選択し
て設定することにより、ポンプ13の駆動を調整して、
空気流量に関係なくドーム4内への潤滑油の供給量を任
意に制御又は調整できるようにしたものである。
【0016】ドーム4内に滴下された潤滑油は、エア供
給路3からのエアと霧化部2とによって微細なフォグ又
はミストになり、衝突部5に衝突する。この場合に、粒
径の大きなフォグまたはミストは、衝突部5において付
着し、順次成長して吐出口6から滴下して回収される。
【0017】そして、衝突部5で衝突しないような極め
て微細で粒径の小さいミクロンサイズのフォグ又はミス
トのみが、浮遊状態で吐出口6から装置本体1内にフォ
グ又はミストの状態を保って排出され、装置本体内で浮
遊した後に、吐出部15から所定の機械要素へ搬出され
供給される。
【0018】この場合に、供給されたエア中又は循環経
路中において混入された大小のゴミ17は、油粒が付着
し易いので核となって比較的大径のフォグ又はミストに
なり、前記衝突部5において壁面に付着し、成長した油
滴16aと一緒に装置本体1内に滴下する。
【0019】滴下した油滴16a及びゴミ17は精密フ
ィルター部7内で所定の時間を掛けて順次濾過され、装
置本体内1の底部に溜る。この場合の精密フィルター部
7は200メッシュ以下であり、ゴミ同士の結合成長作
用もあって相当小さいゴミも除去される。
【0020】従って、衝突後に吐出口6から排出されて
装置本体1内に浮遊状態となるフォグ又はミストは粒径
が小さく、且つゴミ17をほとんど含まないクリーンな
ものとなるのである。
【0021】装置本体1内に濾過されて溜った潤滑油は
接続継手8を経て排出ポンプ10を駆動することにより
排出パイプ9を介して取り出され、且つ連通パイプ11
から貯槽12に供給され貯溜される。尚、前記精密フィ
ルター部7は循環系の途中に設ければ良いのであって、
例えば装置本体1から外部に取り出した状態で配設する
ことも出来る。
【0022】即ち、接続継手8と排出ポンプ10との間
で、排出パイプ9の途上において、精密フィルター部7
aを設ければ良い。この場合には、給油装置が稼働中で
あっても、精密フィルター部7aの交換或は清掃が容易
に行えるのである。
【0023】前記霧化器2における衝突部5及び吐出口
6について、図2により更に詳しく説明すると、衝突部
5は霧化器2の噴射方向に対して対峙するように略すり
鉢状に形成され、そのすり鉢状の一側端からフォグ又は
ミストが吐出する吐出口6を設けてある。
【0024】この吐出口6の形成は、霧化器2における
フォグ又はミストの噴射方向に対して所定の角度θをも
って横方向に形成される。この所定の角度θは、例えば
50〜80°の範囲であり、好ましくは60°程度であ
る。
【0025】このように、吐出口6を横方向に形成する
ことにより、衝突部5でゴミ17を含む粒径の大きいフ
ォグ又はミストが衝突して付着し、ゴミを含まない粒径
の小さいフォグ又はミストは浮遊して吐出口6から装置
本体1内に吐出される。従って、衝突部5と吐出口6と
を特定した関係で形成することによっても、機械要素部
分へ排出されるフォグ又はミストからゴミ17を除去す
ることができる。
【0026】前記精密フィルター部7,7aに滴下され
た潤滑油16aは、該精密フィルター部によって濾過さ
れゴミ17が除去された状態で取り出され、油槽12に
貯溜される。そして、所定時間経過後に前記精密フィル
ター部を取り出して洗浄するか又は新規な精密フィルタ
ー部材を装着させて給油状態を継続させることが出来
る。
【0027】要するに、潤滑油16の循環経路中に精密
フィルター部を設け、循環経路中において混入してくる
ゴミ17を順次濾過して、機械要素に送出されるフォグ
又はミスト中にゴミを混在させないようにしたものであ
り、それによって機械要素を傷つけるのを防止できるの
である。
【0028】
【考案の効果】以上説明したように本考案に係る噴霧給
油装置は、上部に潤滑油滴下用のドームを備えると共に
噴霧用エア供給路を備えた霧化器と油槽とからなる噴霧
給油装置であって、前記霧化器の噴射側に噴霧したフォ
グ又はミストを衝突させるための衝突部を設け、該衝突
部にゴミを含むフォグ又はミストを衝突させることでゴ
ミと成長した油滴とを滴下させると共に、粒子の小さい
フォグ又はミストを吐出させるための所定の角度をもっ
た吐出口を横方向に形成したことにより、この衝突部の
存在により本来潤滑油中に含まれているゴミを衝突によ
って成長した油滴と一緒に除去して、機械要素に送出す
るフォグ又はミスト中にゴミを含ませないようにしたの
で、機械要素に対して悪影響を及ぼさないと言う優れた
効果を奏する。
【0029】又、霧化器本体または霧化器本体と油槽と
の潤滑油の循環経路中に精密フィルター部を設けた構成
にすることによって、循環経路中で混入してくるゴミを
除去するようにしたので、潤滑油を常時クリーンに保
ち、フォグ又はミスト中にゴミ が混入しなくなるので、
前記構成と相俟って機械要素に対して悪影響を及ぼさな
と言う優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る噴霧給油装置を略示的に示した断
面図である。
【図2】本考案に係る噴霧給油装置の霧化器部分を拡大
して示した断面図である。
【符号の説明】
1 装置本体 2 霧化器 3 エア供給路 4 ドーム 5 衝突部 6 吐出口 7,7a 精密フィルター部 8 接続継手 9 排出パイプ 10 排出ポンプ 11 連結パイプ 12 油槽 13 汲み上げポンプ 14 供給パイプ 15 吐出部 16,16a 潤滑油

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に潤滑油滴下用のドームを備えると
    共に噴霧用エア供給路を備えた霧化器と油槽とからなる
    噴霧給油装置であって、前記霧化器の噴射側に噴霧した
    フォグ又はミストを衝突させるための衝突部を設け、該
    衝突部にゴミを含むフォグ又はミストを衝突させること
    でゴミと成長した油滴とを滴下させると共に、粒子の小
    さいフォグ又はミストを吐出させるための所定の角度を
    もった少なくとも1個の吐出口を横方向に形成したこと
    を特徴とする噴霧給油装置。
  2. 【請求項2】 霧化器本体または霧化器本体と油槽との
    潤滑油の循環経路中に精密フィルター部を設けたことを
    特徴とする請求項1に記載の噴霧給油装置。
JP1992038885U 1992-05-15 1992-05-15 噴霧給油装置 Expired - Lifetime JP2580280Y2 (ja)

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JP1992038885U JP2580280Y2 (ja) 1992-05-15 1992-05-15 噴霧給油装置

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JPH0592596U JPH0592596U (ja) 1993-12-17
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Families Citing this family (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW344682B (en) 1996-11-29 1998-11-11 Fuji Transaction Co Ltd Liquid coating device a liquid coating device comprises a spray supply nozzle, a gas supply passage, and a spray transport passage.
DE69938068T3 (de) 1998-05-25 2012-05-31 Fuji Bc Engineering Co., Ltd. Vorrichtung zur Zerstäubung von Flüssigkeiten und Verfahren zum Schneiden

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