JP2580257B2 - 強誘電性セラミックス - Google Patents

強誘電性セラミックス

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JP2580257B2 JP63129799A JP12979988A JP2580257B2 JP 2580257 B2 JP2580257 B2 JP 2580257B2 JP 63129799 A JP63129799 A JP 63129799A JP 12979988 A JP12979988 A JP 12979988A JP 2580257 B2 JP2580257 B2 JP 2580257B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、Pb(Mg1/3Nb2/3)O3−PbTiO3−PbZrO3系強
誘電性セラミックスに関し、さらに詳しくは、大きな圧
電定数dを有するPb(Mg1/3Nb2/3)O3−PbTiO3−PbZrO3
系強誘電性セラミックスに関する。
発明の技術的背景ならびにその問題点 従来、強誘電性セラミックスからなる圧電材料は、圧
電フィルタ、圧電トランス、超音波振動子あるいは圧電
ブザーなどの種々の用途に利用されている。これらの用
途に用いられている最も代表的な強誘電性セラミックス
としては、PbTiO3−PbZrO3系固溶体が知られている。ま
た、さらに圧電特性を改良したPb(Mg1/3Nb2/3)O3−Pb
TiO3−PbZrO3系固溶体(特公昭42−9716号公報など)な
らびにこれらの固溶体にBaTiO3、SrTiO3またはCaTiO3
含有させた強誘電性セラミックスなども知られている。
ところで、圧電材料をたとえば変位制御用アクチュエ
ータとして用いることが検討されている。この場合、圧
電セラミックスにより電気エネルギーを機械的エネルギ
ーに変換し、この機械的エネルギーによって圧電セラミ
ックス自体が変位する必要があるため、圧電セラミック
スの圧電定数dを大きくする必要がある。
一般に、圧電定数dと、電気機械結合係数Kおよび比
誘電率εとの間には、 なる関係があり、圧電定数dを大きくするためには、電
気機械結合係数Kおよび/または比誘電率εを大きくし
なければならない。
これまで、たとえばPb(Mg1/3Nb2/3)O3−PbTiO3−Pb
ZrO3系固溶体ならびにこれらの固溶体にBaTiO3、SrTiO3
またはCaTiO3を含有させた固溶体に、電気機械結合係数
Kおよび/または比誘電率εを大きくすることによっ
て、圧電定数dを大きくする目的で、さらに各種酸化物
を含有させた材料がいくつか提案されているが、圧電定
数dの大きさは必ずしも満足のいくレベルではない。た
とえば、これら固溶体にNiOをさらに含有させた場合、N
iO含有量の増加とともに圧電定数dが向上するが、限度
を越してNiOを含有させると、圧電定数dは低下してし
まう。これは、これら固溶体において、NiイオンがABO3
で表わされるペロブスカイト型結晶のBサイトに選択的
に入るため、限度を越してNiOを含有させると、Aサイ
トのイオンが不足し、ついには一部のNiOがペロブスカ
イト結晶に取り込まれなくなるためと考えられる。
本発明者らは、このような知見に基づき、Bサイトに
入る金属イオンに加え、Aサイトに入る金属イオンを併
せて含有させることにより、これらの酸化物をすべてペ
ロブスカイト結晶中に取り込ませた場合、Bサイトに入
る金属イオンのみを含有させた場合に比べ、圧電定数d
をより大きくできることを見出して、本発明を完成する
に至った。
発明の目的 本発明は、上記のような点に鑑みて完成されたもので
あって、電気機械結合係数Kおよび/または比誘電率ε
が大きく、したがって圧電定数dが大きく、圧電特性に
優れ、アクチュエータ等として用いて好適な強誘電性セ
ラミックスを提供することを目的としている。
発明の概要 このような目的を達成するために、本発明に係る強誘
電性セラミックスは、 Pb1-aMa(Mg1/3Nb2/3xTiyZrzO3[ただし、MはBaまた
はSrであり、x+y+z=1]で表わされ、 a=0〜0.10 x=0.05〜0.70 y=0.25〜0.50 z=0.05〜0.70 であるペロブスカイト型固溶体に対し、下記のA群から
選ばれた少なくとも1種以上の酸化物と、下記のB群か
ら選ばれた少なくとも1種以上の酸化物とをともに含有
せしめてなるペロブスカイト型固溶体であることを特徴
としている。
A群(La2O3、Nd2O3) B群(ZnO、SnO2、Ta2O5) このような本発明に係る強誘電性セラミックスは、AB
O3で表わされるペロブスカイト型結晶におけるA,B両サ
イトに上記のような金属酸化物の金属イオンをそれぞれ
含有させるようにしたため、圧電定数dが、従来既知の
強誘電性セラミックスと比較して大幅に向上している。
したがって、本発明に係る強誘電性セラミックスは、ア
クチュエータ等の用途に用いた場合に優れた特性を示
す。
発明の具体的説明 以下本発明に係る強誘電性セラミックスについて具体
的に説明する。
本発明に係る強誘電性セラミックスは、 Pb1-aMa(Mg1/3Nb2/3xTiyZrzO3[ただし、MはBaま
たはSrであり、x+y+z=1]で表わされ、a、x、
y、zが下記の範囲にあり、 a=0〜0.10、好ましくは0.01〜0.07 x=0.05〜0.70、好ましくは0.10〜0.60 y=0.25〜0.50、好ましくは0.30〜0.45 z=0.05〜0.70、好ましくは0.10〜0.60 このペロブスカイト型固溶体に対し、下記のA群から
選ばれた少なくとも1種以上の酸化物と、下記のB群か
ら選ばれた少なくとも1種以上の酸化物とをともに含有
せしめてなるペロブスカイト型固溶体である。
A群(La2O3、Nd2O3) B群(ZnO、SnO2、Ta2O5) 本発明に係る強誘電性セラミックスを構成するペロブ
スカイト型結晶をABO3で表わした場合、本発明では、A
サイトにはA群から選ばれた少なくとも1種以上の金属
酸化物が下記のような金属イオンの形態で入っており、
BサイトにはB群から選ばれた少なくとも1種以上の金
属酸化物が下記のような金属イオンの形態で入ってい
る。
A群(La3+、Nd3+) B群(Zn2+、Sn4+、Ta5+) ここで、上記のPb1-aMa(Mg1/3Nb2/3xTiyZrzO3[た
だし、MはBaまたはSr]なる固溶体に対し、A群の金属
イオンは該固溶体中のPbおよびM(MはBaまたはSr)の
合計原子当量100原子当量に対し、0.5〜5.0原子当量の
量で存在していることが望ましく、この範囲で圧電定数
dの向上効果が特に著しい。また、B群の金属イオンは
0.5≦N≦5.0(ただし、 は各々、A群、B群の金属イオンの原子価を表わし、χ
Ai、χBjは各々、A群、B群の金属イオンの原子当量を
表わす)となる量で存在していることが望ましく、この
範囲で圧電定数dの向上効果が特に著しい。
このような本発明の組成を有した強誘電性セラミック
スは、焼結した際に各金属酸化物成分を提供しうるよう
な金属化合物たとえば金属酸化物あるいは金属塩などを
粉末状で用い、これを焼結することにより製造すること
ができる。これらの粉末状の金属化合物の製法は、特に
限定されるものではなく、液相法、固相法など種々の公
知の方法を用いることができる。たとえば、液相法にお
いては沈澱法、共沈法、アルコキシド法、ゾルゲル法な
どが適用でき、固相法においてはシュウ酸塩分解法、酸
化物混合法などが適用できる。以上いずれかの方法で得
られた粉末を800〜1000℃で仮焼し、この仮焼体をボー
ルミル粉砕したのち乾燥する。これを500〜1500kg/cm2
の圧力でプレス成形し、1000〜1300℃で焼成すれば、目
的とする強誘電性セラミックスが得られる。
[実施例] 以下本発明を実施例によって説明するが、本発明はこ
れら実施例に限定されるものではない。
なお、径方向振動の電気機械結合係数(Kp)、比誘電
率(ε)および圧電定数(d31)の測定は電子材料工業
会標準規格(EMAS)に定められた方法に準拠して行なっ
た。
実施例1〜5、比較例1 PbO、ZrO2、TiO2、MgCO3、Nb2O5、SrCO3、La2O3、SnO
およびSnO2を表1に示す組成を有するような量比に秤量
し、ボールミルにて粉砕混合した。得られた粉末を800
〜1000℃で1〜2時間仮焼し、この仮焼体をボールミル
粉砕したのち乾燥した。これを1000kg/cm2の圧力で直径
25mmの円板にプレス成形し、1050〜1250℃で1〜2時間
焼成した。かくして得られた焼結体を厚さ0.5mmまで研
磨したのち、両面に銀電極を塗布し、焼き付けた。さら
に、シリコンオイル中で20〜40KV/cmの直流電界を印加
することにより分極処理を施したのち、12時間エージン
グした試料を電気特性の測定に供した。
結果を表1に示す。
表中、a、x、y、zは式Pb1-aSra(Mg1/3Nb2/3xT
iyZrzO3[x+y+z=1]の各係数を表わし、p、
q、rはPbおよびSrの合計原子当量100原子当量に対す
る各金属イオンの原子当量を表わす。また、Nは は各々、A群、B群の金属イオンの原子価を表わし、χ
Ai、χBjは各々、A群、B群の金属イオンの原子当量を
表わす)で定義される値を表わす。
実施例1〜5の結果より、比較例1のPb0.95Sr
0.05(Mg1/3Nb2/30.375Ti0.375Zr0.250O3なる組成を
有する強誘電性セラミックス(I)と比較して、強誘電
性セラミックス(I)にAサイトへ入るLa3+を含有さ
せ、しかもBサイトへ入るZn2+およびSn4+を併せて含有
させた強誘電性セラミックスは、より大きな圧電定数d
31を持つことがわかる。
実施例6〜19 PbO、ZrO2、TiO2、MgCO3、Nb2O5、SrCO3と、A群(La
2O3、Nd2O3)から選ばれた少なくとも1種以上の酸化物
と、B群(ZnO、SnO2、Ta2O5)から選ばれた少なくとも
1種以上の酸化物とを、表2に示す組成を有するような
量比に秤量し、ボールミルにて粉砕混合した。以下、実
施例1と同様の方法で強誘電性セラミックスを作製し、
電気特性を測定した。
結果を表2に示す。
これらの実施例からも、上記の強誘電性セラミックス
(I)に上記A群、B群の金属イオンをともに含有させ
ることにより、圧電定数d31が向上していることがわか
る。
実施例10〜12、比較例2〜4 Pb1-aSra(Mg1/3Nb2/3xTiyZrzO3(x+y+z=
1)の各係数が実施例1〜9とは異なる強誘電性セラミ
ックスにLa3+、Zn2+およびSn4+を表3に示すような組成
を有するように所定量含有させた強誘電性セラミックス
を実施例1と同様の方法で作製し、電気特性を測定し
た。
結果を表3に示す。
実施例13、比較例5 実施例1および比較例1でSrCO3の代わりにBaCO3を使
用した以外は、実施例1および比較例1と同様の方法で
強誘電性セラミックスを作製し、電気特性を測定した。
結果を表3に示す。
発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明に係る強誘電
性セラミックスは、ABO3で表わされるペロブスカイト型
結晶におけるA,B両サイトに各々入り得る金属イオンを
含有させ、これらの酸化物をすべてペロブスカイト結晶
中に取り込ませたため、圧電定数dが、従来既知の強誘
電性セラミックスと比較して大幅に向上している。した
がって、本発明に係る強誘電性セラミックスは、アクチ
ュエータ等の用途に用いた場合に優れた特性を示すこと
ができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Pb1-aMa(Mg1/3Nb2/3xTiyZrzO3[ただ
    し、MはBaまたはSrであり、x+y+z=1]で表わさ
    れ、 a=0〜0.10 x=0.05〜0.70 y=0.25〜0.50 z=0.05〜0.70 であるペロブスカイト型固溶体に対し、下記のA群から
    選ばれた少なくとも1種以上の酸化物と、下記のB群か
    ら選ばれた少なくとも1種以上の酸化物とをともに含有
    せしめてなるペロブスカイト型固溶体であることを特徴
    とする強誘電性セラミックス。 A群(La2O3、Nd2O3) B群(ZnO、SnO2、Ta2O5
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