JP2580079B2 - ガス供給引込み管の新旧取り替え工法 - Google Patents

ガス供給引込み管の新旧取り替え工法

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JP2580079B2
JP2580079B2 JP3034938A JP3493891A JP2580079B2 JP 2580079 B2 JP2580079 B2 JP 2580079B2 JP 3034938 A JP3034938 A JP 3034938A JP 3493891 A JP3493891 A JP 3493891A JP 2580079 B2 JP2580079 B2 JP 2580079B2
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二郎 塚本
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
  • Feeding And Controlling Fuel (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、都市ガス又はLPガス
の供給導管から分岐して集合住宅或いはビル、一戸建て
住宅までガスを供給する所謂引込み管の新旧取り替え工
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2に、集合住宅1に供給導管(以下
「1次側配管」という)2から引込み管(旧管)3を経
由してガスを供給する公知例を示す。
【0003】このような事例のガス供給方式において、
引込み管3が経年的に劣化して、新管4に取り替える必
要が生じた場合、従来は引込み管3に結ばれた2次側配
管5から分岐されている各戸ごとにガスの元栓(メータ
コック)6を閉じ、図3に示すように2次側配管5と引
込み管3は大気開放のまま結びをX点で切断し、次に2
次側配管5を新管4に結ぶという方法を採っている。図
2、3において、7はガスメータ、8はガス栓、9は水
柱ゲージ、10は圧力計、11は手動式エアーポンプ、
12はパイプシャフト、13は試験口である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、次のような
問題がある。
【0005】a.新旧管取り替え工事前、先ずすべての
メータコック及びガス器具が閉じられているか否かを確
認するため、図3に示すように一戸ごとに手動式ポンプ
11を利用して又は口吹き込みで試験口13からエアー
を屋内配管内に注入して気密検査を行い、安全を確認し
てから工事に着手するため、この事前の気密検査に手間
と時間がかかる。
【0006】b.新管4と2次側配管5との結び工事終
了後、新管4及び2次側配管5内には空気が入り込んで
いるので、先ず2次側配管5の端末を大気開放して新管
4経由で2次側配管5に1次側配管2からガスを流して
エアーパージを行い、次に各戸内のガス栓8、ガス器具
を一個ずつ開放してエアーパージを行うと共にガス栓
8、器具栓を夫々閉じて気密検査を行い、その後点火試
験を行う必要がある。このため、これらに多くの手間と
時間がかかる。
【0007】特に、このエアーパージ及び気密検査は室
内に入って行うため、居住者が在宅の場合は支障ない
が、不在宅の場合はできない。このため、工事終了後、
居住者が帰宅して申し出るまで、工事関係者は待機して
いなければならない。
【0008】c.各室内のガス栓或いはガス器具から行
うエアーパージは、仮配管で屋外への放出が必要なた
め、この段取りに手間がかかる。
【0009】本発明の目的は、工事前後に行うエアーパ
ージや気密検査等に要する手間と時間を可及的に軽減す
ると共に居住者が不在の場合でも工事の完了を行うこと
ができるガス供給引込み管の新旧取り替え工法を提供す
ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の構成は次のとお
りである。 a.2次側配管に供給ガスと同種のガスを充填したボン
ベを接続する、 b.旧管と2次側配管との間のガスを遮断して2次側配
管内に前記ボンベ内のガス圧をかけて2次側配管の気密
状態の確認を行う、 c.旧管のガスを遮断し、ボンベから2次側配管内にガ
ス圧をかけつづけながら旧管と2次側配管との間を切断
すると共に、2次側配管の切断口を閉塞しボンベ内のガ
スで2次側配管内ガス圧を正に保つ、 d.あらかじめ1次側配管に接続された新管内には微量
のガスを流してこの新管内から空気を排除し、この状態
の新管に前記切断した2次側配管を接続する、 e.1次側配管から新管内に流れるガスを遮断し、ボン
ベからのガス圧を高めて接続箇所及び2次側配管全体の
気密検査を行い、供給圧に戻して作業を終了する、 f.工程から成るガス供給引込み管の新旧取り替え工
法。
【0011】
【実施例】図1に基づいて本発明の実施例を説明する。
【0012】符号の1は前記従来例で説明した集合住
宅、2は1次側配管、3は引込み管(旧管)、4は新
管、5は2次側配管、6はメータコック、7はガスメー
タ、8はガス栓である。
【0013】14はガスボンベにして、このガスボンベ
14内には供給ガスと同種のガスが充填されている。
【0014】15は制御器にして、この制御器15はガ
スボンベ14内のガスを試験口13から2次側配管5内
に流したり、圧力の制御を行う。
【0015】次に、上記装置を用いての工法を説明す
る。
【0016】a.先ず、試験口13を経由して2次側配
管5に対し、制御器15を経由してガスボンベ14を接
続する。
【0017】b.次に、引込み管3と2次側配管5との
間のガスを遮断して、ガスボンベ14内のガス圧を試験
口13から2次側配管5内にかけて2次側配管5内を含
む2次側配管5から分岐されている全戸の気密状態の確
認を一度に行う。
【0018】c.次に、引込み管3と2次側配管5間L
のガスを遮断し、ガスボンベ14から2次側配管5内に
ガス圧をかけつづけながら、引込み管3と2次側配管L
間のX点を切断し、この切断口を閉塞してガスボンベ1
4から微量のガスを流し続ける。
【0019】d.次に新管4内には、1次側配管2側か
らガスを流して新管4内のエアーパージを行いつつ、こ
の新管4に接続管L′を利用して2次側配管5を接続す
る。
【0020】e.1次側配管2から新管4内に流れるガ
スを遮断し、ガスボンベ14からのガス圧を高めること
により、2次側配管5及び各戸内のガス器具、ガス栓に
至るすべてのガス管路内の気密検査を行い、正常の場合
に1次側配管2から新管4内にガスを流し、すべての作
業を終了する。
【0021】
【発明の効果】本発明は以上のように、ガスボンベを利
用して気密検査を行い、かつこのガスボンベ側及び新管
側から新旧管の結びを行う間、微量のガスを流し続けて
空気が入り込まないようにして工事を行うため、次の如
き効果を期待できる。
【0022】a.ガスボンベ内のガス圧を用いて、2次
側配管及びこの2次側配管から分岐されたすべての住戸
の気密検査を一度に行うことができるので、一戸ごとに
行っていた従来のエアーパージ・気密検査法に比較し
て、手間及び時間が大巾に軽減される。
【0023】b.新旧管の取り替え時に、その結び口
(接続口)から微量のガスを流し続けるため、新管、2
次側配管を含む各住戸の屋内配管中に空気が混入しな
い。このため、新管及び2次側配管並びに各戸の屋内配
管、ガス器具からのエアーパージを行う必要がない。
【0024】c.工事終了時に行う気密検査もガスボン
ベ内のガス圧を利用して一度に行うことができる。
【0025】d.各戸毎に気密検査やエアーパージを行
う必要がないので、不在者がいても支障なく工事を終了
することができる。よって、従来のように待機の必要が
ない。この点は、特に大規模な集合住宅等の場合にメリ
ットが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例図。
【図2】従来の新旧管取り替えの説明図。
【図3】従来の新旧管取り替え法とその装置の説明図。
【符号の説明】
1 集合住宅 2 1次側配管 3 引込み管 4 新管 5 2次側配管 6 メータコック 7 ガスメータ 8 ガス栓 9 水柱ゲージ 10 圧力計 11 手動式エアーポンプ 12 パイプシャフト 13 試験口 14 ガスボンベ 15 制御器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a.2次側配管に供給ガスと同種のガス
    を充填したボンベを接続する、 b.旧管と2次側配管との間のガスを遮断して2次側管
    内に前記ボンベ内のガス圧をかけて2次側配管の気密状
    態の確認を行う、 c.旧管のガスを遮断し、ボンベから2次側配管内にガ
    ス圧をかけつづけながら旧管と2次側配管との間を切断
    すると共に、2次側配管の切断口を閉塞しボンベ内のガ
    スで2次側配管内ガス圧を正に保つ、 d.あらかじめ1次側配管に接続された新管内には微量
    のガスを流してこの新管内から空気を排除し、この状態
    の新管に前記切断した2次側配管を接続する、 e.1次側配管から新管内に流れるガスを遮断し、ボン
    ベからのガス圧を高めて接続箇所及び2次側配管全体の
    気密検査を行い、供給圧に戻して作業を終了する、 f.工程から成るガス供給引込み管の新旧取り替え工
    法。
JP3034938A 1991-03-01 1991-03-01 ガス供給引込み管の新旧取り替え工法 Expired - Fee Related JP2580079B2 (ja)

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