JP2579609Y2 - 緩衝耐摩耗性ゴム板 - Google Patents

緩衝耐摩耗性ゴム板

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JP2579609Y2
JP2579609Y2 JP1993063389U JP6338993U JP2579609Y2 JP 2579609 Y2 JP2579609 Y2 JP 2579609Y2 JP 1993063389 U JP1993063389 U JP 1993063389U JP 6338993 U JP6338993 U JP 6338993U JP 2579609 Y2 JP2579609 Y2 JP 2579609Y2
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Inventor
秀治 渡辺
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常盤ゴム株式会社
株式会社ワイエム技研
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、下水施設の落差部等で
発生する下水の飛散や下水施設の損傷を防止する緩衝耐
摩耗性ゴム板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、下水施設において下水管が合流す
る所や落差の有る所では、下水の流速が大きく又それに
よる衝撃も局部的に高くなることが有り、このため下水
施設が摩耗したり、破損したりする問題があった。これ
らの問題に対し種々の提案がなされている。例えば、実
開平3−18286号公報においては、図8に示すよう
なU型側溝50の底面51に下水の勢いを抑制する複数
の減勢凸部52を設けたものが開示されている。また、
特開平4−108929号公報においては、下水の衝撃
を緩和するために緩衝体としてゴム板を設ける発明が開
示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術においては、落差のある合流点等で下水が
飛散する問題を解決できなかった。即ち、図9に示す様
にマンホール60の上部に配管されている下水管61,
62から下に落ちる下水が、マンホール60の下面で飛
散してしまい、補修作業等が困難となる問題があった。
また、実開平3−18286号公報においては、下水と
共に流れてくる木片、金属片、土石等の異物が減勢凸部
52に当たり、このため当該減勢凸部52が欠損すると
共に、本体に比べ減勢凸部52の方がより多くの異物と
当接するため、当該減勢凸部52の摩耗が激しく長期使
用に対し信頼性が乏しい問題があった。さらに、特開平
4−108929号公報においては、勢いの強い下水に
よる下水施設の摩耗は防止できるが、その反面下水の勢
いを減速することができない問題があった。そこで、こ
れらを足し合わせた構成が考えられるが、この場合には
図10に示すような問題が生じる。図10はU型側溝5
0の底面に突起54を有するゴム板53を配設した構成
を示している。なお、番号57は下水を示し、56はそ
の下水と共に流れてくる木片等の異物を示している。上
記構成では、突起54に異物56が当接すると、突起5
4がゴムであるので欠損することはないが、異物56か
らの当接力が突起54の付根部58に集中し、当該部に
クラック55を発生させる問題がある。そこで本考案
は、落下する下水の飛散を防止し、かつ、下水の流速を
抑制して補修作業等を容易にすると共に下水施設の損傷
を防止した緩衝耐摩耗性ゴム板を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は上記目的を達成
するために、下水施設に敷設されて落下下水の飛散、流
勢を緩和し、施設の損傷を防止するためのゴム板であっ
て、該ゴム板の表面に耐摩耗性ゴムからなり、所定の曲
率を有した突起を密集するように多数設けていることを
特徴とするものである。 前記前記突起の付根部が、隣接
する突起と滑らかに連なるべく所定の曲率を有してい
る。
【0005】
【作用】上記のように、下水が落下しても飛散しない様
に、また下水施設を削る等により損傷させない様に、下
水が落下する所或は下水の勢いが強い所に多数の所定の
曲率を有する突起(飛散防止部材)を有した緩衝耐摩耗
性ゴム板を敷設するものであるが、この所定の曲率を有
する突起は、落下下水による施設の損傷摩耗を防止する
だけでなしに、水が当たる面の曲率の変化により飛散方
向を分散させて、飛散した下水が遠くまで飛散しない様
にする。また突起自体が変形することにより流水のエネ
ルギーを減少させかつ異物が突起にぶっかっても、突起
やその付け根部の損傷をより少なくする。
【0006】本考案の原理を図1を参照して詳細に説明
する。図1は落下する下水を糸状の下水の集合体と考
え、これが飛散防止部材により飛散する状況を示した模
式図である。落下する下水は、半球状の飛散防止部材に
当接し飛散する(図中の一点鎖線)。飛散防止部材は半
球状であるため飛散方向は分散し、その大部分が略水平
方向となる。また飛散の勢いもまちまちとなる。このよ
うな状況にあって、飛散防止部材で飛散された下水のう
ち勢いの強い下水Bは、飛散防止部材以外の所で飛散さ
れた下水Aより勢が強くなる(下水Aと下水Bのベクト
ルはBの方が大きい)。しかし下水Bの飛散方向は下水
Aの飛散方向に比べより水平に近い角度で飛散するの
で、次に落下してくる下水に押され或は取り込まれて簡
単に緩衝耐摩耗性ゴム板の面方向に飛散方向を変えてし
まうので飛散距離が伸びず、直に落ち着いてしまう様に
なる。従って、補修作業等に影響する飛散を減少させる
ことが可能になる。
【0007】また、飛散防止部材により下水の流が乱さ
れるので流速を減速することが可能になる。なお飛散防
止部材が突起の場合には、その付根部に所定の曲率を持
たせて隣接する飛散防止部材と連続的に連なる様に構成
するので下水と共に流れてくる異物が当接しても飛散防
止部材の付根部に加わる力が分散され当該付根部にクラ
ックが入るのを防止することができる。
【0008】図2は下水施設の一例としてU型側溝50
に飛散防止部材54を設けた緩衝耐摩耗性ゴム板53の
断面図を示している。なお、番号57は下水を示し、5
6はその下水と共に流れてくる木片等の異物を示してい
る。このような状態で異物56が飛散防止部材54に当
接すると、付根部58は滑らかに本体部と繋っているの
で当接力は一点に集中することがなく、点線で示された
飛散防止部材54’の様に全体に分散し変形する。従っ
て、付根部58でのクラックの発生が防止される。
【0009】
【実施例】本考案の実施例を図に沿って説明する。図3
は本考案に係る緩衝耐摩耗性ゴム板10を示し、図3
(a)はその上視図、図3(b)は図3(a)のAA矢
視断面図を示している。緩衝耐摩耗性ゴム板10は、耐
摩耗性ゴムである上層ゴム部11と該上層ゴム部11に
接着により一体化されている下層ゴム部12を備え、上
層ゴム部11には略半球状の飛散防止部材である突起1
3が密集するように多数設けられている。この上層ゴム
部11と下層ゴム部12にはボルト支持孔14が透設さ
れており、所定間隔に設けられた複数のボルト支持孔1
4を介して緩衝耐摩耗性ゴム板10を下水設備にアンカ
ーボルト等により固着することが可能になっている。
【0010】また上層ゴム部11に設けられた突起13
の付根部15は所定の曲率を持って構成され隣接する突
起13と滑らかに繋がっている。下層ゴム部12は、そ
の内部にナイロン、ポリエステル等の化学繊維或は鉄
線、ステンレス線、ピアノ線等の金属線からなる補強材
16が配設されて低伸長性が付与される共に高い強靱性
が付与されている。
【0011】なお、図3の実施態様は定曲率の球面状の
突起13を上部ゴム層11の表面に形成した例を説明し
たが、図4、図5に示すように非定曲率の突起を設けて
もよい。図4は突起13の高さが異なるものであり、図
5は突起の曲率が正弦関数的に変化する断面を有するも
のである。また、上層ゴム部11及び下層ゴム部12は
2層である必要がなく単層であってもよく、補強材16
も必須ではない。
【0012】次に上述した緩衝耐摩耗性ゴム板10の使
用方法を図6を参照して説明する。同図においては、テ
ラス64の底面及びマンホール60の底面にそれぞれ
耐摩耗性ゴム板10が敷設されている。このテラス6
4は、落差が大きい場合に下水を中継して、その勢いを
弱めるために設けられている。通常、下水は下水管6
1,62からテラス64に向かって落下し、緩衝耐摩耗
性ゴム板10に当たって勢いが弱められると同時に飛散
が防止される。この後、下水は穴64aを通ってマンホ
ール60の下面に向かって落下し、マンホール60の底
面に設けられた緩衝耐摩耗性ゴム板10に当り下水管6
3に流れ込む。このように下水が落ちる先に緩衝耐摩耗
性ゴム板10を配設することにより下水の飛散が防止す
ることが可能になり、また下水施設の損傷を防止するこ
とができる。
【0013】また、図7は高い位置の下水管30から低
い位置の下水管34に下水路31に沿って下水32を導
く状況を示している。このような高低差のある場所で
は、下水路31の下部35で下水32の勢いが増し下水
設備に損傷を与える。そこで、下水路31の上部36及
び下部35に緩衝耐摩耗性ゴム板10a、10bを設
け、高い位置にある下水管30から出てくる下水32の
勢いを緩衝耐摩耗性ゴム板10aにより減速し、更に落
下により勢いが増した下水32を緩衝耐摩耗性ゴム板1
0bにより受止め、下水設備に加わる衝撃を緩和してい
る。
【0014】
【効果】以上説明したように、弾性を有するゴム板の表
面に耐摩耗性ゴムからなり、所定の曲率を有した突起を
密集するように多数設けたので下水の飛散方向が分散さ
れて飛散量を減少させることが可能になった。また前記
所定の曲率を有する突起により下水の流速が抑制される
ので下水施設の摩耗等による損傷を防止することが可能
になった。さらに球面状突起の付根部が隣接する突起と
滑らかに連なるので下水と共に流れてくる異物が突起に
当接しても当接力が集中することなく分散し、これによ
り付根部でのクラックの発生が防止でき長期使用におけ
る信頼性が向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の飛散防止の原理を説明する模式図で
ある。
【図2】 本考案の飛散防止部材のクラック発生防止の
原理を説明する模式図である。
【図3】 本考案たる緩衝耐摩耗性ゴム板の部分図で、
(a)は上視図、(b)は(a)のAA矢視断面図であ
る。
【図4】 高さが異なる非定曲率の突起を有する緩衝耐
摩耗性ゴム板の断面図である。
【図5】 突起の曲率が正弦関数的に変化する断面を
もつ緩衝耐摩耗性ゴム板の断面図である。
【図6】 本考案の緩衝耐摩耗性ゴム板をマンホールに
適用した図である
【図7】 本考案に係る緩衝耐摩耗性ゴム板を下水施設
に適用した時の例を示す図である。
【図8】 従来のU型側溝の斜視図である
【図9】 従来のマンホールの断面図である
【図10】 従来の技術の課題を説明する断面図であ
【符号の説明】
10 緩衝耐摩耗性ゴム板 11 上層ゴム部(耐摩耗性ゴム板) 12 下層ゴム部 13 略半球状の突起(飛散防止部材) 14 ボルト支持孔 15 突起の付根部 16 補強材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−108929(JP,A) 特開 昭52−35430(JP,A) 実開 昭61−152085(JP,U) 実開 昭51−155528(JP,U) 実開 昭57−26428(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E03F 5/10 E02D 29/12 E03F 5/02 E02B 8/06

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下水施設に敷設され、落下下水の飛散、
    流勢を緩和し、施設の損傷を防止するためのゴム板であ
    って該ゴム板の表面に耐摩耗性ゴムからなり、所定の
    曲率を有した突起を密集するように多数設けたことを特
    徴とする緩衝耐摩耗性ゴム板。
  2. 【請求項2】 前記突起の付根部が、隣接する突起と滑
    らかに連なるべく所定の曲率を有してなる 請求項1記
    載の緩衝耐摩耗性ゴム板。
JP1993063389U 1993-11-02 1993-11-02 緩衝耐摩耗性ゴム板 Expired - Lifetime JP2579609Y2 (ja)

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JPH0729085U JPH0729085U (ja) 1995-06-02
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