JP2579442Y2 - 自動変速機のコントロールバルブ取付構造 - Google Patents

自動変速機のコントロールバルブ取付構造

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JP2579442Y2
JP2579442Y2 JP1994010479U JP1047994U JP2579442Y2 JP 2579442 Y2 JP2579442 Y2 JP 2579442Y2 JP 1994010479 U JP1994010479 U JP 1994010479U JP 1047994 U JP1047994 U JP 1047994U JP 2579442 Y2 JP2579442 Y2 JP 2579442Y2
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automatic transmission
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valve
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動変速機のコントロ
ールバルブ取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動変速機のコントロールバルブ
取付構造として、特開昭61−36541号公報に示さ
れるものがある。これに示されるコントロールバルブ
は、アッパーバルブボディ及びロワーバルブボディの2
つのバルブボディから構成されており、ロワーバルブボ
ディが自動変速機ケーシング中心線から遠い側に配置さ
れる。自動変速機ケーシング側とコントロールバルブ側
との油路の接続は、ロワーバルブボディ側を自動変速機
ケーシングに密着させることにより行われる。この公報
に示される技術の場合、ロワーバルブボディ中央部の油
路を効率よく自動変速機ケーシング側に接続するため
に、アッパーバルブボディ側に貫通穴を設け、この貫通
穴に対応する部分に自動変速機ケーシングの突出部を設
け、突出部下面とロワーバルブボディとを密着させるこ
とにより、油路の接続を行うように構成されている。こ
れにより、油路の接続を簡略化することを目的としてい
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術のコントロールバルブは、ロワーバルブボディの
みで自動変速機ケーシングにボルトで固定され、この上
にアッパーバルブボディを乗せているため、コントロー
ルバルブの支持剛性が低い。このため、これに油圧を電
気的に制御するためのソレノイドを設けると、ソレノイ
ド駆動時に生じる騒音や振動がコントロールバルブ及び
自動変速機ケーシングを介して車室内に伝達される際、
アッパーバルブボディ分の重量が増加することにより、
伝達系の固有振動数が低くなり、騒音や振動の遮断に対
して不利となる。すなわち、コントロールバルブの支持
剛性が低いために、伝達系の固有振動数が低下し、騒音
や振動を増幅する共振系が形成されやすくなるという問
題点がある。また、ソレノイドを取り付けるためのスペ
ースが必要になるため、装置が大形のものになるという
別の問題点もある。本考案は、上記のような課題を解決
することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、アッパーバル
ブボディとロワーバルブボディを貫通して自動変速機ケ
ーシングにねじ込まれる貫通ボルトを設けると共に、バ
ルブボディとケーシングとの間で、貫通ボルト、バル
ブ、及び油路と干渉しない部位に所定の大きさの空間部
を形成し、この空間部にソレノイドを収容することによ
り、上記課題を解決する。すなわち、本考案による自動
変速機のコントロールバルブ取付構造は、複数のバルブ
ボディ(14、16)を積み重ねて構成したコントロー
ルバルブ(12)の自動変速機ケーシング(10)の中
心線に近い側(アッパー側)に配置 されるバルブボディ
(14)が自動変速機ケーシング(10)に密着された
状態でボルト(24)により取付けられ、この密着面
(20、22)は同一平面上に形成され、かつコントロ
ールバルブ(12)がソレノイド(32、34)を有し
ているものを対象としており、上記複数のバルブボディ
(14、16)が、これらを貫通する貫通ボルト(2
6)によって自動変速機ケーシング(10)に取付けら
れており、かつ貫通ボルト(26)がバルブボディ
(14、16)の外周部及び中央部に設けられており、
上記アッパー側のバルブボディ(14)と自動変速機ケ
ーシング(10)との間には、貫通ボルト(26)、バ
ルブ、及び油路と干渉しない内側の部位に所定の大きさ
の空間部(31、33)が形成されていると共に、上記
ソレノイド(32、34)は該空間部(31、33)に
収容された状態で上記アッパー側のバルブボデイ(1
4)に取り付けられていることを特徴としている。な
お、かっこ内の符号は実施例の対応する部材を示す。
【0005】
【作用】複数のバルブボディを積み重ねる際に、自動変
速機ケーシングに取付けられるバルブボディ上に他のバ
ルブボディを乗せて固定するのみでは、伝達系の重量が
増加することにより、固有振動数を低下させてしまう
が、すべてのバルブボディの外周部及び中央部を貫通す
る貫通ボルトによってバルブボディを自動変速機ケーシ
ングに取付けるようにしたので、全体の剛性を低下させ
るようなことがなく、したがって、固有振動数が低下す
るようなことがないため、ソレノイドからの騒音や振動
の伝達を遮断する上で有利である。また、アッパー側の
バルブボディと自動変速機ケーシングとの間に、貫通ボ
ルト、バルブ、及び油路と干渉しない内側の部位に所定
の大きさの空間部を形成して、ソレノイドはこの空間部
に収容した状態でアッパー側のバルブボデイに取り付け
るようにしたので、ソレノイドが自動変速機ケーシング
やバルブボディの外側に出っ張るようなことがなく、ス
ペース利用効率を向上させることができ、装置をコンパ
クトにまとめることができる。なお、内部側に空間部を
設けることによって、コントロールバルブを自動変速機
ケーシングに支持する支持剛性が低下しやすくなるが、
空間部を形成する 部材同士を締結するための貫通ボルト
を部材同士が直接面接触している中央部にも設けたこと
により、支持剛性が低下しないようにすることができ
る。
【0006】
【実施例】図1及び2に本考案の実施例を示す。自動変
速機ケーシング10の下部側にコントロールバルブ12
が配置されている。コントロールバルブ12はアッパー
バルブボディ14、ロワーバルブボディ16及び両者間
に介装されるセパレートプレート18から構成されてい
る。コントロールバルブ12はアッパーバルブボディ1
4の上面に形成された取付面(密着面)20を、自動変
速機ケーシング10に形成されたバルブ取付面(密着
面)22に密着させた状態で取付けられている。なお、
アッパーバルブボディ14とロワーバルブボディ16と
は図2に示すボルト24によって互いに結合されている
が、更に両バルブボディ14及び16の外周部及び中央
を貫通する貫通ボルト26によって自動変速機ケーシ
ング10に共締めされている。ロワーバルブボディ16
の下面側にはストレーナ28が取付けられる。コントロ
ールバルブ12は自動変速機ケーシング10に取付けら
れるオイルパン30内に収容される。なお、アッパーバ
ルブボディ14と自動変速機ケーシング10との間に
は、貫通ボルト26、両バルブボディ14及び16内の
バルブ、及び油路と干渉しないような内側の部位に、所
定の大きさの空間部31及び33が形成されており、こ
の空間部31、33内に仮想線によって示すソレノイド
32及び34が収容された状態でアッパーバルブボデイ
14に取り付けられる。コントロールバルブ12と自動
変速機ケーシング10との間の油の受け渡しは、アッパ
ーバルブボディ14の取付面20及び自動変速機ケーシ
ング10のバルブ取付面22の密着面を介して行われ
る。すなわち、取付面20及びバルブ取付面22のそれ
ぞれ対応する位置にオイルポンプの吸入通路、吐出通
路、クラッチ・ブレーキなどへの油圧供給油路が設けら
れている。取付面20及びバルブ取付面22は同一平面
としてあるので加工誤差が少なく、シール部材を設けな
くても油圧のシールが可能である。しかも、この油路の
接続は、すべてアッパーバルブボディ14の上面側の取
付面20によって行われるので、アッパーバルブボディ
14及びロワーバルブボディ16の合わせ面側、すなわ
ちセパレートプレート18に面する側、は全面にわたっ
て油路を設けることができ、限られたスペース内に多数
のバルブ、油路などの配置が可能となる。また、コント
ロールバルブ12を自動変速機ケーシング10に取付け
る貫通ボルト26は、図2に示すように、コントロール
バルブ12の外周部だけでなく中央部にも配置されてい
るので、自動変速機ケーシング10の開口部側が橋渡し
された状態となり、自動変速機ケーシング10の支持
性が向上する。すなわち、空間部31及び33を形成す
ると、コントロールバルブ12を自動変速機ケーシング
10に支持する支持剛性が低下しやすくなるが、貫通ボ
ルト26を自動変速機ケーシング10とコントロールバ
ルブ12とが互いに面接触している中央部にも配置した
ために、自動変速機ケーシング10の支持剛性を低下さ
せないで済む。自動変速機ケーシング10の中心線に近
い側に配置されるバルブボディ14と遠い側に配置され
るバルブボディ16との密着面が広く取れるので、コン
トロールバルブ12全体をコンパクトに収めつつバルブ
や油路の配置の自由度を確保できる。自動変速機ケーシ
ング10の中心線に近い側に配置されるバルブボディ1
4を自動変速機ケーシング10に密着させて油路を接続
させたから、前記中心線に遠い側に配置されるロワーバ
ルブボディを密着させて油路を接続させた従来のもので
は、内部に油路を有する自動変速機ケーシング部分とこ
れに隣接するアッパーバルブボディとの間の所定の隙間
やこの自動変速機ケーシング部分及びアッパーバルブボ
ディそれぞれの壁の厚さ分のスペースを必要としていた
のに対し、これらのスペースを不要としてコントロール
バルブ12を小形化することができる。また、アッパー
バルブボディに貫通穴を設けてロワーバルブボディと自
動変速機ケーシングの一部とを接続する必要もないの
加えて、ソレノイド32及び34を自動変速機ケーシン
グとバルブボデイとの間に形成した内側の空間部31及
び33に収容するようにしたので、コントロールバルブ
12が外周方向に大形化することもない。さらに、自動
変速機ケーシング10とバルブボディ14とを同一平面
上で密着させ、この密着面に油路接続部を設けているた
め、加工精度を考慮することなく自動変速機ケーシング
10側に配置されるバルブボディ14の密着している部
分を固定しても油路接続部のシール性を損なうことがな
い。また、前記ケーシング開口部の剛性アップのためコ
ントロールバルブ12中央部を貫通ボルト26にて自動
変速機ケーシング10に固定する際、従来のロワーバル
ブボディとケーシングとを密着させているものでは、コ
ントロールバルブ中央部にあるアッパーバルブボディを
単に自動変速機ケーシングに固定してしまうと油路接続
部のシール性を損なってしまうため、その分高い加工精
度が要求されるが、本考案では自動変速機ケーシング1
0の中心線に近い側に配置されるバルブボディ14を同
一平面上で自動変速機ケーシング10に密着させ、この
密着面に油路接続部を設けているため、加工精度を考慮
することなく自動変速機ケーシング10の中心線に近い
側に配置されるバルブボディ14を密着している部分を
固定しても油路接続部のシール性を損なうことがない。
従って、自動変速機ケーシング10開口部の剛性アップ
のための貫通ボルト26をコントロールバルブ12中央
部に容易に設けることができる。
【0007】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
複数のバルブボディを、これらを貫通する貫通ボルトに
よって自動変速機ケーシングに取付けるようにしたの
で、コントロールバルブを自動変速機ケーシングに支持
する支持剛性を高くすることができるため、ソレノイド
駆動振動などを増幅する共振系が形成されにくく、騒音
や振動の遮断に有利となる。また、アッパー側のバルブ
ボディとケーシングとの間で、貫通ボルト、バルブ、及
び油路と干渉しない内側の部位に空間部を形成し、この
空間部にソレノイドを収容するようにしたので、ソレノ
イドが自動変速機ケーシングやバルブボディの外側部分
に出っ張るようなことがなく、装置全体をコンパクトに
まとめることができる。なお、貫通ボルトをバルブボデ
イの周辺部に設けただけでは、この空間部を形成するこ
とによって、コントロールバルブを自動変速機ケーシン
グに支持する支持剛性が低下しやすくなるが、貫通ボル
トをバルブボデイの中央部にも配置したことにより、空
間部を形成したにもかかわらず、コントロールバルブを
自動変速機ケーシングに支持する支持剛性を低下させな
いで済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の自動変速機の縦断面図であ
る。
【図2】図1の下方からコントロールバルブを見た図で
ある。
【符号の説明】
10 自動変速機ケーシング 12 コントロールバルブ 14 アッパーバルブボディ 16 ロワーバルブボディ 20 取付面(密着面) 22 バルブ取付面(密着面) 24 ボルト 26 貫通ボルト31、33 空間部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のバルブボディ(14、16)を積
    み重ねて構成したコントロールバルブ(12)の自動変
    速機ケーシング(10)の中心線に近い側(アッパー
    側)に配置されるバルブボディ(14)が自動変速機ケ
    ーシング(10)に密着された状態でボルト(24)に
    より取付けられ、この密着面(20、22)は同一平面
    上に形成され、かつコントロールバルブ(12)がソレ
    ノイド(32、34)を有している自動変速機のコント
    ロールバルブ取付構造において、上記複数のバルブボデ
    ィ(14、16)が、これらを貫通する貫通ボルト(2
    6)によって自動変速機ケーシング(10)に取付けら
    れており、かつ貫通ボルト(26)がバルブボディ
    (14、16)の外周部及び中央部に設けられており、
    上記アッパー側のバルブボディ(14)と自動変速機ケ
    ーシング(10)との間には、貫通ボルト(26)、バ
    ルブ、及び油路と干渉しない内側の部位に所定の大きさ
    の空間部(31、33)が形成されていると共に、上記
    ソレノイド(32、34)は該空間部(31、33)に
    収容された状態で上記アッパー側のバルブボデイ(1
    4)に取り付けられていることを特徴とする自動変速機
    のコントロールバルブ取付構造。
JP1994010479U 1994-08-01 1994-08-01 自動変速機のコントロールバルブ取付構造 Expired - Lifetime JP2579442Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6093061U (ja) * 1983-12-02 1985-06-25 日産自動車株式会社 自動変速機のコントロ−ルバルブ装置

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