JP2579049B2 - 楽音合成装置 - Google Patents

楽音合成装置

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子楽器のうちで、特にアコースティック
な、すなわち、自然楽器と同様な音色を合成する楽音合
成装置に関する。
従来の技術 近年、電子楽器にはディジタル技術の楽音合成方式が
導入されて、合成音の品質の向上が著しく、また、入力
方法としても鍵盤や管楽器形状のもの、あるいはギター
形状のものなど多様化してきている。楽音合成方式とし
ては、自然楽器の楽音波形をそのまま記憶しておいて、
再生すべき音高に比例した速度で再生するいわゆるPCM
方式に準じた方式が多く使用されているが、自然楽器の
実際の発音形態に対応した楽音合成方式も数多く提案さ
れている。
このような機能は、例えば文献(“On The Oscilla
tion Of Musical Instruments",M.E.Mcintyre,R.T.S
chumacher, J.Woodhouse共著、J.Acoust.Soc.Am,74
(5),November,1983,p1325〜p1345記載)に詳述され
ている。
以下、図面を参照しながら上述したような従来の楽音
合成装置について説明する。
第4図は従来の楽音合成装置の構成を示すものであ
る。第4図について説明する前に、第6図〜第8図を参
照しながら、その原理について説明する。
第6図(A)は、クラリネットの断面図を示す。第6
図(A)において、左端Aはマウスピースに対応してお
り、そのリード部分を口腔圧力qmを有する口によって覆
われているものとする。なお、全てのトーンホールは塞
がれているものとする(簡単のためトーンホールはD,E,
Fの3点のみに存在するものとする。)。口腔圧力qm
リード直下の管内圧力qとの圧力差によって、リード付
近には流速fが発生する。流速fは管内の特性インピー
ダンスzを介して、進行波圧力qo(=f・z)を形成す
る。進行波圧力qoは、第6図の左端Aから右端B(開口
端部)まで進行した後に、右端Bにおいて放射および反
射が起きる。反射波圧力qiは、進行波圧力qoと、第8図
に示すような反射係数r(t)とを畳み込み演算するこ
とによって得ることができる。反射波圧力qiは、管内を
右端Bから左端Aへ進行し、リード直下の管内圧力q
(=qo+qi)が変動することによって、第7図のような
関係から口腔圧力qmと管内圧力qとから決まる流速fが
リード付近に発生することとなる。上述の動作を繰り返
すことにより、クラリネットの発音が繰り返されること
となる。
第8図の反射係数rは、クラリネットが4分の1波長
管であることから、出力する楽音の音高の時間周期をT
とすると、左端Aから右端Bへ、さらに右端Bにおける
反射によって、右端Bから左端Aまでの往復経路に相当
する時間長T/2のところに反射のピークが集中している
ことがわかる。なお、出力する楽音をサンプリング周波
数fsでサンプリンクした場合、(1)式の関係が成り立
つ。
T/2=N/fs …(1) 第6図(B)は、第6図(A)の管内の音圧の伝搬動
作をディジタル的に考えるための図で、N段のシフトレ
ジスタと考えればよい。トーンホールD,E,Fを全て塞い
だ状態では、第6図(A)の左端のマウスピースで発生
した音圧qoは第6図(B)のシフトレジスタの1段目
(左端上)に入力され、サンプリング周期をTsとする
と、Tsごとに右にシフトし、T/2時間経過後にN段目か
らqiとして出力される。トーンホールFに対応する点が
M段目である。
第6図(C)は、第6図(B)のシフトレジスタをメ
モリに置き換えた図である。トーンホールD,E,Fを全て
塞いだ状態では、このメモリのアドレスは値1からNの
間をサイクリックにインクリメントされる。アクセス順
序は、まず1段目のアドレスからqiを読み出し、つぎに
1段目のアドレスにqoを書き込む。そしてアドレスを一
つインクリメントし、2段目のアドレスに対しても同様
のアクセスを行う。この動作をアドレス1からNまでサ
イクリックに行うことにより、第6図(B)のシフトレ
ジスタと同様の動作が実現できる。
第7図は、リード直下の管内圧力qと口腔圧力qmと流
速fとの関係を示している。第7図のqrは、リードの復
元力に打ち勝ってリードとマウスピースの隙間を閉じる
ために必要とされる圧力に対応するものである。
第4図において、41は入力データqmとデータqiに基づ
きqoを算出する変換部、42はオールパスフィルタ45から
送出されたデータの高域成分を遮断するローパスフィル
タ、43はローパスフィルタ42から送出されたデータの反
転を行う反転器、44は変換部41から送出されたデータqo
の一時記憶を行うメモリ、45はオールパスフィルタ、46
はメモリ44のアドレス指定を行うとともにオールパスフ
ィルタ46のフィルタ係数cを送出することにより記憶部
48に一時記憶されるデータqoの記憶時間、すなわち遅延
時間を決定する記憶時間設定部である。なお、変換部41
とローパスフィルタ42と反転器43をまとめてデータ加工
部47とする。また、メモリ44とオールパスフィルタ45を
まとめて記憶部48とする。
第5図は変換部41の回路図を示すもので、第5図にお
いて、51は第7図に示すfとqの関係を記憶したテーブ
ル、52はテーブル51から読みだされたデータfと管内の
特性インピーダンスに相当するzとの乗算を行う乗算
器、53は乗算器52から送出されたデータとqiとの加算を
行う加算器、54はqoとqiの加算を行う加算器である。
ここで、第4図に示す従来の楽音合成装置の構成を、
第6図で説明したクラリネットの発音原理に対応させて
説明する。
変換部41はリードの振舞いを実現する回路であり、qm
とqiとqoにより新たなqoを算出する。記憶部48はqoが右
端Bで反射し、qiとして再び左端Aに戻るまでの遅延を
実現する回路である。第6図の往復経路A→B→Aの伝
搬遅延時間をT/2(Tは出力する楽音の音高の時間周
期)、メモリ44の語長をL、オールパスフィルタの位相
遅延をDA、ローパスフィルタ42の位相遅延をDL、サンプ
リング周波数をfsとすると、(2)式の関係が成り立
つ。
T/2=(L+DA+DL)/fs …(2) なお、オールパスフィルタ45の伝達関数HAは(3)式
で、ローパスフィルタ42の伝達関数HLは(4)式で示さ
れる。もっともこれらのフィルタはいかなる構成のもの
を用いてもよい。
HA=(c+z-1)/(1+cz-1) …(3) HL=1+z-1/2 …(4) (3)式および(4)式からオールパスフィルタ45の
位相遅延DA、ローパスフィルタ42の位相遅延DLは第5式
および第6式で与えられる。
DA≒(1−c)/(1+c) …(5) DL=1/2 …(6) 変換部41と反転器43において位相遅延がないものとす
ると、(2)式から記憶部48およびデータ加工部47で構
成されるループ状の回路の語長はL+DA+DLとなり、ま
た、(1)式からL+DA+DLは出力される楽音の1/2波
長分のサンプル数Nに等しいことがわかる。なお、第6
図〜第8図における原理説明においては、qoの反射動作
をqoと第8図の反射係数の畳み込み演算としたが、第4
図に示す楽音合成装置においては簡単のため、ローパス
フィルタ42と反転器43を用いて実現した。すなわち、第
8図における反射係数rは時刻0からTの間において分
布するものではなく、時刻T/2においてパルス状(値:
−1)に存在するものとした。
以上のように構成された楽音合成装置について、以下
その動作について説明する。
第5図において、直前に出力したqoとqiは加算器54に
よって加算されてリード直下の管内圧力qが出力され
る。F(q)テーブル51は第7図の関係にしたがって、
入力される管内圧力qに対応する流速fを出力する。
F(q)テーブル51から出力される流速fは、乗算器
52において、管の特性インピーダンスzと乗算された後
に加算器53において反射波圧力qiと加算されて進行波圧
力qoとして出力される。qoはメモリ44に書き込まれL/fs
の遅延時間の後にメモリ44から読みだされ、オールパス
フィルタ45に入力される。ここでオールパスフィルタ45
の目的は(2)式および(5)式からわかるように出力
データの音程の制御をする場合、メモリ44だけでは整数
語長Lの制御しかできない、すなわち音程の可変精度が
悪いので、音程の可変精度を向上させるために設けられ
た回路である。音程の制御は記憶時間設定部46から送出
されるメモリ44のアドレスとフィルタ係数cによって行
う。所望の音程に対応してL,DAが決定されるが、Lによ
りメモリ44のアドレスは例えば0番地からL−1番地を
サイクリックに更新される。この動作によりメモリ44に
おける遅延時間はL/fsとなる(詳細な動作説明は第6図
(C)を用いた上述の説明通りである)。また(5)式
によりフィルタ係数cによりオールパスフィルタ45の遅
延時間DA/fsが決定される。またローパスフィルタ42の
位相遅延DL/fsは(6)式からわかるように1/2と固定値
である。このことから(2)式に示すように出力データ
の音程が記憶時間設定部により決定される。
さて、オールパスフィルタ45から送出されたデータは
ローパスフィルタ42および反転器43を介して変換部41に
入力される。以上の動作が出力データの1サンプルを合
成するための動作である。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような従来の構成では、自然楽器
のような音程制御ができないという問題点があった。そ
の理由を第6図を用いて説明すると、第6図(A)のD,
E,F点のトーンホールをすべて塞いだ状態で発音動作さ
せると、管内の音圧は第6図(B)のシフトレジスタ内
をデータがシフトするような動作をする。この動作は第
6図(C)のメモリにおいてはN段のメモリのアドレス
の1〜Nをサイクリックにアドレスしながらデータの読
み出し,書き込みを行った動作と等価である。それに対
して、F点のトーンホールのみを解放状態にして音程を
変化させた状態は、第6図(B)においてM段目のレジ
スタからN−M+1段目のレジスタにバイパスした状態
と考えることができる。これを第6図(C)に対応させ
ると、M段目のアドレスからN−M+1段目のアドレス
にジャンプした状態となる。しかるに従来の楽音合成装
置においてはメモリ44をサイクリックにしかアドレスす
ることしかできないため、メモリ44から取り出したデー
タと自然楽器の管内の状態とが対応せず、自然楽器と同
様の音程制御ができなかった。
本発明は上記問題点を解決するため、自然楽器のよう
な音程制御ができる楽音合成装置を提供することを目的
とする。
課題を解決するための手段 この目的を達成するために、本発明の楽音合成装置
は、入力データと記憶部から帰還されたデータとに基づ
き記憶部に入力するデータを作成するデータ加工部と、
データ加工部から送出されたデータを、第1の記憶領域
と第2の記憶領域とを有するメモリで遅延する記憶部
と、所望の音高に応じて、第1の記憶領域の出力を得る
読み出しアドレスと、第1の記憶領域の出力を入力する
第2の記憶領域の書き込みアドレスとを制御する記憶時
間設定部とを備え、記憶時間設定部は、第1、第2の記
憶領域での遅延時間を略等しくするように制御し、か
つ、第1、第2の記憶領域での遅延時間の和が所望の音
高周波数に反比例するように制御するものである。
作用 この構成によって、例えば第6図においてF点のトー
ンホールを解放状態にした場合はF点に相当するアドレ
スMに、第1の記憶領域の読み出しアドレスが達した時
点で、第2の記憶領域の書き込みアドレスをアドレスN
−M+1にジャンプさせるように制御を行う。
実施例 以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説
明する。
第1図は本発明の実施例の楽音合成装置を示す。第1
図において、11は記憶時間設定部であり、その他のブロ
ックは第4図に示す従来の楽音合成装置と同様である。
第2図は記憶時間設定部11を示すものであり、21はメ
モリ44のアドレスを保存するレジスタ、22は値001hまた
は値FFFhを加算器23に入力するマスク回路、23は加算
器、24加算器23の出力をラッチするラッチ、25はラッチ
24の出力とセレクタ27の出力とを比較し、比較一致した
ときにTフリップフロップ26をセットする比較器、26は
Tフリップフロップ、27はL/2の整数部int(L/2)また
は値100hの選択を行うセレクタ、28は加算器23のA入
力、またはラッチ24の出力の選択を行い選択結果をメモ
リ44にアドレスとして送出するセレクタ、29はTフリッ
プフロップ26の出力値とレジスタ21の出力値MSBとの排
他的論理和をとるXORゲートである。なお、レジスタ21,
マスク回路22,加算器23,ラッチ24,セレクタ28,XORゲー
ト29をまとめてアドレス更新部101とする。また比較器2
5,Tフリップフロップ26,セレクタ27をまとめてアドレス
更新制御部102とする。
以上のように構成された楽音合成装置について、第1
図,第3図を用いてその動作を説明する。
基本的な動作は上述した従来の楽音合成装置と同様で
あるので、ここでは相違点のみについて説明する。従来
の楽音合成装置の記憶時間設定部46のメモリ44のアドレ
ッシング方法は、所望の音程からまずLを決定し、0番
地からL−1番地をサイクリックにアドレッシングする
ものであった。これに対して記憶時間設定部11はメモリ
44のメモリマップを第3図に示すように2つの領域に分
け全語長を200hからなるとし、L=42hが指定されたと
すると、L/2の整数部であるint(L/2)、すなわち値21h
が第2図のセレクタ27のA入力に入力されることによ
り、000h番地→020h番地→120h番地→100h番地をサイク
リックにアドレッシングを行う。なお、このときオール
パスフィルタ45での位相遅延DAは(7)式で与えられ
る。
DA=N−DL−{2*int(L/2)} …(7) また、オールパスフィルタ45のフィルタ係数cは
(3)式および(7)式から算出できる。
以上の動作を第2図を用いて詳細に説明する。発音開
始時にkon信号がレジスタ21とTフリップフロップ26の
リセット入力に入力され、出力値を値0にする。このと
き、所望の音程に対応する値int(L/2)(第3図の例で
は値021h)がセレクタ27のA入力に、またメモリ44の全
語長である値200hを2で割った値100hがセレクタ27のB
入力に入力される。また、Tフリップフロップ26の出力
値はkon信号により“low"となるが、この出力値がセレ
クタ27,28のセレクタ信号およびマスク回路22の制御信
号として入力される。なお、セレクタ27,28のセレクタ
信号が“low"のときA入力が選択され、セレクト信号が
“high"のときB入力が選択されるものとする。またマ
スク回路の制御信号が“low"のとき、値001hがマスク回
路22から加算器23のB入力へ出力され、制御信号が“hi
gh"のとき、値FFFhがマスク回路22から加算器23のB入
力へ出力されるものとする。レジスタ21の出力値のMSB
はXORゲート29により制御される。発音開始直後はTフ
リップフロップ26の出力値が“low"であるのでXORゲー
ト29はスルーと考えてよい。従ってレジスタ21の出力値
はそのまま加算器23のA入力に入力されるとともにセレ
クタ28のA入力に入力される。このときセレクタ28のセ
レクト信号は“low"であるのでA入力(値000h)がメモ
リ44のアドレスとして出力される。マスク回路22の制御
信号は“low"であるので出力値は値001hである。従っ
て、加算値23においては、レジスタ21の出力値000hとマ
スク回路の出力値001hとが加算され、加算結果001hがラ
ッチ24にラッチされ、次のサンプリング周期でレジスタ
21にセットされる。この動作を繰り返し行うことにより
メモリ44のアドレスが000h〜020hの間を1ずつインクリ
メントされることになる。そしてラッチ24の出力値が02
1hになったときに比較器25の比較一致信号がTフリップ
フロップ26にセットされ、セレクタ27,28のセレクト信
号およびマスク回路の制御信号が“high"となる。またX
ORゲート29はそれまでスルーであったのが反転動作に移
行する。ラッチ24の出力値021hがレジスタ21に入力さ
れ、XORゲート29によりMSBが反転され値121hとなる。マ
スク回路22は値FFFh(値−1)を出力し、加算器23によ
り値121hと値FFFhが加算され、加算結果120hがラッチ24
にラッチされるとともにセレクタ28を介してメモリ44に
値120hがアドレスとして出力される。値120hは再びレジ
スタ21に保存される。ここでレジスタ21のMSB入力は常
に値0に固定されているので、XORゲート29により加算
器23のA入力に入力される値は120hとなる。そして次の
サンプリング周期でマスク回路22の出力値FFFhとの加算
により、値11Fhがメモリ44に出力される。このようにし
て、メモリ44のアドレスが120h〜100hの間を1ずつデク
リメントされることになる。ラッチ24の出力値が値100h
に達した時点で比較器25は比較一致信号をTフリップフ
ロップ26にセットし、セレクタ27,28のセレクト信号お
よびマスク回路の制御信号が“low"となる。従って次に
メモリ44に出力されるアドレス値は000hとなる。以上の
ことからメモリ44のアドレスは000h→001h→…→020h→
120h→11Fh→…→100h→000hをサイクリックに更新され
ることがわかる。ここで第3図に示すメモリマップと第
6図に示すクラリネットの断面図とを対応づけて説明す
る。A点に相当する番地を000hおよび100h番地、B点に
相当する番地をOFFhおよび1FF番地、F点に相当する番
地を020hおよび120h番地とし、さらにD,E,F点を全て塞
いだ状態は第3図のメモリの全ての番地を使用し(即ち
000h→OFFh→1FFh→100hをサイクリックにアドレス)、
F点を開けた状態は第3図のメモリの020h番地から120h
番地にジャンプさせた、すなわち上述した動作説明のよ
うなアドレッシング方法をとることにより、管内の音圧
の伝搬動作まで、自然楽器と同様の振舞いを実現するこ
とができる。
以上のように本実施例によれば、第3図に示すように
所望の音程により決定される値Lに基づき、メモリ44の
ジャンプアドレスを制御することにより、より自然楽器
に近い音程制御を実現することができる。
なお、実施例は管楽器の例を用いたが、弦楽器につい
ても弦の長さをシュミレートすることによって、上記と
同じような効果を出すことができるものである。
発明の効果 本発明は、所望の音程に応じて前記記憶部内に存在す
るメモリのアドレス指定態様を変更する記憶時間設定部
を設けることにより、例えば管楽器のトーンホールの開
閉動作による音程変化、すなわち自然楽器に近い音程制
御を実現することができ、その効果は大なるものがあ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の楽音合成装置のブロック
図、第2図は同じく記憶時間設定部11の回路図、第3図
はメモリ44のメモリマップ、第4図は従来例の楽音合成
装置のブロック図、第5図は同じく変換部41の回路図、
第6図はクラリネットの断面図、第7図はクラリネット
のリード近傍の圧力と流速の関係図、第8図はクラリネ
ットの反射係数特性図である。 11……記憶時間設定部、47……データ加工部、 48……記憶部、101……アドレス更新部、 102……アドレス更新制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畠中 正彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−40199(JP,A) 特開 昭61−162094(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力データと記憶部から帰還されたデータ
    とに基づき記憶部に入力するデータを作成するデータ加
    工部と、 前記データ加工部から送出されたデータを、第1の記憶
    領域と第2の記憶領域とを有するメモリで遅延する記憶
    部と、 所望の音高に応じて、前記第1の記憶領域の出力を得る
    読み出しアドレスと、前記第1の記憶領域の出力を入力
    する前記第2の記憶領域の書き込みアドレスとを制御す
    る記憶時間設定部とを備え、 前記記憶時間設定部は、前記第1、第2の記憶領域での
    遅延時間を略等しくするように制御し、かつ、前記第
    1、第2の記憶領域での遅延時間の和が所望の音高周波
    数に反比例するように制御することを特徴とする楽音合
    成装置。
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