JP2578857B2 - 積分型a/d変換器 - Google Patents

積分型a/d変換器

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JP2578857B2 JP62328636A JP32863687A JP2578857B2 JP 2578857 B2 JP2578857 B2 JP 2578857B2 JP 62328636 A JP62328636 A JP 62328636A JP 32863687 A JP32863687 A JP 32863687A JP 2578857 B2 JP2578857 B2 JP 2578857B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は積分型A/D変換器に関し、特に、重量等の物
理量の計測に好適の積分型A/D変換器に関する。
[従来の技術] 一般に積分型A/D変換器は、他の変換方式に比較し
て、変換速度は遅いが直線性誤差が少ないので、計測分
野において広く使用されている。
第5図は、この種の従来の積分型A/D変換器(デュア
ルスロープ型)を示す回路図、第7図は縦軸に積分器1
の出力をとってその動作を説明するためのグラフ図であ
る。従来の積分型A/D変換器においては、先ず、第7図
の第1ステップにおいて、自動ゼロ補償を行う。この期
間はコントロール回路22がスイッチS1、S2をオフ、スイ
ッチSAZ1、SAZ2をオンにし、この期間の開始時にカウン
タ及びラッチ回路5のカウンタをゼロにリセットする。
第6図はこの場合のA/D変換器の回路構成を抽出して示
す。また、第8図には第6図に示す回路の各点a,b,cの
電位を示す。なお、第8図中IBはオペアンプ10のバイア
ス電流である。
スイッチSAZ1がオンであるので、積分器1の入力端は
GND(接地)に接続されてOVになる。また、スイッチS
AZ2がオンであるので、積分器1及び比較器2により構
成される系の利得は1倍である。このため、積分器1の
入力オフセット電圧VOS1はそのまま比較器2の出力端に
現れ、この出力端に接続されたコンデンサCAZに蓄えら
れる。そして、このコンデンサCAZに蓄えられた電圧
(c点の電位)は入力オフセット電圧VOS1と同電圧であ
る。
また積分器1を構成するオペアンプ10の利得が大きい
ので、積分器1の出力は次段の比較器2の入力オフセッ
ト電圧VOS2と同電位(b点の電位)になる。自動ゼロ補
償期間中の積分用コンデンサCのチャージ電圧EC[(a
点の電位)−(b点の電位)]はEC=VOS2である[第8
図参照]。一定時間が経過したことがカウンタ及びラッ
チ回路5のカウンタにより計測されると、コントロール
回路22がスイッチS1,S2,SAZ1,SAZ2を切換えることに
より、第1ステップは終了する。
次に、第2ステップにおいては、入力電圧Vinを積分
する。この期間はコントロール回路22がスイッチS2,S
AZ1,SAZ2をオフ、スイッチS1をオンにし、この期間の
開始時にカウンタ及びラッチ回路5のカウンタをゼロに
リセットする。入力電圧Vinが正の場合には、積分器1
の出力電圧は負方向に直線的に増加する。第1ステップ
の自動ゼロ補償動作により、この期間の開始時には積分
器1の出力電圧はOVではなく、比較器2の入力オフセッ
ト電圧VOS2である[第8図参照]。カウンタ及びラッチ
回路5のカウンタにより入力電圧Vinを積分した時間が
一定時間tinに達したことが計測されると、第2ステッ
プは終了する。
次いで、第3ステップにおいては、基準電圧源3の電
圧(−VREF)を積分する。この期間はコントロール回路
22がスイッチS1,SAZ1,SAZ2をオフ、スイッチS2をオン
とし、この期間の開始時にカウンタ及びラッチ回路5の
カウンタをゼロにリセットする。この期間は基準電圧源
3の電圧(−VREF)が負であるので、積分器1の出力電
圧は正方向に直線的に増加する。そして、積分器1の出
力電圧が比較器2の比較電圧に到達すると、計数を停止
し、第3ステップは終了する。
積分器1の出力電圧は、その定電流特性により積分電
圧とは無関係に一定のスロープで変化する。従って、基
準電圧の積分時間がtrefであったとすると、下記第
(1)式が成立する。
第(1)式から時間trefは入力信号Vinに比例すること
が明らかである。時間tin,trefをカウンタ及びラッチ
回路5のカウンタにより計測して、時間trefに対応する
カウント数に基いて入力電圧Vinに対するデジタル出力
を出力端子8に出力する。なお、積分器1の出力電圧は
第8図に示すように、電圧VOS2から始まって電圧VOS2
1変換が終了するので、オフセットによる誤差を補償す
ることができる。
一般にA/D変換器は、単独で使用されることはなく、
その周辺回路を必要とする。第9図は自然界に存在する
音声、温度、風力、風速、流量、流速、圧力、重量及び
速度等の物理量をなんらかのトランスジューサにより電
気信号に変換し、これをA/D変換する物理量変換装置の
一般的な回路構成を示すブロック図である。物理量14a
はトランスジューサ15により電気信号に変換され、この
信号は周辺回路16を介してA/D変換回路23に入力され
て、A/D変換される。従来の積分型A/D変換器は積分器
1、比較器2、カウンタ及びラッチ回路5並びに自動ゼ
ロ補償回路6(第5図参照)等を有する積分型A/D変換
回路23と、コントロール回路22とから構成される。前述
の如く、積分型A/D変換回路23はコントロール回路22の
信号に基いて自動ゼロオフセット補償をする。また、周
辺回路16はコントロール回路24により、A/D変換回路23
とは別個に自動ゼロオフセット補償される。
第10図は、物理量が具体的に重量である場合にこの重
量をA/D変換する重量変換装置の回路構成を示すブロッ
ク図である。ロードセル18は重量14bを抵抗値に変換
し、抵抗−電圧変換回路19はこの抵抗値の変化量を電圧
に変換する。この電圧は数mV以下と小さいので、増幅器
(図示せず)により所定のレベルに増幅する。この場合
に、抵抗−電圧変換回路19の出力インピーダンスが増幅
器の入力インピーダンスに比して充分低いときは特には
問題にならないが、一般的には、抵抗−電圧変換回路19
の出力インピーダンスが高くインピーダンスのミスマッ
チによる誤差が発生する。これを防止するために、イン
ピーダンス変換回路20が使用される。そして、増幅器の
増幅量は利得調整回路21により、被測定物の重量に基き
調整されて、積分型A/D変換回路23には所定の範囲のレ
ベルのアナログ信号が入力される。A/D変換回路23はこ
のアナログ信号をA/D変換して出力する。これにより、
軽量物から重量物まで広範囲にわたり重量をデジタル信
号として出力することが可能である。なお、インピーダ
ンス変換回路20及び利得調整回路21はコントロール回路
24により制御されて自動ゼロオフセット補償をする。
[発明が解決しようとする問題点] ところで、上述した従来の積分型A/D変換器とインピ
ーダンス変換回路及び利得調整回路等とにより重量等の
計測用システムを構成する場合、精度向上のために、A/
D変換器のみならず、周辺回路のオフセットエラーも補
償する必要がある。しかも、このオフセットエラーの補
償は、高精度を出すためには、周辺回路のオフセットエ
ラー補償と積分型A/D変換器のオフセットエラー補償と
を同時に実施することが好ましい。
しかしながら、従来の積分型A/D変換器の動作シーケ
ンスはこれを外部から知ることができないので、周辺回
路のオフセットエラー補償はコントロール回路24によ
り、積分型A/D変換器のオフセットエラー補償とは別個
に独立して行っている。このように、周辺回路において
はA/D変換器の動作シーケンスにタイミングを合わせた
オフセットエラー補償をすることができない。このた
め、周辺回路のオフセットエラーは完全には補償され
ず、A/D変換器の出力はオフセットエラーを含んだもの
となってしまう。従って、高精度の測定をするために
は、高価な低オフセット増幅器を使用する必要があると
いう問題点がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであっ
て、外部に接触されたインピーダンス変換回路及び利得
調整回路等の周辺回路のオフセットエラーの補償も容易
に実施することができ、高精度のデジタル信号を得るこ
とができる積分型A/D変換器を提供することを目的とす
る。
[問題点を解決するための手段] 本発明に係る積分型A/D変換器は、自動ゼロオフセッ
ト補償回路を有する積分型A/D変換器において、自動ゼ
ロオフセット補償期間、入力アナログ信号積分期間及び
基準電圧積分期間を制御するコントロール回路と、この
コントロール回路から自動ゼロオフセット補償期間であ
ることを識別する識別信号が出力される外部出力端子と
を有し、周辺回路のオフセット補償を前記識別信号を用
いて、前記A/D変換器と同期しておこなうことを特徴と
する。
[作用] 本発明においては、自動ゼロオフセット補償期間、入
力アナログ信号積分期間及び基準電圧積分期間を制御す
るコントロール回路は、自動ゼロオフセット補償期間中
に、この自動ゼロオフセット補償期間であることを識別
する識別信号を外部出力端子に出力する。これにより、
外部の周辺回路はこの識別信号に基いて、積分器等の内
部回路の自動ゼロオフセット補償期間にタイミングを合
わせて自己の自動ゼロオフセット補償をすることができ
る。このため、外部周辺回路のオフセットエラーは積分
型A/D変換器の1回のA/D変換毎に確実に補償されるの
で、デジタル出力の精度が向上する。
[実施例] 以上、添付の図面を参照して本発明の実施例について
説明する。第1図は本発明の実施例に係る積分型A/D変
換器11を示す回路図である。積分器1はオペアンプ10
と、このオペアンプ10の出力端と反転端子との間に接続
されるコンデンサCと、オペアンプ10の反転端子との間
に接続される抵抗Rとにより構成される。積分器1の抵
抗Rと積分型A/D変換器11の入力端子7との間にはスイ
ッチS1が設けられており、また抵抗RとスイッチS1との
接続点はスイッチS2を介して基準電圧源3に接続されて
いる。これにより、オペアンプ10の反転端子にはスイッ
チS1がオンの場合に、入力端子7から入力されるアナロ
グ信号が抵抗Rを介して入力され、スイッチS2がオンの
場合には、基準電圧源3の電圧(−VREF)が抵抗Rを介
して印加される。また、オペアンプ10の非反転端子と接
地との間にはコンデンサCAZが接続されている。
オペアンプ10の出力端は比較器2の反転端子に接続さ
れ、比較器2の非反転端子は接地されている。比較器2
の出力端はコントロール回路4に接続されると共に、ス
イッチSAZ1を介してオペアンプ10の非反転端子にも接続
されている。これにより、比較器2の出力端はスイッチ
SAZ1がオンの場合にオペアンプ10の非反転端子に接続さ
れると共に、コンデンサCAZを介して接地される。スイ
ッチSAZ1及びコンデンサCAZにより自動ゼロ補償回路6
が構成される。
コントロール回路4はカウンタ及びラッチ回路5に接
続され、カウンタ及びラッチ回路5からデジタル信号の
出力端子8にデジタル信号が出力される。スイッチ
SAZ1,S1,S2は夫々コントロール回路4が出力する制御
信号CL1,CL2,CL3によりオンオフ制御される。また、コ
ントロール回路4は積分器1の自動ゼロオフセット補償
期間中に、この自動ゼロオフセット補償期間であること
を識別する識別信号(外部回路制御信号CL4)をその出
力端子9に出力する。
インピーダンス変換用外部回路のバッファアンプ12の
出力端は入力端子7に接続されると共に、自身の反転端
子にも接続される。バッファアンプ12の非反転端子はス
イッチS3により接地か又は被変換信号入力端子13に接続
される。このスイッチS3はコントロール回路4から外部
回路制御信号出力端子9に出力される外部回路制御信号
CL4によりそのオンオフ状態が決定される。
次に、このように構成された積分型A/D変換器11の動
作について第2図を参照して説明する。第2図はスイッ
チSAZ1,S1,S2,S3を制御する制御信号CL1乃至CL4の状
態及び積分器1の出力レベルの変化を示すグラフ図であ
る。本実施例の動作は3つのステップにより説明するこ
とができる。なお、入力信号は正極性であるとする。
先ず、第1ステップにおいては、積分器1、比較器2
及びバッファアンプ12を同時にオフセット補償する。つ
まり、第2図に示すように、時刻T0においてコントロー
ル回路4は外部回路制御信号CL4を出力端子9に出力し
てスイッチS3を接地側にし、内部回路用のスイッチ制御
信号CL1,CL2を出力して、夫々スイッチSAZ1,S1をオン
にする。なお、スイッチ制御信号CL3はローレベルであ
り、スイッチS2はオフのままである。いま、バッファア
ンプ12から出力される電圧をV1、オペアンプ10の反転端
子に入力される電圧をV2、オペアンプ10の出力端に現れ
る電圧をV3、比較器2の出力端に現れる電圧をV4並びに
オペアンプ10及び比較器2の電圧利得を夫々A1,A
2(A1,A2≫1)とする。
平衡状態においては、積分器1及び比較器2の入出力
の関係は夫々下記(2),(3)式にて示される。
(V2−VOS1−V4)(−A1) =V3 …(2) (V3−VOS2)(−A2)=V4 …(3) 但し、VOS0,VOS1,VOS2は夫々外部バッファアンプ12、
積分器1及び比較器2の入力オフセット電圧であり、V1
=V2=VOS0である。オペアンプ10及び比較器2の電圧利
得A1,A2が十分大きいとすると、前記(2),(3)式
から下記(4),(5)式が求められる。
V4=V2−VOS1 =VOS0−VOS1 …(4) V3=VOS2 …(5) コンデンサCに保持される電圧V2−V3はこの(5)式か
ら求められ、V2−V3=VOS0−VOS2である。また、コンデ
ンサCAZに保持される電圧はV4=VOS0−VOS1である。
次に、第2ステップにおいては、時刻T1にコントロー
ル回路4が制御信号CL4,CL1をローレベルにしてスイッ
チS3を被変換信号入力端子13側にし、スイッチSAZ1をオ
フにする。これにより、被変換信号入力端子13のアナロ
グ入力信号はバッファアンプ12を介して積分器1に入力
される。アナログ入力信号電圧をVAとし、アナログ信号
積分期間をTINとすると、時刻T2における積分器1の出
力電圧V3は下記(6)式にて示される。
但し、Iは抵抗Rを流れる電流であり、下記(7)式に
て示される。
この(6),(7)式から下記(8)式が求められる。
この(8)式により、外部バッファアンプ12の入力オフ
セット電圧VOS0及び積分器1の入力オフセット電圧VOS1
が補償されていることがわかる。
次に、第3ステップにおいては、コントロール回路4
は時刻T2においてスイッチ制御信号CL2をローレベル、C
L3をハイレベルにして、スイッチS1をオフ、スイッチS2
をオンにする。そうすると、積分器1は基準電圧(−V
REF)の積分を開始する。この場合には、積分器1の出
力電圧が比較器2の入力オフセット電圧VOS2と同電圧に
なるまで基準電圧の積分が行われる。この期間をT
REF(第2図におけるT3−T2)とすると、前記(8)式
から下記(9)式が求められる。
この(9)式から下記(10)式が求められる。
この(10)式から比較器2の入力オフセット電圧VOS2
補償されていることがわかる。
カウンタ及びラッチ回路5のラッチ回路は積分器1の
出力電圧が比較器2の入力オフセット電圧VOS2に一致し
た時点(TREFが経過した時点)T3におけるカウンタ及び
ラッチ回路5のカウンタの計数値に基いて、デジタル値
を出力端子8に出力する。このようにして、被変換信号
はA/D変換され、デジタル信号として出力される。この
デジタル信号は、バッファアンプ12、オペアンプ10及び
比較器2のオフセット電圧が補償されているので、極め
て精度が高いものとなっている。
第3図は本発明の実施例に係る積分型A/D変換器11が
組み込まれた物理量測定装置を示すブロック図である。
積分型A/D変換器11は積分器1、比較器2、カウンタ及
びラッチ回路5並びに自動ゼロ補償回路6(第1図参
照)等を有する積分型A/D変換器25と、コントロール回
路4とにより構成される。前述の如く、積分型A/D変換
回路25はコントロール回路4の信号に基いて自動ゼロオ
フセット補償をする。第1図に示すバッファアンプ12及
びスイッチ3は夫々周辺回路16及びコントロール回路17
に相当する。
物理量14aはトランスジューサ15により電気信号に変
換される。そして、この信号が周辺回路16を介して積分
型A/D変換回路25に入力され、A/D変換されて出力端子8
に出力される。コントロール回路4は積分型A/D変換回
路25を制御すると共に、積分型A/D変換回路25の自動ゼ
ロオフセット補償期間中にコントロール回路17に外部回
路制御信号を出力する。コントロール回路17は外部回路
制御信号を入力し、周辺回路16を制御して自動ゼロオフ
セット補償をさせる。
次に、このように構成された物理量測定装置の動作に
ついて説明する。先ず、コントロール回路4は積分型A/
D変換回路25に信号を出力すると共に、コントロール回
路17に外部回路制御信号を出力する。これにより、コン
トロール回路17は周辺回路16に信号を出力して、積分型
A/D変換回路25の自動ゼロオフセット補償期間に周辺回
路16に自動ゼロオフセット補償をさせる。
オフセット補償の終了後、トランスジューサ15は物理
量14aを電気信号に変換し、周辺回路16を介して積分型A
/D変換回路25に出力する。積分型A/D変換回路25はこの
信号をA/D変換する。積分型A/D変換回路25から出力され
るデジタル信号は、周辺回路16の自動ゼロオフセット補
償が積分型A/D変換回路25の動作シーケンスに同期して
なされているので、極めて精度が高いものになる。
第4図は本発明の実施例に係る積分型A/D変換器11が
組み込まれた重量測定装置を示すブロック図である。重
量14bはロードセル18に加えられて抵抗値に変換され、
更に、ロードセル18の出力は抵抗−電圧変換回路19に入
力され、電圧値に変換される。そして、この信号はイン
ピーダンス整合用のインピーダンス変換回路20及び利得
調整回路21を介して積分型A/D変換回路25に入力され
る。このインピーダンス変換回路20及び利得調整回路21
が第3図における周辺回路16に相当する。インピーダン
ス変換回路20により、インピーダンスのミスマッチによ
る誤差が防止され、利得調整回路21が増幅器(図示せ
ず)の利得を調整することにより、より広範囲の測定が
可能である。コントロール回路4は積分型A/D変換回路2
5を制御すると共に、コントロール回路17へ外部回路制
御信号を出力する。コントロール回路17はこの外部回路
制御信号を入力し、インピーダンス変換回路20及び利得
調整回路21を制御して、自動ゼロオフセット補償をさせ
る。
次に、このように構成された重量測定装置の動作につ
いて説明する。先ず、コントロール回路4は積分型A/D
変換回路25に自動ゼロオフセット用の制御信号を出力す
ると共に、コントロール回路17に外部回路制御信号を出
力する。これにより、コントロール回路17はインピーダ
ンス変換回路20及び利得調整回路21に信号を出力して、
積分型A/D変換回路25の自動ゼロオフセット補償期間に
インピーダンス変換回路20及び利得調整回路21に自動ゼ
ロオフセット補償をさせる。
オフセット補償の終了後、ロードセル18は重量14bを
抵抗値に変換し、抵抗−電圧変換回路19に出力する。抵
抗−電圧変換回路19はこの抵抗値を電圧に変換して出力
する。抵抗−電圧変換回路19の出力信号は増幅された
後、インピーダンス変換回路20及び利得調整回路21を介
して積分型A/D変換回路25に入力される。積分型A/D変換
回路25はこの信号をA/D変換して重量に対応したデジタ
ル信号を出力端子8に出力する。このデジタル信号は、
インピーダンス変換回路20及び利得調整回路21の自動ゼ
ロオフセット補償が積分型A/D変換回路25の動作シーケ
ンスに同期してなされているので、極めて高精度のもの
となっている。なお、この例においては、利得調整回路
21により抵抗−電圧変換回路19から出力される信号の増
幅量が調整されているので、軽量物から重量物まで広範
囲のA/D変換が可能となっている。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、コントロール
回路が自動ゼロオフセット補償期間に自動ゼロオフセッ
ト補償期間であることを識別する識別信号を外部出力端
子に出力するから、外部接続された周辺回路のオフセッ
トエラー補償動作が容易となる。
従って、外部周辺回路にオフセット電圧が比較的高い
安価なオペアンプを使用してもオフセットエラーを補償
することができるので、システム全体を低コストで構成
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係る積分型A/D変換器を示す
回路図、第2図はコントロール回路の制御信号及び積分
器の出力を示すグラフ図、第3図は本発明の実施例に係
る積分型A/D変換器11が組み込まれた物理量測定装置を
示すブロック図、第4図は同じく積分型A/D変換器11が
組み込まれた重量測定装置を示すブロック図、第5図及
び第6図は従来の積分型A/D変換器を示す回路図、第7
図及び第8図は従来の積分型A/D変換器の動作を説明す
るためのグラフ図、第9図及び第10図は夫々従来の積分
型A/D変換器が組み込まれた物理量測定装置及び重量測
定装置を示すブロック図である。 1;積分器、2;比較器、3;基準電圧源、4,17,22,24;コン
トロール回路、5;カウンタ及びラッチ回路、6;自動ゼロ
補償回路、7;入力端子、8;出力端子、9;外部回路制御信
号出力端子、10;オペアンプ、11;積分型A/D変換器、12;
バッファアンプ、13;被変換信号入力端子、14a;物理
量、14b;重量、15;トランスジューサ、16;周辺回路、1
8;ロードセル、19;抵抗−電圧変換回路、20;インピーダ
ンス変換回路、21;利得調整回路、23,25;積分型A/D変換
回路、S1乃至S3,SAZ1,SAZ2;スイッチ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動ゼロオフセット補償回路を有する積分
    型A/D変換器において、自動ゼロオフセット補償期間、
    入力アナログ信号積分期間及び基準電圧積分期間を制御
    するコントロール回路と、このコントロール回路から自
    動ゼロオフセット補償期間であることを識別する識別信
    号が出力される外部出力端子とを有し、周辺回路のオフ
    セット補償を前記識別信号を用いて、前記A/D変換器と
    同期しておこなうことを特徴とする積分型A/D変換器。
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