JP2578736Y2 - 芝生固定具 - Google Patents

芝生固定具

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JP2578736Y2
JP2578736Y2 JP1993009371U JP937193U JP2578736Y2 JP 2578736 Y2 JP2578736 Y2 JP 2578736Y2 JP 1993009371 U JP1993009371 U JP 1993009371U JP 937193 U JP937193 U JP 937193U JP 2578736 Y2 JP2578736 Y2 JP 2578736Y2
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cylinder
paper
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soil
lawn
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JP1993009371U
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JPH0661034U (ja
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正志 谷村
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Nippon Beet Sugar Manufacturing Co Ltd
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Nippon Beet Sugar Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 この考案は芝を植付ける際に、
芝が根付くまで固定するための芝生固定具に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】 従来より芝は、ゴルフ場、各種運動場
などの広場、あるいは河川堤等非常に広範囲に亙って植
付けられている。そして、その植付けに際しては、その
ほとんどがマット状とした芝苗を植付け場所に張付けて
いくものである。このため植付け後の芝苗が根付くま
で、風雨等により流出、あるいは芝上に立ち入る人々等
による剥ぎ取りを防止するため、木製、竹製、合成樹脂
製の杭を使用してマット状芝苗を固定している。
【0003】
考案が解決しようとする課題】 しかしながらマット
芝苗を固定する木、竹、合成樹脂等の杭は、芝が一旦
根付いた後は、これを一本、一本引き抜く作業を必要と
し、この作業がきわめて手間の掛かるものとなってい
る。このため特開平4−66030号公報では、土、炭
素、セラミックより選ばれた少なくとも一つの基材と、
蛋白質及び多糖類より選ばれた少なくとも一つの結合剤
とよりなる組成物を加熱下で加圧成形して杭とすること
で、これを芝苗の固定具として使用し植付けて根付き後
は、土中で分解するので、引き抜きを必要としないもの
としている。しかし、この場合は、土中で分解する原料
を使用するため、加熱下で加圧成形することが必要不可
欠となり、その上、分解を早くするべく吸湿性の高い材
料から作られているので、保管中の吸湿による分解も
じかねず、その製造あるいは保管に要する手間が非常に
掛かるものとなっている。
【0004】
【課題を解決するための手段】 この考案は上記事情に
鑑み、マット状芝苗の植付けの際の土壌面への固定に当
り、抜取りの必要がなく又保管中も変質のないきわめて
製造の容易な芝生固定具を提供することを目的としてな
されたもので、その構成上の特徴とするところは、土壌
中で腐敗する材料にて作られた筒体内に、培土状物質に
結合剤を混合した混合物を充填し、この混合物に水分を
含ませて乾燥固化した点にある。
【0005】 この考案で筒体に使いる、土壌中で腐敗
する材料としては、クラフト紙などの紙、木質繊維系成
形素材または不織布などの布がある。本考案は、これら
材料により作られた筒体に耐水性を付与するのが望まし
い。耐水性を付与するには、耐水剤、耐腐剤等を完成後
の筒体に塗布する方法、材料中に予め混入する方法等を
採用することができる。本考案において上記筒体の形状
は任意であり、円筒形、角筒形、円錐形または角錐形と
することができる。また、この筒体は、個々に分離可能
な集合体として提供してもよいものである。この場合、
例えば、特公昭38−25715号公報に示されるよう
な育苗移植用の紙筒集合体としても、木質繊維系成形素
材から得た成形筒集合体としてもよいものである。
【0006】 この考案において、上記筒体内に充填す
る混合物を構成する培土状物質としてはピートモス、バ
ーミキュライト、パーライト、ゼオライト或は砂のよう
な有機、無機の物質を用いることができ、また結合剤と
しては水硬性のセメント、石膏、生石灰等を用いること
ができる。結合剤としてのセメント又は石膏或は生石灰
の混入量はあまり少ないと、固形可及的がむずかしく、
又多すぎるとコンクリート化し崩壊不能になる。このた
めセメントの場合の添加量は30〜40重量%程度を加
えるものである。そしてこのような混合物は、筒体(筒
集合体)の上方より充填した後は、全体に水を浸み込ま
せるものであるが、この際、筒体下部を水に浸すことに
より容易に各筒全体に水分を浸み亙らせる事ができるも
のである。水分が充分に浸透した後は、これを天日等で
乾燥することで混合物は固まり、杭体となった固定具を
形成すると共に各筒体は、紙筒集合体の場合は水溶性接
着剤により連接しているので、分離の際一旦水に浸漬す
れば簡単に分離し、又成形筒集合体の場合は、ミシン目
切取線を設けることにより容易に個々の分離ができるも
のである。またこの考案の筒体の径は、通常10mm前
後が使用され、又長さは12〜18cm程度が用いられ
るが、その使用場所に応じ適宜選択すればよいものであ
る。
【0007】
【作用】 この考案の固定具は培土状物質に結合剤を混
して、この混合物を筒体に充填したので、水分を含ま
せた後乾燥することで簡単に固化し、杭状の固定具とな
る。また、前記筒体は、土壌中で腐敗する性質を有して
いるので、マット状芝苗の固定に使用した後、芝苗が根
付く時期には筒体が腐敗して内部の固形物がわずかの衝
撃で崩壊して土壌化するものである。
【0008】
【実施例】 以下この考案の実施例を図面により説明す
る。第1図は、この考案の固定具を形成する紙筒1であ
って、耐水性の紙により筒体1が作られている。そして
この考案で使用する紙筒1は、側面に塗布した水溶性接
着剤2により多数が連接貼着され、第2図に示すような
紙筒集合体3を構成している。この紙筒1の水溶性接着
剤2による多数の連接貼着は、紙筒1を圧偏し、この圧
偏体を所定数圧偏体幅の1/2又は1/3重ねて水溶性
接着剤2により貼着し紙筒1列体とし、次いでこの紙筒
1列体を所定段数水溶性接着剤2にて積層貼着する事に
より紙筒集合体3とすることができるものである。この
ように構成した紙筒集合体3は、これを展開した後、各
紙筒1中に培土状物質となるピートモス、バーミキュラ
イト、パーライト、ゼオライト或は砂等に結合剤として
セメント又は石膏或は生石灰を混合した混合物を充填
するものである。
【0009】 ゴルフ場芝苗張付け用固定具とした例に
ついて述べると、耐性性を有する紙として8−オキシキ
ノリン銅系殺菌剤を2重量%塗布した60g/mのク
ラフト紙を使用して、径10mm長さ150mmの紙筒
1を作り、これを横36列縦33段計1188個を1冊
となるよう水溶性接着剤2で貼着連接して紙筒集合体3
を製作した。その後この紙筒集合体3は、順次周囲に側
壁を有する展開皿に展開固定した。次いで予め用意し
た、ピートモス1部、バーミキュライト1部、砂1部に
対しセメント1部を混合した混合物を、展開した紙筒集
合体3上部より充填した後、紙筒集合体3下部50mm
まで水に浸漬させた。約30分後に各紙筒1の上部まで
充分水が浸み込んだので、展開皿より取り出し天日乾燥
を行い、2日後に充分固化したので、各紙筒1に分離し
た。分離は上面より水を充分掛け紙筒を濡らすことで容
易に剥離することができた。
【0010】 この様に紙筒1で被覆された固定具を1
188本用意してゴルフ場の芝苗の張付けに使用した。
予め誘導孔を設けて打ち込んだ所、スムースに打ち込ま
れ、その後芝苗の根付きまで固定は充分維持され、打ち
込み後30日以上経過後は、固定具上部を叩打するのみ
で簡単に崩壊し、引き抜く必要がないものであった。又
第3図は、成形筒集合体であって、4は成形筒で、その
上部は連接部5で相互に連接され、この連接部5には中
央に切取り線となるミシン目6が設けられ、混合物を充
填、含水、乾燥後の個々の分離を容易にすると共に、
形筒4上縁に鍔状部を形成して、打ち込みを容易にし又
土壌中への潜り過ぎを防止し芝苗の固定を確実にするも
のである。
【0011】
【考案の効果】 この考案の芝生固定具は、培土状物質
に結合剤を混合した混合物を土壌中で腐敗する筒体内に
充填し、水分を含ませた後乾燥固化したものであるの
で、その製造は簡単でしかも保管中に変質することもな
い。また、芝苗が根付く時期には筒体が腐敗して内部の
混合物がわずかの衝撃で崩壊して土壌化するので、抜取
りの必要もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案に使用する紙筒の斜視図。
【図2】 図1の紙筒を多数集合連接した紙筒集合体の
斜視図。
【図3】 この考案に使用する別の一例の筒体集合体の
斜視図。
【符号の説明】
1 紙筒 2 水溶性接着剤 3 紙筒集合体 4 成型筒 5 連接部 6 ミシン目

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土壌中で腐敗する材料にて作られた筒体
    内に、培土状物質に結合剤を混合した混合物を充填し、
    この混合物に水分を含ませて乾燥固化したことを特徴と
    する芝生固定具。
  2. 【請求項2】 筒体の材料が、紙、木質繊維系成形素材
    または布である、請求項1に記載の芝生固定具。
  3. 【請求項3】 筒体に耐水性を付与した、請求項1また
    は2に記載の芝生固定具。
  4. 【請求項4】 筒体を、個々に分離可能な集合体として
    いる、請求項1、2または3に記載の芝生固定具。
JP1993009371U 1993-02-12 1993-02-12 芝生固定具 Expired - Lifetime JP2578736Y2 (ja)

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JPH0661034U JPH0661034U (ja) 1994-08-30
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