JP2578698Y2 - トラクタの前輪増速装置 - Google Patents

トラクタの前輪増速装置

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JP2578698Y2
JP2578698Y2 JP1993015216U JP1521693U JP2578698Y2 JP 2578698 Y2 JP2578698 Y2 JP 2578698Y2 JP 1993015216 U JP1993015216 U JP 1993015216U JP 1521693 U JP1521693 U JP 1521693U JP 2578698 Y2 JP2578698 Y2 JP 2578698Y2
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hydraulic
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康秀 山崎
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、機体回行時に前輪を増
速することができるトラクタの前輪増速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図2に示すように一方のポンプで
作業機を昇降させるリフトアームに付随する油圧シリン
ダA及び水平制御用の油圧シリンダBを作動させ、他方
のポンプによりパワーステアリング装置のアクチュエー
タを作動させるようになし、前記油圧シリンダA,Bに
通ずる油路に減圧弁付きのフローデバイダーバルブCを
介装して前輪増速用の油圧アクチュエータの油路を分岐
させるようになし、前記フローデバンダーバルブをミッ
ションケース等の伝動ケースの外部に装着したトラクタ
の前輪増速装置を既に提案した。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記従来提案のもの減
圧弁付きのフローデバイダーバルブCは高価であるので
コスト高になり、また、大型であるので広い取付スペー
スを必要とし、前記フローデバイダーバルブを伝動ケー
ス外に装着するので他の機器の取付、及び操作具等の配
設及びその作動の障害になった。また、配管が長くなる
ので応答遅れを生じた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、パワーステア
リング装置を具備していて前輪切角が所定以上になると
伝動ケースの前輪駆動系が油圧によって切り替わって前
輪を増速するようにしたトラクタにおいて、ポンプから
パワーステアリング装置に通ずる油路に、前輪増速用の
油圧アクチュエータに通ずる油路を、所定の前輪切角で
切り替わる切替弁を介して接続し、前記伝動ケースに、
上記切替弁と、前記両方の油路を接続した油路に挿入し
た絞弁及びチェック弁と、両油路の分岐部の下流の油圧
アクチュエータに通ずる油路の絞弁とを直付けすること
により前述の課題を解決した。
【0005】
【作用】直進作業中における走行方向修正時、又は圃場
の畦畔沿い等において機体を回行させる時等にハンドル
を回動操作すると、パワーステアリング装置のバルブが
切り替わって前輪が水平旋回して走行方向が変化する。
そして、前記機体回行時に前輪切角が所定以上になる
と、その油路に介装されている切替弁が切り替わって、
ポンプからの作動油は、前輪増速用の油圧アクチュエー
タに通ずる油路に圧送されが、前記切替弁の下流でパワ
ーステアリング装置にも分流する。その際、分岐した油
路にはそれぞれ絞弁を介装してあるので両方へ適量づつ
分配されることとなり、両油圧アクチュエータを的確に
作動させることができる。前輪切角が所定以下の場合に
切替弁がパワーステアリング装置側へ切り替わった状態
でも前輪増速用の油圧アクチュエータ側に分流せんとす
るが、前記チェック弁はそれを阻止する。そして、前記
切替弁、各絞弁、油路及びチェック弁等を伝動ケースに
直付けしたので、油圧制御機構をコンパクトに纏めるこ
とができると共に他の機器の取付障害及び作動障害にな
ることがなく、しかも、油圧応答性を向上することがで
きる。
【0006】
【実施例】本考案の一実施例を図面について説明する
と、図1において、メインポンプ1からの作動油は、メ
インリリーフバルブ2を経て作業機を昇降させるリフト
アームに連動連係したリフト用油圧シリンダ3と作業機
を水平に保持させるための油圧シリンダ5とに分配さ
れ、リフト用油圧シリンダ3は、運転部に設けた設定器
の設定値、リフトレバー操作位置、又は作業機の耕深検
出器の検出値により電磁バルブ6,7が切替わって作動
し、水平制御用の油圧シリンダ5は一方のリフトロッド
に介装されていて水平センサーの検出結果により電磁弁
8が切り替わって伸縮作動する。なお、該電磁弁8が中
立である時の戻り油の一部はリフト用の油圧シリンダ3
の潤滑油として噴射される。
【0007】他方のパワステ用ポンプ10からの作動油
は油路aを経てパワーステアリング装置11に圧送さ
れ、前輪増速用の油圧アクチュエータ12に通ずる油路
bは前輪切角センサーが切角が所定以上又は所定以下に
なると切り替わる前輪用電磁弁13を介して前記油路a
に接続してあり、該油路aの前輪用電磁弁13の吐出側
と、油路bを油路cにより接続し、それらの油路b,c
の分岐部dより下流側の油路bには絞弁15を、また、
油路cには絞弁16とチェック弁17とを上手側から順
に挿入してある。但し、該チェック弁17のポペットに
前記絞弁16を配設しても同様な効果が得られる。ま
た、チェック弁17のクラッチング圧を上げることによ
り絞弁16を省略し、チェック弁17にて兼用すること
ができる。
【0008】次に、前輪増速装置の一例を図3について
説明すると、ミッションケースEの前寄り下部には前輪
増速用の変速装置を内装した伝動ケース18を装着して
あり、前記ミッションケースE内のPTO軸にギヤ20
aと小ギヤが一体駆動されるギヤ20bを遊転自在に装
着し、変速軸21にはギヤ20aに噛合する四駆ギヤ2
2とギヤ20bに噛合する前輪増速ギヤ23を遊転自在
に装着し、それらのギヤ22,23のボスに多数の丸孔
を穿設すると共にボール24・・を遊嵌し、変速軸21
の外周には前記ボール24・・が嵌入する多数の円錐穴
を穿設し、前記ボスの外側に、リターンスプリング26
により四駆ギヤ22側へ戻し付勢されていて両端内周が
大径になったスリーブ25を摺動自在に嵌装し、前記変
速軸21にカップリングにより連結されたプロペラシャ
フトの前端はフロントアクスルケースに内装したデフ機
構のピニオン軸に接続されている。
【0009】そして、前記スリーブ25に装着したフォ
ーク28は前述の油圧アクチュエータ12のピストンと
なるシフトレールに取付けてあり、前記伝動ケース18
には、図3に示すごとく油圧アクチュエータ12、電磁
弁13(機械式の切替弁でも可)、ポンプに通ずるポー
ト30とリフト用油圧シリンダ3(又はパワーステアリ
ング装置11)に通ずるポート31の間の油路a、油圧
アクチュエータ12に通ずる油路b、接続用の油路c、
絞弁15、絞弁16及びチェック弁17を直付けしてあ
る。
【0010】前述のトラクタの油圧装置において、直進
走行状態又は前輪切角が所定以下の場合は、図1におい
て、前輪用電磁弁13はOFFであるので、パワステ用
ポンプ10からの作動油は油路aを経てパワーステアリ
ング装置11に圧送され、この状態では油路cのチェッ
ク弁17が作動して油圧アクチュエータ12に圧送され
ることがないので、前記変速装置のスリーブ25は図示
のように四駆ギヤ22側へ移動してそのボールクラッチ
を入り状態にして前輪を後輪と同調した速度で駆動す
る。その際、油路cに挿入したチェック弁17は油路a
から油路bに作動油が流動するのを阻止しているので、
前記油圧アクチュエータ12が作動することがない。
【0011】また、前輪増速と非増速とを切り替えるス
イッチをONにして作業を行っている時、機体回行すべ
くハンドル29を大きく切って前輪切角が所定以上にな
ったことを切角センサーが検出すると、前輪用電磁弁1
3がONになって切り替わり、作動油は油路bに流れ、
分岐部dで油路cにも分配される。その際、それらの油
路b,cにはそれぞれ絞弁15,16を介装してあるの
で、所望の分配比で分流することとなり、パワーステア
リング装置11を作動させながらでも、油圧アクチュエ
ータ12を作動させることができる。この油圧アクチュ
エータ12は図3において右側へ押し込まれるのでスリ
ーブ25が右側へ移動して、四駆ギヤ22側のボール2
4・・を解放状態にし、前輪増速ギヤ23をロック状態
にして前輪を増速し、機体回行を終わる直前にハンドル
29を逆回動操作して前輪切角が所定以下になると切角
センサーがOFFになり、前輪用電磁弁13がOFFに
切り替わって油路bに作動油が圧送されなくなるのでシ
フトレール及びスリーブ25が戻って通常の四駆状態に
戻る。そして、前記絞弁15,16及びチェック弁17
は小型であり、それら及び前輪用電磁弁13のスプール
及び油圧アクチュエータ12等を伝動ケース18に直付
けしたので全体をコンパクトに纏めることができると共
にメンテナンスが容易である。
【0012】図4は、前輪増速用の油圧回路である油路
b,c、絞弁15,16,チェック弁17をリフト用油
圧シリンダ3の油路に接続して油圧アクチュエータ12
を作動させるようにした例を示すものであって、作用及
び効果は第1番目の実施例と同一である。
【0013】
【考案の効果】本考案は、リフト用油圧シリンダ3及び
パワーステアリング装置11を具備していて前輪切角が
所定以上になると伝動ケース18の前輪駆動系が油圧に
よって切り替わって前輪を増速するようにしたトラクタ
において、ポンプからパワーステアリング装置11に通
ずる油路aに、前輪増速用の油圧アクチュエータ12に
通ずる油路bを、所定の前輪切角で切り替わる切替弁を
介して接続し、前記伝動ケースに、上記切替弁と、前記
油路bと油路aを接続した油路cに挿入した絞弁16及
びチェック弁17と、油路a,bの分岐部dの下流の油
圧アクチュエータ12に通ずる油路bの絞弁15とを直
付けしたので、前輪増速を的確に行うことができるもの
でありながら、フローデバイダーバルブのような大型で
かつ高価なものを必要とせず、安価な絞弁15,16及
びチェック弁17ですみ、しかも、油圧アクチュエータ
12は勿論のこと切替弁及びそれに続く油路b,cの絞
弁15,16及びチェック弁17を伝動ケース18に直
付けして全体を小型化することができると共にメンテナ
ンスも一か所で済むこととなって容易であり、しかも、
油路が短くなって油圧応答性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧回路図である。
【図2】既提案の油圧回路図である。
【図3】前輪増速機構及び油圧回路の展開断面図であ
る。
【図4】他の例の油圧回路図である。
【符号の説明】
1 メインポンプ 10 パワステポンプ 11 パワーステアリング装置 12 油圧アクチュエータ 13 前輪用電磁弁 15,16 絞弁 17 チェック弁 18 伝動ケース

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リフト用油圧シリンダ3及びパワーステ
    アリング装置11を具備していて前輪切角が所定以上に
    なると伝動ケース18の前輪駆動系が油圧によって切り
    替わって前輪を増速するようにしたトラクタにおいて、
    ポンプからパワーステアリング装置11に通ずる油路a
    に、前輪増速用の油圧アクチュエータ12に通ずる油路
    bを、所定の前輪切角で切り替わる切替弁を介して接続
    し、前記伝動ケース18に、上記切替弁と、前記油路b
    と油路aを接続した油路cに挿入した絞弁16及びチェ
    ック弁17と、油路a,bの分岐部dの下流の油圧アク
    チュエータ12に通ずる油路bの絞弁15とを直付けし
    たことを特徴とするトラクタの前輪増速装置。
JP1993015216U 1993-03-06 1993-03-06 トラクタの前輪増速装置 Expired - Lifetime JP2578698Y2 (ja)

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JPH0667150U JPH0667150U (ja) 1994-09-20
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