JP2578514Y2 - 靴 下 - Google Patents

靴 下

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JP2578514Y2
JP2578514Y2 JP1993044147U JP4414793U JP2578514Y2 JP 2578514 Y2 JP2578514 Y2 JP 2578514Y2 JP 1993044147 U JP1993044147 U JP 1993044147U JP 4414793 U JP4414793 U JP 4414793U JP 2578514 Y2 JP2578514 Y2 JP 2578514Y2
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孝 江良
元泰 斎藤
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  • Undergarments, Swaddling Clothes, Handkerchiefs Or Underwear Materials (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Socks And Pantyhose (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は抗菌・消臭靴下に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、生活水準の向上・生活様式の変化
によりアメニティ−志向による生活環境の快適化の要求
が強まりつつある。特に、靴下は、風通しの悪い環境で
の長時間使用による悪臭・水虫等の発生を抑制する上
で、抗菌・消臭機能の必要性が高く、様々な提案が報告
されている。例えば、特開昭63−112701号公報
には、金属フタロシアニン又はこのカルボキシル基、ス
ルホン酸基置換誘導体を担持させた繊維より構成される
靴下が記載されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、金属フ
タロシアニン或いはこのカルボキシル基、スルホン酸基
置換誘導体を担持させた繊維より構成される靴下は、抗
菌機能が弱い欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、抗菌・消臭機
能に優れた靴下を得ることを目的とし、本考案に至っ
た。即ち、本考案は、酸型金属フタロシアニン置換誘導
体(化1)のアルカリ金属塩と、化2、化3、化4、化
5又は化6から選ばれる4級アンモニウム塩との反応生
成塩を担持させた繊維より構成される靴下を提供するも
のである。
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【0005】本考案の特徴は、酸型金属フタロシアニン
置換誘導体のアルカリ金属塩と、4級アンモニウム塩と
の反応生成塩を抗菌・消臭材として用いることにある。
本考案において用いられる酸型金属フタロシアニン置換
誘導体としては、化1に示す化合物であり、この化合物
のアルカリ金属塩は持続的な消臭機能を有することが知
られている。式中、置換基−Aはカルボキシル基、スル
ホン酸基が挙げられ、中心金属Mは好ましくは鉄である
が、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、モリブデン、マン
ガンでもよい。また、4級アンモニウム塩としては、抗
菌・殺菌作用を有することが知られている化2に示す脂
肪族第4級アンモニウム塩、化3に示すアルキルジメチ
ルベンジルアンモニウム塩、化4に示す塩化ベンザトニ
ウム、化5に示す有機シリコン第4級アンモニウム塩、
化6に示すピリジニウム塩が挙げられる。本考案に用い
る抗菌・消臭材を繊維に担持させる方法としては、靴下
の構成成分となるべき抗菌・消臭機能付与の対象繊維を
酸型フタロシアニン置換誘導体の金属塩アルカリ溶液に
浸しながら4級アンモニウム塩溶液を添加し、塩を生成
させて繊維に担持させる方法、或いは4級アンモニウム
塩溶液に抗菌・消臭機能付与の対象繊維を浸しながら酸
型フタロシアニン置換誘導体の金属塩アルカリ溶液を添
加し、塩を生成させて繊維に担持させる方法、或いは酸
型フタロシアニン誘導体の金属塩アルカリ溶液と4級ア
ンモニウム塩溶液の混合により生成した塩の溶液に抗菌
・消臭機能付与の対象繊維を浸漬することによる方法の
いずれの方法でも良い。尚、対象繊維としては、例えば
セルロ−ス繊維(木綿・麻・レ−ヨンなど)、蛋白質繊
維(羊毛・絹など)、ポリアミド系繊維、ポリエステル
系繊維、ポリアクリル系繊維、ポバ−ル系繊維、ポリ塩
化ビニル系繊維、ポリオレフィン系繊維等の繊維単独或
いは、混合紡糸した繊維が挙げられる。これらの繊維よ
り構成された糸はフィラメント糸或いは、紡績糸いずれ
でも良く、抗菌・防臭機能の付与は原毛・糸または織
布、いずれの段階でも良い。上記方法終了後、通常の洗
浄・乾燥処理を経て、抗菌・消臭機能を有する靴下の構
成繊維を得ることができる。上記より得られた繊維より
構成される靴下は、充分な抗菌機能を有するため、靴下
着用時に人体より分泌される汗中の有機物が微生物等に
より分解され発生する悪臭の抑制効果が顕著にみられ、
従来の酸化金属フタロシアニン置換誘導体のみ使用のも
のと比較して消臭機能の向上が見られた。
【0006】
【実施例】靴下の抗菌・消臭性能の確認は下記測定に従
った。 1.消臭性能 図2に示す容量11Lのデシケ−タ−Aにサンプル(靴
下)Sをいれ、次にデシケ−タ−Aを減圧にした後、テ
トラパックBより硫化水素或いはアンモニアガスを30
ppm含む悪臭成分含有空気11Lをデシケ−タ−Aに
注入し10時間後の悪臭ガス成分残存濃度をガス検知管
で測定し消臭効果を確認した。消臭効果は、代表的な悪
臭成分である硫化水素・アンモニアの除去率測定にて評
価した。 2.抗菌性能 ハロ−テスト法により抗菌テストを実施した。 供試菌:Bacillus subtilisを培養液
(ヘプトン5g,肉エキス3g,クエン酸ナトリウム1
0g,寒天20gを水1000mLにとかしてPH6,
5〜6,6調整したもの)で35℃で1週間培養し胞子
調整後培養液を65゜Cで30分間加熱し供試菌液とす
る。 培地:滅菌した寒天倍地(ヘプトン10g,肉エキス5
g,食塩5g,寒天15gを水1000mLに溶かして
調整したもの)20mlと供試菌液0.1mlを混合し
たものを、内径約90mmのペトリ皿に流し込み室温に
放置して固化する。 試料:抗菌処理布を径約9mmの円形に切りとり滅菌処
理して試料とした。 試験方法:円形の試料をピンセットで培地の表面に置き
35℃にて18時間放置後、透明ゾ−ンを観察した。ハ
ロ−部分の大きさにより抗菌力を判断した。
【0007】 実施例1 鉄フタロシアニンオクタカルボン酸ナトリウム0.1%
水溶液8部に脱脂処理をした木綿糸で編んだ靴下1部を
浸漬し攪拌しながら塩化テトラデシルジメチルベンジル
アンモニウムの1%水溶液を3部を添加することによ
り、鉄フタロシアニンオクタカルボン酸と塩化テトラデ
シルジメチルベンジルアンモニウムとの塩を木綿糸に担
持した。さらに担持処理終了後の靴下を脱水・洗浄・乾
燥し、サンプルを得た。 実施例2〜9 実施例1において、酸型フタロシアニン置換誘導体の金
属塩溶液及び4級アンモニウム塩溶液の組成を表1に示
すように代えた以外は、実施例1と同様にサンプルを得
た。
【0008】 比較例1 鉄フタロシアニンオクタカルボン酸ナトリウム0.2%
水溶液8部に精錬した木綿糸1部を浸漬し攪拌しながら
希塩酸にて中和し鉄フタロシアニンオクタカルボン酸を
木綿糸に担持した。さらに担持処理終了後の木綿糸を脱
水・乾燥し、得られた糸で靴下を編み、サンプルを得
た。 実施例10 鉄フタロシアニンオクタカルボン酸ナトリウム0.1%
水溶液8部に精錬した木綿糸1部を浸漬し攪拌しながら
塩化テトラデシルジメチルベンジルアンモニウムの1%
水溶液を3部を添加することにより、鉄フタロシアニン
オクタカルボン酸と塩化テトラデシルジメチルベンジル
アンモニウムとの塩を木綿糸に担持した。さらに担持処
理終了後の木綿糸を脱水・乾燥し、得られた糸で靴下を
編み、サンプルを得た。尚、靴下は、図1(a)に示す
ように、斜線部分を担持処理した糸で、白地部分は染色
されていない通常の木綿糸で編んだ。 実施例11〜14 実施例10において、木綿糸を表2に示すように代えた
以外は実施例1と同様にサンプルを得た。 実施例15 鉄フタロシアニンオクタカルボン酸カリウムの0.2%
水溶液4部に、メタノ−ル3部水3部混合液6部に塩化
テトラデシルジメチルアンモニウム溶かして調整した1
%溶液を攪拌しながら添加することにより生成した、鉄
フタロシアニンオクタカルボン酸と塩化テトラデシルジ
メチルアンモニウムとの塩の溶液に、木綿糸1部を5時
間40℃にて浸漬し木綿糸に前記塩を担持した。さらに
担持処理終了後の木綿糸を洗浄・脱水・乾燥し、得られ
た糸で靴下を編み、サンプルを得た。尚、靴下は、図1
(a)に示すように、斜線部分を担持処理した糸で、白
地部分は染色されていない通常の木綿糸で編んだ。以上
より得られたサンプルの消臭性能評価結果を表1及び表
2に、抗菌性能評価結果を表3に示す。
【0009】
【図1】
【0010】
【図2】
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】
【表3】ハロ−テスト結果
【0014】
【考案の効果】表1〜3より、本考案は抗菌・消臭機能
に優れるものであることを確認した。また、本考案によ
り構成された靴下をモニタ−に着用させ抗菌・消臭機能
を評価したところ、長時間着用しても靴下着用時の不快
な悪臭の発生がみられなかった。また、水虫に感染して
いたモニタ−が本考案の靴下の長時間着用によりモニタ
−の水虫が快方に向かったことを確認した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の靴下の一例を示す図である。
【図2】実施例における消臭性能評価に用いた装置の概
略図を示す。
【符号の説明】
1 消臭材処理部 2 未処理部 S サンプル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A41B 11/00,11/14,17/00 A61L 2/16 D06M 13/50

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸型金属フタロシアニン置換誘導体(化
    1)のアルカリ金属塩と化2、化3、化4、化5又は化
    6から選ばれる4級アンモニウム塩を反応させることに
    より得られる塩を担持させた繊維より構成される靴下。 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】 【化6】
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