JP2578279Y2 - 成形型用エジェクター - Google Patents

成形型用エジェクター

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JP2578279Y2
JP2578279Y2 JP1991093038U JP9303891U JP2578279Y2 JP 2578279 Y2 JP2578279 Y2 JP 2578279Y2 JP 1991093038 U JP1991093038 U JP 1991093038U JP 9303891 U JP9303891 U JP 9303891U JP 2578279 Y2 JP2578279 Y2 JP 2578279Y2
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JP
Japan
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ejector
mold
chip
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air supply
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行雄 並木
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Isuzu Motors Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、樹脂成形品などを成形
する成形型用のエジェクターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、FRP(ガラス繊維強化樹脂)製
品が自動車の外板等の各種成形品に使用されるようにな
った。このような繊維強化樹脂成形品の成形は、例えば
エンジンフ−ドの場合には、成形品の剛性、強度等を確
保するため、ガラス繊維等の強化用繊維を複数枚重ねて
予めマット状に成形し、このガラス繊維マットを金型に
セットし、型内に溶融樹脂を注入して成形するレジント
ランスファ成形(以下、RTMという)が採用されてい
る。RTMに使用する成形型では、図2Aに示すよう
に、上型1と下型2との間にキャビティを形成し、キャ
ビティ内に強化用繊維マットをセットし、両型を型締め
して密封し、上型1に設けた樹脂注入口(図示せず)か
ら溶融樹脂を注入して成形している。成形後、型開きし
て上型1から成形品を脱型するすめ、上型1に数個所で
成形面に開口する送気通路3を設け、これに圧搾空気を
導入して成形品4を脱型するようにしている。この送気
通路3は上型1の成形面に直接開口しているので、成形
時に溶融樹脂が侵入するのを防ぐため、従来は図2Bに
示すように、送気通路3の開口部に粘着テープ5を貼り
付けている。
【0003】実開昭63−39519号公報には、通気
孔と流出口とを開閉する円錐弁体状の密栓を設け、流出
口よりの高圧空気で成形体を押し上げて離型させるよう
にした成形金型が記載されている。また、実開昭60−
187024号公報には、空気圧により移動するピスト
ンが後端に設けられ、型面からの所定の突出位置で空気
圧を型面へリークする通路を設けた金型のエジェクタピ
ンが記載されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来の粘着テープで送
気通路3の開口部を塞いだ場合は、脱型の際、空気圧で
粘着テープが剥がれて成形品と型面との間に少しの隙間
ができると、成形品が離型する前に、この隙間から空気
が逃げてしまって離型に必要な離型力が発生しなくな
り、エジェクター機能を失うことがある。前記の公開公
報に記載された離型装置の離型作用は、いずれも成形型
内にエジェクターピンなどが突出することにより、型面
と成形品との間に空気を導入し、この吹き出す空気圧で
離型力を発揮させるもので、型面と成形品との付着力が
比較的小さい場合は有効に離型できるが、熱硬化性樹脂
を使用するFRPのRTMによる成形では、型面と成形
品との付着力が大きいので、前記粘着テープを使用した
場合と同様に、製品が離型する前に離型力を発揮すべき
空気が逃げてしまい、離型できなくなる。また、エジェ
クターピンなどの突出量は構造的に決まってしまい、ス
トロークを調整しようとすると全体を作り直す必要があ
る。
【0005】本考案は、上記の問題点を解決し、型面と
成形品の付着力が大きい場合でも確実に離型でき、離型
のためのストローク調整も容易に行うことができる成形
型用エジェクターを提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本考案は、成形型の
形面にほぼ直角方向の送気通路を形成し、該送気通路の
成形面における開口部の封止部を有するチップの軸部に
シール部材を取付けてエジェクターチップを構成し、
エジェクターチップを前記送気通路内に摺動可能に設置
するものであって、該エジェクターチップが前記送気通
路内の空気圧により所定ストローク摺動して押出される
ように前記シール部材を前記チップの軸部の所定部位に
取付ける成形型用エジェクターである。
【0007】
【作用】成形前に各送気通路の開口部にエジェクターチ
ップを取付けて成形すると、送気通路の開口部はエジェ
クターチップの封止部で密封されているので、樹脂の注
入時に送気通路内に樹脂が侵入する恐れがない。成形
後、送気通路に圧搾空気が導入されると、空気圧でエジ
ェクターチップが押出され、このエジェクターチップの
押出し力が直接成形品に作用して成形品を型面から引き
離す。エジェクターチップの押出し力は、シール部材が
送気通路を開口するまで維持されるので、成形品を必ず
脱型することができる。
【0008】
【実施例】成形用型の一部の断面を示す図1Aにおい
て、上型1の送気通路3の開口部に円錐状の座面1aを
形成し、軸部6と円錐頭部7を有するチップを離型性の
良いシリコン樹脂、フツ素樹脂、ポリアセタールなどで
作り、軸部6にはシール用のOリング9を嵌合して取付
ける環状溝8を軸線方向に多段に設ける。Oリング9
は、シリコンゴムなどのシール性及び摺動性の良い材質
で送気通路3の内径に合わせて作り、図では、このOリ
ング9を最上段の環状溝に取付けた状態を示してある。
【0009】成形前に上型1の各送気通路3の開口部に
エジェクターチップを取付けて成形すると、送気通路3
の開口部は、円錐状の座面1aとエジェクターチップの
円錐頭部7とが接触して密封されているので、樹脂の注
入時に送気通路3内に樹脂が侵入する恐れがない。成形
後、送気通路3に圧搾空気が導入されると、軸部6とO
リング9に空気圧が作用してエジェクターチップを押出
し、このエジェクターチップの押出し力が成形品4に作
用して成形品4を型面から引き離す。FRPエンジンフ
ードのような平板状の成形品では、エジェクターチップ
が成形品4を少し押出した状態では、成形品4の他の部
位ではまだ型面に密着したままの処があって離型できな
いが、図1Bに示すように、エジェクターチップのOリ
ング9が送気通路3の円錐状の座面1aに開口するまで
は、エジェクターチップに作用する空気圧が維持される
ので、この位置まで成形品4を押出し、成形品4を必ず
脱型することができる。このエジェクターチップのスト
ロークは、Oリング9を他の環状溝8に付け替えること
で簡単に調整することができる。
【0010】図3に別のエジェクターチップの構造を示
す。図3において、軸部6’と円錐頭部7とからなるチ
ップを先に説明したエジェクターチップと同じ材料で作
り、送気通路3内を摺動するシール10は、硬質ゴムで
上面をカップ状に形成し、これを軸部6’の上端に嵌合
して取付ける。このエジェクターチップは、シール10
の上面が空気圧を受けて送気通路3の内面に押付けら
れ、空気の洩れがなくエジェクターチップの押出しが減
削されることがない。この実施例の場合も、シール10
の高さHを変えたものを別に用意して軸部6’に付け替
えれば、エジェクターチップのストロークを調整でき
る。
【0011】更に別のエジェクターチップの構造を図4
について説明する。図4Aの11は、シリコンゴムなど
のシール性及び摺動性の良い材質で円筒状に成形したシ
ール体で、縦溝12を形成し、これを先の実施例と同様
なチップの軸部6”に嵌合して取付ける。この構造で
は、図4Bに示すように、エジェクターチップが空気圧
で押出されて縦溝12の下端13が送気通路3の円錐状
の座面1aに開口すると、送気通路3内の空気が逃げ出
し、エジェクターチップはその位置で停止する。この状
態では、シール体11の外面が送気通路3に嵌合したま
まであるので、エジェクターチップは送気通路3から抜
け落ちない。したがって、離型後このエジェクターチッ
プを送気通路3内に押込むだけで次の成形が行える。こ
の実施例の場合も、シール体11の縦溝12の長さLの
異なるものを別に用意し、軸部6”に付け替えるように
して、エジェクターチップのストロークを調整できる。
【0012】以上FRPのRTM成形について説明した
が、本考案のエジェクターチップは、他の低圧成形用型
に適用することができるのは勿論であり、従来のように
空気圧を成形品に直接作用させるのではなく、本考案は
所定のストロークの間、空気圧を保持するエジェクター
チップで成形品を押出すようにしたので、脱型が確実に
行える。
【0013】
【考案の効果】本考案は、型面と成形品の付着力が大き
い場合でも成形品を確実に離型でき、エジェクターチッ
プのストローク調整も容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の作動状態の説明図。
【図2】本考案を適用する成形型の説明図。
【図3】本考案の別の実施例の一部断面図。
【図4】本考案の別の実施例の説明図。
【符号の説明】
1 上型 2 下型 3 送気通路 4 成形
品 6 軸部 7 円錐頭部 8 環状溝 9 Oリング 10 シー
ル 11 シール体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形型の成形面にほぼ直角方向の送気通
    路を形成し、該送気通路の成形面における開口部の封止
    部を有するチップの軸部にシール部材を取付けてエジェ
    クターチップを構成し、該エジェクターチップを前記送
    気通路内に動可能に設置するものであって、該エジェ
    クターチップが前記送気通路内の空気圧により所定スト
    ローク摺動して押出されるように前記シール部材を前記
    チップの軸部の所定部位に取付けることを特徴とする成
    形型用エジェクター。
JP1991093038U 1991-09-30 1991-09-30 成形型用エジェクター Expired - Lifetime JP2578279Y2 (ja)

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