JP2578034Y2 - ガスバルブ - Google Patents

ガスバルブ

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JP2578034Y2
JP2578034Y2 JP1993035620U JP3562093U JP2578034Y2 JP 2578034 Y2 JP2578034 Y2 JP 2578034Y2 JP 1993035620 U JP1993035620 U JP 1993035620U JP 3562093 U JP3562093 U JP 3562093U JP 2578034 Y2 JP2578034 Y2 JP 2578034Y2
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JP
Japan
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valve
gas valve
gas
sealing
backup
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JP1993035620U
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敏宏 小林
真也 中島
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パロマ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ガス燃焼機器の電磁
安全弁等に使用するガスバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のガスバルブは、たとえ
ば、図9に示されているように、ガスバルブV′のシー
ル面1′の断面形状が、たとえば、R0.5程度の円弧
面に形成され、該ガスバルブV′は、シール性はよいが
シート面の材質との関係でその貼付きが著しいゴム材質
でできているのが一般的である。
【0003】そして、ガス燃焼機器のガスバルブのう
ち、とりわけ、電池を電源とする電気式の電磁安全弁に
あっては、ガスバルブの開弁能力に限度があり、しか
も、機器の不使用時は戻しバネ6′の力でガスバルブが
閉弁状態に保持される構造となっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来のガスバルブは、
そのシール面1′が円弧面に形成され、しかも、その材
質がゴムであるから、閉弁時のシート面4′との接触面
積が大きくなる。また、電磁安全弁では、戻しバネ6′
を弱くするとシール性が不安定となり、強くすると開弁
力及び貼付力が大きくなる。
【0005】そこで、電磁安全弁において、たとえば、
不使用時間が長くなると、バルブのシール面1′がシー
ト面4′に貼付いてしまい再使用時の開弁に大きな力を
要する。したがって、電気式のものではその開弁能力に
限度があるため、開弁能力以上の貼付きが生ずると、作
動電圧が上昇したり、作動不良に至るケースもある。
【0006】シール面1の貼付きは、バルブV′のシー
ル面1′とシート面4′との接触面積に関係があり、接
触面積が小さくなれば貼付きも小さくなる。したがっ
て、貼付き防止には線接触が最良であるが、シール性を
考慮すると、シート面4′には凹凸、うねり等があるた
め、線接触ではこれらを吸収できず、ガス漏れが発生す
るなどシール性の点で問題があり、また、接触面積を小
さくするために、バルブの先端、すなわ、シール面1′
を細く形成すると、バルブV′に倒れ現象が生じてシー
ル性を損なう。
【0007】そこで、本願考案者は、バルブのシール面
の近傍に倒れ防止用のバックアップ部を設ける構成を考
えた。以下、その構成を電磁安全弁に適用した例につい
て、図1〜図4を用いて説明する。
【0008】図中、Vはガスバルブで、該ガスバルブV
は弁室5内に戻しバネ6で閉止方向に付勢して装備さ
れ、そのシール面1が弁室5の出口に設けたシート面4
に接離してガス入口7からのガスを給断する。Mは電磁
石で、該電磁石Mの吸着面8に吸着板9を接離可能に対
設し、該吸着板9を前記ガスバルブVと連結軸10で連
結して吸着板9とガスバルブVが連動するようになして
いる。11は押棒で、該押棒11を押動することにより
ガスバルブVを押し開くと同時に吸着板9を電磁石Mの
吸着面8に押し当てるもので、電気式の電磁安全弁の場
合、押棒11の押動をソレノイドで行う構造となしてい
る。
【0009】1は前記ガスバルブVのシール面で、該シ
ール面1の近傍にシール面1の死代aを一定に規制する
とともに、ガスバルブVが倒れるのを防止するためのバ
ックアップ部2を設けている。このバックアップ部2
は、一連の環状凸部をシール面1の両側に配置して設け
られている。
【0010】前記シール面1の死代aは、シート面4の
凹凸、うねり等を十分吸収できる接触面積が確保できて
そのシール性が損われることなく、しかも、貼付力を軽
減して許容できる貼付力に抑えるシール状態が得られ、
かつ、バックアップ部2がシート面4に当接してバルブ
Vを確実に保持する寸法に設定するものである。ここ
に、死代とは、シール面1が潰れる部分をいう。
【0011】前記構成において、ガスバルブVが戻しバ
ネ6の力で閉弁されると、バックアップ部2がシート面
4に当ってシール面1の死代aを一定に規制する(図3
の開弁状態から図4の閉弁状態参照)。したがって、シ
ート面4に対するシール面1の接触面積が、シート面4
の凹凸、うねり等を十分吸収でき、かつ、貼付力は許容
できる範囲に抑えられるので、シール性は損われること
なく、また、貼付力も軽減する。
【0012】そして、前記シール面1によるシールと同
時にバックアップ部2がシート面4に当接してバルブV
を確実に保持するから、シート面4に凹凸、うねり等が
あってもバルブVが倒れるのを防止し、シール面1によ
るシールを安定化する。
【0013】しかしながら、こうした構成では、バルブ
のシール面1の貼付力を低減するとともにバルブの倒れ
は防止できるものの、今度は、バックアップ部2のシー
ト面4への貼付力が影響してしまい、開弁がスムーズに
いかなくなるという問題が生じてしまう。
【0014】そこで、この考案はバックアップ部による
効果(バルブシール面の貼付力低減、倒れ防止)を維持
しつつ、さらに開弁動作性能を向上することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この考案の請求項1記載のガスバルブは、シール面
1の近傍に、シール面1の死代aの規制とバルブの倒れ
を防ぐバックアップ部2を設けたガスバルブにおいて、
上記バックアップ部2をショットブラスト加工等により
粗面3に形成したことを要旨とする。
【0016】また、請求項2記載のガスバルブは、 シー
ル面1の近傍に、シール面1の死代aの規制とバルブの
倒れを防ぐバックアップ部2を設けたガスバルブにおい
て、上記バックアップ部2をシール面1に沿って所定間
隔おきに複数配置したことを要旨とする。
【0017】
【作用】この考案のガスバルブは、閉弁時にバックアッ
プ部2がシート面に当ってシール面1の死代aを一定に
規制するので、シート面に対するシール面1の接触面積
がシール性を損うことなく、貼付力を軽減する必要最小
限に抑えられ、しかも、バックアップ部2でバルブの倒
れを防止する。そして、請求項1記載のガスバルブで
は、このバックアップ部2がショットブラスト加工等に
より粗面3に形成されているため、バックアップ部2の
シート面への接触面積が減少し、バックアップ部2がバ
ルブの開弁動作に影響を与えにくい。また、請求項2記
載のガスバルブでは、このバックアップ部2がシール面
1に沿って所定間隔おきに複数配置されているため、請
求項1記載のガスバルブと同様にバックアップ部2のシ
ート面への接触面積が減少し、バックアップ部2がバル
ブの開弁動作に影響を与えにくい。
【0018】
【実施例】以下この考案のガスバルブの実施例について
図面を参照して説明する。尚、本実施例のガスバルブ
は、先に説明した図1〜図4に示すガスバルブの構成に
対してバックアップ部2のみが異なるため、他の共通す
る構成については説明を省略する。
【0019】本考案の第1実施例のガスバルブVは、図
7に示すように、バックアップ部2をショットブラスト
加工等により細かい凹凸状の粗面3に形成したものであ
る。従って、バックアップ部2のシート面4への接触面
積が減少するので、両者間の貼付力が少なくなり、バッ
クアップ部2がシート面4に当接するもバルブVの開弁
動作は何ら支障なく行なわれる。尚、バックアップ部2
は、シート面4に軽く当接してバルブVを支えるだけ
で、シール性能は要求されないものである。
【0020】本考案の第2実施例のガスバルブVは、図
5〜図6に示す用に、バックアップ部2として複数の凸
部をシール面1に沿ってその両側に設けたものである。
従って、複数箇所の凸部のみによるバックアップである
ため、バックアップ部2のシート面4への接触面積が減
少し、両者間の貼付力が少なくなり、バックアップ部2
がシート面4に当接するもバルブVの開弁動作は何ら支
障なく行なわれる。 また、図8に示すように、このバッ
クアップ部2を貼付力のない硬い部材2a、たとえば、
金属、プラスチック等で別体に形成し、これをゴム材質
のバルブVの抜止め用凹凸部2bに埋込み一体形成する
と、死代aの規制及びバルブVの倒れ防止がより確実と
なり、該バックアップ部2に貼付力が生ずることもな
い。
【0021】以上説明した本実施例のガスバルブVによ
れば、バックアップ部2がシート面4に当ってシール面
1の死代aを一定に規制することで、シール性能を維持
しつつシール面1のシート面4への貼付力を軽減すると
同時に、バルブVを確実に保 持しシート面4に凹凸、う
ねり等があってもバルブ倒れを防止する。さらに、バッ
クアップ部2自身のシート面4への貼付力が低減され、
開弁動作に悪影響を与えない。
【0022】以上この考案の実施例について説明した
が、この考案はこうした実施例に何ら限定されるもので
はなく、この考案の要旨を逸脱しない範囲において、種
々なる態様で実施しうることは勿論である。例えば、バ
ックアップ部2をシート面1の両側に設けずに、図8に
示すようにシート面1の外側あるいは内側にだけ設けて
もよい。
【0023】
【考案の効果】この考案のガスバルブによれば、バック
アップ部でシール面の死代を一定に規制し、かつ、バル
ブの倒れをも防止する構造としたから、シート面の凹
凸、うねり等を十分吸収できる接触面積が常に確保さ
れ、しかも、バルブの倒れもない。したがって、バルブ
のシール性は著しく向上する。さらに、バックアップ部
のシート面への貼付力が低減されバルブの開弁動作が
に軽快、かつ、確実に行える。したがって、電気式の電
磁安全弁のように、開弁能力に限度があっても動作電圧
が上昇したり、作動不良に至ることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガスバルブの使用状態の一例を示した断面図で
ある。
【図2】そのガスバルブだけの仰視図である。
【図3】その要部を拡大して示した開弁時の断面図であ
る。
【図4】同閉弁時の断面図である。
【図5】本考案に係る実施例のバックアップ部を複数個
所の凸部で形成したガスバルブだけの仰視図である。
【図6】図5の要部の拡大断面図である。
【図7】本考案に係る実施例のバックアップ部を粗面と
したガスバルブだけの仰視図である。
【図8】バックアップ部を貼付力のない硬い部材で形成
した場合の1例を示した要部の断面図である。
【図9】従来のガスバルブの使用状態の一例を示した断
面図である。
【符号の説明】
1 シール面 a 死代 2 バックアップ部 3 粗面 2a 異種部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭54−117420(JP,U) 特公 昭45−26782(JP,B1) 特公 昭60−44174(JP,B2) 実公 昭47−25686(JP,Y1) 実公 昭50−37535(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16K 1/34 F16K 1/36 F16K 17/04 F16K 31/06 305 F23N 1/00 102

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シール面(1)の近傍に、シール面
    (1)の死代(a)の規制とバルブの倒れを防ぐバック
    アップ部(2)を設けたガスバルブにおいて、上記バッ
    クアップ部(2)をショットブラスト加工等により粗面
    (3)に形成したことを特徴とするガスバルブ。
  2. 【請求項2】 シール面(1)の近傍に、シール面
    (1)の死代(a)の規制とバルブの倒れを防ぐバック
    アップ部(2)を設けたガスバルブにおいて、上記バッ
    クアップ部(2)をシール面(1)に沿って所定間隔お
    きに複数配置したことを特徴とするガスバルブ。
JP1993035620U 1993-06-04 1993-06-04 ガスバルブ Expired - Lifetime JP2578034Y2 (ja)

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