JP2577887B2 - タングステン電極材料 - Google Patents

タングステン電極材料

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Toho Kinzoku Co Ltd
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K35/00Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
    • B23K35/22Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by the composition or nature of the material
    • B23K35/222Non-consumable electrodes

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Arc Welding In General (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、良好なアーク点弧性と耐消耗性を有する
タングステン電極材料に関するものである。
[従来の技術] TIG溶接用電極等の電極材料には、アーク放電のため
の熱的、電気的特性が要求されるが、なかでも特に重要
なものは熱電子放出特性である。この熱電子放出特性を
向上させるため、タングステンに数パーセントの酸化物
を添加することが行なわれてきた。この添加用酸化物と
して従来広く使用されてきたのは酸化トリウム(ThO2
である。
[発明が解決しようとする問題点] 酸化トリウムを添加したいわゆるトリエーテッドタン
グステンは、純タングステンは、純タングステン材料に
較べて種々の点ですぐれているが、耐消耗性およびアー
ク点弧性の点で未だ充分なものではなく、しかも製造時
に原料としてタングステン粉末に添加される酸化トリウ
ム粉末や硝酸トリウムが放射性物質であるため原料の入
手が困難でコストが高くつくとともに、保管や取扱いに
厳重な管理が必要であるという問題点があった。
トリエーテッドタングステンのこのような問題点を解
決するため、酸化トリウムのかわりに酸化ランタン、酸
化イットリウム、酸化セリウム等の酸化物を個々に添加
することが検討されてきたが、タングステン電極材料の
用途が多様化していることもあって、未だ満足すべき電
極材料が得られていないのが現状である。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、従来のタングステン電極材料の問題点を解
決し、これに変わる電極材料を開発すべく種々研究を重
ねた結果完成されたもので、酸化ランタン、酸化イット
リウムおよび酸化セリウムのうちの任意の2種を総量で
1.0〜3.0重量%含有し、残部がタングステンである燒結
材料からなるタングステン電極材料をその要旨としてい
る。
この電極材料は、例えば次のようにして製造される。
先ず原料となる金属タングステン粉末(たとえば平均粒
度2〜3ミクロン)に、ランタン化合物、イットリウム
化合物、セリウム化合物等の化合物のうちの2種(用途
に応じて選択する)の水溶液を添加混合し、水素雰囲気
中で300〜500℃で加熱して前記添加化合物を分解させ
る。ランタン、イットリウム、セリウム等の化合物とし
ては、硝酸化合物を好適に使用することができる。この
ように、添加物を水溶液の形で散布し加熱分解する手法
は、従来タングステン、モリブデン等の粉末治金法にお
いてドーピング工程に採用されているものである。
2種の硝酸化合物が添加されたタングステン粉末は、
水素気流中で900〜1100℃に加熱して還元を行ない、金
属タングステン中に酸化ランタン(La23,LaO2)、酸
化イットリウム(Y23)、酸化セリウム(CeO2,Ce2
3)等の酸化物のうちの2種が均一に分散した粉末が得
られる。このようにして得られた粉末を粉末治金におけ
る常法に従ってプレス成型し焼結したのち、スエージン
グ、ドローイング等の必要な加工を施して所望の電極材
料とする。
この電極材料は、主成分であるタングステンのほか上
記2種の酸化物を含んでおり、耐消耗性、アーク点弧
性、先端形状の維持等の点ですぐれたものである。これ
ら酸化物には一長一短があり、例えば酸化ランタンを添
加したものは鉄鋼、ステンレス鋼等に用いられる直流正
極溶接ではすぐれたアークスタート性、先端形状の維持
効果等を示す。また、酸化イットリウムを添加したもの
はアルミニウム等に用いられる交流逆極溶接ではすぐれ
たアークスタート性、耐消耗性が得られる。なお、酸化
セリウムを添加したものはアークスタート性が他の2種
に較べて若干劣り、先端形状の維持効果も溶接母材によ
って安定しない。酸化物の含有量は、総量(2種の酸化
物の合計)で1〜3重量%とするのが好ましい。酸化物
の添加量が3%(重量%、以下同じ)を越えると鍛造等
の加工が困難となり、クラックや折損事故が多発する。
逆に酸化物の添加量が1%未満の場合は充分な効果が得
られない。2種の酸化物の割合は、同量とするのが好ま
しいが、用途や経済性に応じてその配合比を任意に変え
ることができる。
以下、本発明の実施例について説明する。
[実施例] 平均粒度3.5μ、純度99.9%以上のタングステン粉末
に硝酸ランタン、硝酸イットリウム、硝酸セリウム等の
硝酸化合物の水溶液の2種を散布したのち充分混合し
た。添加する硝酸化物の量は、最終製品中の各酸化物の
量が0.5%、1.0%、1.5%となる量とした。この混合粉
末を水素雰囲気中で加熱分解して硝酸化物を酸化物とし
たのち、900〜1100℃の温度勾配のある還元炉を用い水
素気流中で1.5時間加熱した。還元後の粉末は擂潰器と
篩を通したのち、V形混合機でブレンドした。
得られたタングステン(W)−酸化物粉末を金型中で
加圧して角棒状の圧粉体としたのち、常法に従って予焼
結および通電焼結を行なって重さ1000gのインゴットと
した。通電焼結における焼結電流は溶断電流の約90%と
した。このインゴットにスエージングとドローイングを
施して最終的に丸棒状電極材料とした。
得られた電極材料について、次に示す試験条件でアー
クスタート性と耐消耗性を調べた結果は第1表乃至第3
表に示す通りであった。これらの表中、酸化ランタンお
よび酸化セリウムには、LaO2、Ce2も含まれる。第
1図は試験装置をあらわすもので直径D=1.6mm、長さ
=150mmの電極棒1(先端を30度の角度で円錘状に尖ら
せた)をTIG溶接機のトーチに保持し、銅板(水冷)を
母材2としてアルゴンガス(流量5〜6l/min)中で電流
値50Aでアークスポット溶接を行なった。アーク長L=2
mm、電極長D=3mmであった。第1表は、スタート回数2
00回のうち1秒以内で点弧した回数(成功回数)をあら
わすものである。また第2表は2秒間通電−10秒間休止
を1サイクルとし、これを反復して通電回数(サイク
ル)と成功数を調べた結果をあらわす。さらに、第3表
は、アーク時間を60分間(連続通電)として各3回のテ
ストを行ない通電後の消耗量を調べた結果をあらわす。
これらの表には比較例として各種酸化物を単独で添加し
たものを併記した。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明にかかるタン
グステン電極材料は、従来のタングステン電極材料より
もアークスタート性および耐消耗性にすぐれたものであ
る。しかも、酸化トリウムを使用しないので、取扱いや
管理上の安全性に問題はない。
なお、以上の説明では主としてTIG溶接用電極材料と
して用いる場合について説明したが、これを放電管、マ
グネトロンその他各種電子管用電極材料として使用する
こともできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は試験条件をあらわす説明図である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−170206(JP,A) 特開 昭62−93075(JP,A) 特開 昭62−146236(JP,A) 特開 昭62−224495(JP,A) 特開 昭50−141552(JP,A) 特開 昭53−94237(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化ランタン、酸化イットリウムおよび酸
    化セリウムのうちの任意の2種を総量で1.0〜3.0重量%
    含有し、残部がタングステンである燒結材料からなるタ
    ングステン電極材料。
JP61129773A 1986-06-03 1986-06-03 タングステン電極材料 Expired - Lifetime JP2577887B2 (ja)

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