JP2577866Y2 - ボールバルブ - Google Patents

ボールバルブ

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JP2577866Y2
JP2577866Y2 JP1993070383U JP7038393U JP2577866Y2 JP 2577866 Y2 JP2577866 Y2 JP 2577866Y2 JP 1993070383 U JP1993070383 U JP 1993070383U JP 7038393 U JP7038393 U JP 7038393U JP 2577866 Y2 JP2577866 Y2 JP 2577866Y2
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JP
Japan
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groove
spindle
ball valve
valve body
seal ring
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Application number
JP1993070383U
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JPH0741149U (ja
Inventor
勝弘 大西
義人 尾崎
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Asahi Yukizai Corp
Original Assignee
Asahi Organic Chemicals Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、各種産業における水・
油類・ガス・薬品類あるいは食品等の流体輸送配管ライ
ンに使用されるボールバルブに関するものであり、さら
に詳しくは、ボール弁体と連結されているスピンドル部
に流体漏洩に対する安全強化機構を設けたボールバルブ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ボールバルブのスピンドル部3に
おけるシール性の確保については、種々の方法が採用さ
れているが、通常は、図4に示すようにスピンドルの外
周部に環状溝16,16を設け、該溝にシールリング1
7,17を装着する方法が一般的であり、環状溝16の
数も1〜複数個(例えば2〜3個)設けられているのが
一般的であった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ボールバルブにおいては、スピンドル3の外周部に設け
られた複数のシールリング用環状溝16の深さ(即ち、
スピンドル3の軸線に対して垂直方向の深さ)は、同一
に設けられていた。ボール弁体2の回動がスムーズに行
われている場合は問題ないが、ボール弁体2に異物等が
かみ込んでスピンドル3の回動が困難になった時、さら
に回動トルクが加わると、スピンドル3の環状溝部16
においてスピンドル3が折れることがある。環状溝16
が1個の場合は、言うまでもなくバルブ本体1内の流体
が外部へ流出し、場合によっては噴出してくるが、環状
溝16が2個(図2参照)以上の場合は、どの溝部でス
ピンドル3が折れるか予測することは困難であって、ボ
ール弁体2に一番近い溝16の部分で折れる危険性も大
いにあり、その場合もバルブ本体1内部の流体が外部へ
流出あるいは噴出する。
【0004】いずれにしても、バルブ本体1内の流体が
流出あるいは噴出することにより、以下のような問題が
発生する。 1.流体が特に薬液等の場合は非常に危険で、作業者に
危害が及ぶ他、周囲の装置等の損傷や環境汚染につなが
る。 2.応急処置を行う為に、直ちにラインを停止する必要
があるが、時間的余裕がない。 3.自動弁の場合は、スピンドルと係合しているアクチ
ュエーターに流体が付着し、流体が薬液等の場合は、ア
クチュエーターが侵されて使用不能になることがある。
【0005】本考案は、以上のような従来技術の問題点
に鑑みなされたもので、その目的は、スピンドルが折れ
てもバルブ本体内の流体が外部に漏洩しない構造を有す
るボールバルブを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案者等は、上記のよ
うな従来技術の問題点について種々検討した結果、スピ
ンドル部のシールリング用環状溝部に工夫を施すことに
より従来技術の問題点を解決することができることを見
出し、本考案を完成するに至った。即ち、本考案の構成
を図1に基づいて説明すると、ボール弁体2に連結さ
れ、かつ、バルブ本体首部4に支承されているスピンド
ル3を回動させることによりバルブ開閉を行うボールバ
ルブにおいて、前記スピンドル3の外周部にボール弁体
2側から少なくとも第1及び第2のシールリング用環状
溝6,8が設けられると共に、前記第1シールリング用
環状溝6の深さが、前記第2シールリング用環状溝8の
深さよりも小さく設定されていることを特徴とするボー
ルバルブである。
【0007】本考案の特徴は、スピンドル部にスピンド
ルが折れた場合の安全強化機構を設けることにより、バ
ルブ本体内の流体が外部に流出しないようにしたことに
ある。本考案におけるボールバルブの材質は、金属でも
プラスチックスでも良く特に限定されないが、材質がプ
ラスチックスの場合に特に顕著な効果が得られる。
【0008】
【作用】本考案ボールバルブに於いて、ボール弁体2に
異物等がかみ込み、スピンドル3の回動が困難になった
場合に、さらにスピンドル強度以上の回動トルクが加わ
ると、必ず溝の深さの大きい第2シールリング用環状溝
8の部分で折れるようになっているため、スピンドル部
のシール性は第1シールリングが装着されている環状溝
6の部分で確実に保持されるようになっている。
【0009】
【実施例】以下、本考案のボールバルブをその実施例を
示す図面に基づいて説明するが、本考案が図示実施例に
限定されないことは言うまでもない。
【0010】図1は、片側ユニオン装着タイプの自在型
プラスチック製ボールバルブの開状態を示す縦断面図で
ある。1は、中空円筒状のバルブ本体であり、内部中央
の弁室10にはボール弁体2が回動自在に配置され、片
側開口部にはユニオン11が螺着により嵌合されてい
る。また、バルブ本体1の両側にはボディキャップ1
2,13がバルブ本体1の外周部に螺合されているキャ
ップナット14,15により固定されている。
【0011】3は、本体首部4に支承され、下端部はボ
ール弁体2と雄雌嵌合により連結され、上端部にはハン
ドル5が嵌合されているスピンドルである。スピンドル
3の下方外周部には、ボール弁体2に近い側に第1シー
ルリング用環状溝(以下第1溝)6が設けられ、O−リ
ング7が装着されている。
【0012】また、第1溝6の上側には、第2シールリ
ング用環状溝(以下第2溝)8が設けられ、シールリン
グ9が装着されている。第1溝6の深さ、即ち、スピン
ドル3の軸線に対し、垂直方向の深さlは、第2溝8の
深さの同Lよりも小さく設ける必要がある。(l,Lは
図2参照)もし、第1溝6の深さlをl≧Lとなるよう
に設けると、スピンドル3に異常な回動トルクが加わっ
た場合には必ず第1溝6か第2溝8の部分で折れるた
め、第1溝6の部分で折れるという危険性を常に含んで
おり、バルブ本体1内の流体が絶対に外部へ流出しない
という保証が得られず、安全性の面で問題となる。
【0013】尚、第1溝6と第2溝8の巾即ち、スピン
ドル3の軸方向の長さについては特に限定されないが、
通常前記深さl,Lと同じ寸法に設けるのが好適であ
る。又、スピンドル3には、少なくとも第1溝6と第2
溝8が設けられていれば十分であるが、さらにその上部
に、必要に応じてシールリング用の環状溝を設けてもよ
いことは言うまでもない。本実施例のボールバルブでは
スピンドル3はボール弁体2と嵌合構造で連結されてい
るが、ボール弁体2と一体成形で連結されたものでもよ
いことは言うまでもない。又、同ボールバルブは、ハン
ドル装着の手動式タイプであるが、ハンドル5のかわり
に何らかのアクチュエーターが装着された自動式のボー
ルバルブであってもよい。
【0014】本実施例ボールバルブの作用は、次のとお
りである。図1の状態でハンドル5を90度回動させる
と、バルブは閉状態になる。この場合、ボール弁体2の
回動がスムーズに行われている場合は問題ないが、ボー
ル弁体2に異物等がかみ込むと回動が困難になる場合が
ある。この状態で、さらにハンドル5を回動させて、ス
ピンドル3の強度以上の回動応力が加わった場合には、
回動応力は、溝の深い第2溝8の部分に集中して加わ
り、ついには、溝8の部分で折れてシール性に問題を生
じる。しかしながら、第2溝8のボール弁体2の側には
溝の浅い第1溝6が存在し、O−リング7によってシー
ル性が確保されるため、バルブ本体1内の流体はバルブ
本体1の外部へ流出することが防止される。
【0015】参考までに、スピンドルに設けられた二つ
の環状溝6及び8の溝の深さを変化させた時のスピンド
ルの折損場所及び破壊トルクのチェック実験を行った。
その結果を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】実験は、以下の方法で行った。図3に示さ
れた寸法のスピンドルにおいて、第2溝8の部分のスピ
ンドル径を12mmに固定し、第1溝6の部分のスピンド
ル径φAを12.0,12.5,13.0,13.5と
したスピンドルを各々作成した。各スピンドルの下端部
を万力に固定し、スピンドル上部(φ16mmの部分)に
トルク計を取付け、スピンドルの軸線に対して回転方向
に応力を付加し、スピンドルを折損させて、その折損場
所の確認と、その破壊トルクを測定した。
【0018】表1からわかるように、第1溝6部と第2
溝8部の深さが同一の場合、スピンドルの折れる溝部
は、第1溝6の部分あるいは第2溝8の部分のどちらか
になっており、選択性が全く見られない。一方、第1溝
6の部分の深さを第2溝8の部分よりも小さくすると、
(即ち、φAが大きくなると)すべて第2溝8部で折れ
ており、明らかに選択性が見られる。即ち、必ず溝の深
い方で折れることが確認された。
【0019】
【考案の効果】以上、説明したように、本考案のボール
バルブを使用すると次のような効果が得られる。 1.スピンドルに必要以上の回動トルクが加わった場
合、必ず溝の深い第2シールリング用環状溝部で折れる
ため、スピンドル部のシール性は、第1シールリング用
環状溝部によって確保される。 2.従って、バルブ本体内の流体が外部に流出すること
がないため、作業者の安全性、周囲の装置等の損傷の防
止及び環境汚染防止等が保証される。 3.ラインを停止させるまでに、時間的な余裕が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】第1溝及び第2溝の寸法関係を示したスピンド
ルの要部縦断面図である。
【図3】実験で使用したスピンドルの寸法関係を示すも
ので、aは平面図、bは正面図、cは底面図である。
【図4】従来のボールバルブを示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…バルブ本体 2…ボール弁体 3…スピンドル 4…本体首部 5…ハンドル 6…第1シールリング用環状溝(第1溝) 7…O−リング 8…第2シールリング用環状溝(第2溝) 9…O−リング 10…弁室 11…ユニオン 12・13…ボディキャップ 14・15…キャップナット 16…従来の環状溝 17…シールリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16K 1/22,5/00 - 5/22

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボール弁体に連結され、かつ、バルブ本
    体首部に支承されているスピンドルを回動させることに
    よりバルブの開閉を行うボールバルブにおいて、前記ス
    ピンドルの外周部にボール弁体側から少なくとも第1及
    び第2のシールリング用環状溝が設けられると共に、前
    記第1シールリング用環状溝の深さが前記第2シールリ
    ング用環状溝の深さよりも小さく設定されていることを
    特徴とするボールバルブ。
JP1993070383U 1993-12-28 1993-12-28 ボールバルブ Expired - Lifetime JP2577866Y2 (ja)

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JP1993070383U JP2577866Y2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 ボールバルブ

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Publication Number Publication Date
JPH0741149U JPH0741149U (ja) 1995-07-21
JP2577866Y2 true JP2577866Y2 (ja) 1998-08-06

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