JP2577694B2 - キチン質溶液製造用混合粉末体 - Google Patents

キチン質溶液製造用混合粉末体

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JP2577694B2
JP2577694B2 JP6603893A JP6603893A JP2577694B2 JP 2577694 B2 JP2577694 B2 JP 2577694B2 JP 6603893 A JP6603893 A JP 6603893A JP 6603893 A JP6603893 A JP 6603893A JP 2577694 B2 JP2577694 B2 JP 2577694B2
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chitin
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water
powder
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幸蔵 福田
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  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、運搬、保管が容易
で、且つ、品質の一定したキチン質溶液を製造するのに
適したキチン質溶液製造用混合粉末体に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、天然の高分子物質である
キチン質は自然界に多く生息しているところの昆虫,菌
類の細胞壁,甲殻類等に含有している多糖類である。そ
して、キチン及びキチンの脱アセチル化物であるキトサ
ンを総称するものである。この分野の研究は古く1900年
頃より行なわれていたが、実用化には至っていなかっ
た。しかし、最近に至り、キチン質が20世紀に残された
有用な生物資源としてその応用が注目され出した。そし
て、このキチン質は動物細胞のみならず植物細胞にも適
合性を示し、又、反応性に富むアミノ基を持つ生体系の
保全剤的役割を果たす物質であることが判明するに至っ
ている。
【0003】このようなキチン質の製造の主な原料は、
食品加工工場で廃棄されるかに,えびの甲殻である。こ
れを希アルカリによって脱タンパク質と希酸によって脱
灰分する工程を経てキチン質を得ている。
【0004】キチン質は、アルカリや通常の有機溶媒に
は溶解しないが希酸には溶解する。従って、このキチン
質粉末の利用に際しては、キチン質の濃度が2〜3%と
なるように1%の酢酸溶液に溶解して粘性のある溶液と
しておく。そして、使用時には、この液体を水で300
乃至1000倍に希釈して植物等に散布,塗布して使用
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術によると、キチン質をあらかじめ希酸に溶解して
溶液としているために、その保管には、壜詰めなどしな
ければならず、その結果、容積が増大し運搬や保存に不
便であるという問題点がある。又、溶液中の成分の大部
分が水であるので、長期間の保存を行うと、化学的変化
を生じるために品質の管理が容易でないという問題点が
ある。更に又、キチン質を希酸に溶解する際において
も、希酸の濃度の管理がむづかしくは、PHを一定に保
つことがむづかしいという問題点がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は前記事情に鑑
みてなされたものであって、その手段とするところは、
キチン質微粉末1に対してクエン酸粉末を2乃至5の重
量割合で混合したキチン質溶液製造用混合粉末体とした
ところにある。
【0007】
【作用】前記手段によると、キチン質を微粉末にしてク
エン酸と所定割合で混合するだけでよいので製造が簡単
である。又、その保存も、体積を取らず、従って運搬や
保存が極めて容易である。また、水を加えていないため
に長期間経過しても品質が変ることがない。又、使用に
際しては、水に溶解させるだけでよいので、極めて簡単
である。
【0008】
【実施例】この発明の実施例について、以下説明する。
まず、キチン質微粉末は下記の手順に従って製造され
る。 (1)かに,えびの甲殻を細砕する。 (2)4%塩酸液に浸漬して室温で24時間反応させ
る。 (3)水洗して、3%水酸化ナトリウム液に浸漬して、
80℃で4時間反応させる。 (4)水洗して、5%水酸化ナトリウム液に浸漬して、
80〜100℃で5時間反応させる。 (5)水洗して、乾燥,粉砕することによって、キチン
質微粉末が得られる。
【0009】上記のようにして得られたキチン質微粉末
1に対して、クエン酸の粉末を2乃至5の重量割合で加
えて混合してキチン質溶液製造用混合粉末体を得る。
【0010】クエン酸は、C6H8O7の化学式で表わされる
酸性の粉末状の人体にも無害な物質で、水に溶解し、主
として清涼飲料水の製造に使用されるものである。これ
をキチン質微粉末に加える理由は、必要量をあらかじめ
混合しておいてもキチン質の品質が変化しないことに加
えて、水を適量加えるだけで、すなわち従来技術のよう
に酸性溶液を加える必要がないので、キチン質がクエン
酸の酸性溶液に溶解することができる。これによって、
溶解に用いる酸性溶液の濃度に左右されることなく、常
に一定したPHのキトサン溶液が得られる。また、又、
クエン酸の混合する重量割合が2以下であると、水に溶
解した時の酸性濃度が低くキチン質が溶解しないという
欠点があり、重量割合が5以上であると、溶液の酸性濃
度が高すぎて、植物に施布した時に好ましくない影響を
与えるという欠点が生ずるので2乃至5の範囲で使用で
きるが、好ましくは、キチン質微粉末1に対してクエン
酸3乃至4の重量割合である。
【0011】上記のようにして得られたキチン質溶液製
造用混合粉末を使用するに際しては、混合粉末体2gを
約水180ccの割合でまず溶解してから、300乃至1
000倍液にして使用する。この理由は、まず少量の水
に溶解することで、酸濃度が高い状態でキチン質を溶解
して溶液とし、これを大量の水で希釈するためである。
この量のものを植物に施布する場合には、約50m2 の
範囲のものに適用できる。施布の方法は、散布,塗布,
土中への注入などいずれの手段でもよい。これによっ
て、植物の生理活性を有する細胞の活性,抗菌,抗カ
ビ,ワックス(セロファン膜と類似)効果による霜害,
塩害等の緩和を図ることができる。又、種子にコーティ
ングすることによって、植物成長促進効果,動植物の創
傷治癒促進作用が得られる。又、人の肌や廚房等に散布
したときは、ヒトの肌の保湿性,病害菌の増殖及び成長
の阻害,大腸菌,糸状菌,フザリウム菌,リゾヲトニア
菌,水虫(ヒト),ハクセン菌の一種寄生の阻害と治癒
等動植物における抗菌力となる発現を与える。又、キチ
ン質溶液の動物へ散布あるいは経口投与により、刺激活
性(アジュバンド)により、キチナーゼ酵素の誘導が起
り、その酵素の分泌で病害虫を駆遂溶菌となす効果が得
られる。
【0012】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、この
発明によると、キチン質微粉末1に対してクエン酸粉末
を3乃至5の重量割合で混合したキチン質溶液製造用混
合粉末体としたので、従来の液状のものと比較して、運
搬,保存が極めて容易であると共に、長期の保存に際し
ても品質が変ることがない利点がある。更に又、使用に
際しては水を加えるだけでよいので、極めて簡単に溶液
を得ることができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キチン質微粉末1に対してクエン酸粉末
    を2乃至5の重量割合で混合したことを特徴とするキチ
    ン質溶液製造用混合粉末体。
JP6603893A 1993-03-01 1993-03-01 キチン質溶液製造用混合粉末体 Expired - Lifetime JP2577694B2 (ja)

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