JP2577556B2 - 体液検査体 - Google Patents

体液検査体

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、体液中、主に尿中の各種成分を簡単に検出
しうる体液検査体であって、体液検査用支持体を水分散
性基材とし、使用後の処理が簡単に行えるようにすると
共に、体液検査用試薬層の支持体上への形成,試薬の呈
色が確実になされるような体液検査体に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
病気の発見,診断,治療に際して、血液,リンパ液,
尿等の体液中に含有される各種成分の有無並びにその量
を簡単に且つ迅速に知ることは極めて重要なことであ
る。
例えば尿或いは血液など体液中のブドウ糖の量を迅速
に且つ簡単に知ることは、糖尿病の早期発見,診断並び
に管理に必要不可欠である。また、体液特に尿中の蛋白
質の量を迅速に且つ簡単に知ることは、腎疾患の早期発
見及び診断並びに治療に大きな役割を果す。更に、体液
特に尿のPHを正確に知ることは、体液中に蛋白質が存在
するか否かを正確に知ることの手助けとなるほか、腎孟
炎,膀胱炎等を引き起こす細菌尿の可能性を確認するこ
との手助けとなる。
このように体液特に尿中のブドウ糖,蛋白質,PHを簡
単迅速に検出することは極めて重要であり、このような
検査に用いられる従来の体液検査体は、ポリスチレン等
の水に溶解若しくは分散をしない非水分散性プラスチッ
ク等からなる支持体表面に、試薬を含浸した濾紙を貼着
したり、検査試薬に高分子結合剤、及び吸水性担体等を
混合して印刷又はコーティング適性を有するインキ組成
物を調製し、このインキ組成物を支持体上に印刷又はコ
ーティングをする、等の方法により試薬層を設けること
によって製造されている。
体液検査体の支持体としては、安価であること、ま
た、適度の剛性を有することから、従来はポリスチレン
等のプラスチックシートが使用されていた。しかしなが
ら、これらの非水分散性の材質よりなる支持体を用いた
体液検査体は、使用後の処理が面倒であることから、支
持体として水分散性基材を使用することにより、使用後
にトイレ等に廃棄できるようにした体液検査体が特開昭
60−238763号として提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のように、支持体上に体液検査用の試薬層を設け
てなる体液検査体において、支持体として水分散性基材
を用いると使用後の処理は簡単となるが、水分散性基材
は慨して表面が平滑でないため、試薬層を形成する際
に、印刷等によってインキ組成物を印刷しようとしても
印刷が均一に行えず、しかも試薬層を形成するインキ組
成物若しくは試薬層の呈色を判定するための標準色調層
組成物などが支持体である水分散性基材に滲み込んでし
まい、試薬層,標準色調層の形成が難しい場合がある。
本発明はこのような欠点を改良することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、支持体上に体液検査用の試薬層、並びに必
要に応じて試薬層の呈色を判定するための標準色調層を
設けてなる体液検査体上に於て、該支持体を水分散性基
材とし、且つ該支持体の表面上に非吸収性樹脂層を介し
て体液検査試薬を含むインキ組成物を塗付することによ
って試薬層を設け、更に、必要に応じて標準色調層を設
けてなる体液検査体に関する。
本発明においては、支持体として水に溶解若しくは分
散可能な水分散性基材を用い、該水分散性基材の少なく
とも一部に非吸収性樹脂層を設ける。本発明に言う非吸
収性樹脂層とは、水分散性基材の表面を平滑にし、試薬
層並びに色調層を構成する組成物が水分散性基材中に滲
透若しくは吸収されるのを防止することのできる非吸収
性の樹脂であって、耐水性樹脂のみでなく、試薬層又は
色調層の組成によっては、耐油性の樹脂が好ましい場合
は、そのような樹脂をも含むものとする。
支持体を形成する水分散性基材としては、水溶性或い
は水分散性の紙,合成樹脂等が用いられる。水溶性或い
は水分散性の紙としては、再生パルプ,パルプをカルボ
キシメチルセルロース等の水溶性樹脂をバインダーとし
て抄紙した紙が挙げられ、又、水溶性或いは水分散性樹
脂としては、ポリビニルアルコール等の樹脂が挙げられ
るが、パルプをカルボキシメチルセルロース等の水溶性
樹脂をバインダーとして抄紙したものが最も好ましい。
支持体は水分散性ではあるが、検査体を被検査液に浸漬
して試薬層を呈色せしめるので、浸漬した部分が所定時
間溶解若しくは膨潤しない必要性があり、支持体の厚さ
等を水分散性基材の材質によって適宜選定する。
非吸収性樹脂層を形成する樹脂としては、ポリ塩化ビ
ニル樹脂,アクリル樹脂,飽和ポリエステル樹脂,ポリ
カーボネート樹脂,ポリアミド樹脂等が用いられ、これ
ら樹脂は、印刷,塗布,貼着等の方法によって上記水分
散性基材上の少なくとも一部を覆うように非吸収性樹脂
層を形成する。
本発明の体液検査体は、上記のようにして支持体上に
形成された非吸収性樹脂層の表面に試薬層と、必要に応
じて試薬層の呈色を判定するための判定基準用色調層を
設けるものであって、試薬層の形成は、検査試薬を含む
インキ組成物を非吸収性樹脂層の表面に塗付することに
よって行われる。
即ち、本発明による体液検査体は、体液中のブドウ糖
検出,蛋白質検出,PHの測定等に用いられるものであっ
て、例えば、特公昭44−25953号公報に記載のように水
−アルコール混合溶液に酵素類を予め溶解させ、これに
指示薬,PH緩衝剤,高分子結合剤,及び吸水性担体等を
混合して、印刷又はコーティング適性を有するインキ組
成物を調製し、このインキ組成物を非吸収性樹脂上に印
刷(コーティングを含む)した後乾燥して検査試薬層を
製造する。標準色調層は、高分子結合剤および吸水性担
体等を水−アルコール混合溶液に加え、更に染料等を溶
解,分散してインキ組成物とし、このインキ組成物を基
材上に印刷することによって得ることができる。
更に好ましくは、本発明者が先に出願した特願昭61−
239696号明細書に記載のようなブドウ糖検出用インキ組
成物,蛋白質検出用インキ組成物,PH測定用インキ組成
物をそれぞれ用いて検査試薬層を製造し、標準色調層
を、該検査試薬層に含まれる検査試薬主要成分以外の検
査試薬層構成材料、即ち、結合剤、及び吸水性粉末等を
それぞれ含み、染料等を溶解又は分散させたインキ組成
物によって印刷して設け、検査試薬層と判定基準用の標
準色調層との被検査液による濡れを同一にして被検査液
中の検査目的物質含有量の正確な判定を可能とすること
もできる。
このような試薬層を形成するためのインキ組成物とし
ては (a)糖酸化酵素,ペルオキシダーゼ,被酸化性指示
薬,湿潤剤,感度調節剤,安定剤,PH緩衝剤,結合剤,
及び吸水性粉末からなる試薬組成物が非水溶剤中に溶解
或いは分散されてなるブドウ糖検出用インキ組成物、 (b)蛋白質誤差を示す指示薬,pH緩衝剤,湿潤剤,蛋
白質吸着性イオン交換体,形態保持剤,結合剤,及び吸
水性粉末からなる試薬組成物が溶剤中に溶解或いは分散
されてなる蛋白質検出用インキ組成物、 (c)PH指示薬,4級アンモニウム塩又はアミン塩、塩基
性物質,結合剤,及び吸水性粉末からなる試薬組成物
が、溶剤中に溶解或いは分散されてなるPH測定用インキ
組成物、 が挙げられる。
検査試薬層と標準色調層は非吸収性樹脂層上に各種検
査試薬を含むインキ組成物及び色調層形成インキ組成物
をそれぞれ塗布することによって形成することができ
る。
塗布技術としては、印刷法,コーティング法(例えば
ロールコーティング,スプレーコーティング,ディップ
コーティング,ベタコーティング)等が用いられうる。
〔実 施 例〕
以下に図面によって本発明による体液検査体の具体例
を説明する。
先ず、第1の具体例を示す第1図及び第2図におい
て、体液検査体1は、平面長方形の水分散性基材よりな
る支持体2上に、非吸収性樹脂層3を設け、その上に体
液検査用試薬を含むインキ組成物を印刷等により塗布す
ることによって形成された試薬層4を有する。
第2の具体例を第3図及び第4図に示す。この具体例
における体液検査体1は、水分散性基材よりなる支持体
2の端部表面に非吸収性樹脂層3を設け、非吸収性樹脂
層3上に検査試薬層4を囲むように判定基準用の標準色
調層6を印刷等の手段により設けてなるものである。
体液検査体1の支持体2は、上記具体例のように一層
のみでなく、複数の層によって構成することもできる。
各層の材質は、水溶性或いは水分散性の紙,合成樹脂等
から適宜選択することができる。支持体2が2a,2b,2cよ
りなる三層より構成されたものを第5図及び第6図に示
す。三層の材質は特に限定されるものではないが、水溶
性或いは分散性の紙を第二層の2bに、水溶性或いは水分
散性の合成樹脂を第一層2a,及び第三層2bに使用するこ
とが好ましい。2a,2b,2cよりなる支持体2の表面に非吸
収性樹脂層3を設け、該非吸収性樹脂層3上に試薬層4
を設ける。
本発明体液検査体は試験片のみでなく、第9図及び第
10図に示すようにカップ状とすることも可能である。即
ち、単層の水分散性基材よりなる支持体2をカップ形状
となし、該支持体2の内部側面の三箇所に非吸収性樹脂
層3,3′,3″を設け、該非吸収性樹脂層上に試薬層4,
4′,4″を印刷等により形成する。このカップ状体液検
査体は、支持体2を上記のように多層の水分散性基材で
構成することもできる。使用に際してはカップ内に被検
液を入れて、各試薬層と被検液を接触させた後、被検液
を排出し、試薬層の呈色を判定基準用の標準色調層と比
較する。
次に、本発明による体液検査体の製造について実施例
を挙げて詳細に説明する。
実施例1 非吸収性樹脂層を有する支持体の製造 ポリビニルアルコール(クラレ(株)製;PVA 105)20
gを水80gに溶解し、ガラス板上に流延して乾燥すること
により、厚さ30μのポリビニルアルコールフィルムを得
た。
支持体である水分散性基材(三島製紙(株)製;商品
名ディゾルボ60g/m2)に、上記ポリビニルアルコールフ
ィルムを一辺が5mmの四角形となるように片面に水を塗
布して貼着し、乾燥することにより、第1図及び第2図
に示した体液検査体の非吸収性樹脂層を得た。
試薬層製造及び体液検査体製造 下記組成の試薬層組成物をホモミキサーで微細分散さ
せた後、スクリーン印刷法により、上記の非吸収性樹脂
層を形成した水分散性基材の非吸収性樹脂層の中央に一
辺が5mmの四角形となるように印刷した。用いたスクリ
ーン版は80メッシュ,レジスト及びスクリーン紗の厚さ
の合計は190μであった。
試薬層組成物 テトラブロムフェノールブルー 0.40重量部 クエン酸 25.7重量部 クエン酸ナトリウム 11.0重量部 ソルビタンモノラウレート(花王石鹸(株)製;商品名
スパン20) 4.0重量部 カルボキシメチルセルロースナトリウム塩(ワットマン
社製;CM−32) 50.0重量部 カルボキシメチルセルロースカルシウム塩(ダイセル化
学(株)製) 10.0重量部 メチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体(G.A.
F社製;商品名ガントレッツAN−169)のアミルアルコー
ルエステル化物 4.97重量部 セルロース微粉末(旭化成工業(株)製;商品名アビセ
ルSF) 108重量部 n−アミルアルコール 28.1重量部 ブチルセロソルブ 107.7重量部 ブチルセロソルブアセテート 50.2重量部 得られた印刷物を60℃で30分間乾燥して第1図及び第
2図に示した体液検査体を得た。
正常尿及び正常尿に牛血清アルブミンを20mg/dl,30mg
/dl,100mg/dl,300mg/dl,及び1000mg/dlの濃度になるよ
うに溶解したものを検体として用い、体液検査体を浸漬
後直ちに取出して1分間静置し、試薬層の色調を観察し
た。試薬層の呈色は均一且つ鮮明であり、上記濃度の範
囲で各濃度毎に判別可能であった。
比較例1 試薬層製造及び体液検査体製造 支持体である水分散性基材に非吸収性樹脂層を形成し
ないことを除いて、実施例1と同様にして体液検査体を
得た。試薬層組成物を水分散性基材にスクリーン印刷す
るにあたり、試薬層組成物の水分散性基材への滲み込み
が顕著であり、試薬層の形状並びに厚さの制御が困難で
あった。正常尿及び正常尿に牛血清アルブミンを20mg/d
l,30mg/dl,100mg/dl,300mg/dl,及び1000mg/dlの濃度に
なるように溶解したものを検体として用い、体液検査体
を浸漬後直ちに取出して1分間静置し、試薬層の色調を
観察した。試薬層の検体並びに試薬の一部が支持体に移
行するため、試薬層の呈色は不均一且つ不鮮明であり、
上記濃度の範囲で各濃度毎に判別することは困難であっ
た。
実施例2 非吸収性樹脂層を有する支持体の製造 支持体である水分散性基材(三島製紙(株)製;商品
名ディゾルボ60g/m2)に、厚さ50μの白色ポリスチレン
シートを10mm×10mmの四角形となるように熱圧着するこ
とにより、第3図及び第4図に示した体液検査体1の非
吸収性樹脂層3を得た。
試薬層製造 下記組成の試薬層組成物をホモミキサーで微細分散さ
せた後、スクリーン印刷により上記の非吸収性樹脂層3
を形成した水分散性基材の非吸収性樹脂層の中央に5mm
×5mmの四角形となるように印刷して試薬層4とした。
用いたスクリーン版は80メッシュ,レジスト及びスクリ
ーン紗の厚さの合計は130μであった。得られた印刷物
を60℃で40分間乾燥して、第3図及び第4図に示した体
液検査体1の試薬層4を得た。
試薬層組成物 ブドウ糖酸化酵素(東洋紡績(株)製;Grade II)3.6重
量部 ペルオキシダーゼ(東洋紡績(株)製;Grade III) 2.4
重量部 グアヤク脂 4.8重量部 ソルビタンモノラウレート(花王石鹸(株)製;商品名
スパン20) 7.2重量部 L−アスコルビルステアレート 0.24重量部 クエン酸 2.8重量部 クエン酸ナトリウム 11.0重量部 ポリビニルピロリドン(BASF社製;商品名コリドン90)
12.6重量部 ポリビニルブチラール(積水化学工業(株)製;商品名
エスレックBX−1) 2.25重量部 セルロース微粉末(旭化成工業(株)製;商品名アビセ
ルSF) 171重量部 n−アミルアルコール 228重量部 ブチルセロソルブアセテート 33.5重量部 標準色調層製造及び体液検査体製造 正常尿にβ−D−グルコースを50mg/dlの濃度になる
ように溶解したものを検体として用い、上記のようにし
て得られた試薬層を検体中に浸漬後直ちに取出して1分
間静置し、試薬層の呈色を観察した。
次いで油溶性染料の種類並びに量を、得られた標準色
調層を検体に浸漬後直ちに取出して1分間静置した場合
の色調が、上記試薬層の呈色と一致するように設定し、
標準色調層を得た。即ち、ホモミキサーで微細分散させ
た後、標準色調層6を中央に一辺が5mmの四角形の切欠
きを有する一辺が9mmの四角形となるように、上記の非
吸収性樹脂層3及び試薬層4を形成した水分散性基材2
にスクリーン印刷し、得られた印刷物を60℃で40分間乾
燥して形成することにより、第3図及び第4図に示す体
液検査体1を製造した。スクリーン紗の厚さの合計は13
0μであった。
標準色調層組成物 ソルビタンモノラウレート(花王石鹸(株)製);商品
名スパン20) 14.4重量部 クエン酸 2.8重量部 クエン酸ナトリウム 11.0重量部 ポリビニルピロリドン(BASF社製;商品名コリドン90)
12.6重量部 ポリビニルブチラール(積水化学工業(株)製;商品名
エスレックBX−1) 2.25重量部 セルロース微粉末(旭化成工業(株)製;商品名アビセ
ルSF) 171重量部 n−アミルアルコール 228重量部 ブチルセロソルブアセテート 33.5重量部 正常尿及び正常尿にβ−D−グルコースを50mg/dl,10
0mg/dlの濃度になるように溶解したものを検体として用
い、得られた体液検査体をそれぞれの検体に浸漬後直ち
に取出して1分間静置し、呈色を観察した。呈色は均一
且つ鮮明であり、検体のβ−D−グルコース濃度が50mg
/dlの場合には、試薬層の呈色と標準色調層の色調とは
完全に一致した。検体が正常尿の場合或いは検体のβ−
D−グルコース濃度が100mg/dlの場合には、試薬層の呈
色と標準色調層の色調とは明確に区別出来た。
比較例2 試薬層製造,標準色調層製造,及び体液検査体 製造 支持体である水分散性基材に非吸収性樹脂層を形成し
ないことを除いて、実施例2と同様にして体液検査体を
得た。試薬層組成物並びに標準色調層組成物を水分散性
基材にスクリーン印刷するにあたり、試薬層組成物並び
に標準色調層の形状並びに厚さの制御が困難であった。
正常尿及び正常尿にβ−D−グルコースを50mg/dl,100m
g/dlの濃度になるように溶解したものを検体として用
い、得られた体液検査体をそれぞれの検体に浸漬後直ち
に取出して1分間静置し、呈色を観察した。試薬層の検
体並びに試薬の一部が支持体に移行するため試薬層の呈
色は不均一且つ不鮮明であり、検体のβ−D−グルコー
ス濃度が50mg/dlの場合、試薬層の呈色と標準色調層の
色調とは一致しなかった。
〔発明の効果〕
本発明による体液検査体は、検査体を構成する支持体
が水分散性基材で形成されているので、尿等の体液中に
浸漬したり採尿したりして試薬層の呈色を観察した後
は、トイレ等に廃棄することができるので処分が容易で
あり、更に水分散性基材表面の一部分に非吸収性樹脂層
を設け、その上に試薬層並びに必要に応じて標準色調層
を形成したので実施例等にも記載したように次のような
効果を有する。
(1)試薬層並びに標準色調層の形成が容易である。即
ち、試薬層組成物並びに標準色調層組成物を印刷又はコ
ーティングする際に、該組成物の支持体への浸透が防止
できるので、均一な被膜を所望の厚さで形成することが
できる。
(2)試薬層の呈色が正確である。被検液中に試薬層を
浸漬した際に、支持体に吸収された被検液が試薬層へ移
行したり試薬層組成物が支持体へ移行するのを防止する
ことができるので試薬層の呈色が正確となる。尚、水分
散性基材上に設けた非吸収性樹脂層は、厚さが極く薄い
もので、且つ寸法も小さいものであるので、体液検査体
を使用後に水洗トイレ等に投入しても配管等の詰まりを
生じることはない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明による体液検査体の具体例を示すもので、
第1図は第1の具体例を示す平面図、第2図は第1図II
−II線に沿った縦断面図、第3図は第2の具体例を示す
平面図、第4図は第3図IV−IV線に沿った縦断面図、第
5図は第3の具体例を示す平面図、第6図は第5図VI−
VI線に沿った縦断面図、第7図はカップ状体液検査体を
示す斜視図、第8図は第7図VIII−VIII線に沿った拡大
横断面図である。 1……体液検査体,2……支持体, 3……非吸収性樹脂層,4……試薬層, 5……接着層,6……標準色調層

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水分散性基材よりなる支持体の表面の少な
    くとも一部に、体液検査用試薬の支持体への滲透を防止
    する効果を有する非吸収性樹脂層を設け、該非吸収性樹
    脂層の表面に体液検査用試薬を含むインキ組成物を塗布
    することにより、体液検査用試薬層を設けたことを特徴
    とする体液検査体。
  2. 【請求項2】支持体上に設けられた非吸収性樹脂層の表
    面に、更に体液検査用試薬層の呈色を判定するための標
    準色調層が設けられている特許請求の範囲第1項に記載
    の体液検査体。
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