JP2577519B2 - 射出成形方法 - Google Patents

射出成形方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形機の射出スク
リュの前進速度を制御して成形品質を高めるようにした
射出成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機によってキャビティ内
に溶融樹脂を射出注入する場合、射出スクリュを一定の
速度で前進させ、樹脂の流量を一定にさせながら注入す
るのが一般的である。又、射出工程において充填と保圧
の分割点が充填完了前に設定されたような場合でも対応
出来るようにするため、例えば特開平2―43021号
のような射出制御方法も提唱されている。この方法は、
あらかじめ射出速度のパターンを設定しておき、このパ
ターンに従ってスクリュ速度を制御中に圧力実行値が圧
力上昇限に接近した時には、直ちに射出速度を減少制御
して圧力上昇限を越えないように制御するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように射出スクリュを一定の速度で前進させ、樹脂の流
量を一定にして注入する方式の場合、溶融樹脂の流量Q
は、Q=S×t×v(Sは周長(キャビティ内で流動す
る樹脂の先端部を結ぶ長さ)、tはキャビティ厚、vは
流動樹脂先端部の速度)で示されるため、例えば複雑な
キャビティ内に射出する場合にあっては、周長Sが急変
しやすくて流動樹脂の先端速度vに急激な速度変化が生
じることがあり、フローマークとかシルバストリーク
(銀条)等の成形不良の発生要因になっていた。すなわ
ち、図5はフィルムゲート又は一点ゲートからキャビテ
ィに樹脂を注入する場合の樹脂流動特性を示すグラフで
あり、縦軸に周長S又は速度(樹脂先端速度v、スクリ
ュ前進速度V)、横軸に樹脂がゲート入口から端末まで
充填される時間を示しているが、樹脂先端部の周長Sに
急激な変化が生じやすいような複雑なキャビティ構造の
場合は、スクリュを一定速度で前進させていると流動樹
脂の先端速度vが急変することになる。そして、このよ
うに樹脂の先端速度vが急変して成形不良を起こす可能
性については、前記特開平2―43021号の場合も同
様であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明はキャビティ内に射出注入した流動樹脂の先
端部を結ぶ周長が増加から減少、或いは減少から増加に
転ずる転移ポイントを流動解析又は成形トライによって
見出し、この転移ポイントに対応する射出成形機のスク
リュポシジションを設定するとともに、該転移ポイント
までと該転移ポイント以降の周長の増減に応じてスクリ
ュの前進速度を漸増或いは漸減させるようにした。つま
り、周長の増加につれてスクリュの前進速度を漸増さ
せ、周長の減少につれてスクリュの前進速度を漸減さ
せ、且つ、転移ポイント附近で流動樹脂の先端速度に急
変部が生じないようにした。
【0005】
【作用】スクリュの前進速度を制御し、周長が急激に変
化する転移ポイント附近での流動樹脂の先端速度に急変
部を生じさせず速度変化を円滑にすることで、速度急変
に起因するフローマーク等の成形不良が防止出来る。
【0006】
【実施例】本発明の射出成形方法の実施例について添付
した図面に基づき説明する。図1は射出成形機の一例を
示す概要図、図2は本発明の射出成形方法による樹脂流
動特性を説明するためのグラフで、フィルムゲート又は
一点ゲート式で注入するもの、図3は同樹脂流動特性を
説明するためのグラフで、多点ゲート式で注入するも
の、図4はキャビティ内の樹脂流動状況を説明するため
の説明図である。
【0007】本発明の射出成形方法は、例えば図1に示
すような金型1のキャビティ2内に溶融樹脂を射出注入
するような射出成形機3に適用され、加熱機構を有する
シリンダ4内に設けられたスクリュ5は回転機構6によ
って回転自在にされるとともに、押出し機構7によって
前進動自在にされている。
【0008】そして、このシリンダ4の基端部には材料
供給装置8が設けられ、この材料供給装置8から投入さ
れた熱可塑性材料は加熱及びスクリュ5の回転に伴って
可塑化されてシリンダ4先端に向けて送られ、押出し機
構7によってスクリュ5が一挙に前進することでノズル
9から金型1のゲート10を介してキャビティ2内に射
出注入される。
【0009】ところで、従来の場合では射出時のスクリ
ュ5の前進速度は一定、つまり射出流量Q(cm3/sec)
を一定にする方式であり、前述のようにこの流量Q=S
×t×v(cm3/sec)で表わされるものであった。そし
て、このうちSは前記のように流動樹脂の先端部を結ぶ
長さであって、例えば図4に示すようにフィルムゲート
として構成したゲート10からバンパ成形用のキャビテ
ィ2内に射出された溶融樹脂11の周長Sは、時間の経
過とともにS1、S2、S3と変化しながら充填され、各
流動樹脂先端部の速度は夫々v1、v2、v3と変化す
る。尚、式中のtはキャビティ厚である。
【0010】そして図4に示すようなキャビティ2形状
においては、周長Sは、例えば樹脂11先端部がゲート
10の対向面のキャビティ壁12に到達するまでは増大
し続けた後、キャビティ壁12に到達した時点で急激に
減少することになり、このため、図中、キャビティ壁1
2に到達する前の周長S1における樹脂速度v1から、到
達した後の周長S2における樹脂速度v2までの間に速度
vの急変部が生じることになる。
【0011】従って、この樹脂の流動速度vの急変によ
って例えばゲート10を中心として年輪状の縞模様とな
るフローマークが発生したり、樹脂の流れの方向に銀白
色の条痕を残すシルバーストリークとなったりするよう
な不具合があった。
【0012】そこで、本発明は流動樹脂の先端速度vに
急変部を生じさせないようスクリュ5の前進速度Vを制
御するようにした。
【0013】すなわち、まず流動解析或いは成形トライ
によって周長Sが増加から減少に転移する転移ポイント
P(図2)を見出し、この転移ポイントPに対応するス
クリュポジションを設定する。この際、流動解析による
場合は、任意の時間における流動樹脂先端の周長Sを計
算で求めた後、その時充填した樹脂の体積を計算すれ
ば、この体積からスクリュポジションは容易に推定出来
る。
【0014】次にこのスクリュポジションが得られた
ら、この前後の樹脂先端速度vに急変部が生じないよう
なスクリュ前進速度Vの曲線を求める。つまり図2に示
すように、転移ポイントP以前においては周長Sの増加
につれて例えば所定の率でスクリュ前進速度Vを漸増せ
しめるとともに、転移ポイントP以降において周長Sの
減少につれて所定の率でスクリュ前進速度Vを漸減せし
め、且つ転移ポイントP附近で樹脂の先端速度vが急変
しないようにする。
【0015】そして、このようにスクリュ前進速度Vを
制御することで流動樹脂の先端速度v曲線を滑らかなカ
ーブとし、樹脂速度v急変によるフローマーク、シルバ
ー等の発生を防止する。尚、スクリュ前進速度Vを制御
することは樹脂の流量を制御することにもなり、例えば
図2の場合であれば、転移ポイントPまでは樹脂の流量
Qは増加し、転移ポイントP以降の樹脂の流量Qは減少
する。
【0016】ところで、かかるスクリュ前進速度Vの制
御は、ゲート10をフィルムゲートとした場合に限られ
ず、多点ゲートの場合でも同様の効果を奏する。
【0017】つまり、図6は多点ゲートの場合の従来例
を示すものであるが、この場合の周長Sは各ゲートから
注入される各樹脂先端部の周長の合計値であり、樹脂先
端速度vは、この合計した周長と射出合計流量Qから求
めた計算速度である。
【0018】そして、この場合も流動解析或いは成形ト
ライによって、キャビティ内の流動樹脂の周長Sが増加
から減少、或いは減少から増加に転移する各転移ポイン
トPを見出し、この各転移ポイントPに対応する夫々の
スクリュポジションを設定する。
【0019】そして、前記と同じ要領でこれら各転移ポ
イントPの前後のスクリュ前進速度Vを求める。すなわ
ち、周長Sの増加につれてスクリュ前進速度Vを漸増せ
しめ、周長Sの減少につれてスクリュ前進速度Vを漸減
せしめることによって樹脂先端速度vが連続した滑らか
な曲線になるように制御する。
【0020】そして、かかる方法によって、キャビティ
内の樹脂の流動速度vに急変部を設けないことでフロー
マーク、シルバーストリーク等の成形不良が防止出来、
成形品質を高めることが出来る。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明の射出成形方法は、
従来、スクリュを一定速度で前進させ流量一定で射出し
ていた射出成形機の射出方法について、スクリュの前進
速度を可変とし、流動樹脂先端部の速度が一定となるよ
う制御するようにしたため、例えばフローマークとかシ
ルバーストリーク等の成形不良が抑制され、成形品質を
高めることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】射出成形機の一例を示す概要図
【図2】本発明の射出成形方法による樹脂流動特性を説
明するためのグラフで、フィルムゲート又は一点ゲート
式で注入するもの
【図3】同樹脂流動特性を説明するためのグラフで、多
点ゲート式で注入するもの
【図4】キャビティ内の樹脂流動状況を説明するための
説明図
【図5】従来の射出成形方法による樹脂流動特性を説明
するためのグラフで、フィルムゲート又は一点ゲート式
で注入するもの
【図6】従来の樹脂流動特性を説明するためのグラフ
で、多点ゲート式で注入するもの
【符号の説明】
1 金型 2 キャビティ 3 射出成形機 5 スクリュ 11 樹脂 S1、S2、S3 周長 V スクリュの前進速度 v 流動樹脂の先端速度

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビティ内に射出注入した流動樹脂の
    先端部を結ぶ周長が増加から減少、或いは減少から増加
    に転ずる転移ポイントを流動解析又は成形トライによっ
    て見出し、この転移ポイントに対応する射出成形機のス
    クリュポシジションを設定するとともに、該転移ポイン
    トまでと該転移ポイント以降のスクリュの前進速度につ
    いて、前記周長の増加につれてスクリュの前進速度を漸
    増させ、周長の減少につれてスクリュの前進速度を漸減
    させ、且つ転移ポイント附近で流動樹脂の先端速度に急
    変部を生ぜしめないことを特徴とする射出成形方法。
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