JP2577501Y2 - ローラ付塗布容器 - Google Patents

ローラ付塗布容器

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JP2577501Y2
JP2577501Y2 JP1992075928U JP7592892U JP2577501Y2 JP 2577501 Y2 JP2577501 Y2 JP 2577501Y2 JP 1992075928 U JP1992075928 U JP 1992075928U JP 7592892 U JP7592892 U JP 7592892U JP 2577501 Y2 JP2577501 Y2 JP 2577501Y2
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roller
roller support
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宏哲 百合
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、人間の皮膚表面等に
脱毛用ローションや化粧用ローション等の流動物を塗布
するローラ付塗布容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から人間の皮膚表面等に脱毛用ロー
ション等を塗布するものとして、種々のものが出回って
いるが、使い捨て用として作製されたものとして、特公
平3−11202号公報に開示されたローション・ディ
スペンサがある。このローション・ディスペンサは、図
16および図17に示すように、ハウジング30内に脱
毛用ローション31を貯留するため32を設け、このた
め32の上壁に分配用開口33をあけるとともにこの分
配用開口33の左右両側に側部壁34を立設し、上記分
配用開口33を分配シール36で封止し、上記左右両側
部壁34にローラ35を回転自在に取付けて構成されて
いる。そして、使用時(例えば、外科手術前の脱毛処理
時等)には、上記分配シール36を引き剥がして分配用
開口33を開放し、そののち、ハウジング30を倒立姿
勢にしローラ35を人間の皮膚表面等上で転がすことが
行われる。これにより、上記ため32に収容された脱毛
用ローション31を分配用開口33から流下させてロー
ラ35上に流れ落し、このローラ35の回転により脱毛
用ローション31を人間の皮膚表面等に塗布するように
している。このようなローション・ディスペンサは、使
用後廃棄される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】一方、上記のようなロ
ーション・ディスペンサを用いて化粧用ローションを塗
布する場合等には、数回繰り返して使用することも行わ
れる。ところが、上記のように分配用開口33を分配シ
ール36で封止する構造では、最初の使用で分配シール
36を分配用開口33から引き剥がしてしまうと、再び
分配用開口33に貼着することができないため、上記最
初の使用後は分配用開口33が開放されたままになる。
このため、次回の使用までに、分配用開口33に化粧用
ローションが固まってこびり付いたり、倒れたときに中
身の化粧用ローションが流出したりするという不都合が
生じる。したがって、上記ローション・ディスペンサの
変形例として、図18に示すように、上記ため32の首
部32aにキャップ・アッセンブリ37を着脱自在に取
付け、上記首部32aの開口39をプラグ38で着脱自
在に蓋したものが示されている。この変形例では、使用
時に、上記ため32の首部32aからプラグ38を外し
たのちキャップ・アッセンブリ37を上記首部32aに
取付けることが行われる。また、使用後は、上記キャッ
プ・アッセンブリ37を取り外したのちプラグ38で上
記首部32aの開口39を蓋することが行われる。しか
しながら、上記のように、プラグ38を用いてため32
の首部32aの開口39を蓋する構造では、上記プラグ
38が必要な分、部品点数が多くなるうえ、使用中にプ
ラグ38が無くなるという難点がある。しかも、使用時
および使用後には、上記キャップ・アッセンブリ37お
よびプラグ38を着脱しなければならず、取り扱いが煩
雑であるという難点もある。
【0004】この考案は、このような事情に鑑みなされ
たもので、部品点数が少なく、取り扱いが簡単なローラ
付塗布容器の提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この考案のローラ付塗布容器は、内部に流動物を収
容するための収容部が形成された容器本体と、上記収容
部の上壁に貫通状にあけられた流動物の流出穴と、上記
収容部の上壁に、上記流出口を挟むようにして対設され
た両側壁と、上記両側壁間に配設されこれら両側壁に取
付け手段を介して回転自在に取付けられたローラと、上
記ローラを蓋する蓋体とを備えたローラ付塗布容器であ
って、上記取付け手段を、両側壁間に配設されこれら両
側壁に回動自在に支受された上面開放状箱形のローラ支
持体と、上記ローラ支持体の相対向する両側壁に上記ロ
ーラを回転自在に固定する固定手段とで構成し、上記ロ
ーラ支持体の底壁に貫通状に流通穴をあけ、上記ローラ
支持体に係合部を形成するとともに、上記上壁と側壁の
いずれかに、ローラ支持体の流通穴が上記流出口の真上
に位置する状態で上記係合部と係合する被係合部を形成
し、ローラを蓋体で蓋した状態ではローラ支持体の底壁
の下面で上記流出穴の上面を塞ぐようにしたという構成
をとる。
【0006】
【作用】すなわち、この考案のローラ付塗布容器は、容
器本体の内部に形成した収容部の上壁に、この収容部内
に収容した流動物の流出穴を貫通状にあけるとともに、
この流出穴を挟むようにして両側壁を対設している。ま
た、上記両側壁に回動自在に支受された上面開放状箱形
のローラ支持体と、このローラ支持体の両側壁に上記ロ
ーラを回転自在に固定する固定手段とからなる取付け手
段を介して、上記両側壁にローラを回転自在に取付ける
ようにしている。そして、使用時には、上記ローラ支持
体を回動させ、このローラ支持体に形成した係合部に上
記上壁と側壁のいずれかに形成した被係合部を係合させ
ることが行われる。これにより、ローラ支持体の底壁に
貫通状にあけた流通穴が上記上壁にあけた流出穴の真上
に位置するようになる。したがって、その状態で、容器
本体を倒立姿勢にしローラを人間の皮膚表面等上で転が
すと、上記収容部内の流動物が流出穴から流下し、流通
穴内を通ってローラ上に流れ落ち、ローラの回転に伴っ
て人間の皮膚表面等に塗布される。また、不使用時に
は、ローラを蓋体で蓋することが行われる。これによ
り、上記上壁にあけた流出穴の上面がローラ支持体の底
壁の下面で塞がれ、蓋された状態になる。
【0007】つぎに、この考案を実施例にもとづいて詳
しく説明する。
【0008】
【実施例】図1ないし図3はこの考案のローラ付塗布容
器の一実施例を示している。これらの図において、1は
容器本体であり、可撓性を有する有底筒状のプラスチッ
ク製収容体2と、この収容体2の上端開口を蓋する有天
筒状のプラスチック製中蓋3とで構成されている。この
中蓋3には、プラスチック製ローラ支持体8が回動自在
に取付けられており、このローラ支持体8にプラスチッ
ク製軸体14を介してローラ35が回転自在に支受され
ている。15はキャップである。
【0009】上記収容体2には、その内部に、脱毛用ロ
ーションを収容するための収容部2aが形成され、その
首部の外周面にねじ部2bが形成されている。上記中蓋
3には、図4に示すように、その下面に下側凹部16が
形成されており、この下側凹部16が上記収容体2の首
部の下部外周面に外嵌するように形成されている。上記
中蓋3の天井壁(すなわち、容器本体1の上壁)3aに
は、その下面に上側凹部17が形成され、この上側凹部
17の内周面に、上記首部のねじ部2bにら合するねじ
部3bが形成されている。また、上記天井壁3aには、
その中央部(すなわち、上記上側凹部17の上壁の中央
部)に、上側大径部と下側小径部とからなる脱毛用ロー
ションの流出穴4が貫通状にあけられている。このよう
な天井壁3aの上面は、前後方向に切断した断面図(図
4参照)で見た時に、略1/4円弧状の凹曲面に形成さ
れており、この上面の左右両側には、図5ないし図7に
示すように、支持壁6が立設されているとともに、これ
ら左右両支持壁6の内側にガイド溝5がそれぞれ、中央
部から前側に向かって延びる状態で、所定長さに形成さ
れている。これら左右両ガイド溝5には、その前壁面に
半球状の係合突起5aが形成されている。図4におい
て、3cは中蓋3の下側凹部16の左右両側に突出形成
された回り止め用の突条であり、上記首部に設けた溝2
cに係合している。また、4aは脱毛用ローションをガ
イドする環状リブであり、上記天井壁3aの上面の流出
穴4周囲に環状に突出形成されており、使用時に流出穴
4から流出する脱毛用ローションが周囲に漏出すること
なく、後記の流通穴12に流入するようにしている。
【0010】上記左右両支持壁6には、その内面に、相
対峙するようにして支持軸6aが突出形成されている。
これら両支持軸6aにはローラ支持体8が回動自在に取
付けられている。すなわち、このローラ支持体8は、図
8および図9に示すように、上面開放状の箱形に形成さ
れており、その左右両側壁8a,8bには軸受用凹部9
a,9bがあけられ、この軸受用凹部9a,9bが上記
両支持壁6に突出形成した支持軸6aに回動自在に嵌合
している。これら両軸受用凹部9a,9bには、図10
および図11に示すように、その前部から前側に少し延
びたのち下方に延びて下端縁にまで達するガイド溝9
c,9dが接続している。また、上記左右両側壁8a,
8bには軸受用貫通穴10,11があけられており、こ
れら両軸受用貫通穴10,11に軸体14が挿通され、
この軸体14にローラ35が回転自在に支受されてい
る。
【0011】上記ローラ支持体8の底壁8cの下面は、
上記中蓋3の天井壁3aの上面の凹曲面に沿う形状、す
なわち、略1/4円弧状の凸曲面に形成されており、こ
の下面の左右両端部に、上記中蓋3の天井壁3aに形成
したガイド溝5にガイドされるガイド片13が下向きに
突出形成されており、これら両ガイド片13の前面に、
上記ガイド溝5の前壁面に形成した係合突起5aに係合
する半球状の係合凹部13aが形成されている。また、
上記底壁8cには、図12に示すように、後方に傾斜す
る流通孔12が貫通状にあけられている。
【0012】上記中蓋3にローラ支持体8および軸体1
4を介してローラ35を、つぎのようにして取付けるこ
とができる。すなわち、図13に示すように、まず、上
記ローラ支持体8の内部にローラ35を収容し、そのの
ち、上記軸体14を右側壁8aの軸受用貫通穴10から
挿通したのち、上記ローラ35の中央部に貫通状にあけ
た軸挿孔35aおよび左側壁8bの軸受用貫通穴11に
挿通す。これにより、ローラ支持体8に軸体14を介し
てローラ35を回転自在に支受することができる。つい
で、ローラ支持体8の左右両側壁8a,8bに形成した
ガイド溝9c,9dの下端部を各支持壁6の支持軸6a
上に位置決めさせ、その状態で、ローラ支持体8を下降
させる。これにより、各支持軸6aを各ガイド溝9c,
9dで案内して各軸受用凹部9a,9bに到達させここ
に位置決めさせる。これにより、ローラ支持体8の下面
に形成したガイド片13を中蓋3に形成したガイド溝5
内に位置させた状態で、ローラ支持体8を支持壁6の支
持軸6aに回動自在に取付けることができる。
【0013】上記のように構成されたローラ付塗布容器
は、不使用時には、キャップ15で蓋することが行われ
る。これにより、ローラ支持体8がキャップ15の周壁
で固定・位置決めされ、その状態では、上記ローラ支持
体8の底壁8cの下面で中蓋3の天井壁3aにあけた流
出穴4が塞がれる。また、使用時には、キャップ15を
取り外し、ローラ支持体8を前方に回動させ、ローラ支
持体8のガイド片13に形成した係合凹部13aを上記
中蓋3のガイド溝5に形成した係合突起5aに係合させ
ることが行われる。これにより、上記ローラ支持体8の
底壁8cにあけた流通穴11が中蓋3の天井壁3aの流
出穴4の真上に位置するようになる。したがって、その
状態で、容器本体1を倒立姿勢にしてローラ35を人間
の皮膚表面等上で転がすと、容器本体1の収容部2a内
の脱毛用ローションが流出穴4から流出し、流通穴11
内を通ってローラ35上に流れ落ち、このローラ35の
回転に伴って上記皮膚表面等に塗布されるようになる。
【0014】このように、上記ローラ付塗布容器によれ
ば、キャップ15で蓋するだけで流出穴3の上面をロー
ラ支持体8の底壁8cの下面で蓋することができ、ま
た、使用時には上記ローラ支持体8を回動させるだけで
上記流出穴3の上面を開放することができる。このた
め、従来例のように、分配用開口を蓋するプラグを必要
とせず、部品点数を減らすことができるうえ、上記流出
穴3を蓋したり、開放したりする操作が簡単になる。
【0015】なお、上記実施例では、容器本体1を収容
体2と中蓋3とで別々に構成しているが、これに限定す
るものではなく、収容体2と中蓋3とを一体形成したも
ので容器本体1を構成してもよい。
【0016】また、上記実施例では、流動物として脱毛
用ローションを用いているが、これに限定するものでは
なく、化粧用ローションや糊,塗料を用いてもよい。
【0017】
【考案の効果】以上のように、この考案のローラ付塗布
容器によれば、蓋体でローラを蓋することにより脱毛用
ローション等の流動物の流出穴を蓋することができ、ロ
ーラを回転自在に支受するローラ支持体を回動させるこ
とにより上記流出穴を開放することができるため、従来
例のように、分配用開口を蓋するプラグを必要とせず、
部品点数を減らすことができるとともに、上記流出穴を
蓋したり開放したりする操作が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例のローラ付塗布容器を示す
説明図である。
【図2】上記ローラ付塗布容器の閉蓋状態を示す説明図
である。
【図3】上記ローラ付塗布容器の正面図である。
【図4】中蓋の要部の断面図である。
【図5】上記中蓋に形成した溝の説明図である。
【図6】上記中蓋の平面図である。
【図7】上記中蓋の要部の説明図である。
【図8】ローラ支持体の平面図である。
【図9】上記ローラ支持体の要部の断面図である。
【図10】上記ローラ支持体の左側面図である。
【図11】上記ローラ支持体の右側面図である。
【図12】上記ローラ支持体の要部の断面図である。
【図13】上記ローラ付塗布容器の要部の分解組立図で
ある。
【図14】上記ローラ付塗布容器の作用を示す説明図で
ある。
【図15】上記ローラ付塗布容器の作用を示す説明図で
ある。
【図16】従来例を示す断面図である。
【図17】従来例の要部を示す説明図である。
【図18】従来例の変形例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 容器本体 2 収容体 2a 収容部 3 中蓋 4 流出孔 5 溝 5a 係合突起 6 側壁 8 ローラ支持体 9 軸受用凹部 12 流通孔 13a 係合凹部 14 軸体 15 キャップ 35 ローラ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に流動物を収容するための収容部2
    aが形成された容器本体1と、上記収容部2aの上壁3
    aに貫通状にあけられた流動物の流出穴4と、上記収容
    部2aの上壁3aに、上記流出穴4を挟むようにして対
    設された両側壁6と、上記両側壁6間に配設されこれら
    両側壁6に取付け手段を介して回転自在に取付けられた
    ローラ35と、上記ローラ35を蓋する蓋体15とを備
    えたローラ付塗布容器であって、上記取付け手段を、両
    側壁6間に配設されこれら両側壁6に回動自在に支受さ
    れた上面開放状箱形のローラ支持体8と、上記ローラ支
    持体8の相対向する両側壁8a,8bに上記ローラ35
    を回転自在に固定する固定手段14とで構成し、上記ロ
    ーラ支持体8の底壁8cに貫通状に流通穴12をあけ、
    上記ローラ支持体8に係合部13aを形成するととも
    に、上記上壁3aと側壁6のいずれかに、ローラ支持体
    8の流通穴12が上記流出穴4の真上に位置する状態で
    上記係合部13aと係合する被係合部5aを形成し、ロ
    ーラ35を蓋体15で蓋した状態ではローラ支持体8の
    底壁8cの下面で上記流出穴4の上面を塞ぐように構成
    したことを特徴とするローラ付塗布容器。
JP1992075928U 1992-11-02 1992-11-02 ローラ付塗布容器 Expired - Lifetime JP2577501Y2 (ja)

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JPH0638812U JPH0638812U (ja) 1994-05-24
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